モウズイカの裏庭2

秋田在・リタイア老人の花と山歩きの記録です。

西和賀で白いお山と春の花を愉しむ。(2017年5月4日)

2022-05-13 | 西和賀・女神山

本記事は自ホームページの旧記事をブログ用にリメイクしたものである。
写真を少し入れ替え、今回、再アップ。


いきなり岩手の名山、岩手山から始めるが、5月4日は西和賀町(旧・沢内村)をめざして岩手入りした。

朝7時頃、雫石の田園地帯を走っていたら、水を張ったばかりの水田に岩手山が映る場所を二箇所ほど通過した。






岩手山は小岩井農場のような牧野の向こうに見るもんだというイメージ(例えばこんな感じ)があるが、

このように水田を前面にするのも一興かなと勝手に思う。

山伏峠のトンネルを抜け、西和賀町(旧・沢内村)に入ると、西側にまた別のお山が見えるようになる。
左から高下岳(1323m)、根菅岳(1340m)、少し離れて大荒沢岳(1313m)、右端に沢尻岳(1260m)。




和賀岳(1440m)



真昼岳(1060m)は
秋田側からはよく見える山だが、
岩手側からは前山に隠れて見えにくい。姿もマイルドな感じに変わる。




川景色も。

ゆったり流れる川は北上川の支流、和賀川。今は河畔のヤナギの新緑が美しい。遠くの白いお山は女神山(956m)。




沢内盆地の南を仕切る白いお山は焼石岳の連峰。

中央部の台形の山が南本内岳(1492m)、左が東焼石岳(1507m)、右が西焼石岳(1511m)、三界山(1381m)と思われる。
主峰の焼石岳(1548m)は南本内岳に隠れて見えない。




今年のスプリングエフェメラル(カタクリやイチゲ類など)はたぶんここで見納めになるだろうと思い、

安ヶ沢と銀河の森に寄ってみた。







花はおおむね終盤モードだったが、カタクリの白花に遭遇できた。

  
安ヶ沢カタクリ群生地のシンボル
      ベニヤマザクラ                                 紅白のカタクリ
 


カタクリとキクザキイチゲ(白)




 


カタクリとオトメエンゴサク(エゾエンゴサク)?                 エンレイソウとオトメエンゴサク(エゾエンゴサク)? 
 

オトメエンゴサク(エゾエンゴサク)? 



キクザキイチゲ (各色)


 

銀河の森の小道                                   トウゴクサイシン
 

  

ニリンソウ (雫石町にて)                              ミズバショウ(安ヶ沢にて)
 


帰りも白いお山を眺めながら・・・

岩手山を。今度は水の張ってない田んぼから。





左から秋田駒ヶ岳(1637m)、湯森山(1472m)、笊森山(1541m)、丸森(1329m)。

この稜線、なだらか過ぎる!!といつも思う。




岩手側から見た秋田駒ヶ岳。




秋田県に入ると、秋田駒ヶ岳の姿はガラリと変わる。

中央の尖ったのが男岳、右の丸いのが女岳、左にちょろっと女目岳(最高峰)。田沢湖町より。




序でなので、前日、横手実家付近から見た鳥海山を。
今まで見て来た山々とは雪の量が違う。




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西和賀スプエフェ紀行(2015年4月下旬)

2022-05-01 | 西和賀・女神山

(本記事は自ホームページの旧記事をブログ用にリメイクしたものである。)

今年(2015年)は春のペースが早い。もうそろそろいいかなと思い、
4月も下旬にさしかかったとある日、岩手県の西和賀町(旧・沢内村)に行ってみた。

ここはカタクリなどスプリングエフェメラルがとても豊富な処で、以前からときどき訪ねていた場所だ。

和賀岳(1439m)
 



ところが、今回は・・・ (´π`; やはり早かったようで、
カタクリの名所として知られる安ヶ沢地区も大荒沢地区(銀河の森)もまだ雪の下敷きだった。

かわりに雪の消えた田んぼの畦や和賀川堤防付近にいち早く咲いていたキクザキイチゲを。




キクザキイチゲ(白花タイプ) 



キクザキイチゲ(青紫タイプ) 



キクザキイチゲ(青紫タイプ) 




それ以外の花はこれからのようなので、白いお山を見ながら秋田へ帰る。

もはや黒くなった岩手山(2038m) 



