モウズイカの裏庭2

秋田在・リタイア老人の花と山歩きの記録です。

カテゴリー「男鹿の花図鑑」の目次

2024年12月29日 | 男鹿の花図鑑

【カテゴリーごとの目次・頁の作成にあたって】

ブログを始めて三年目を越すと、
いつの間にか記事の数が増え、自分自身でも旧記事を探すのがタイヘンになって来ました。
当初はカテゴリーを細分化して対応しておりましたが、カテゴリーの数は本ブログでは百個まででした。
また私の使用しているテンプレートでは、
カテゴリーをクリックして出る「カテゴリーごとのブログ記事一覧」は五個まで表示される設定となっております。
すると、記事数が六個以上あるカテゴリーでは目的の記事を探すには、
記事一覧の最下段、「前ページ」を1~複数回、クリックする必要があります。
もう少し楽に記事を探す方法はないものか。
ブログではあまり例のないことかもしれませんが、
カテゴリーごとに目次の頁を作成し、「カテゴリーごとのブログ記事一覧」の先頭に据えることにしました。
というわけで、記事数が多めのカテゴリーから徐々に「カテゴリーごとの目次」の頁を作って行きます。
なお新しい記事を加えたら、その都度、目次の頁が先頭に来るようにしなければなりません
(現実には年一、二回やれればいい方かもしれません)。
ちょっと面倒ですが、少なくとも今までよりは効率よく記事が探せるようになることでしょう。
冬場は山に行かないので、新ネタ記事は夏場に較べて格段に少なくなります。
しばしの間、「カテゴリーごとの目次」の新規作成や更新が続きますので、どうかご了承お願いいたします。



New 2024年12月16日、講演記録/男鹿毛無山の花3おわり

New 2024年12月16日、講演記録/男鹿毛無山の花2

New 2024年12月16日、講演記録/男鹿毛無山の花1


男鹿寒風山の花図鑑(3)晩夏~秋

男鹿寒風山の花図鑑(2)夏

男鹿寒風山の花図鑑(1)春


男鹿三山の花図鑑(8)秋の残り花と草木の実

男鹿三山の花図鑑(7)晩夏&初秋編

男鹿三山の花図鑑(6)盛夏編

男鹿三山の花図鑑(5)初夏編

男鹿三山の花図鑑(4)晩春編

男鹿三山の花図鑑(3)陽春編

男鹿三山の花図鑑(2)早春編

男鹿三山の花図鑑(1)初めに

男鹿三山の花図鑑/不完全な目次・索引


2021/05/24 チョウセンキバナアツモリソウ



2016/09/20 オガフウロ



以上。


コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2024年12月16日、講演記録/男鹿毛無山の花3おわり

2024年12月28日 | 男鹿の花図鑑

(本頁は「2024年12月16日、講演記録/男鹿毛無山の花2」の続きである。)

夏になると、男鹿に限らず、低山にはあまり登らなくなる。
花の数もガタッと減るが、それでも県内のほかの低山に較べると種類数は豊富だ。
デワノタツナミソウは新潟以北の本州日本海側に広く分布するが、発見地は男鹿とのこと。
男鹿三山では道端の彼方此方で群生している。

2020/06/21 デワノタツナミソウ


2020/06/13 デワノタツナミソウ



ニッコウキスゲは毛無山の限られた森林内で見られる。

2022/06/13 ゼンテイカ(ニッコウキスゲ)
 


