モウズイカの裏庭2

秋田在・リタイア老人の花と山歩きの記録です。

鳥海山の花図鑑/不完全な目次・索引

2021-01-23 | 鳥海山の花図鑑

既に図鑑をあらかた作ってしまってから、目次や索引にあたる頁作成を忘れていたことに気付いた。
掲載した種類数も少ないので、そういったものをわざわざ設ける必要はないかもしれない。
しかし私自身、トータルでどれくらいの種類を載せたのか、
どの花をどの頁に載せたのか混乱すると言う事態に見舞われた。
このままではやはり不便なので索引だけは簡単に作ってみた。
出来れば、掲載頁の花の写真にストレートに飛ぶようリンクを貼りたかったのだが、そのやり方がわからない。
よって本頁では、掲載した頁のタイトルだけを植物名の右側に記すことにした。
なおリンクが貼られた掲載頁は、
本頁下段の「鳥海山の花図鑑」カテゴリの最新記事に並んでいるので、そちらからお入り頂きたい。

斯様にしょうもない目次、索引だが、自身にとっては無いよりはマシかなと思う。
皆様も必要に応じてご活用頂けたら幸いである。
なお植物名は五十音順に並べている。
掲載した植物は、鳥海山と言っても、代表的な登山ルート三本、
鉾立、滝の小屋、祓川それぞれのルートの駐車場から山頂までの間、登山道沿いに見られるものを主体にさせて頂いた。
それ以外のルートについては、鳥の海や河原宿(湯ノ台ルート)から千畳ヶ原に至る道沿いに見られるものは加えたが、
猿倉ルート、百宅ルート、二ノ滝ルート、万助道、大平コースなどはまだ十分に歩いていないので、今回は対象から外している。
なお自然保護の観点から、登山道を逸脱した場所には踏み込んでいない。

植物の生育する気候ゾーンとしては、
夏緑林帯上部から亜高山帯(鳥海山では偽高山帯)、高山帯の3ゾーンの植物ばかりと言うことになろうか。
なお裾野や中腹にあたる低山帯、夏緑林帯の植物については、私自身の調査がまだ不十分であり、
とてもまとめられるようなレベルではない。
これら植物については、断片的なものを、カテゴリー「鳥海山山麓」の記事の中で少しずつ語って行こうと思う。


