消防士 兼 旅人の日記

消防署での出来事、ダラダラした日常生活を綴ります。

丸投げ

2009-05-11 23:56:14 | 救急隊の本音
前回の当番は6件。平均値ぐらいですが、仮眠時間の大半を救急車の中で過ごしましたので寝不足でした。


さて今日の記事は、救急事案で思ったこと。愚痴やボヤキになってしまうことを先に申し上げておきます。

お昼頃に救急指令、指令番地は二次救急病院。二次病院から大学病院へ医師同乗の新生児搬送でした。

胎児心拍が低下したため緊急の帝王切開で出産、バイタル安定しないためNICUを持つ大学病院への転院搬送との内容でした。

保育器ごと搬送するため病棟へストレッチャーを持って行き、医師から転院理由と説明を受ける。

その間に保育器に入れられた赤ちゃんが私たちの元へ運ばれてきました。


保育器が乗せられていた台から救急隊のストレッチャーに移さなければならないんですが、元々乗っていた台から取り外すためのロックの解除の仕方が分からないため、看護師にどうやってロック外すんですか?と聞いたところ、


『知らない、いつも消防士さんに任せてるから分からない』と。



『はっ?』


丸投げですか?


その看護師はそれっきり何もしようとせずにただ立ってるだけ。

何しに来たの?ただ運んできただけ?

自分の職場の、ある意味自分の商売道具でしょ?何でわからないの?


百歩譲って、異動してきたばっかりで良くわかってなかったとしても、丸投げはひどいんじゃない?

挙句の果てには、電源の入れ方や酸素の流量調整すらわかってませんでした。


救急隊を何だと思ってるの?病院のお抱えタクシーじゃないんだよ。

あなたのところの救急車じゃないし、あなたのところの病院の資器材を使えるわけじゃないの。しかも、そんな態度はないでしょ?

その看護師の、またその病院の体質を垣間見たような気がしました。


転院搬送の際には、帰りに医師を転院元の病院まで送っていくのですが、それを謙虚にありがとうございますって言ってくれ、お互いの労をねぎらう医師もいれば、送っていくのが当然だろ?って顔をする医師もいます。

こちらがまだ申し送りをしているところに、

『忙しいんだから早く送って行ってもらえます?』

なんて言いだす医師も過去にいました。


だったら自分でタクシー拾って帰れ!って本気で思いましたね。

送っていかなくていい分、こちらとしても早く次の出場に備えられますし。


何で救急車で転院搬送する必要あるの?緊急性ないでしょ?民間の患者搬送車使うべきだろって思うこともしばしば。


救急車の適正利用は、一般市民だけでなく病院にも言えることです。


冒頭にも書きましたが、愚痴になってしまいまとまりのない文章になってしまいました。

でも救急隊を取り巻く現実はこんなこともあります。良い面も悪い面も含めて、知ってもらえたら良いなと思っています。



明日は仕事。

だんだん暑くなってきますが、頑張ります