(右上)2020/06/21 ヒロハアオヤギソウ


ヒロハアオヤギソウの花色は写真のような暗赤色から黄緑色まで幅があり、いろいろな色のものが混生している。

2024/06/19 フタリシズカ



秋田ではホタルブクロをさっぱり見かけないが、男鹿では各所で散見する。

2020/07/18 ホタルブクロ 
 


(右上)2019/07/22 イブキジャコウソウ


イブキジャコウソウも秋田では珍しい植物。登山道近くで見られるのは此処だけかもしれない。

2019/08/24 五社堂参道脇のキツネノカミソリ群生。



八月になると、男鹿では朱赤色の花が二種咲きだす。

キツネノカミソリは主に山麓に群生し、クルマユリは山麓から山頂部まで広範囲に散在している。

2020/08/10 キツネノカミソリ
 


(右上)2020/08/10 クルマユリ


秋になると、男鹿の固有種、オガアザミが咲きだすが、ご覧の通り、さっぱり綺麗ではない。

2024/09/16 オガアザミ



トガヒゴタイはトウヒレン属。男鹿(戸賀)で発見されたが、秋田や山形などに広く分布。

2019/10/02 トガヒゴタイ
 


(右上)2020/09/23 タムラソウ

タムラソウの花はアザミに似るが、葉は深く切れ込み、棘が無い。
本来、草原性だが、男鹿では五社堂付近の山林に多く見られる。

アサギマダラは秋になると毛無山の麓や山頂部でよく見かける。 
男鹿にはヒヨドリバナが少ないが、それ以外の花でも盛んに吸蜜していた。

2020/09/23 アサギマダラ



この日はトガヒゴタイ、タマブキ、ミヤマセンキュウ、サラシナショウマ、オクトリカブトなどで吸蜜していた。

オオアキノキリンソウは北日本の海岸に分布すると聞くが、
男鹿ではアキノキリンソウと混生している。

2018/09/15 オオアキノキリンソウ
 


(右上)2024/09/16 トチバニンジンの実

このように実の一部が黒くなるものは、
想思子様人参(ソウシシヨウニンジン)と呼ぶとのこと。


2024/09/16 ウワバミソウのむかごとヤマトキホコリ(こちらは花)。近縁種で男鹿では混生していた。




2020/09/23 オクトリカブト。
毛無山では山麓から山頂まで広く分布している。




2014/09/22 安全寺の棚田と男鹿三山。




この日の研修会は私の後にもう一題、講演があり、
そのあとは会員によるギター演奏、そして最後に秋田民謡が披露された。
とても愉しかった。



以上。

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2024年12月16日、講演記録/男鹿毛無山の花2

2024年12月27日 | 男鹿の花図鑑

(本頁は「2024年12月16日、講演記録/男鹿毛無山の花1」の続きである。)

五月中旬になると、毛無山の山頂部では男鹿の名花とされるオオサクラソウが咲きだす。
一年で最も登山者が多くなる季節だが、樹木は葉を展開するため、林は暗くなる。
そのためか新たに咲く花は地味な花ばかりになる。
一方、森林性のランが次々と咲きだすので、そちらを探して歩くのはすこぶる愉しい。

オオサクラソウは北海道道南から北陸白山あたりまでの主に日本海側に分布すると聞くが、
登山道から間近に見られる場所は少なく、毛無山はそのベストのひとつかもしれない。

2019/05/14 オオサクラソウ
 


(右上)2024/04/28 オドリコソウの白花。

オドリコソウは男鹿に多く、海岸近くの草原から山林内まで広く群生する。

イチヨウランは割と量が多いが、花が緑色なので見過ごしてしまうことが多い。

2020/05/11 イチヨウラン



2020/05/08 フッキソウ。厳密には「草」ではなく低木。

 


(右上)2020/05/15 ムラサキヤシオ。

ムラサキヤシオは毛無山には少ないが、本山にみごとな群生地がある。

タチカメバソウは真山の山頂部には多いが、他の山域では見かけない。

2024/05/10 タチカメバソウ



ウマノスズクサ科カンアオイ属の植物は男鹿ではオクエゾサイシンとトウゴクサイシンの二種がある。

前者は本山や毛無山の山頂部に多く、山麓では見ない。後者は山麓から山頂部まで広く生育している。

2020/05/15 オクエゾサイシン
 


(右上)2019/05/14 ミヤマカタバミ

シャクは男鹿の彼方此方で群生している。

2022/05/20 林の中のシャク群生。



意外かもしれないが、此処は前頁「男鹿毛無山の花1」のフクジュソウ群生地のひと月半後の姿だ。
この花はスプリングエフェメラル(春の妖精)のように花が終わるとすぐに枯れて消えてしまう。

2024/05/10 エビネ
 


(右上)2019/05/29 キンラン。バックはウゴツクバネウツギ。

2022/05/20 ヤマシクヤク



2020/06/09 ミヤマナルコユリ



2020/06/13 トケンラン
 


(右上)2020/06/01 チョウセンキバナアツモリソウ。

チョウセンキバナアツモリソウは海外では割と広く分布している(シベリアや朝鮮半島、カナダなど)が、
日本では何故か男鹿毛無山だけという不思議な分布パターンを持つ植物だ。

2019/05/23 チョウセンキバナアツモリソウ。真山神社向かいの特別栽培地にて。



2020/06/13 スズムシソウ



2022/06/15 サルメンエビネ
 


(右上)2020/06/21 サイハイラン

2020/06/21 アキタスズムシソウ


以前はセイタカスズムシソウと思われていたが、2019年に新種記載されたとのこと。

「秋田」と冠するが、北海道から九州まで広く分布するそうだ。

以上。

・・・講演記録/男鹿毛無山の花3」へ続く。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2024年12月16日、講演記録/男鹿毛無山の花1