ここでちょっとお勉強を。 
表題のスプエフェ、正式にはスプリング・エフェメラルとは、
Spring Ephemeralと書き、『春の妖精』または『春のかげろう』と訳される。

『春植物』と呼ぶこともある。長い名前なので「スプエフェ」と略す人も居る。
カタクリやイチゲの仲間、フクジュソウ、エンゴサク、アマナ、コバイモの仲間などのように
春の限られた期間(雑木林の林床が明るいうち)に
パッと現れ、パッと咲いて、パッと実を結び、パッと消える特異なライフスタイルをもつ小型植物を指す。
だからと言って一年草ではない。
地上部が枯れた後も地下部分(地下茎や球根)は生き残り、翌年の早春に地上部を再生する。
したがって、その生涯はけっして儚いというものではない。
例えばカタクリに至ってはタネから花が咲くようになるまでには十年近い歳月を要し、
その後は何十年にもわたって咲き続けると聞く。
へたをしたら他の草花以上に長命と言えるかもしれない。


一週間後の4月30日、また訪ねてみた。

焼石岳(1548m) の山並み。



和賀岳(1439m) 



今回は山ではブナ、川べりではヤナギの新緑がとても綺麗だった。




安ヶ沢地区に入ると、桜やミズバショウは見頃だったが、その他スプリングエフェメラルは今週でもまだ早かった。


ベニヤマザクラ                             ミズバショウ
 



エゾエンゴサクとカタクリ




大荒沢地区(銀河の森)は安ヶ沢地区の北に位置し、標高も高いのに、開花は早く、既に終わる寸前だった。

このところ晴天続きでしかも気温もかなり上昇している。今年はあっと言う間に咲いて終わろうとしている。
あまり新鮮とは言えないが、駆け足で眺めたスプリングエフェメラル。

カタクリとキクザキイチゲの混生。





 

キクザキイチゲとカタクリ                                  カタクリ
 



カタクリ



エゾエンゴサク他                                     カタクリ
 



帰りに立ち寄った秋田県仙北市の某湿原。ここのカタクリも終わる寸前だった。

が間に合って良かった。

カタクリの花筵を二枚。






 

ミズバショウは葉桜ならぬ葉水芭蕉だったが、別の珍しい花が咲き出していた。

ミズバショウ                                     オオバナノエンレイソウ

 



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女神山は色付いてるだろうか。(2018年10月18日)

2021-10-27 | 西和賀・女神山

(本記事は自ホームページの旧記事をブログ用にリメイクしたものである。)

そろそろ1000m以下の低山にも紅葉前線が降りてくる時期になって来た。
10月18日は紅葉の進み具合を確かめるべく、女神山に行ってみた。
このお山、昨年は11月10日と遅く行ったため、紅葉は完全に終わっていた(こちら参照)。
今回はだいぶ早い出陣だが、どんなもんだろう。
女神山は秋田岩手の県境にある山だが、今回も岩手県側、旧・沢内村から入山。
未舗装の相沢林道を恐る恐る走る(この林道、悪路の上に落石も多い)。

