モウズイカの裏庭2

秋田在・リタイア老人の花と山歩きの記録です。

禿岳に登るつもりが、平地の分水嶺・・・(2023年5月17日)

2023年06月02日 | 甑山・神室・禿岳

5月17日は山形宮城県境にある禿岳(かむろだけ)に登るつもりで未明に家を出ました。
今回は国道13号線を南下ではなく、日本海東北道を南下、由利本荘から108号線に入り、
湯沢市雄勝で13号線、また108号線を走って、宮城との県境を越えました。
こんなややこしいルートを通ったのは、残雪がまだ豊富な鳥海山の朝姿を眺めたかったからです。
ところがこの日はどうしたことか。
晴れていても視程が悪く、鳥海山はさっぱり見えませんでした。

最も山に近づいた(由利本荘市)猿倉地区でもこのレベルでした。




今年は何度も黄砂が来襲していますが、その時を思わせるような感じでした。

まあ、そういう日もあるさと県境を越え、鬼首のカルデラ底から禿岳と対峙しました。
こちらも至近距離ですが、なんか冴えません。

田野地区から禿岳を望む。






田野地区から北側の片倉森を望む。



市営牧場から禿岳を望む。



市営牧場から北側の須金岳を望む。



山形との県境、花立峠(標高796m)に到着しました。







登山口の駐車場には誰も居ません。時刻は6時半と早過ぎました。

外は風が強く、ほぼ暴風という感じ。
視程は悪く、いつもならよく見える栗駒山もほとんど見えませんでした。

今回の禿岳登山の第一目的は山岳展望(少し離れた神室連峰など)です。
特に山頂から望む神室連峰は素晴らしく、視程が好ければ連峰越しに鳥海山、
南に月山も見えるはずですが、今日はいずれも無理でしょう。

第二目的はフレッシュな春の花ですが、こうも風が強いと花が揺れ動いて撮影は難儀するでしょう。
車の中で三十分くらい迷いました。
その間、他の登山者がやって来て登って行きましたが、私は登らないことに決めました。

登山口で見た花、三種類。

タチツボスミレ
 

                                           コキンバイ


たぶんエチゴキジムシロ



その後は108号線、花渕山バイパスを通って、鳴子温泉に向かいました。

鳴子温泉の西側で47号線に合流、
これから先は西に向かい、最上町を通って新庄に抜け、秋田に戻ることにしました。

途中、尿前の関跡や鳴子峡入り口の看板を見ましたが、今回は寄らずに通過。
県境を越え、山形に入りましたが、
堺田の分水嶺の看板には何か心惹かれるものが有ったので、
一旦通り過ぎてからUターンして寄ってみました。




ここは標高338m、平坦地に有る珍しい分水嶺とのこと。

   


ちっこい鳥居のある流れが池のような場所に注いでいました。

この池の中間点が分水嶺で、左に流れれば、途中で最上川と合流して、日本海へ。
右に流れれば、途中で北上川と合流して、太平洋・・・
なのでした。

絶景ではないですが、個人的には、不思議と感動する風景でした。







最上町の盆地は向町カルデラという古いカルデラの跡と聞きます。
その北側や西側を仕切る山々は神室連峰です。
この連峰の標高は1000mから1300m程度と低いのに
高く感じるのは何故でしょうか。
最上盆地から眺める姿はとても険しく、
雪崩で削られた急斜面には冬場、ヒマラヤ襞が発生するほどです。
そのため標高よりも高く感じるのかもしれません。
今日は視程が好くないですが、距離が近いので、山の迫力は十分感じられました。

西山や八森山方面を望む。




八森山(1098m)



大尺山 (1194m)



八森山から大尺山までを望む。




鵜杉地区から槍ヶ先や大尺山、小又山方面を望む。




槍ヶ先(1051m)や中先(1128m)、大尺山(1194m)



小又山方面を望む。





右の鋭峰は槍立ピーク(1191m)と思われます。神室連峰の最高峰、小又山(1367m)はどれなのかよくわかりません。

亀割バイパスを走り、新庄盆地に出ると
月山や葉山が西側に見えるものですが、
今日は靄でほとんど見えませんでした。

最後に国道13号線、主寝坂峠から見た甑山を。

左が男甑(981m)、右が女甑(979m)



