【カテゴリーごとの目次・頁の作成にあたって】
ブログを始めて三年目になると、いつの間にか記事の数が増え、自分自身でも旧記事を探すのがタイヘンになって来ました。
当初はカテゴリーを細分化して対応しておりましたが、カテゴリーの数は本ブログでは百個まででした。
また私の使用しているテンプレートでは、
カテゴリーをクリックして出る「カテゴリーごとのブログ記事一覧」は五個まで表示される設定となっております。
すると、記事数が六個以上あるカテゴリーでは目的の記事を探すには、
記事一覧の最下段、「前ページ」を1~複数回、クリックする必要があります。
もう少し楽に記事を探す方法はないものか。
ブログではあまり例のないことかもしれませんが、
カテゴリーごとに目次の頁を作成し、「カテゴリーごとのブログ記事一覧」の先頭に据えることにしました。
というわけで、記事数が多めのカテゴリーから徐々に「カテゴリーごとの目次」の頁を作って行きます。
なお新しい記事を加えたら、その都度、目次の頁が先頭に来るようにしなければなりません
(現実には年一、二回やれればいい方かもしれません)。
ちょっと面倒ですが、少なくとも今までよりは効率よく記事が探せるようになることでしょう。
冬場は山に行かないので、新ネタ記事は夏場に較べて格段に少なくなります。
しばしの間、「カテゴリーごとの目次」の新規作成や更新が続きますので、どうかご了承お願いいたします。
(本カテゴリーでは、三ツ石山、岩手山、姫神山、早池峰山、
焼石岳、栗駒山以外の岩手県内にある比較的低い山を取り上げた。)
(記事の配列は登山した年に関係なく、月日の順に並べ、降順とした。)
初秋の東根山には何が咲く。(2019年9月7日)
箱ヶ森にも登ってみた。(2018年5月6日)
東根山で白いエンゴサクを見た。(2018年5月1日)
八幡平雪の回廊と万寿山ラスト雪割草(2019年4月20日)・・・「八幡平」と共用。
雪割草を見に万寿山へ。(2019年4月9日)
2019/04/09 万寿山にて。ミスミソウ。
2018/05/01 東根山にて。エゾエンゴサク?
以上。
本記事は自ホームページの旧記事をブログ用にリメイクしたものである
(2020/03/26 初回アップ、2023/05/14 再度アップ。)。
箱ヶ森は盛岡近郊にある低山だ。
5月1日、東根山に登ったら、予想外に花が多かった(記録はこちら)。
調子に乗って峰続きの箱ヶ森もどうかなと思い、5月6日に登ってみた。
今回は北麓にあるゆうあいの里(旧・簡易保険保養センター)からアプローチ。
猪去林道は未舗装で狭いが、慎重に運転すれば、腹を擦るほどのこともない。
実質的には下のマップに「登山口」と書いてある少し手前で通行止め、広い駐車場になっていたのでそこに車を置く。
その場で出会った地元の方に聞いたところ、
「登山道は周回ルートになっており、上り道と下り道がある。
一般的にはその通りに上り下りするのがよいでしょう。ただし上り道は急です。」
と言われ、忠実に従うこととする。
本マップは、山と渓谷社・刊、新分県登山ガイド[改訂版]2岩手県の山(49頁)から無断借用したものに私が若干加筆。
なお同書の新版からは箱ヶ森の記事そのものが削除された。
上り道は初めスギの植林地だったが、ほどなくブナ林に変わった。
ここのブナ林は初めは新緑、上の方に行くと芽吹きが始まったばかりでとてもいい林だったが、
いかんせん花はさっぱりだった。
ムラサキヤシオをチラホラ見かける以外は、
ムラサキヤシオ
ツルシキミとヒメアオキくらいか。
ツルシキミ(花)
ツルシキミ(実)
ブナ林は続く。
ブナの美林
クロベの巨木
クロベの巨木を過ぎたあたりから、登山道に笹が被さり、分かりにくくなる。
やっと見つけたらと思ったら、目の前に急な斜面が現れた。
ロープに捕まりながら、標高差約100mを一気に駆け上がる。
急な坂が終わったら、やっと花が・・・カタクリが咲いていた。
下り道との分岐点。
分岐点から先は花の種類が多くなって来た。
ミヤマスミレ
コキンバイ
この芽吹きはコバイケイソウだろうか。
あっという間に山頂。
山頂は広く平らで原っぱ(お花畑)になっていたが、
残念なことに展望はダメだった。
場所によってニリンソウのお花畑になっていた。
東根山では白いエンゴサクが咲いていた(記録はこちら)が、
この山では一般的な青花だった。
エゾエンゴサク(オトメエンゴサク)?