2018/07/20 長坂道稜線のお花畑と鳥海山



植物名                掲載頁


アオノツガザクラ・・・・・・・・・・・盛夏3・山頂部
アカモノ(イワハゼ)・・・・・・・・・・初夏1 盛夏1
アズキナシ・・・・・・・・・・・・・・初夏1
アラシグサ・・・・・・・・・・・・・・盛夏3・山頂部
イワイチョウ・・・・・・・・・・・・・初夏2・お花畑
イワウメ・・・・・・・・・・・・・・・初夏3・山頂部
イワオトギリ・・・・・・・・・・・・・盛夏1
イワカガミ・・・・・・・・・・・・・・初夏2・お花畑
イワギキョウ・・・・・・・・・・・・・盛夏3・山頂部
イワショウブ・・・・・・・・・・・・・晩夏と初秋
イワブクロ・・・・・・・・・・・・・・盛夏3・山頂部
ウゴアザミ・・・・・・・・・・・・・・晩夏と初秋
ウゴツクバネウツギ・・・・・・・・・・初夏1
ウゴトウヒレン?・・・・・・・・・・・晩夏と初秋
ウサギギク・・・・・・・・・・・・・・盛夏2・お花畑
ウメバチソウ・・・・・・・・・・・・・晩夏と初秋
ウラジロナナカマド・・・・・・・・・・秋の紅葉
ウラジロハナヒリノキ・・・・・・・・・初夏3・山頂部  秋の紅葉
ウラジロヨウラク・・・・・・・・・・・初夏3・山頂部
エゾオヤマリンドウ・・・・・・・・・・晩夏と初秋
エゾシオガマ・・・・・・・・・・・・・晩夏と初秋
オオカメノキ・・・・・・・・・・・・・秋の紅葉
オオバキスミレ・・・・・・・・・・・・盛夏1
オオバギボウシ・・・・・・・・・・・・盛夏2・お花畑
オオバツツジ・・・・・・・・・・・・・盛夏1
オガラバナ・・・・・・・・・・・・・・盛夏1  秋の紅葉
オクキタアザミ・・・・・・・・・・・・晩夏と初秋
オンタデ・・・・・・・・・・・・・・・盛夏3・山頂部
カラマツソウ・・・・・・・・・・・・・盛夏1
キバナノコマノツメ・・・・・・・・・・初夏2・お花畑
キンコウカ・・・・・・・・・・・・・・晩夏と初秋  秋の紅葉
クサボタン・・・・・・・・・・・・・・盛夏1
クルマユリ・・・・・・・・・・・・・・盛夏1
クロヅル・・・・・・・・・・・・・・・盛夏1
コケモモ・・・・・・・・・・・・・・・秋の紅葉
ゴゼンタチバナ・・・・・・・・・・・・初夏1
コバイケイソウ・・・・・・・・・・・・盛夏2・お花畑
コバギウシ・・・・・・・・・・・・・・晩夏と初秋
コメバツガザクラ・・・・・・・・・・・初夏3・山頂部
サンカヨウ・・・・・・・・・・・・・・初夏1
ショウジョウバカマ・・・・・・・・・・初夏2・お花畑
シラタマノキ・・・・・・・・・・・・・秋の紅葉
シラネアオイ・・・・・・・・・・・・・初夏1
シラネニンジン・・・・・・・・・・・・盛夏3・山頂部
シロバナトウウチソウ・・・・・・・・・盛夏2・お花畑
シロバナトウウチソウ(紅花タイプ)・・・晩夏と初秋
ダイモンジソウ・・・・・・・・・・・・晩夏と初秋
タカネアオヤギソウ・・・・・・・・・・盛夏2・お花畑
ダケカンバ・・・・・・・・・・・・・・秋の紅葉
タニウツギ・・・・・・・・・・・・・・初夏1
タムシバ・・・・・・・・・・・・・・・初夏1
チョウカイアザミ・・・・・・・・・・・盛夏3・山頂部
チョウカイイチゲ(イチリンハクサンイチゲ)・・・初夏2・お花畑
チョウカイフスマ・・・・・・・・・・・盛夏3・山頂部
チョウジギク・・・・・・・・・・・・・晩夏と初秋
チングルマ・・・・・・・・・・・・・・初夏2・お花畑  秋の紅葉
ツルタチツボスミレ・・・・・・・・・・初夏1
トウゲブキ・・・・・・・・・・・・・・盛夏2・お花畑
トキソウ・・・・・・・・・・・・・・・盛夏1
ナガバツガザクラ・・・・・・・・・・・盛夏3・山頂部
ナナカマド・・・・・・・・・・・・・・初夏1  秋の紅葉
ナンブタカネアザミ・・・・・・・・・・晩夏と初秋
ニガナ・・・・・・・・・・・・・・・・盛夏1
ニガナ属の一種・・・・・・・・・・・・盛夏1
ニッコウキスゲ(ゼンテイカ)・・・・・・盛夏2・お花畑
ネバリノギラン・・・・・・・・・・・・盛夏2・お花畑  秋の紅葉
ノウゴウイチゴ・・・・・・・・・・・・初夏1
ハクサンイチゲ・・・・・・・・・・・・初夏2・お花畑  秋の紅葉
ハクサンオオバコ・・・・・・・・・・・盛夏1
ハクサンシャクナゲ・・・・・・・・・・初夏3・山頂部
ハクサンチドリ・・・・・・・・・・・・初夏1
ハクサンフウロ・・・・・・・・・・・・盛夏2・お花畑  秋の紅葉
ハクサンボウフウ・・・・・・・・・・・盛夏3・山頂部

