『しかし、わたしはあなたがたに言います。
栄華(えいが)を極めたソロモンでさえ、
この花の一つほどにも装(よそお)っていませんでした。
今日あっても明日は炉(ろ)に投げ込まれる野の草さえ、
神はこのように装ってくださるのなら、
あなたがたには、もっと良くしてくださらないでしょうか。信仰の薄い人たちよ。』
(新約聖書・マタイの福音書 6章29-30節)
イエス・キリストは、こんな例えをした。
その昔、栄えに栄えたソロモン王よりも、そこらへんにある野の花のほうが、着飾っていると。
なぜなら、神がそうされたから、と。
そして、神は、野の花よりも、私たち人間に対しては、さらにもっと良くしてくれるのだ、と。
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ここで比較対象とされているソロモン王は有名な王様だったので、
昔の人々は、その一言で、どれほど立派だったのかイメージがついただろう。
では、具体的にはどれぐらい大金持ちだったのだろうか?
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列王記第一10章14節には、
『一年間にソロモンのところに入ってきた金の重さは、
金の目方で666タラントであった』
とある。1タラント=34kgらしいので、
ソロモンには、一年で、金が 22,644kg 懐(ふところ)に入っていた勘定(かんじょう)になる。
ちなみに、ニュースになっている先日誤送金された4630万円で、金を購入するとしたら、
~現在、金1g当たり8,386円(田中貴金属工業による)らしいので、~
金 約5.4kg。
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となると、
ソロモン王の懐には、
4630万男の4,193倍もの金が
毎年入ってきた計算になるのか。
(そりゃ、
『銀は、ソロモンの時代には価値あるものとは見なされなかった(旧約聖書・列王記第一 10:21)』とも言われるわけだ。)
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そんな大金持ちのソロモンよりも、(神によって)野の花が着飾っていると評し、さらに、人はもっと良くしてもらえるのだよ、とおっしゃったイエス・キリストは、
その愛を実際に示してくださった。
(・・・感謝して、ありがたく頂きます。)