消防士 兼 旅人の日記

消防署での出来事、ダラダラした日常生活を綴ります。

消防訓練

2012-12-18 21:42:30 | 消防・救急
前回の当番は3件、夜中も無し。

1時間ごとに交代で入る通信勤務も夜中の時間帯になかったので、珍しく長時間仮眠を取ることができました。

夜中にあったけど、置いて行かれたわけじゃないよな!?なんて少々気にもなりましたけど…


前回の当番で、消防訓練に行ってきました。

行き先は管内にある、とある幼稚園。幼稚園で定期的に行っている避難訓練にプラスして、消防署の人からお話を聞くと言うことで出向いてきました。

ちなみにこの消防訓練は、大抵は消防隊が出向いて行くもの。必ずしも消防隊だけが行くものではありませんが、救助隊なり救急隊が行くのは(うちでは)結構珍しかったりする。

園庭が狭くて消防車とかが何台も止められないと言った理由もあるのですが、避難訓練のあとに消防車の見学…と言うのが大体のお決まりで、救急車は基本、お呼びがかかりませんので(苦笑)

しかし今回は、救急車も見たい!とのリクエストがありましたので、救急隊も幼稚園に一緒に出向いて行ったわけです。


時間になったら、非常ベルが鳴って火災発生を知らせる。

防災頭巾をかぶって、ハンカチで口元を抑えて園庭へ。押さない、駆けない、喋らない、戻らない、○○ない、の『おかしも○』を園長先生と園児達で確認していました。

んで、最後の一つが思い出せません何か言ってたと思ったんですが…


私が小学生のころは、『おかし』だけだったんだよなぁ。時が経てば、新たに加わると言うことか


避難訓練が終わったら、2グループに別れての行動。消防車&救急車の見学グループと、子ども用の防火衣セットを持ってきましたので、それを着て記念撮影のグループに別れて。

私は防火衣グループを担当しましたので、園児達に着せるのを手伝って、先生がカメラを構えている前に送り出して。反対のグループでも同じように。

お父さんが消防士で…と言う人も1人か2人いたようです。お父さんはこれを着て、火事の現場に行くんだよって。


全員が記念写真と消防車見学が終わった頃、今度は地震体験車も来てましたので、その体験を。

園児達と先生たちにも。保護者の方も数名いらっしゃったので、ついでに一緒に体験してもらいました。


最後は先生たちの消火器の取扱い訓練、使い方を一から説明。

まず、黄色のピンを抜く。炎に近づいて、ホースの先端を持ち、その後レバーを握る。

今回持って行ったのは訓練用の水消火器なので、中身は水。レバーを握れば水が出るが、離せば水が止まる。でも、本物の消火器は中身は粉末だし、一度レバーを握ってしまえば基本的には止まらずに出続けるもの。その辺の違いを説明し、水消火器で先生たちに実際にやってもらいました。


最後に全員で記念撮影、私達職員も一緒に混じって写真に収めてもらいました。


私達の仕事は災害対応が主な仕事ですが、その他にも訓練を行ったり、今日のお話のように幼稚園や小学校に出向いて授業を行ったりしています。

一見地味に見えても、これらも大事な仕事。災害が起きなければ、その分命の危機に陥ることも少なくなるのだから。

火災にしても救急にしても、完全に無くすことは難しい。でも、その芽を摘むことで件数は少なくなるし、対処方法を知っていれば被害や症状を軽減できる。

子どものうちから、少しずつそんな教育も必要だと改めて思いますね。



明日は仕事、消防隊の後輩が救急に乗りますので、私は患者室に回っての1当直です。