モウズイカの裏庭2

秋田在・リタイア老人の花と山歩きの記録です。

リベンジ・栗駒山紅葉。後編(2021年10月4日)

2021-10-19 | 栗駒山/秋

(本頁は「リベンジ・栗駒山紅葉。前編」の続きです。)

展望岩頭を降り切った鞍部から先はぬかるみ箇所も無くなり、快適な稜線歩きとなる。
目の前に連なる小ピークはやがて秣岳になるが、ところどころが禿げて小麦色になっている。

鞍部から秣岳に連なるピーク群を望む。左から1397mピーク、(仮称)モンサンミッシェル峰、秣岳。



この禿げは昭和時代は「しろがね草原」と呼ばれていた。

最近は、地図によっては「しろがね湿原」とも表現されているが、
いつの間に湿原に変わったのだろう。不思議に思い、この身をもって確かめたところ、
湿原ではなく、立派な草原だった。植生学上は「雪田草原」と呼ぶもののようだ。
似たような風景は鳥海山では鳥の海周辺や千畳ヶ原にあるが、奥羽山系では比較的珍しいかなと思う。

しろがね草原






しろがね草原から焼石岳を望む。



しろがね草原越しに虎毛山。



しろがね草原から展望岩頭を振り返る。



1397mピークの稜線を進むと、ある地点から突然、目の前に広い草原(一部、中間湿原)と小さな岩のピークが現れる。

(仮称)モンサンミッシェル峰



少し近づいて



このピークは、その形がとある世界遺産に似ていることから、
最近、一部の登山者の間で「モンサンミッシェル」と呼ばれるようになった。
いつもならば、ピークの岩の上で昼の休憩とするところだが、
今日は時間帯的にも混雑が予想されたので、
その手前の道端で握り飯を食べ始めた。
そして木道を歩く登山者が途切れた隙を見計らい、写真を撮った。

モンサンミッシェルの岩の上から秣岳の左側と泥湯三山を望む。奥にかすかに鳥海山。



モンサンミッシェルの岩の上から秣岳を望む。



モンサンミッシェル峰の次はいよいよ秣岳だ。
その間にはまたまた気持ちの良い草原(一部、中間湿原)が広がっている。

奥の山々は左から虎毛山、神室連峰(小又山、天狗森、神室山、前神室山)



ここには見慣れぬ針葉樹の疎林がある。これはアオモリトドマツ(オオシラビソ)だ。




この針葉樹は鳥海山や朝日山地など東北の日本海側高山では欠如している。
奥羽脊梁では、八甲田山、八幡平周辺、森吉山などには豊富だが、
秋田駒ヶ岳より南では欠如している。そして蔵王でまた現れ、有名な樹氷となる。
秋田駒ヶ岳と(蔵王山北部の)山形神室岳の間、約160kmの奥羽山脈にこの木は無いと思われていたが、
50年前頃、秣岳のこの場所で発見された。
大昔、アオモモリトドマツは奥羽山脈一帯に生えていた(と思われる)が、豪雪とか何らかの理由でこの区間では絶滅した。
がここでは生き延びていた。ここはアオモリトドマツの聖地のようだ。

秣岳南側の草紅葉



秣岳からアオモリトドマツ林越しにモンサンミッシェル峰を振り返る。




秣岳はこの一帯では一番高い山だが、山頂からの展望はあまり好くない。
ただし山頂の直前から須川湖が見えて来る。

足元に須川湖や須川高原。奥の山並みは焼石岳。



ここではいつも須川湖湖畔に駐車中の柿の種号探しをする。皆さんには見えますかな。




展望岩頭を振り返ったら、左側に栗駒山が見えるようになっていた。




山頂を過ぎ、少し下って行くと、秋田側の景色がよく見えて来る。

左手前から吹突岳、泥湯三山、奥にうっすらと鳥海山



河童の禿げアタマのような地形とトラバース道



手前に河童の禿げアタマのような地形があるが、今回はそこがほどよく紅葉していた。

その手前の鞍部まで急坂を降下、次は横に伸びる断層線?をトラバースして右の森へ降りて行く。

例のトラバース道はちょっと不思議な地形になっている。
岩盤が剝きだしで、上から水がしたたり落ちており、滑って歩きにくい。
季節によってはこの場所はちょっとしたお花畑になるようだ。