ハリブキ・・・・・・・・・・・・・・・盛夏1
ヒトツバヨモギ・・・・・・・・・・・・晩夏と初秋
ヒナザクラ・・・・・・・・・・・・・・初夏2・お花畑
ヒメクワガタ・・・・・・・・・・・・・晩夏と初秋
ヒロハユキザサ(ミドリユキザサ)・・・・盛夏1
ベニバナイチゴ・・・・・・・・・・・・初夏3・山頂部
ホソバイワベンケイ・・・・・・・・・・初夏3・山頂部  秋の紅葉
マイヅルソウ・・・・・・・・・・・・・初夏1
マルバキンレイカ・・・・・・・・・・・盛夏1
マルバシモツケ・・・・・・・・・・・・初夏3・山頂部
マルバマンサク・・・・・・・・・・・・秋の紅葉
ミズバショウ・・・・・・・・・・・・・盛夏1
ミソガワソウ・・・・・・・・・・・・・晩夏と初秋
ミツバオウレン・・・・・・・・・・・・初夏1
ミツバノバイカオウレン(コシジオウレン)・・・初夏2・お花畑
ミネザクラ(タカネザクラ)・・・・・・・初夏3・山頂部
ミヤマアキノキリンソウ(コガネギク)・・・晩夏と初秋
ミヤマウスユキソウ(ヒナウスユキソウ)・・・初夏2・お花畑
ミヤマカラマツ・・・・・・・・・・・・盛夏1
ミヤマキンバイ・・・・・・・・・・・・初夏3・山頂部
ミヤマキンポウゲ・・・・・・・・・・・初夏2・お花畑
ミヤマコウゾリナ・・・・・・・・・・・盛夏3・山頂部
ミヤマスミレ・・・・・・・・・・・・・初夏1
ミヤマツボスミレ・・・・・・・・・・・初夏1
ミヤマトウキ(イワテトウキ)・・・・・・盛夏3・山頂部
ミヤマナラ・・・・・・・・・・・・・・秋の紅葉
ミヤマハンショウヅル・・・・・・・・・初夏3・山頂部
ミヤマハンノキ・・・・・・・・・・・・初夏3・山頂部
ミヤマヘビノネゴザ・・・・・・・・・・初夏3・山頂部
ミヤマホツツジ・・・・・・・・・・・・盛夏3・山頂部
ミヤマリンドウ・・・・・・・・・・・・盛夏2・お花畑
モミジカラマツ・・・・・・・・・・・・盛夏1
ヤマハハコ・・・・・・・・・・・・・・晩夏と初秋
ヤマブキショウマ・・・・・・・・・・・盛夏1
ヨツバシオガマ・・・・・・・・・・・・盛夏2・お花畑

以上、109種(変種、品種も含む)


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鳥海山の花図鑑/秋の紅葉

2021-01-22 | 鳥海山の花図鑑

(本頁は「鳥海山の花図鑑/晩夏と初秋」の続きです。)

本頁では九月下旬以降、十月にかけての草木の紅葉と実を扱ってみた。

なお山の秋や冬は高いところから先にやって来るので、今回は山頂部の方から始めている。

2015/09/27 康新道岩場の草紅葉。紅いのはホソバイワベンケイ、黄色はチョウカイフスマ。



2015/09/27 ホソバイワベンケイ                     2019/10/16 ネバリノギラン
 



2015/09/27 チョウカイフスマ



2020/10/02 チングルマの草紅葉。右上の黄葉はハクサンイチゲ。



2020/10/02 紅色はハクサンフウロ。黄葉はハクサンシャジン。       2020/10/02 ハクサンイチゲの残り花。
 



ハクサンイチゲは初夏に一斉開花した後、盛夏や秋にも残り花(二度咲き?)をけっこうな頻度で見かける。
 

2020/10/02 キンコウカの草紅葉。暗い紅紫はシロバナトウウチソウ。



ウラジロハナヒリノキの紅葉。地味な低木だが、紅葉は深いワインカラーになる。

2018/09/28 滝の小屋ルート八丁坂にて。 



シラタマノキ Gaultheria pyroloides 

コケモモ Vaccinium vitis-idaea

ともに夏場に見過ごしており、鳥海山には無いものと思っていたが、
秋に康新道を歩いたら、果実でその存在に気づいた。

2019/10/16 シラタマノキの実                       2019/10/16 コケモモの実
 


ダケカンバ Betula ermanii
鳥海山では鉾立や滝の小屋ルートではほとんど見かけないが、祓川ルートの下部には多い。
秋も深まり、落葉すると樹形がよくわかるようになる。