2024年12月26日 | 男鹿の花図鑑

2024年12月16日、秋田のとある自然保護団体の研修会が
潟上市で開催され、
何故か (´π`;)私が講演をすることになった。
今回の講演のテーマは「男鹿毛無山の花」。
その折に映写した花の写真(の一部)を本ブログでも報告させて頂く。

会場に行く途中、潟上市出戸浜付近から、日本海の荒海越しに男鹿半島を眺めた。
積雪はほとんどないが、空は鉛色で風は強く、海は大荒れだ。

左側の雲を被った山が男鹿毛無山。右は寒風山。




研修会場となった潟上市市民センター。




男鹿半島は大昔、男鹿島として本土から切り離され、離島だった時期がある。




そのためか標高700m前後と低い山なのに、秋田県本土とは違う植物が生育し、固有種がいくつかある。
また海外では広く分布しているのに、日本では何故か男鹿毛無山だけというような不思議な分布パターンの植物もある。
数が多いので、三回に分け、まずは春(3、4、5月上旬)に咲く花から。

2022/04/02 フクジュソウの群生。




男鹿は秋田で一番早く春の来る場所だ。
最初に咲く花はフクジュソウとナニワズだ。
通常は三月からだが、早い年には二月末から咲きだすこともある。

最近は温暖化の進行か、年々早くなっているように感じる。

2019/03/03 フクジュソウ。五社堂にて。

 


(右上)2022/04/02 ナニワズ。フクジュソウと同時期に咲く


フクジュソウの次に咲くのはカタクリやイチゲ類。

2021/04/03 五社堂境内のカタクリ群生。




2018/03/27 アズマイチゲ
 


(右上)2019/04/18 キクザキイチゲ。花びら(厳密には萼)の枚数が多いタイプ。


2011/04/13 エゾエンゴサクの群生。ケシ科のスプリングエフェメラル(春の妖精)。




2024/04/05 キバナノアマナ。ユリ科のスプリングエフェメラル(春の妖精)。




ホソバノアマナはユリ科のスプリングエフェメラル(春の妖精)だが、
キバナノアマナよりもひと月くらい遅れて咲く。

秋田では珍しいようで私は毛無山でしか見たことがない。

2019/05/04 ホソバノアマナ。
 

(右上)2019/05/14 ラショウモンカズラ。
国内原産のシソ科としては最大級の花を咲かせる。

ウィキペディアによると、名前はこの花を、渡辺綱が羅生門で切り落としたとされる鬼女の腕に見立てたものとあった。
この花はスプリングエフェメラル(春の妖精)ではない。


ニリンソウはスプリングエフェメラル(春の妖精)のひとつだ。

2024/04/22 ニリンソウの群生。五社堂の参道わきの群生。




シラネアオイ以下はスプリングエフェメラル(春の妖精)ではない。
この花は毛無山では西山麓、五社堂付近に多い。

2018/04/28 シラネアオイ。
 


(右上)2019/05/14 シラネアオイの白花


2019/04/18 ナガハシスミレ




毛無山はスミレ類の豊富な山でナガハシスミレは二番目に早く咲くが、数は最も多いかもしれない。

花の後ろの矩が長く突き出した姿を天狗の鼻に見立て、テングスミレとも呼ばれる。


2020/05/08 ヒトリシズカ

 


(右上)2020/05/08 ナツトウダイ


2020/05/08 キバナイカリソウ




以上。

・・・講演記録/男鹿毛無山の花2」へ続く。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

男鹿寒風山の花図鑑(3)晩夏~秋

2023年12月12日 | 男鹿の花図鑑

(本頁は「男鹿寒風山の花図鑑(2)夏」の続きです。)

寒風山では真夏になると花が多くなる。そして秋まで切れ目なく何がしかの花が咲いている。
これは県内の他の山では見られない現象だと思う。
2017年の晩夏、大噴火口内の草原を訪ねたら、
オミナエシやクズ、ツリガネニンジンなど夏秋の野草が混じって咲いていた。

後で確認したら、この場所には秋の七草がほぼ全部揃っていた。
ただしフジバカマは秋田県には自生していない。またキキョウは寒風山には無い。
よって近縁のヒヨドリバナ(またはヨツバヒヨドリ)をフジバカマとして、
またキキョウに関しては同じ科のツリガネニンジンを
キキョウの代役として七草に入れた上での話だ。