なおここから望む秣岳は尖っている。

秣岳の意外な表情



トラバース道が終わると、深いブナの森になる。
今日、歩いたコースの中では唯一のブナ林、ここで見た紅葉や木の実などを。

ブナ林の中の紅葉



オオカメノキの紅葉                                   タムシバの実
 



秣岳の登山口標識には自転車が縛られていた。
おそらくは私同様、周回登山をした人が登山終了後、(須川温泉の)駐車場まで使うつもりで置いたものと思われる。

秣岳の登山口                                  須川湖駐車中の柿の種号
 



須川湖に駐車した柿の種号と再会する。
最後に須川湖からまわりの山々を望む。今日はこれらの山をぐるっと廻って来た。

栗駒山と展望岩頭。手前に剣岳。



秣岳




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リベンジ・栗駒山紅葉。前編(2021年10月4日)

2021-10-18 | 栗駒山/秋

家内から突然、山行きの許可?が出たので、10月4日(月曜日)は栗駒山へと向かった。
このお山は9月29日にも行ったが、登山口に着いたら悪天候だったので、急遽、登山を中止(代わりに鳥海山へ。記録はこちら)。
今回はそのリベンジだった。未明3時半に秋田市自宅を出発、6時頃、須川湖に到着した。
山靴に履き替えていたら、秣岳が黄金色に輝き出した。こんな奇麗な秣岳を見たのは初めてだ。

秣岳が黄金色に輝いた時



 








その数分後には緑っぽいいつもの姿に戻っていた。
紅味はなかったが、これもモルゲンロートのひとつだったのか。

今回の非合法マップ



6時半頃、須川湖を出発。約30分間、舗装道路をテクテク歩いて須川温泉へ行く。
栗駒山への登山道はここから始まる。朝早いせいか登山者はあまり居なかった。

名残ヶ原から栗駒山と剣岳を望む。



苔花台から産沼コースに入り、山頂には9時ちょうどに到着。須川湖からだと二時間半だった。

このコースを歩くときはガスに巻かれることが多いのだが、今回は晴天なので途中の景色もよく見えた。

産沼コースから焼石岳



産沼コースから剣岳



産沼コースから展望岩頭



ただ残念だったのは、視程がイマイチで鳥海山など遠くの山は霞んでよく見えなかった。

それと山頂部の紅葉はもう終わっていた。

産沼



産沼コースから栗駒山を望む。



産沼コースから岩手側を振り返る。



栗駒山の山頂は平日月曜、朝9時だというのに (;゚Д゚)なんじゃ。こりは!と言いたいほど人が多かった。
須川温泉から登る人は疎らなのに、こんなに密なのは宮城側、いわかがみ平から来た人が桁違いに多いからだろう。
山頂標の脇では記念撮影の順番待ち。多くの皆さんはこの撮影が終わったら、そのまま出発地へ下るみたいだが、
私は
いつも勿体ないなと思う。
山頂の喧騒は昔から嫌なので、私は約30秒で通過。天狗平方面に下って行く。

山頂付近から宮城側中央コース方面を見下ろす。それほど紅くなかった。



栗駒山頂を振り返る。



宮城側、御室方面を眺める。



山頂稜線からの眺めは、個人的には岩手、秋田側の方が変化に富んで面白いと思っている。

展望岩頭まで行くと、まずは昭和湖が見えて来る。




展望岩頭から秋田県側の眺めはいつも素晴らしいが、今日は視程がイマイチで鳥海山はぼんやり。

また風が強く、あおられて転倒するほどだった。風が弱ければ、ここでひと休みするのだが、今日は足早に通過することにした。




竜泉ヶ原



竜泉ヶ原の少し西側にある湿原



秣岳に続く稜線としろがね草原越しに泥湯三山や吹突岳を望む。




展望岩頭からの降下中、珍しくクジャクチョウに遭遇。




稜線の紅葉はもう終わっていた。
残っていたミヤマナラの紅葉は意外と奇麗だった。

 



展望岩頭から降下する樹林帯の道はところどころ洗堀されて酷い状態だった。


後編」へ続く。


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紅葉の栗駒山周回(2019年9月28日)(後編)

2021-10-06 | 栗駒山/秋

(本頁は「紅葉の栗駒山を周回する。(2019年9月28日)前編」の続きです。)