2019/10/16 祓川ルート・賽の河原付近にて。



ミヤマナラ Quercus mongolica var. undulatifolia 

鳥海山の亜高山帯(偽高山帯)を代表する落葉低木。高木になるミズナラの変種とされる。
紅葉の色は橙色から、濃い赤褐色まで幅が有る。

2018/09/28 八丁坂にて。                        2019/10/16 祓川ルート下部にて。
 



オガラバナ(ムクロジ科)の紅葉。

2019/10/16 祓川ルート下部にて。



マルバマンサク Hamamelis japonica subsp. obtusata

紅葉の色は橙赤色から、明るい黄色まで幅が有る。

2015/09/27                                                                                                  2019/10/16
 



オオカメノキ Viburnum furcatum


2015/09/27 祓川ルート下部にて。



ウラジロナナカマド Sorbus matsumurana

ナナカマドに較べると、実は大きめ。
小葉の数は少なめで、先は丸く(少し尖るものもある)、裏面は粉白色になる。

2018/09/28 ウラジロナナカマドの実。                  2018/09/28ナナカマドの実。
     



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鳥海山の花図鑑/晩夏と初秋

2021-01-21 | 鳥海山の花図鑑

(本頁は「鳥海山の花図鑑/盛夏3・山頂部」の続きです。)

本頁では、概ね八月中旬(お盆)から九月中旬にかけて咲く花を扱ってみた。

秋めいてくると、キク科の仲間がすこぶる多くなるのは何処の山も同じだが、
鳥海山では他の山であまり見かけない種類が幾つか咲き出す。
地味な花だが、オクキタアザミやヒメクワガタを頑張って探してみよう。
また他の山では秋めいて来ると花がパタッと少なくなるが、鳥海山は少々様相が違う。
雪消えの遅い場所では、初夏から盛夏にかけて咲く面々、例えばヒナザクラやイワイチョウ、ハクサンボウフウ、
ウサギギク、チョウカイアザミ、モミジカラマツ、ベニバナイチゴなどが新たに咲き出したり、
ハクサンイチゲ、ミヤマキンバイの二度咲きや狂い咲きも見られる。


ヤマハハコ Anaphalis margaritacea

2008/08/12 滝の小屋ルート八丁坂にて。一緒に咲くのはハクサンシャジン、トウゲブキなど。



ミヤマアキノキリンソウ(コガネギク) Solidago virgaurea subsp. leiocarpa
お盆から初秋にかけての鳥海山お花畑の主役と言える花。下界に咲くアキノキリンソウとの識別は難しいが、
手持ち図鑑によると、総苞が広鐘形で外片は長く鋭頭、筒状花は一頭花あたり10個以上を目安とするとか。
この仲間は鳥海山では低山帯から山頂部まで連続的に分布しているので、どこで区切るか非常に難しい。

ヒトツバヨモギ Artemisia monophylla
花は地味だが、量はすこぶる多い。
ウゴアザミと並んで、鳥海山の亜高山帯から高山帯の広葉草原を形成する重要な植物。

ミヤマアキノキリンソウ 2020/08/18 御浜付近にて。
この場所では七月中はニッコウキスゲやトウゲブキが咲き、黄色い花のバトンリレーが続いている。



ミヤマアキノキリンソウ 2020/08/18                   ヒトツバヨモギ 2020/08/18
 



ウゴアザミ Cirsium ugoense

鳥海山はアザミの仲間がとても多い山だが、特に多いのはウゴアザミだろう。
滝の小屋ルート・薊坂の名の由来はこの花と思われる。
千蛇ヶ谷にも多く、この花で完全に埋まっている。
チクチク痛いので脛出し登山者には酷な花だ。

ナンブタカネアザミ Cirsium nambuense
こちらも猛烈に痛いアザミ。月山には多いが、鳥海山では少ない。私自身は滝の小屋ルート・河原宿で一度見たきりだ。