相沢林道で見た紅葉?シーン。向かいの山が赤く輝いていた。



ところが登山口駐車場に着いたら、まだ真緑。先ほどの赤はモルゲンロートだったのだ。

今回の非合法マップ



駐車場から歩き出すと、緑の中にちらほらと紅葉が混じり出す。

女神山登山口付近のブナ林                               ツルリンドウの実
 



白糸の滝降り口のすぐ先から登山開始。
急坂を登ってまずは腰曲がりブナの木にご挨拶。




稜線に出ると、少しだけ展望が開けて来た。

南の方に栗駒山。



オオカメノキの紅葉



上の方に行くと、葉が褐色になったブナが出て来た。

二時間弱で山頂へ到達。
ここからは岩手側の旧・沢内村や焼石岳の山なみが望まれるが、
旧・沢内村はまだ雲海の下だった(未明に村を通過した時はひどい霧だった)。

女神山山頂から旧・沢内村と焼石岳



山頂からホンの少し進むと、今度は秋田側の景色が開けてくる。

秋田女神



横手盆地と奥に鳥海山。



横手盆地越しに鳥海山をアップで。



北には真昼岳。



更に北の方に下って行くと、和賀岳や岩手山も見えた。

奥の山々は、左から和賀岳、高下岳、そして岩手山。



兎平方面を望む。



山頂からまた同じ道を下り、今度は分岐点から県境尾根を進む。

ここからブナ見平にかけてのブナ林が素晴らしい

分岐点の巨大ブナ                                     県境稜線のブナ並木
 



と言いたいところだが、

今回、稜線部のブナは葉が飛んでしまった木が多かった。
10月8日の禿岳、13日の藤里駒ヶ岳同様、ここも台風25号の風害(塩害)か。

ブナ見平近くのブナ林



ブナ見平休憩場所のブナ                                滝への下り道の不気味なブナ
 



女神山は渓谷も素晴らしい。

降る滝の左側スラブ斜面



降る滝の
上半分



降る滝                                         白糸の滝
 



降る滝は
落差50m。旱続きのせいか水量は少なかった。  
白糸の滝は落差も水量も少ないが、この界隈では一番人気が有る。

白糸の滝の一部



というわけで、今回の女神山、本格紅葉にはまだ早かった。

この二週間後、訪ねた方の記録を拝見したところ、紅葉していたものの、例年に較べると明らかに赤味が足りなかった。
今年の女神山の紅葉は不作だったようだ。

姥滝                                           ダイモンジソウ
 



チョウジギク(咲き残り)                                  オニシオガマ(実)
 



この渓谷にはオニシオガマが多かった。

半寄生植物なのに1メートルを超える株も有り、その大きさにビックリ。
八月の開花期に見に来たいものだ(開花シーンはこちら)。

女神山は下界(特に岩手県側)からは見えにくい山のひとつだ。
旧・沢内村の一部からはこんな姿に見えた。

旧・沢内村から見た女神山(18日、下山後撮影)



この後は旧・沢内村を北上し、雫石に抜けて秋田市に帰る。

途中、見えたのは和賀岳。

旧・沢内村から見た和賀岳



可能ならば、この秋のうちに登ってみよう。


和賀岳」へ続く。


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初秋の女神山には何が咲く。後編(2019年9月1日)

2021-09-13 | 西和賀・女神山

(本頁は「初秋の女神山には何が咲く。前編」の続きです。)

渓谷沿いの花探しは二時間ほどで終わった。
折角来たので、女神山にも登ってみることにした。




登り口は白糸の滝の上から。




女神山の登り口                                    しばらく急な登りが続く。
 


ブナ林のきつい登りがひと段落すると、稜線に出る(天気が好ければ栗駒山などが見えるが、今日は見えなかった)。
目印は冒頭写真と同じ腰曲がりブナの木。


腰曲がりブナの木



何故かいつもこの場所で小休憩。
腰曲がりブナの洞の中を覗くと、小さな赤いキノコが生えていた。

ニオイコベニタケだろうか。                               緩斜面のブナ林
 


そこから先は傾斜が緩くなり、綺麗なブナ林が続く。

緩斜面のブナ林



ブナ林の中に花はほとんど無かったが、ブナ林自体とても綺麗だし、キノコも多く、退屈はしなかった。

なお登山道沿いにクマさんの比較的新鮮な糞が・・・。
ここはクマさんの居る山なのだった。こういう時の単独登山は不安なものだ(この日の登山者は私以外は二名だけ)。

イチヤクソウの仲間(実)                                 シャクジョウソウ(実)だろうか 


ギンリョウソウモドキ(アキノギンリョウソウ)



アケボノシュスラン                                   女神山山頂(岩手側)

 


山頂はガスに包まれ、展望はほとんど無し(晴れていれば、鳥海山や真昼岳も望めるのだが・・・)。

女神山山頂(秋田側)から秋田女神を望む。



山頂部に花はほとんど無し。キオン、ツリガネニンジンの咲き残りくらいだった。

キオン                                       県境稜線のブナ林
 



ブナ見平のブナ林



県境稜線、ブナ見平、ともにブナ林が素晴らしい。

ブナ見平のブナ株元。



今回、キノコ類は豊富だった。

名前がさっぱり分からなかったので、face bookの友人達に教えてもらった。

ベニナギナタタケか。                                ホウキタケの一種
 



ハナホウキタケ(有毒)




ムキタケ、ヒラタケ、ツキヨタケ(毒)・・・と迷う処。





テングタケの仲間か。有毒。                              アカヤマドリ?