展望岩頭から天馬尾根への下り道も素晴らしい紅葉と展望の連続だった。
向こうには秣岳と須川湖。




鳥海山は霞んでいるが、手前の紅葉の美しさと来たら・・・。






下るにつれ、紅葉の樹種はカエデの仲間が多くなった。
こちらは赤や橙の他に黄色も有った。




だいぶ下って、
背景の山々は左から1397mピーク、モンサンミッシェル峰、秣岳と思われる。



秣岳との鞍部に差し掛かるあたりの紅葉も美しかった。
その付近で更に美しく素敵な方にお会いした。fb友のF子さんだった。
写真を撮らせてもらったので、アップしたいところだが、公の場に長年晒すと
何か予期せぬ形でご迷惑をおかけするかもしれない。ここはグッと堪えることにした。

背景は鬼首カルデラの山なみ。



背景は大崎平野。




タラタラ歩いているうちに、稜線は秋田領になっていた。
振り返ると展望岩頭と栗駒山の重なりが。それよりも手前の笹と紅葉のコントラストが凄い。




行く手には草原と島のような小ピーク。
これは最近、SNS上で『モンサンミッシェル峰』と呼ばれるようになった。







この辺の草原は「しろがね草原」に含めてもいいものかしら。
こんなに綺麗な草原は東北でも珍しいと思う。

草原越しに焼石岳。





草原越しに展望岩頭と栗駒山。右の出っ張りは虚空蔵山(1409m)。




今日はモンサンミッシェル峰の岩場で昼餉とする。




背景の山々は左からハゲ禿、虎毛山、神室連峰など。




背景の山々は左から神室山、泥湯三山(高松岳など)、薄く鳥海山。




秣岳を望む。




今日の昼餉は珍しく家内が握ってくれた梅干しオニギリ二個だった。
景色のせいもあろうが、(T_T) 泣けるほど美味しかった。

次は秣岳に向かう。途中、この山系では唯一、アオモリトドマツの疎林が有る。





秣岳山頂からの眺めはあまり良いとは言えなかった。
山頂から少し先に進み下ると、須川湖がでかく見えるようになる。




秣岳からの急な坂道を下り、鞍部で振り返ると、秣岳はピラミッド形になっていた。




エゾリンドウが咲き残っていた。
稜線上に疎らに有ったリンドウはエゾオヤマリンドウだったが、何故かここだけエゾリンドウだった。

僅かの間だが、気持ちの良いブナ林を下る。

 


須川湖に到着。




須川湖から見ると、秣岳はほとんど紅葉していない。
今回、紅葉していたのは稜線の上と南側の限られた斜面上部だけだったようだ。
それでも素晴らしい紅葉を満喫した一日となった。

9月26日の三ツ石山(こちら)と今日の栗駒山。

何故にこの二山は紅葉が早く美しいのか。その謎はいまだ解明されていない。


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紅葉の栗駒山周回(2019年9月28日)(前編)

2021-10-05 | 栗駒山/秋

本記事は自ホームページの旧記事をブログ用にリメイクしたものである。


岩手の三ツ石山(こちら)に続いて栗駒山に行ってみた。
この山の紅葉は近頃、日本一と宣伝されている。
それはちょっと大げさだと思うが、東北に限ったらおそらく一番か二番だろう。

天狗平付近から栗駒山頂方面を眺める。



28日、午前3時頃、秋田市自宅を出発。

今回は須川温泉からうぶ沼コースを登って山頂へ、それから天馬尾根を歩き、秣岳から須川湖に下りる計画なので、
須川湖に駐車させてもらう。

今回の非合法マップ


須川湖から秣岳を望む。




丁度6時頃、秣岳山頂に朝日が当たるのを見計らい、車道歩きを開始。
25分後、須川温泉から先は遊歩道歩きとなる。

ゆげ山の湯気を掻き分けて名残ヶ原へ。

 


そして苔花台から左に進み、うぶ沼コースに入る。

(今回は、いつも使っている須川温泉からの直登コースが火山ガス発生で通行止めになっているので、うぶ沼コースを使用。)