この後、横手実家に立ち寄り、除草剤散布後、どうなったかを確認。
暗い気分で秋田市へ帰宅しました。


どうする家の事。漏水の次は・・・」に続く。

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カテゴリー「甑山・神室・禿岳」の目次

2023年03月14日 | 甑山・神室・禿岳

(記事の配列は、【甑山】【神室山】【禿岳】の三群に分け、登山した年に関係なく、月日の順に並べ、降順とした。)

【甑山】

New 紅葉期には二度目の甑山・後編(2022年10月16日)

New 紅葉期には二度目の甑山・前編(2022年10月16日)


甑山に絶景を見た。(2017年10月14日)


新緑の甑山(2018年5月27日)



【神室山】

初めての神室山(2016年9月24日)

初夏の神室山に咲く花たち。(2017年6月24日)


神室山に日本一のキヌガサソウを見た。(2017年6月24日)


早春の丁山塊と神室連峰(2015年4月上旬)


【禿岳】

禿岳は紅葉よりも展望【後編】(2021年10月25日)

禿岳は紅葉よりも展望【前編】(2021年10月25日)


禿岳に紅葉を期待して。(2018年10月8日)


禿岳でちょっと珍しい花を見た。(2021年9月15日)


初秋の禿岳に行ってみた。(2017年9月9日)


晩夏の禿岳に何を見た?(2)(2020年8月26日)


晩夏の禿岳に何を見た?(1)(2020年8月26日)

神室連峰を見に禿岳へ。(2019年5月26日)


※初めての禿岳(2017年5月20日)



2017/10/14 男甑から見た女甑。



2017/06/24 神室山のキヌガサソウ群生。



2017/05/20 禿岳



以上。

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紅葉期には二度目の甑山・後編(2022年10月16日)

2022年10月29日 | 甑山・神室・禿岳

(本頁は「紅葉期には二度目の甑山・前編」の続きです。)

女甑山頂から同じ道を男女コルまで降りる。次は男甑の番だ。
男甑登山道の傾斜は女甑よりもきつくしんどかった。
しかし途中からの眺めは素晴らしい。
特に女甑の姿は圧巻、絶景だと思っている。

途中からの女甑の眺め。



左端に名勝沼モード。



女甑をアップで。
 

                                             名勝沼


男甑の難関箇所にはロープも一応有るが、あまり当てにならない。
もっぱら木の根っこにつかまって上り下りする。

冒頭二枚の女甑の眺めはこの難関箇所をクリアーすると見られる風景だが、
足もとが不安定で撮影は怖かった。

男甑の難関箇所
 
                                        更に少し登った場所から見た女甑。


登る途中に見た紅葉三景。




 


男甑の山頂部を望む。




男甑の山頂部は女甑に較べると南北に細長く、台地のようになっていた。

そこには意外にも森林が発達し、奇麗に紅葉していた。

山頂部の紅葉



黄葉のブナ?
 





男甑の山頂部は西側が森林になっているため、鳥海山は見えにくいが、

山頂から少しだけ南の方に降りたら割と好く見えた。







序なので南側の眺め。遠く月山が見えた。




月山



再び山頂に戻って、男甑の山頂標。




男甑の山頂名物は烏帽子岩。

烏帽子岩。バックは前森山。
 

烏帽子岩


男甑の山頂に行ったら、北や東側の雲が取れ、遠くの山々が見えるようになった。

北東方向。旧雄勝町と遠く焼石岳。



東方向。栗駒山と山伏岳、高松岳の重なり。



虎毛山と前神室山、神室山。手前は前森山。



神室連峰の天狗森と最高峰・小又山。



下山したら、曇って来た。
山麓の道の駅おがち(湯沢市)付近から振り返ると・・・




ここから見える甑山はふたこぶらくだのようだ。左が男甑、右が女甑、間の窪みが男女コル。


以上。

コメント (2)
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紅葉期には二度目の甑山・前編(2022年10月16日)