ウゴアザミの群生。2016/09/03 千蛇ヶ谷降り口付近にて。
 



ウゴアザミ 2019/09/21                         ナンブタカネアザミ 2008/08/12
 



オクキタアザミ Saussurea riederi var. yezoensis f. japonica 

こちらはアザミ属ではなく、トウヒレン属。棘は無いので痛くはない。
薊坂の上部や長坂道稜線、扇子森に比較的大きな群生が有る。
鳥海山の他には焼石、羽後朝日岳にしかないと言われる稀産種。

ウゴトウヒレン Saussurea ugoensis
長坂道稜線の草地で見かけた。採集できないので厳密な処は不明だが、
高山帯まで進出するトウヒレン属の種類は限られており、

鳥海山ではウゴトウヒレンが有ると聞いたのでそれではないかと思われる。
オクキタアザミに較べると、頭花は大きいが、色は白っぽく地味な印象で群生もしない。

オクキタアザミの群生。2014/08/24 



オクキタアザミ 2020/08/18                       ウゴトウヒレン? 2014/08/24
 
 


キンコウカ Narthecium asiaticum

従来ユリ科だったが、新分類ではヤマノイモ目のノギラン科となった。高所の湿原に群生する。初秋の草紅葉は綺麗だ。

2020/08/18 



イワショウブ Tofieldia glutinosa subsp. japonica

従来ユリ科で、キンコウカに近い種類かと思っていたが、新分類ではオモダカ目のチシマゼキショウ科となった。
キンコウカ同様、高所の湿原に多い。

2020/08/18



チョウジギク Arnica mallotopus

水が浸み出すような湿地や渓流沿いで見かける。
黄色い頭花は小さく地味だが、柄には白い毛が密生し、よく目立つ。

高山に多いウサギギクと同属で種間雑種(ガッサンウサギギク)を形成すると聞くが、鳥海山ではまだ見たことが無い。

コバギウシ Hosta sieboldii
低山から高山までの湿地に広く分布する。

チョウジギク 2020/08/18                        コバギウシ 2020/08/18

 


エゾシオガマ Pedicularis yezoensis var. yezoensis

高所の湿原に多い。花冠は上から見ると巴状に並ぶ。
花色は黄白色。同じような花形でピンク色のトモエシオガマは鳥海山では見たことが無い。

2020/08/18
 



ウメバチソウ Parnassia palustris

以前はダイモンジソウなどと同じユキノシタ科だったが、現在は縁遠いニシキギ科に変更された。
鳥海山には花が小型のコウメバチソウも有るようだが、花の大きさだけでは識別が難しい。

ダイモンジソウ Saxifraga fortunei var. incisolobata
高山に生えるものをミヤマダイモンジソウと呼ぶようだが、低山帯から連続的に生えており、
識別困難なので、ひとまずダイモンジソウとした。

ウメバチソウ 2013/09/10                                                                               ダイモンジソウ 2014/08/24
 
 


ミソガワソウ Nepeta subsessilis

草丈は1m前後と大型のシソ科植物。
鳥海山では少なく、千畳ヶ原の一部で見られる。焼石や八幡平のものに較べると花色は淡い印象だ。

エゾオヤマリンドウ Gentiana triflora var. japonica subvar. montana
エゾリンドウの高山型で花は茎頂にだけ付くが、
稀に(エゾリンドウのように)葉腋に付くタイプが混生することも有る。

場所によっては十月にも咲き残る。なおよく似たオヤマリンドウは朝日連峰より南に分布し、鳥海山には無いとされる。 

ミソガワソウ 2020/08/18




ミソガワソウ 2020/08/18                       エゾオヤマリンドウ 2020/09/07
 



ヒメクワガタ Veronica nipponica

新分類ではオオバコ科になった。同属にはミヤマクワガタやオオイヌノフグリなども含まれる。
1988年に祓川ルートで見たが、その後見たことが無かった。
もしかしたら絶滅したのかと心配したが、
2020年9月7日、滝の小屋ルートを登ったところ、
雪渓の融けた後の裸地に多数群生していたので安心した。