   


右上のキノコはとにかくでかくて、手前の方は
傘の径が30センチくらいあった。
複数の友人によると、アカヤマドリ(食用)のようだ。




カステラパンみたい。イグチの仲間か。




友人によると、シロカラハツタケか。




傘の径は20センチ近くあった。友人によると、ドクベニタケか。




わからんものは採らぬこと。食わぬこと。


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初秋の女神山には何が咲く。前編(2019年9月1日)

2021-09-12 | 西和賀・女神山

(本記事は自ホームページの旧記事をブログ用にリメイクしたものである。)

(2019年)8月14日、鳥海山山麓で酷い目に遭った。

林道走行中に車のタイヤがバーストしてしまい、帰還するのにえらく難儀した。
その後も自家用車は後遺症に苦しんだが、荒れた林道に臆していたら、行きたい山にも行けない。
今回(9月1日)はスペアタイヤとしてスタットレスタイヤを一本積んで、超慎重運転で女神山に岩手側(西和賀町)から入ってみた。
いつもならまずは女神山に登った後に滝に寄ることにしているが、今回は先に滝見をした。
理由は今頃の時期、滝の周辺に咲く花に興味が有ったから。

女神山に向かう林道。



一見、道の状態は良さそうだが、一部、路肩が崩れたり、
岩盤が露出している箇所も有り、ヒヤリとした。
なお写真は省略するが、林道の入り口付近は道路の中央部に草が茂り、腹を草で擦りながらの走行がしばらく続いた。

非合法マップ。オレンジの破線が今回、歩いたところ。



駐車場から20分も歩けば、白糸滝に到着。


白糸滝                                         隣にある姥滝

 



滝の向かい側にあるスラブ



白糸滝付近では、以前、秋に寄った際、巨大な半寄生植物オニシオガマの枯れ姿を見ていた。

今回はフレッシュなオニシオガマを見たかったのでやって来た。
それは滝の脇や向かい側のスラブ斜面に群生していた。
花はもう盛りかなと思ったが、まだ蕾ばかりだった。
この花が多い焼石岳に較べると、ここの開花は少し遅いようだ。二本だけ咲き出していた。

オニシオガマの全貌                                  オニシオガマの穂花
 



オニシオガマの蕾                                      オクトリカブト
 



オニシオガマはけっして綺麗な花ではないが、丈は1mもあり、凄味のある草姿だ。

この花は青森から北陸地方にかけての日本海側高山や深山の湿った場所に生えている。
秋田近辺では焼石岳にすこぶる多く、

参考までに焼石岳(南本内岳)のオニシオガマ群生。



他には鳥海山東斜面、月山にも割と普通、神室山ではキヌガサソウ群生地付近で少し見られる。

いずれも標高900m以上の高所ばかりだ。
女神山の白糸滝付近は標高500mにも達していないので、今まで見た中では最も標高の低い場所となる。

この花を見たことで、今年は東北にあるシオガマギク属、7種類
(ミヤマシオガマ、ヨツバシオガマ、エゾシオガマ、トモエシオガマ、シオガマギク、イワテシオガマと本種)
全てを見たことになる。

オニシオガマの有るところにはチョウジギクもよく咲いている。

チョウジギク



チョウジギク                                    一緒にキンコウカも生えていた。
 



この場所には他にもいろいろな花が咲いていた。

テンニンソウ                             ミヤマセンキュウ。サラシナショウマの蕾も有った。
 


ソバナ



オクモミジハグマ                                オオカニコウモリだろうか。

 


渓流沿いに奥の方まで歩いてみた。

女神霊泉の付近では・・・

キンミズヒキ                                       ノブキ
 



どちらも実は引っ付き虫になるので、遊歩道沿いにいっぱい咲いていた。

数日前、平ヶ倉沼(こちら)では咲き終わっていたジャコウソウがここではまだ健在だった。

ジャコウソウ



ジャコウソウ                                      モミジガサ
 


ツリフネソウ






キツリフネ                                  触ると痛痒い
ミヤマイラクサ(アイコ)
 



他にはクロバナヒキオコシ、ヌスビトハギ、ナンブアザミ?、ゴマナ、アキノキリンソウ、オヤマボクチなど。

夏場の低山は花が少ないものだが、この渓谷は思った以上に種類が豊富だった。

沢の奥にある降る滝は日照り続きのせいか、水量が少なかった。

降る滝



後編」に続く。


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