20017/08/20 大噴火口内の草原にて。



オミナエシ Patrinia scabiosifolia

2021/08/21


秋田の低地や山間には草原が極めて少ないので、
オミナエシなどに代表される草原性の植物を見かけることは少ない。
寒風山はもしかしてオミナエシに簡単に会える唯一の場所かもしれない。

オガフウロ Geranium yesoense var. pseudopalustre f. intermedium
ハクサンフウロ Geranium yesoense var. nipponicum
2016/09/20


寒風山山頂近くの草叢では、真夏から秋の長期間にわたって、綺麗なフウロソウの仲間が咲く。

先述の工藤茂美氏はこの花をオガフウロ、津田氏はハクサンフウロとしている。
かと思うと、ハマフウロとする見解もある。
いずれが正しいのだろうか。

仮にハクサンフウロとした場合、秋田では標高900m以上の山の草原にしか無い花なので、
男鹿の低地に有ることは驚きとも言える。

なお同じ花は入道崎から男鹿水族館GAOにかけての草原や海岸の岩場にも多い。

ヤナギタンポポは県内各地の草原でときどき見かけるが、
日本以外にはヨーロッパや北米など北半球に広く分布する種とのこと。


ヤナギタンポポ Hieracium umbellatum

2017/08/20
 


(右上)ホタルサイコ Bupleurum longiradiatum var. elatius

2017/08/20

ホタルサイコを私は秋田県内では男鹿の寒風山と毛無山でしか見たことがないが、
沿岸部ではあちこちに分布しているもののようだ。

クズ Pueraria lobata
2017/08/20
 
 

(右上)ツリガネニンジン Adenophora triphylla var. japonica
2017/08/20


ヤマハギ Lespedeza bicolor 
2022/09/17




シラヤマギク Aster scaber
2022/09/17
 


(右上)ヒヨドリバナ Eupatorium makinoi 

2022/09/17


ネジバナ Spiranthes sinensis var. amoena
2008/09/01
 
 

(右上)メガルカヤ Themeda japonica
2008/09/01

メガルカヤの分布は秋田県内では寒風山と周辺だけに限られているようだ。
イネ科の分類は難しいが、この種は比較的わかりやすい。

ススキ Miscanthus sinensis
2008/10/02



オオノアザミ(アオモリアザミ)の分布は面白く、沿岸部は秋田市付近、
内陸は仙北市田沢湖町の笹森山から急に現れる。それより南ではほとんど見られないが、
北では低所から高山まで広く分布する。

オオノアザミ(アオモリアザミ)
Cirsium oligophyllum subsp. aomorense
2008/09/01
   

(右上)オオノアザミ(アオモリアザミ)の白花タイプ。
2008/09/29

タムラソウはアザミによく似た花が咲くが、棘は無く、痛くない。

タムラソウ Serratula coronata subsp. insularis

2007/09/24



男鹿にはアキノキリンソウとオオアキノキリンソウの両方が有ると言われている。
写真個体はいずれなのか不明。

アキノキリンソウ Solidago virgaurea var. asiatica
かオオアキノキリンソウ Solidago virgaurea subsp. gigantea 
2020/09/23
 

(右上)ユウガギク Aster iinumae 
2022/09/17

ノコンギク Aster microcephalus var. ovatus
2008/09/29



カナビキソウ Thesium chinense
2016/09/20
    


(右上)フシグロ Silene firma

2008/09/11

フシグロはナデシコ科。萼は立派だが、花弁はとても小さく、地味である。


ヤマハッカ Rabdosia inflexa
2016/09/20



ヒキオコシの丈は1~2mと大きいが、白い埃のように細かい花をつける。

ヒキオコシ
Rabdosia japonica / Plectranthus japonicus
2008/09/11
 
 

(右上)アオツヅラフジ Cocculus trilobus(実)
2021/09/19


アリノトウグサ Haloragis micrantha
2008/10/02



ウメバチソウ Parnassia palustris

2008/09/29
 


(右上)センブリ Swertia japonica

2008/10/02

センブリは昔に較べるととても少なくなった。
私が撮影している最中にも、一生懸命、センブリを採取している老夫婦を見かけた。
これだけ医学が発達し、効果の優れた胃薬がいっぱい有る時代に野草の山盗りは止めて欲しいものだ。
特定外来生物として全国的に問題になっているオオキンケイギクが寒風山でも目立ち始めている。
取るならこちらをお願いしたい。

以上。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする