消防士 兼 旅人の日記

消防署での出来事、ダラダラした日常生活を綴ります。

消防学校へ行って来ました

2012-12-05 23:51:50 | 消防・救急
前回の当番は3件、夜中に1つ。

11月はほぼ毎当番夜中の出場があり、慢性的に寝不足がち。寝不足が体調不良を引き起こす原因にもなるために非番で予定が無ければ極力昼寝をするようにしてましたが、それでもあまり疲れが抜けきらないような感じでした。

眠たい中出場していくのもそうですが、辛いのは寒さ。夜中は気温が氷点下近くまで落ちるために寒さに弱い私には厳しい季節です


さて先日、消防学校へ行ってきました。

いつかの記事で消防学校へ講師派遣に行くと言う記事を書きましたが、その日がやってきまして。救急隊員の資格取得をするために現在入校中の学生に、授業を受け持ってきました。

救急はある意味専門分野になる部分もありますので、消防学校の教官が教える部分もありますが、大部分は外部から講師を招いてカリキュラムが進みます。

解剖・生理など座学の部分に関しては、各大学病院とかから教授、ドクターが講師として授業を受け持ち、資器材の取扱い訓練などは各消防から持ち回りで講師として来て、授業を受け持つわけです。


私達が今回受け持ったのはシミュレーション訓練。ある救急現場を想定して、傷病者への接触から状況聴取、観察や体位管理を行い、病院への収容を依頼して…と、救急活動の一連の流れを学ぶもの。

しかし、今回の学生たちはある程度救急に乗ったことがある人は極端に少ない。救急はおろか、現場すらろくに経験してないような若い職員ばかり。

そして、初のシミュレーション訓練と言うことでしたので、救急活動の一連の流れを手取り足とり教える感じでした。


具体的には、オーソドックスな活動として、隊長が隊としての活動方針を決める。そのために具体的な指示を出して、隊員はその命令を受けて活動し、隊長へ報告して…等々。

一応、ある病態を想定しての活動をシミュレーションしましたが、今回知って欲しいのは観察結果から病態云々を察して…と言うよりは、繰り返しますが救急活動とは?を知ってもらうこと。

ある程度座学で知識としてはあるのでしょうが、まだ結びつかない部分もあるでしょうし。それらは改めて学んでもらうと。


シミュレーションが終わって、学生から出た反省点と私からの解説、アドバイスなどをフィードバック。それを1日中ずっと、やっていました。

喋りっぱなしの立ちっぱなしで疲れました。が、学生たちはそれとは別に緊張もあったでしょうけど


訓練が終わって、担当の教官と少々お話をして引揚げる頃に、私が初任時代の担当教官にお会いしました。

不出来な学生であったために当時は多々ご迷惑をおかけしましたが、消防人としての基礎を叩きこんでくれた方。技術云々よりも気持ちで…と言う方。

とにかく熱い教官でした。親以外で唯一尊敬できるような方ですし、初任時代の訓練日誌に書いてもらった言葉は今でも仕事をするうえで糧となっています。

卒業してからしばらく経ちますが、ちゃんと覚えててくれるのも嬉しかったですね


救命講習などで一般の方を相手に講師をするのは何度も経験ありますが、消防職員を相手に講師をするのは初。

なにぶん私自身も初めてなことでしたので、伝えたいことがどれぐらい学生に伝わったか。もう少し上手い言い回しとかあったかなって後から思えば色々ありましたが、良い経験でした。

また、行かせてくれないかな…。こういうの、嫌いじゃないですしね


明日も休みです