ミチノクエンゴサク
ヒナスミレだろうか。
エンレイソウの仲間は東根山と同じで、
エンレイソウとミヤマエンレイソウ(シロバナエンレイソウ)の二種が有った。
エンレイソウ
ミヤマエンレイソウ(シロバナエンレイソウ)
こちらはたぶんエンレイソウとミヤマエンレイソウの雑種かなと思ったが、
その後、詳しい友人から、
ミヤマエンレイソウの品種、ムラサキエンレイソウ Trillium tschonoskii f. violaceum
ではないかとの指摘があった。
ニリンソウ
下り道のコースは上り道とは比較にならぬほど、花が多かった。
ニリンソウ以外には、カタクリやスミレサイシンなどが多く、それぞれが花小道を作っていた。
花と山頂が目当ての方は下り道コース往復で十分かもしれない。
先にも述べたが、このお山は展望がさっぱり効かなかった。
位置的には、岩手山や秋田駒、和賀山塊、雫石盆地、早池峰山などの絶好の展望地にあるのだが、
樹木が繁茂しているため、山頂からも稜線からもほとんど何も見えず。
唯一、見えてもこの程度だった。
下り道コース途中から樹間越しに秋田駒ヶ岳。
東根山に多かったシラネアオイにはほんの数輪しか遭遇しなかった。
こと花に関しては、質量ともに東根山には及ばなかったが、ちょっと意外なものに遭遇。
マルバダケブキの芽出しかな
アミガサタケ
マルバダケブキは焼石岳の西斜面で見ており、それが分布の北限かなと思っていた。
もしこれがマルバダケブキならば、北限が少し北へ移動することになる。
アミガサタケは下り道の下の方、スギの植林地にいっぱい生えていた。
なお今回、期待していた岩手山は箱ヶ森に登っている間は見えなかった。
下山して山麓の人里に着いたらやっと見えた(朝、登る前は雲に隠れていた)。
以上。
(本記事は自ホームページの旧記事をブログ用にリメイクしたものである。)
九月になると、高山の花はほとんど終わってしまうが、紅葉にはまだちょっと早い。
中途半端な時期なので、どの山に行こうかいつも迷ってしまう。
そういう時期は新たな花の山、宝の山を探して今まで夏に登ったことのない山を
偵察がてら訪ねてみるのはどうだろうか。
というわけで、今回は岩手県紫波町にある東根山(928m)を訪ねてみた。
東根山。下山後、撮影。
この山は昨年春に一度訪ねており、けっこう花の多い山との印象だった(2018年5月1日の記録はこちら)。
今頃の季節はどんなもんだろう。
期待して登った割には花が少なく、有っても地味なものばかりだった。
それも山麓から山頂まで森林地帯は杉の植林地であれ、広葉樹林であれ、下草の種類はほとんど共通。
真新しい種類ではないが、一応、報告まで。
ヤブレガサ。秋田では大館付近を除き、ほとんど見ない。
ギンリョウソウモドキ(アキノギンリョウソウ)
オオバショウマ。こちらも秋田ではほとんど見かけない代物。
オオバショウマの穂花をクローズアップ。
オクモミジハグマ
トウヒレン属の一種。
蛇石
蛇石は蛇と言うよりも巨大なクマのように見えた。
地味なセリ科を二種。山麓から山頂まで切れ目なく分布していた。
ミヤマセンキュウだろうか。
カノツメソウ
カノツメソウは秋田では見たことが無いが岩手ではあちこちで見かける(鞍掛山や早坂高原でも見た)。
ずっと地味な花ばかりだったが、山頂が近づいたら、綺麗なトリカブトに出会う。
オクトリカブト
突然、森林が途切れ、草に覆われた稜線に出る。
この広場は「眺めの良い山頂」とも呼ばれる。