2022年10月27日 | 甑山・神室・禿岳

10月16日、四年ぶりに秋田山形県境にある甑山(こしきやま)に行ってみた。
紅葉期としては五年ぶり、二度目となる。

このお山は古い火山の残骸とのことだが、東北では珍しく岩がむき出しで面白い形をしている。

下山後、主寝坂峠付近から見た姿。左が男甑、右が女甑、間の窪みが男女コル。



登山コースは複数あるが、今回は山形県真室川町旧及位地区、前森山林道から入山した。

この林道は、2018年の豪雨で土砂崩れが発生、しばらく通行止めになっていた。
そろそろ走れるようになったかなと思い、今回、行ってみた。
初めは走りやすかったが、奥の半分は道路中央に草が茫々、車高が低い我がクルマではもろ腹擦り走行となった。

前森山コースの登山口



ツルアリドオシの実
 

                                          荒沼湿原のエゾリンドウ?咲き残り


登山中は樹木のかげになり、甑山の姿はほとんど見えないが、

登山口近くの荒沼湿原に踏み込むと女甑がちらりと見えた。




今回のマップ



今回は登山口から大カツラの木を経て男女コルに登り、

そこから女甑、男甑をそれぞれ往復し、登山口に戻る予定。
甑山の森林は山麓から登山口まではびっしりとスギの植林だが、登山口を境にブナ林に変わる。
そこから先はずっとブナの美林が続く。

女甑山麓のブナ美林



ブナ美林
 
                                               瘤のあるブナの木


(次の大カツラとは別の)カツラ大木の樹冠



30分近く歩くと、森の巨人100選にも選ばれている女甑の大カツラが立っているが、

残念、向かって左側の大枝が欠落していた。

 


大カツラを過ぎたら、林床に大型のシソ科植物が多くなった。

花は既に終わっていたが、特有の葉の形、残り花のサイズからカメバヒキオコシと思った。
花が盛りの時はけっこう見ごたえが有ったことだろう。

カメバヒキオコシと思われるシソ科植物
 
                                             アカソ



葉の形はカメバヒキオコシとそっくりだが、隣にアカソ(イラクサ科)が生えていた。

ツルリンドウの実



そうこうしているうちに道は男女コルへの登りとなる。

登るにつれ、廻りの木も色付き出して来た。
もうすぐで男女コル。




男女コルに到着。

 

                                           男女コルの標識


男女コルに到着すると、男女どちらを先に登るか迷うが、

私はいつもレディファースト、女甑を先にしている。
鞍部でも多少上り下りがあり、いよいよ女甑の登りに取り掛かると、
樹間から甑山同様の夫婦山、加無山がちらりと見えた。

加無山の眺め。左が女加無山、右が男加無山。



また今日は天気が好いので鳥海山も見えそうだ。

しかし女甑の傾斜は段々と厳しくなって行く。
初めはほど好く色付いたブナの紅葉に励まされながら登っていたが、
ラスト近くなると、道にへばり付くので精一杯になった。

女甑のブナの木



写真ではわかりにくいが、傾斜が明らかにきつくなって来た。


 


 

                                          振り返ると男甑。


最後はかなりきつかった。
振り返ると男甑が頭を出していた。

女甑の山頂に到着したら、予想通り、西側に鳥海山が見えた。

女甑山頂から西側、鳥海山を望む。






北側、東側は雲が湧いていてさっぱり見えなかった。男甑からの展望に期待しよう。


後編」に続く。

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禿岳に紅葉を期待して。(2018年10月8日)

2022年10月19日 | 甑山・神室・禿岳

(本記事は自ホームページの旧記事をブログ用にリメイクしたものである。)

台風一過の(2018年)10月8日は焼石岳に行くつもりで未明に秋田市自宅を出発したが、

実家のある横手(十文字町)まで南下したら、厚い雲に覆われていたので焼石は断念。
ところが南の方は晴れていて神室山がよく見える。
だからといって神室山はタイヘンしんどい山なので、
県境を越えて楽な方=「ハゲかむろ」に駒を進めた。こちらも予想通り晴れていた。

