2007年4月30日のブログ記事一覧-ミューズの日記
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昨日は~私が想う銘器の秘密~ A.トーレス/M.ラミレス/H.ハウザー~と言う副題でギター製作家の一柳邦彦さんとギタリストの吉本光男さんのお話と演奏がありました。
一柳さんはいろんなタイプのギターを作る製作家です。アルカンヘルモデル、ハウザーモデル、スモールマンモデル、ロマニロスモデル、そしてマヌエル・ラミレスモデル。彼はこれら全てを細部に至るまで研究しています。
そして今回はトーレスとその後継者と見なされているマヌエル・ラミレス(ホセ・ラミレスの弟)、トーレスとマヌエルを融合させて成功したハウザーについて話を聴きながら、吉本さんの演奏を聴くという、これまたサロン講座とサロンコンサートを融合した楽しい時間でした。一柳さんのとつとつとした話し方が却ってその内容に信憑性を増し、皆さんも熱心に耳を傾けていました。

用意されたギターが1900年作のマヌエル・ラミレス、1980年作のハウザーII世、そしてまだ6ヶ月の一柳マヌエルラミレスモデルと一柳ハウザーモデルの4本。これらを順番に吉本さんが演奏する事でオリジナル銘器と一柳ギターを聴き比べすることが出来ました。マヌエルは108歳のお婆ちゃん、片や半年の赤ちゃんですので枯れた音とまだ若い音の違いはあるものの、若さがある分元気もあり、このギターの将来がとても楽しみな印象を受けました。表板には47年経過している材を使ってあるため若いといってもその経過年数を感じさせる音がしています。
昨年の11月の世界の銘器展の時にこのマヌエルモデルをお借りして、150万円、180万円の輸入ギターを弾き比べをしても全く遜色ない出来栄えに感動し、私も1本製作を依頼、丁度1ヶ月前に出来上がってきたところでした。店に展示してありますので皆さんも是非一度試奏にお越し下さい。

さあ、今日からミューズ音楽館は5月4日(金)までお休みです。この休みに茨城のギター文化館に行って参りますのでまたその報告をさせていただきます。それでは皆さんも楽しいゴールデンウィークを!

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