今日は雲の切れ間から、岩手山や秋田駒ヶ岳も見えた。
雲の切れ間から見えた岩手山
この広場は適度な刈り払いが功を奏してるのか、
今までとは違う草原性の綺麗な花が咲き乱れ、別世界のようだった。
シオガマギク
正真正銘のリンドウ
カワラナデシコ
ヤマハハコ
キンミズヒキ
折角来たので、正真正銘の山頂にも行ってみる。
そこは森林に囲まれ、展望はさっぱり。
テンニンソウ
正真正銘の山頂
サラシナショウマ
山頂稜線西側の広葉樹林内は比較的花が多く、
今回はアキノキリンソウ、テンニンソウ、カノツメソウ、サラシナショウマ、オクトリカブトなどを見かけた。
最後に今日見たキノコ達。
タマゴタケ
ムラサキフウセンタケだろうか。
テングタケだろうか。
傘の径は20センチ超。この日見たキノコでは最大。
キソウメンタケ
以上。
本記事は自ホームページの旧記事をブログ用にリメイクしたものである。
冬場、拙fb上でエンゴサクが話題になった折り、
岩手在住のfb友から紫波の東根山には白いエンゴサクが咲くと教えて頂く。
ずっと気になっていたので、そろそろ咲いてるだろうかと5月1日に訪ねてみた。
なおこのお山、読みはずっと「ひがしね」山と思っていたが、登る直前、「あずまね」山だと知る。
山麓から見た東根山
登山口の案内板
登山口の標高は210mなので、山頂までの標高差は約720m。今年、登る山としては今のところ一番の標高差だ。
初めはスギの植林地だが、初っ端から珍しい植物が多いなと感じる。
ヤブレガサ オオバショウマ
皆さんには笑われるかもしれないが、まずはヤブレガサに感激。
この植物、秋田県では割と珍しい部類なのだ(県北部の大館市まで行かないと見られない)。
オオバショウマ(?)は珍しい。と言うよりも皆無だ(花はまだ見たことが無い)。
これらの葉っぱを観られただけでもわざわざ秋田市から出て来た甲斐が有ったと思った。
なおヤマブキは自庭に有るが、野生は秋田では少ない。
ヤマブキ ミヤマエンレイソウ(シロバナエンレイソウ)
スギ林の下にはエンレイソウが多かったが、途中から上品な白い花を付けた種類が参入して来た。
ミヤマエンレイソウだ。これも秋田では(大館鹿、鹿角エリアを除いて)珍しい種類だ。
同じ北東北でも表と裏では植物の種類、フロラが違うなと実感。
スギ林から広葉樹林に変わる頃から、シラネアオイをちらほら見かけるようになった。
シラネアオイならば秋田にも多い花。登るにつれ、その密度は増加した。
量的にはニリンソウも多いなと思った。
一の平付近でエンゴサクの白花数株に遭遇。
一般的な青花もマッタク無いわけではなかったが、ここでは白がメジャーな感じ。
エゾエンゴサク(オトメエンゴサク)? の白花
スミレ類はスミレサイシンが多かったが、
中腹でそれとは明らかに違うスミレを見つけた。
もしアケボノスミレだとしたら、人生初めての出会いということになる。
登るにつれ、上の方は新緑から芽吹きへと変わって行った。
最後の一本杉
途中の蛇石にちょっと寄ってみる。
蛇石は紫波平野の絶好の展望場所と聞くが、今日は霞みが強くて((T_T)このところずっと・・・)それもままならず。
蛇石から紫波平野を眺める。
カタクリやイチゲは山麓から有ったが、多くは既に咲き終わっていた。
蛇石より高い場所は今がシーズンのようで、新鮮な花が見られた。
キクザキイチゲ カタクリとキクザキイチゲ
いよいよ山頂かと思ったが、 厳密には「眺めの良い山頂」と言う場所で
ここだけ森林が途切れている。
眺めの良い山頂
そこからは北に岩手山や秋田駒、西に和賀山塊、東に早池峰・・・と展望が素晴らしいと聞いていたが、
今日はご覧の通り、霞みが強くて((T_T)このところずっと・・・)それもままならず。
眺めの良い山頂から北の方を望むと、今日は南昌山、箱ヶ森くらいがリミットだった。
その山頂に咲いていたのは、カタクリと再び白いエンゴサク。
エゾエンゴサク(オトメエンゴサク)? の白花
折角来たのだからと、本物の山頂にも向かってみる。
根っこだらけの道 コバイケイソウらしき芽出し
この穴は貫通していた。
本物の山頂は樹林に包まれていた。
東根山の山頂標と一等三角点(928m)
【後日談】
エンゴサクの白花にはその後、青森でも遭遇している。⇒ 花の浮島、浅虫・湯の島へ。
(本記事は自ホームページの旧記事をブログ用にリメイクしたものである。)
近頃は開通したばかりの山岳道路のみごとな雪の回廊がテレビでよく報道されている。
立山黒部ルートには及ばないものの、秋田の近場にもある。
八幡平アスピーテラインだ。
今の時期は低山の花ばかり見て歩いているが、
たまには雪の回廊も見たいと思い、4月20日、早朝から岩手に向かった。
アスピーテラインには、通常なら仙北市田沢湖町から国道341号線を北上し、
玉川温泉経由で入るのだが、
この日は岩手山を始めとした周辺の山々の雪姿を見てから入ろうと思い、まずは盛岡へと向かった。
更に国道4号線、津軽街道(国道282号線)を通り、上坊の一本桜に至るが、
残念、岩手山は雲を被ったまま。
もちろん桜もまだ咲いてなかった
(この場所は五月に再チャレンジした。⇒こちらの下半分参照)。
上坊の一本桜と岩手山
八幡平方面を見ると、茶臼岳より奥には常に雲がかかっている。
まあ、それでも行ってみるかとアスピーテラインに入場。
雪の回廊(壁)は上に行くにつれ、だんだん高くなって来た。
標高1500m、秋田岩手県境付近まで来たら、濃霧に襲われた。
さらに雪も降って来た。さいわいタイヤは交換前だったが、ここで退却を決断。
回廊の高さを実感頂きたく、車も入れて撮ってみた。
この日(4月20日)は八幡平にこれ以上、深入りしなかった。
ただ折角、岩手まで来て、このまま帰るのも勿体ない。
午後から花巻の万寿山に寄ってから帰ることにした。
万寿山の雪割草は4月9日に堪能している(記録はこちら)が、
近くの別山に未開花のエリアが残っていた。
その場所の雪割草を見たら、今年の一連の雪割草ツアーは終わりにしようと思った。
雪割草(ミスミソウ)が群生してる様子。
さらに上にもいっぱい咲いていたが、急斜面なのでこれ以上は登れなかった。
白の大株
ほのかにピンクの中株
ほのかに白の中株 ピンク株
ピンクの花もパラパラ咲いていたが、
白のように大株になるものは皆無だった。また花のサイズも小さかった。
白とピンクの混合。
場所は変哲の無い雑木林。他の花との混合も少し。
セリバオウレンと。
カタクリと。
ショウジョウバカマと。
他に咲いてた花たち。
イワウチワ
イワウチワ
ヤブレガサの芽出し
シュンラン
帰りに見た山々。
早池峰山と薬師岳。紫波町ラフランス温泉から。
雫石から岩手山
帰りになったら、岩手山からも雲が取れていた。
しかし雲の影が山に当たり、眺めはイマイチだった。
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