こんばんは、渡辺なつ実です。
きれいに咲き誇っていた桜も、そろそろ散りかけている所も多いですね。
先日久しぶりに実家に帰ったのですが、その際に関市武芸川町の千本桜を見に行ってきました。
武芸川町の千本桜は桜の名所として有名ですが、道の両脇に2,000本余りの桜がずっと向こうまで続いており、桜のアーチを作っています。歩いているとずっと上ばかり見ていて首が痛くなってしまうくらいですが、本当に素敵な光景です。(道の両脇にはたい焼きや団子などの屋台も出ており、私としてはそっちも随分魅力的だったのですが・・・)
ずっと並んだお店の中に千本桜染めの商品を扱っているお店があり、そこにあったスカーフをひとめで気に入ってしまい、購入してしまいました。
とてもきれいな桜色をしているのですが、これは桜の花で染めたものではありません。桜の樹の部分から染めたものだそうです。美しい桜色を出すには、花が咲く前の1~3月の時の樹からとらないと、鮮やかな色は出ないそうです。桜の樹は花を咲かせるために、樹全体に色をためていて、桜が花を咲かせると同時に花とともに桜色は飛び去ってしまうということです。まさに桜は樹全体で必死で花を咲かせているんですね。花に出る色はほんの一部にすぎないのです。スカーフに染められた色は花の色よりもずっと鮮やかでした。
昔母が草木染をやっており、私もよく手伝っていたのですが、桜の花で染めた布はいつもくすんだピンクになってしまい、どうしてだろうと思っていましたが、これは桜の樹が花を美しく咲かせるために全てを出し切った後だったんですね。
ちょっとひとり感動・・・。
でもこのことを頭に入れて桜を眺めてみると、ただでさえ感動的な桜の開花にさらに深い感慨が味わえそうです。
それでは今日はこの辺りで・・・。
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