あまり話題にはならないが、鬼首から見るこの山の姿はとても素晴らしい。
東北でも屈指の山岳風景だと思っているが、いかがなものか。

花立高原から望んだ禿岳



花立峠にクルマを置き、

禿岳に連なる稜線を歩き出すとほどなくブナの森に突入する。

ブナの森の入り口付近



 


この森は稜線で風が強いせいか、わりとスカスカで大きな木は無い。

前日の台風で吹き飛ばされたのか紅葉している葉は少なく、かわりに登山道上には枝がいっぱい落ちていた。
それをどけながら歩いていたら、めんこいキノコに遭遇。




手持ち図鑑で絵合わせしたら、ニオイコベニタケによく似ていた。

もし正しければ食べられるが、あまりにもめんこいのでそっとしておく。

更に上の方に行くと、今度は目にも鮮やかな木の実がいっぱい落ちていた。
ミズキの実だ。一緒に落ちた花柄はまるで赤サンゴのようだった。

ミズキの実と赤い花柄
 

                                          サラサドウダンの実と紅葉


稜線も上半分はところどころで樹木が途切れ、右側にはパノラマのような風景が展開している。

南側の眺め。鬼首カルデラ外輪山の花渕山や大柴山が連なっている。



鬼首カルデラ(東側)の眺め。カルデラ中央の山、荒雄岳は禿岳など外輪山よりも低くてパッとしない。



火口原の水田をクローズアップ。



また南側を望む。

鬼首カルデラ南側の眺め



肝心の禿岳の紅葉は・・・




既に落葉か散葉した木が多かった。

これはやはり前日の台風のせいだろう。
登ってきた稜線を振り返る。




ここで地学のお勉強。

禿岳そのものは直径約13キロの鬼首カルデラの外輪山と言われるが、
下のマップからも分かるように、南西側にもうひとつ向町カルデラ(山形県最上町)も有って、こちらの外輪山にもなっている。
ふたつのカルデラの外輪山を兼ねる山は世界広しと言えどもそうはないと思う。
このマップ、原図は無断転用。




今度は南西側、向町カルデラ(山形県最上町)の眺め。

向町カルデラの眺め



だいぶ高いところまで上がって来た。




今度は北側の外輪山も見えて来た。

鬼首カルデラ北側外輪山の眺め。奥の平らな山は須金岳。



虎毛山をバックにナナカマドの実。



やっと山頂。

まずは北側、秋田の山々の眺め。

禿岳山頂にて。左から山伏岳、高松岳、虎毛山。



マニアックな山。軍沢岳(1194m)。

山頂近くに秋田、山形、宮城三県の県境が有るが、夏道は無い。




次いで北西側。

個人的な趣味で恐縮だが、禿岳に登る愉しみのひとつは神室連峰の展望だ。
この日、朝は晴れていたが、山頂に着く頃にはガスって来て、連峰はほとんど見えなくなってしまった。
それでも一時間半、粘ったら、順次、ガスが取れ出し、見えるようになった。

神室連峰主軸の眺め。左から火打岳、小又山、天狗森、神室山。



ここからは、一番低い火打岳が他の山々よりも立派に見える。

大尺山(左、1194m)と火打岳(1238m)



小又山(左、1367m)と天狗森(1302m)。両山の間に鳥海山の山頂が見えるのだが、今日は雲で見えなかった。



神室山(1365m)



山頂からの眺めは以上。なお神室連峰に残雪がある時の眺めはこちら

下山後に眺めた山岳風景をいくつか。

鬼首の水田地帯から望んだ禿岳(左側)。



片倉森(1040m)




いつもなら北東方向によく見える栗駒山が今日は雲を被っており、禿岳に居る間はよく見えなかった。

秋田への帰り道、国道398号線を通ったら、花山峠からやっと見えた。

国道398号線、花山峠から見た栗駒山。



ここからは現在、展望岩頭と呼ばれている1573mピークが前面に出て、
全体的にマイルドな山姿になっている。

このピークをかつては馬糞森と呼んでいたが、何か分かるような気がする。

以上。

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