モウズイカの裏庭2

秋田在・リタイア老人の花と山歩きの記録です。

初夏の神室山に咲く花たち。(2017年6月24日)

2020年06月26日 | 甑山・神室・禿岳

(本頁は「神室山に日本一のキヌガサソウを見た。」の続きである。)

神室山系は東北では珍しく、日本アルプスを彷彿、いや錯覚させるような山岳景観をあちこちで見ることが出来る。
主稜線の高さこそ1300m前後と低いが、冬場の豪雪、そして雪崩により、東側斜面が激しく削られ、
そのような地形になるのだろう。

前頁でも見たように神室山本体の東斜面は凄いが、前神室山の姿もなかなかのものである。
朝日連峰の盟主、大朝日岳に喩える人も居るくらいだ。

レリーフピークから前神室山を望む。


前神室山



ところで、神室山に関してはどんな花が咲くのか、情報が極めて少ない。
キヌガサソウの存在は最近有名になりつつあるが、それ以外の花に関してはさっぱりだ。
登るに難儀なお山なのでそうなのだろうか。
私自身も簡単に登れる山ではないので、今回の登山で見かけたキヌガサソウ以外の花も少しだけ報告してみる。

結論を言えば、この山の稜線上には他の山でもよく見かける定番植物ばかりだった。
しかし生育地が狭い割に種類は多いと感じた。真夏以降に咲く花の芽出しも数多く見られた。 

ニッコウキスゲ
今日、咲き出したばかりと言う雰囲気だった。                                           ゴゼンタチバナ
 


ノウゴウイチゴ



イワカガミ




シラネアオイ                              ハクサンチドリ
 


アカモノ(イワハゼ)



稜線で咲く木の花を三種類。

ガクウラジロヨウラクだろうか。

 


タニウツギは下界にもいっぱい有るが、
高山の稜線に咲くものは花色が濃くて別種みたいだった。

タニウツギ                                                                                                ナナカマド
 



愈々稜線ともおさらば。

秋田側、虎毛山など。キヌガサソウ群生地は右上の隅っこの陰辺り。


なんか槍ヶ岳みたいな火打岳。


小又山、天狗森の重なりと火打岳。 


神室山頂と小又山、天狗森の重なり。
 


以下、有屋コースの下り、森の中で見た植物たち。

さすがに今の時期になると、緑は濃くなり、蚊が多いくせに、花はさっぱりだった。

ブナの木                                                                                                          ツクバネソウ

 

一見、クルマバツクバネソウかと思ったが、ツクバネソウ(通常は四枚)の五枚葉株だった。 


ヤマツツジの咲き残り

 


ヒメアオキ                                                                                                          ギンリョウソウ

 



このコースの渓流沿いには倒木が多く、何度も迂回を余儀なくされたが、これは渓流に倒れこんだもの。



ランの仲間はこれからシーズンなのか。

コケイラン  金山川の渓流
 


ヤグルマソウ



だらしなくブサブサに見えるが、これでも一応、ランの仲間。

サイハイラン
 


登山口に降りたら、クルマは柿の種号だけだった(早朝、出発時は三台も有ったのに・・・)。


以上。




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