2020/09/07



2020/09/07



シロバナトウウチソウ Sanguisorba albiflora

盛夏2の頁で白花タイプを報告しているが、こちらは紅花タイプ。
鳥海山ではあちこちで紅いタイプを見かけるが、開花時期は白花よりも遅いように感じる。

2019/09/21 大平ルート河原宿にて。



秋の紅葉」に続く。


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鳥海山の花図鑑/盛夏3・山頂部

2021-01-20 | 鳥海山の花図鑑

(本頁は「鳥海山の花図鑑/盛夏2・お花畑」の続きです。)

本項では、概ね七月中旬から八月上旬にかけて咲く花のうち、比較的高所に見かける花を主体に扱ってみた。、

鉾立ルートならば、御田ヶ原、七五三掛から外輪山稜線を経て七高山まで。祓川ルートでは康新道のカルデラ壁など。
何か間違い等にお気づきの方は遠慮なくご指摘頂きたい。

2015/07/11 康新道にて。


2015/07/11 康新道にて。イワブクロ、ホソバイワベンケイ、ミヤマキンバイ、チョウカイフスマなどが混生。



チョウカイアザミ Cirsium chokaiense

チョウカイフスマと並ぶ鳥海山の固有種。丈は40cm~1m。けっして綺麗とは言えないが、独特の存在感が有る。
分布は鉾立ルートならば御浜付近より上、滝の小屋ルートならば河原宿付近から現れ、
上に行くほど多くなる傾向がある。
やや低い場所では千畳ヶ原のガレ沢に群生しており、
雪渓跡地など裸地にいち早く進出する傾向が見られた。
花(総苞)は粘液を分泌しているが、これは何のためだろう。ちなみに食虫植物ではない。

2018/07/20                              2018/07/20 チョウカイアザミのアップ。
 



2018/07/20 
御田ヶ原分岐付近のお花畑。左奥に遠く月山。
ミヤマトウキにチョウカイアザミ、トウゲブキ、ヤマハハコ、ヒトツバヨモギなどが混生。




ミヤマトウキ(イワテトウキ) Angelica acutiloba subsp. iwatensis
やや大型のセリ科。鳥海山では鉾立のような低所から外輪山上部まで広く分布する。

オンタデ Aconogonon weyrichii var. alpinum
御田ヶ原分岐より高所、本体外輪山のガレ場に多い。

ミヤマトウキ 2018/07/20                                                                        オンタデ 2018/07/20
 



シラネニンジン Tilingia ajanensis
下の御浜あたりでも多い。花はハクサンボウフウとそっくりで、場所によっては両種が混生するが、葉の形で識別する。
乾いた岩場にも進出している。

ハクサンボウフウ Peucedanum multivittatum
比較の意味でシラネニンジンと並べたが、生育地は雪渓が融けた後の裸地などやや湿った場所に多い。
なお雪消えの遅い場所では秋に開花していることもある。

シラネニンジン 2015/07/11                       ハクサンボウフウ 2020/07/30
   


ミヤマホツツジ Cladothamnus bracteatus
一般的な高山性低木。鳥海山には特に多いと感じる。
 
ミヤマコウゾリナ Hieracium japonicum
雪渓近くのやや湿った草地から乾いた稜線岩場まで広く見られる。

ミヤマホツツジ 2020/07/30                       ミヤマコウゾリナ2018/07/20
 



山頂が近づくにつれ、花の種類は少なくなるが、代わりに山頂部でしか見られない花たちが出て来る。

イワブクロPennellianthus frutescens / Penstemon frutescens
鳥海山では本体外輪山のガレ場や岩場に分布。
東北では八甲田、岩手山、秋田駒ヶ岳で見られる。鳥海山は分布の南限だが、個体数は多く、
康新道岩場の群生はみごとだ。

イワギキョウ Campanula lasiocarpa
イワブクロ同様、鳥海山本体外輪山にしか生育しない。
ポピュラーな高山植物だが、東北では少なく、鳥海山以外は八甲田、岩手山のみ。
開花期間は比較的長く、初秋にも咲き残っている。