うぶ沼付近はまだ紅葉してなかった。




このコースを歩くのは三年ぶり、当時は刈り払いも悪く、ダラダラ長い印象だったが、

今回は道も良く整備されており、(須川温泉から)二時間もかからず山頂に着いてしまった。




山頂手前で振り返ると、岩手斜面はびっしり紅葉していた。




うぶ沼コースの山頂側出入り口付近


山頂標



栗駒山の立派な山頂標はうぶ沼コースから見ると裏側になっていた。

なんか裏口から入山したような気分だが、登山者の数は宮城側が圧倒的に多いからしょうがないか。
なお紅葉は宮城側が凄いと聞くが、今日はあまり紅いとは思わなかった。

宮城側の紅葉


山頂はザワザワと人が多いばかりなので長居は無用。
秋田側にすぐ歩き出し、山頂を振り返る。




宮城側(南側)でもこのポイントだけは紅かった。




今日のメインは秋田側、天馬尾根なのでそちらを眺めると・・・

西側、展望岩頭の方角を望む。右奥にうっすらと鳥海山。



鳥海山は霞んでよく見えないが、秋田側の紅葉は良さそうな予感。
須川温泉からの直登コース・降り口は封鎖されていた。



五円禿げのような紅葉いや草紅葉



サラサドウダンの紅葉は壮絶な色だった。




山頂から西の方に少し(30分ほど)行くと、展望岩頭という高さ1573mのピークに達する。

ここは北側が切れ落ちており、岩手や秋田側の眺めが素晴らしい。
いつもなら風が強くて立ってられないほどだが、今回は珍しく風が弱く、じっくり眺めることが出来た。

展望岩頭から北側の眺め。真下に昭和湖。奥の山なみは焼石岳。



展望岩頭から西側(秋田側)の眺め。

真下に竜泉ヶ原、右に須川湖。左には手前から秣岳、高松岳、薄く鳥海山。



竜泉ヶ原付近をアップで。



展望岩頭北斜面の紅葉を続ける。
栗駒山の紅葉と言えば、赤一色のイメージがあるが、
この場所から見る紅葉は様々な色が混じり、錦絵を見ているようだ。



昭和湖を今一度。



この付近で今、紅葉している樹木はほとんどがサラサドウダンだった。

同じ種類なのにオレンジがかっているものからワインカラーまで幅が有った。
ハイマツの緑とのコントラストが素晴らしい。




後編へつづく。

 

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2015年、紅葉の須川高原散策(2015年10月10日)

2020-11-05 | 栗駒山/秋

本記事は自ホームページの旧記事をブログ用にリメイクしたものである。
なお文中に登場の婆さん(私の母親)は現在、施設に入所中。

10月の中下旬、我が家では婆さんを連れて須川高原に紅葉狩りに行くのが、ここ数年、恒例行事になっている。
今年は紅葉ペースが早いとも聞いたので、例年より一週間以上、早めて10月10日に実施。
なお三日前、私独りでこっそり下見に行っているので、その時の写真も少し混じっている。
今回はいつもと違い、須川湖から始めてみよう。

須川湖と秣岳(1424m) 







湖畔のナナカマド                             不思議な色合いのカエデ
 



湖畔を少し歩くと、栗駒山本体が見えて来る。

左、栗駒山と剣岳、右はかつて馬糞森と呼ばれた1573m峰(現在は展望岩頭や御駒岳と呼ばれる)。



栗駒山と剣岳の重なり




 


ほとんど歩けない婆さんを須川温泉(厳密には栗駒荘)の浴場に預け、私と家内は高原の散策に。







ミネザクラだろうか。ドキッとするほど赤かった。

 



やはり東北一の紅葉だ。
遠く焼石岳を望む。



 

ゆげ山越しに見た剣岳。



 

名残ヶ原越しに栗駒山山頂を望む。




山頂部の紅葉はもう終わったようだ。 
ご覧のとおり、紅葉は素晴らしかったが、足元は泥んこ道だ。
前日、強い雨が降ったのであえてゴム長で来たが、正解のようだった。


 
名残ヶ原を歩む家内                                                                                                  今日はゴム長日和だ。 


名残ヶ原を過ぎたところで遊歩道を右折。

ゆげ山のダケカンバ




ミヤマナラの紅葉
 



束の間、灌木に包まれた小道を登ると、この景色にたどり着く。
 



剣岳




ゆげ山
 



ナナカマド
                                                                                           須川のマッターホルン?(手前から湯気が上がってる)
 



ゆげ山の隣の小山




 


婆さんが心配になって来た。そろそろ帰ろう。




ホツツジの紅葉                            ハナヒリノキの紅葉 
 






わずか一時間ちょっとの散策だったが、紅葉は満喫出来た。


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