モウズイカの裏庭2

秋田在・リタイア老人の花と山歩きの記録です。

初めての禿岳(2017年5月20日)

2023年06月04日 | 甑山・神室・禿岳

(本記事は自ホームページの旧記事をブログ用にリメイクしたものである。)

5月19日の秋田は素晴らしい五月晴れだった。

どこか眺めの好い山に行きたかったが、
いかんせん横手実家への奉公日(屋敷畑の耕うん作業)なので、この日は早朝、下界から限られた山を眺めて我慢する。
まずは鳥海山を。

横手市十文字町郊外から鳥海山



豊満な残雪姿にうっとり。

真南の方角、山形との県境に聳える神室山も。




明日20日は神室山や鳥海山の雪姿をより高い場所から展望したいと思い、
どの山に登るべきか物色してみる。

第一候補として泥湯三山のひとつ、山伏岳が挙がったが、下界から見たらまだ雪がいっぱいだった。

5月19日、横手市増田町から泥湯三山。
左から小安岳、高松岳、山伏岳。



結局、一晩考えて、山伏岳は諦め、鬼首の禿岳(「はげ」じゃなく「かむろ」だけ)に決定。

あの山なら雪消えも早そうだ。
といっても禿岳の登山は初めてだ。はたして登れるだろうか。

翌5月20日は禿岳をめざし、秋田市を未明に出発。
秋田自動車道、湯沢横手道路を乗り継ぎ、国道108号線を南下。
朝7時頃、宮城県の鬼首に到着した。

鬼首地区から見た禿岳。



水を張った水田に映る逆さ禿(「はげ」じゃない「かむろ」)が素晴らしかった。

その姿は上越国境の谷川岳を彷彿とさせるものがある。




花立峠に向かう途中から眺めた姿も素晴らしい。

花立高原から見た禿岳。



花立高原からは須金岳もよく見える。

花立高原から見た須金岳。



標高796mの花立峠から歩き出す。比高は僅か465mだ。

花立峠の登山口。



これから辿る稜線がよく見える。

今回のマップ



歩き出してすぐ、最初に出会った花は、コキンバイだった。

コキンバイ



続いて・・・

エチゴキジムシロ



コキンバイは登山口だけだったが、
エチゴキジムシロは山頂近くの稜線にもいっぱい咲いていた。

花立峠は山形との県境にもなっている。突然、西側(山形側)の景色が開ける。

葉山(1462m)



右に月山が並んでいたが、残念。山頂部は靄に包まれていた。

北東側には栗駒山が見えたが、少し靄っていた。

奥の高いのが栗駒山(1627m)、左に伸びるのは秣岳(1424m)。



ほどなく樹林帯に突入。

 
                                            ミヤマスミレ


オオカメノキ



樹林帯を抜けると・・・

シラネアオイ
 

                                           ヒメイチゲ



今回、花はあまり期待していなかったが、登ってみると意外にも多くの花が咲いていた。

写真は省略するが、他には下から、ツクバネソウ、ミヤマカタバミ、キクザキイチゲ、カタクリ、
タケシマラン、オオバキスミレ、ノウゴウイチゴ、ショウジョウバカマなど。
また山頂から少し北の稜線にニッコウキスゲ(現在は蕾)の群生地も見つけた。

この山は稜線を登るせいもあり、上半分からの展望は素晴らしい。
来し方(南側)を振り返ると・・・




中央の平らな山は翁峠(1075m)だろうか。右奥の目立つ山は甑岳(1016m)か。

鬼首盆地(カルデラ)を望む。

大柴山、花渕岳への連なり。



遥か彼方の大崎平野は雲海に覆われていた。




山頂付近から鬼首カルデラを俯瞰。




北側を望むと・・・

山頂間近から、北側を望む。左から禿岳北側のピーク、虎毛山、須金岳。右奥に栗駒山。



山頂に立つとやっと、西側にある神室連峰の姿が見えるようになる。

今回の禿岳登山の主たる目的はこれだったのだ。

禿岳山頂(1261m)



神室連峰・神室山(1365m)



神室連峰・火打岳(1238m)



神室連峰の最高峰、小又山(左、1367m)と天狗森(右、1302m)。両方の峰の間に鳥海山が微かに・・・。



今日は神室連峰越しの鳥海山に期待していたのだが、
登山を始めると同時に現れた靄でほとんど見えなくなってしまった。

一日早く19日に来ていたらバッチリだったと思うが、今更それを言ってもしょうがない。

いつかハッキリと見える日もあるだろう
(しっかり見えたのは四年半後の2021年10月25日だった。 ⇒  こちら)。

以上。


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