モウズイカの裏庭2

秋田在・リタイア老人の花と山歩きの記録です。

白馬岳花紀行2nd(1993/07/15~17) 3.三国境で憧れの花に遭遇

2021-03-25 | 北アルプス

(本記事は自ホームページの超古い記事をブログ用にリメイクしたものです。
写真は劣化したリバーサルフィルムをフィルムスキャナーで読み取ったものなので、あまり鮮明ではありませんが、どうかご寛容下さい。)
(本頁は「白馬岳花紀行2nd(1993/07/15~17) 2.白馬大池~三国境」の続きです。)



【二日目(7月16日)、三国境から白馬岳山頂へ】

三国境はご覧の通り、稜線が二列に分かれる二重山稜になっている。

三国境付近の二重山稜

 



今回の山旅では密かに期待していた花がふたつあった。

九十九草(ツクモグサ)得撫草(ウルップソウ)だ。
いずれも分布域が極めて限られた高山植物で、前者は本州ではここ白馬と八ヶ岳のみ、あとは北海道の二、三の山、
後者はここ白馬と八ヶ岳、北海道礼文島の三ヶ所しか知られていない。
いずれも東北の高山には全く無い花。

更に開花時期が早く、本格的な夏山シーズンには花が終わっているので、生育地でもなかなかお目にかかれない。
前回の縦走の時がそうだった。今回は少し早いので、なんとか・・・(-_-;)と念じつつ・・・。





三国境のガレ場にはツクモグサやミヤマキンバイ、イワツメクサ、ウルップソウなどが列を作っていた。
荒涼とした礫地だが、花の種類はすこぶる多い。




 



ツクモグサのアップ。


ツクモグサは前年の枯れた茎や葉を腰蓑のように纏っている。


ツクモグサとイワベンケイ



近くでは、オヤマノエンドウ、イワベンケイ、ミヤマガラシなども見た。

イワベンケイとオヤマノエンドウ、チシマアマナ。
 



イワベンケイの比較的大きな株 



ミヤマキンバイ、ツクモグサ、オヤマノエンドウ、ウルップソウ、グラース?が寄せ植え状態。



得撫草(ウルップソウ)はとてもユニークな姿をしている。
数ある高山植物の中でもコマクサと並んで最もおぼえ易い花ではないだろうか。
ガラガラのれき地に生えるのに、とてもみずみずしい印象がある。


雪渓の近くに咲くウルップソウ。
 



岩陰に大きな株を見つけた。




ミヤマガラシ



ミヤマシオガマも有った。東北のもの(早池峰や焼石、月山)に較べると花が地味な感じだった。




山頂間近の稜線でライチョウに遭遇。いつもガスって来ると現れるような感じ。




「4」へ続く。

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白馬岳花紀行2nd(1993/07/15~17) 2.白馬大池~三国境

2021-03-24 | 北アルプス

本来ならば、朝にアップすべきところ、今朝はネットの繋がりが悪く、なかなか改善しなかったので、
アップしないまま、山に行ってしまいました。15時頃、帰宅したら今度はスイスイ繋がります。
遅くなりましたが、今朝の分をアップ致します。
(本記事は自ホームページの超古い記事をブログ用にリメイクしたものです。
写真は劣化したリバーサルフィルムをフィルムスキャナーで読み取ったものなので、あまり鮮明ではありませんが、どうかご寛容下さい。)
(本頁は「白馬岳花紀行2nd(1993/07/15~17) 1.栂池平~白馬大池」の続きです。)



【二日目(7月16日)、白馬大池から小蓮華岳稜線、三国境へ】


二日目は朝飯前に雷鳥坂を少しだけ登ってみた。

西の雪倉岳方面に虹がかかり、足許にはコマクサが・・・。

雪倉岳にかかる朝の虹



コマクサ



一旦引き返し、再度、雷鳥坂を登りだすと、オーソドックス(?)な高山植物が次々に現れて来る。


まずは・・・

ミヤマダイコンソウ



ムシトリスミレ



ハクサンチドリ

 



登山道沿いにはツツジ科のわい性低木も豊富だ。


ツガザクラ



アオノツガザクラ




キバナシャクナゲは東北では見られない花だ(焼石岳、燧ヶ岳には有るとされるが、一般道からは確認困難)

キバナシャクナゲ




こちらは東北では早池峰山だけにしか無い花だ。

タカネヤハズハハコ(タカネウスユキソウ)



他にもいろいろ有ったが、前回(1990年)との重なりもあるので割愛させて頂く。

小蓮華の幅広い稜線に差し掛かると、ハクサンイチゲとシナノキンバイが多くなって来た。

東北では各々別々の場所でしか見られない花なのに、この場所では入り混じって咲いていた。

ハクサンイチゲとシナノキンバイの混生お花畑
 


シナノキンバイとハクサンイチゲ



コバイケイソウも参戦。




どこが山頂なのかよくわからないまま、小蓮華を過ぎ、少し下ると、三国境だ。


」へ続く。

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白馬岳花紀行2nd(1993/07/15~17) 1.栂池平~白馬大池

2021-03-23 | 北アルプス

(しばし超古い山歩き記録のリメイクお許しあれ。m(_ _)m)

白馬岳は、1990年に一度登っている(こちら)が、三年後の1993年にも再び訪ねる機会を得た。
今回は同じ秋田市に住む園芸仲間、O氏夫妻らと同行した。
コースは前回同様、栂池平から入り、山頂を目指したが、その後は不帰の嶮には行かず、
オーソドックスに大雪渓を下り、白馬尻に下りた( (´π`;)うんこみたい)。

今回は前回よりほんの少しだけ早い季節に訪ねたが、花の顔ぶれはだいぶ違っていた。

白馬大池付近のお花畑



【一日目(7月15日)、栂池平から白馬大池へ 】

栂池平(標高約1850m)からの歩き出しは針葉樹林帯を登る。

栂池平から小蓮華山を望む。



その林床には前回はゴゼンタチバナが多かったのだが、今回はツマトリソウやマイヅルソウが咲いていた。

林の下に咲く花は白い花が多い傾向がある。

ツマトリソウとマイヅルソウ


 


天狗平から乗鞍岳を望む。



天狗平は湿原だった。

廻りの低木林ではベニバナイチゴの花色が印象的だった。





なお針葉樹林帯は天狗原で終わり、それより上は落葉広葉樹の低木林や岩原となる。

乗鞍岳の登りから天狗平を振り返る。
 



平坦な乗鞍岳(2437m)の山頂を上り詰めると、そこから先はハイマツの群落が海原のように広がる。

場所によっては、ウラジロナナカマドも群生。

ウラジロナナカマド

 


岩がゴロゴロして歩きにくい道を進むと、いよいよ白馬大池。

白馬大池から雷鳥坂方面(小蓮華の稜線)を望む。 




前回、来た時に較べると残雪が多く、雪と水が混じり合う光景にしばし見とれてしまった。

池の水位も高く、岸のハイマツが波しぶきを受けていた。
また一部、水浸しになったハイマツを見たが、大丈夫だろうか。 


白馬大池(湖面の標高は約2360m)



池の近くの湿地や緩い斜面にはハクサンコザクラが可憐な花をパラパラと咲いていた。
著名な高山植物だが、東北には無い花※なので、貪るように撮影した。

※厳密には飯豊連峰にはある。その他の東北の高山では、
同じような環境の場所(雪田など)にヒナザクラ(岩木山はミチノクコザクラ)が自生する。

ハクサンコザクラのアップ
 



ハクサンコザクラとハクサンイチゲ 



今の時期、ハクサンコザクラ以外には、ハクサンイチゲやコイワカガミくらいしか咲いてなかったが、
いずれも初々しい姿に感動した。

ハクサンイチゲの群落。少しだけコイワカガミも混じっている。


 

アオノツガザクラも混じってきた。
 



チングルマの群生も有った。

チングルマの群生 



今日(7月15日)の宿は前回同様、白馬大池小屋。

本格的な夏山シーズンが始まる前なので、勿体無いくらい空いていた。
大池小屋に到着した日の夕方にはご覧のような夕焼けが見えた。

雷鳥坂稜線と夕焼け


 

」へ続く。

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上高地・穂高岳花無し紀行(1992/07/24~28) 4.吊尾根~岳沢の下り

2021-01-06 | 北アルプス

(本頁は「上高地・穂高岳・・・ 3.恐怖の涸沢岳越え」の続きです。)

【四日目(7月27日)、戦慄の吊尾根と岳沢の下り】 

7月27日は奥穂高岳から吊尾根を通り、岳沢を下って上高地まで、1700mの標高差を一気に下るが、
前半の吊尾根は昨日の涸沢岳と同等、或いはそれ以上に恐ろしい場所だった。
下りの場合、どうしても下ばかり見なければならず、持病の高所恐怖症がもろに悪化した。
まずは奥穂高岳山頂より、これから落ちていく方角を俯瞰。




手前の緩やかな谷は岳沢。中央の川の流れる谷が上高地、

その左が霞沢岳(2646m)、右に焼岳(2455m)。中央奥に乗鞍岳(3026m)、その陰に木曽御嶽山(3063m)。
 

次いで ジャンダルムという有名な岩場。こんな危険な岩の上にも人影が有った。







槍ヶ岳の見納め。その左奥には剣、立山が聳えていた。 




笠ヶ岳も見納め。

笠ヶ岳



笠ヶ岳(2898m)と抜戸岳(2813m) 



吊尾根を下りだすと、

後ろの方にゴジラの背びれのような岩峰が見えて来た。
二股に分かれた岩峰はジャンダルムだろうか。


 


西穂高の岩峰群と焼岳。




ちらと見えた岳沢ヒュッテを望遠で写した。




一見、近そうだが、望遠なのでこれからが遠い。

上高地、梓川の流れや焼岳、そして乗鞍岳がよく見える。手前の岩の名は不明。 




これが戦慄の吊尾根。こちらも十分、ゴジラの背びれだ。




奥穂高岳を振り返る。




あまりの難路で腰が抜けてしまった同行の面々。
向こうに見えるのは焼岳。




「紀美子平」という素敵な名前の広場まで来ると、ほっと一安心・・・
と言いたいところだが、この後の重太郎新道が実にまた凄まじい。
2キロちょっとで一気に800m。下ると言うよりは転げ落ちると言った方が正解の急坂だった。
岳沢ヒュッテで冷たいビールにありつくことだけをひたすら考えて最後の難関に挑んだ。
ここが紀美子平。決して「たいら」とは言えない。バックは明神岳か。


 


なので花はほとんど目に入らなかったのだが、三種類だけ。

コイワカガミ



ツガザクラ




イワツメクサ



だいぶ高度が下がって来た。ダケカンバはその証しだ。




ヒュッテ間近の斜面は綺麗なお花畑になっていた。

タカネグンナイフウロの白花が印象的だった。

タカネグンナイフウロ                                                                                     岳沢ヒュッテ(標高約2200m)
 



ビールが美味かったことは言うまでは無い。 

あとはダラダラ緩やかな道を下るだけ。振り返ると奥穂高岳が。
山と言うよりは、巨大な岩の塊だ。





この日は上高地に宿泊。翌朝、上高地からあらためて穂高を望む。




よくもまあ、あんな険しいところを上り下りしたもんだと感心した。
それにしても丸四日間も天気がもってくれたものだ。
お天道様にも感謝。

7月28日、上高地河童橋。



 

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上高地・穂高岳花無し紀行(1992/07/24~28) 3.恐怖の涸沢岳越え

2021-01-04 | 北アルプス

(本頁は大昔の山歩き記録、「2.北穂高岳登攀」の続きです。)

【三日目(7月26日)、恐怖の涸沢岳越え&高嶺の花】

北穂高小屋で迎えた三日目の朝も快晴だった。

富士山の方角を望む。富士の右に連なる山々は南アルプス。

 



北の方角は槍ヶ岳が圧倒的な存在感。昨日の夕方、見たものとは光線が反対から射している。







雲の平方面(北北西の方角)を望む。
奥のゆったりした山は薬師岳(2924m)。その手前、右端は鷲羽岳(2924m)か。他のピークは同定困難だった。




7月27日の行程は、北穂高岳(3106m)から涸沢岳(3110m)を越え、
穂高岳山荘(2983m)まで降り、そこに荷を降ろしたら、奥穂高岳(3190m)にも足を伸ばすという計画だ。

歩く距離は地図上では3キロ弱、高度差も200mあるかないかだから、
前日の強行軍に較べたら、屁のようなものと笑われるかもしれない。

ところが、実際に歩いてみたら、(`◇´)何が屁なものか!
特に北穂高から涸沢岳にかけては、地獄のような下痢の方がまだましだ!と言うくらい険悪な道のりだった。
何しろ凸凹が凄い。鋸の歯、いやゴジラの背びれを上り下りするようなもので、
歩くと言うよりほとんど這って進むしかないのだ。

目の前には次から次へとゴジラの顔のように邪悪な断崖絶壁が現れ、
登るのもしんどいが、下るのはもっとしんどかった。

だけどこれをひとつひとつクリアーしなければ、生きては帰れない。かあちゃんよ。どうか無事を祈ってくれ。
さいわい天候もよく、同行者や他のパーティーが居たからこそ、まだ何とか進み続けることが出来たが、
これが悪天で単独行だったら・・・。

ああ。思い出すだけでもげに恐ろしき一日だった。


槍ヶ岳の眺めに一旦さらば。                                                                            北穂高岳から涸沢岳に行く途中の岩壁。
 

 
つらい岩登り、下りに目を愉しませてくれたのは飛騨の名峰、笠ケ岳(2898m)。



 

笠ケ岳の左奥に見えるのは加賀白山(2702m)。
 



しかし・・・いっ( ̄π ̄;いったいいつになったら涸沢岳の山頂に着くものやら。


涸沢岳?の登り。
 

                                                                                                                           これくらいなら、まだ歩きやすい方だ。 


涸沢岳?から、来し方を振り返る。

槍の左には剣、立山連峰、右には後立山連峰が連なっている。

 



涸沢岳?から涸沢カールを見下ろす。

ゴジラとキングギドラが決闘しそうな広場だ。
(写真は残雪に目がくらんだのか失敗していた。後でフォトショップで修正してみたがこの程度が限界だった。)




そうこうしていたら、真下に穂高岳山荘が見えた。今夜のお宿だ。嬉しい!!

涸沢岳の下りから穂高岳山荘を見下ろす。
向かいには大きく奥穂高岳。
上に伸びる道は奥穂高岳への登山道。右に連なる岩峰はジャンダルム。 



下に穂高岳山荘が見えた時は、正直ほっとした。
そして下りはあっという間だった。その余勢をかって奥穂高岳山頂には、一時間もかからず登れた。
初っ端にちょっとだけ鉄梯子や鎖場があったが、それ以外は楽々だった。
なんて言えるのも涸沢岳を越えてきたからこそ。
奥穂高岳の標高は3190m。富士山、北岳(南アルプス)に次いで日本第三位の頂きだ。
ところがこの時、山頂で撮った写真が無い。何故だろう。


既にご覧の通り、穂高の稜線は岩ばかりの世界だから、高山植物の種類はあまり多くない。
しかしその咲き様は感動的なものばかりだった。

ここは植物にとっては極限の環境
だが、人間様も壮絶な思いをしないと見られないので、余計そう感じるのだろう。
岩にしがみつくのに必死で、ホントは花の撮影どころではなかったが、高嶺の花を幾つか。


涸沢岳山頂付近から槍ヶ岳を望む。手前の岩場にびっしり生えているのはイワウメ。
 



近場のイワウメをアップで。
こんな岩にいったいどうやって根を下ろしてるんだろう。

 



キバナシャクナゲ                            チシマアマナ
 



キバナシャクナゲは中部山岳や北海道では一般的だが、東北には無いとされる高山植物のひとつだ。  

チシマアマナは東北では早池峰山にしか無いと言われている。強風に揺れ、とても撮影しにくい花だった。 

ミヤマタネツケバナ



ミヤマタネツケバナも中部山岳や北海道では一般的だが、東北ではお目にかかれない。
小さく地味な花だが、こんな環境下なのでとても美しく見えた。

イワベンケイも東北では少ない。

イワベンケイ


 

シナノキンバイとハクサンイチゲは量的にはかなり多かったが、本格的な開花はまだだった。
今年は寒かったのだろうか。

前日の北穂高岳斜面のハクサンイチゲ&シナノキンバイ群落。
背景の山は奥穂高岳。



ハクサンイチゲ 



左からシナノキンバイ、ハクサンイチゲ、ショウジョウバカマ



雪が融けてまだ日が浅いのだろう。初々しい姿が印象的だった。

他にはシコタンソウ、クモマグサ、タカネツメクサ、ミヤマキンバイ、ミヤマダイコンソウ、コイワカガミ、
クロユリなども見たが、写真は撮れなかった。


四日目」に続く。


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