イワブクロの大株 2018/07/20 紅紫色の穂花はヨツバシオガマ。



イワブクロ 2018/07/20                         イワギキョウ 2018/07/20
 



チョウカイフスマ Arenaria merckioides var. chokaiensis

言わずと知れた鳥海山の固有種。月山に少数有るものはかつて鳥海山から移植されたものと聞く。
鳥海山本体、特に康新道には多いが、西鳥海山(御浜、御田ヶ原など)にはホンの少ししか生育していない。

チョウカイフスマの大株 2020/07/30



2018/07/20 イワギキョウと混生。                                                        チョウカイフスマ 2020/07/30
   



アオノツガザクラ Phyllodoce aleutica
チングルマ同様、雪渓の際など湿った場所に多いが、外輪山の乾いた岩場にもけっこう生えている。
また七高山の舎利坂上部斜面の大群生には驚いた。
雪消えの早い場所では初夏から咲いているし、遅い場所では秋に咲くこともある。

ツガザクラ Phyllodoce nipponica
岩場に生えるが数は少ない。

アラシグサ Boykinia lycoctonifolia
ユキノシタ科、花は黄緑色で地味なので見過ごしやすい。雪渓の際など湿った場所でかけるが、数は少ない。


アオノツガザクラ 2015/07/11 舎利坂上部にて。上のピンク花はイワカガミ。



ツガザクラ 2015/07/11 一緒に咲くのはイワウメ。                  アラシグサ 2015/07/11 
 


晩夏と初秋に続く。


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鳥海山の花図鑑/盛夏2・お花畑

2021-01-17 | 鳥海山の花図鑑

(本頁は「鳥海山の花図鑑/盛夏1」の続きです。)

本項では、概ね七月中旬から八月上旬にかけて咲く花のうち、稜線のお花畑に咲くものを扱ってみた。

場所的には西鳥海山の長坂道分岐付近から御浜までの稜線と扇子森、御田ヶ原まで
滝の小屋ルートでは八丁坂や薊坂の一部、祓川ルートでは康新道の下部あたりが該当するように思う。
長坂道分岐から御浜の稜線は初夏、ハクサンイチゲの白にびっしり覆われているが、
七月半ば近くになるとニッコウキスゲの橙黄色の絨毯が出現する。

他にはヨツバシオガマ(紅紫)やトウゲブキ(黄)、ハクサンシャジン(薄青紫)、ハクサンフウロ(桃)などが加わり、
たいへん賑やかなお花畑になる。鳥海山ではこの頃が(花に関しては)最も充実した季節だと思う。
ところで、
このような構成パターンのお花畑は他に見たことが無い。
少なくとも北アルプスや大雪山には無いようだ。

強いて挙げれば、東北の近場、月山の一部や(奥羽山系では)乳頭山、笊森山の一部や
和賀山塊の和賀岳山頂部と薬師岳西斜面くらいか。
しかし厳密には構成種が微妙に違っている(和賀山塊ではヨツバシオガマを欠いている)。

長坂道稜線のお花畑。2018/07/20


 

ニッコウキスゲ(ゼンテイカ) Hemerocallis dumortieri var. esculenta
場所によって群生する。開花量は年によってばらつきがあり、2018年、2020年は当たり年だった。
西鳥海山稜線部に多く、千畳ヶ原や滝の小屋ルートでは見かけるが、山頂部や東斜面には無い。
ただし東山麓のお花園湿原と下玉田川沿い岩壁に飛び地的に生育している。


長坂道稜線、ニッコウキスゲが濃いエリア。2020/07/17 



長坂道稜線、ヨツバシオガマが混生するエリア。2020/07/17 



オオバギボウシ Hosta sieboldiana
鳥海山ではあまり多くない。長坂道稜線や扇子森の南斜面で少し見かける。

コバイケイソウ Veratrum stamineum
代表的な高山植物。湿った斜面に群生するが、花が咲くのは数年に一回程度。
不作の年にはほとんど花を見ないこともある。

オオバギボウシ 2020/07/17                                                                        コバイケイソウ2018/07/20
 


ヨツバシオガマ Pedicularis japonica

鳥海山では全体に多く、中腹から山頂部まで広く生育。花は美しいが半寄生植物なので園芸化は困難。
なお月山や焼石、早池峰で見られるミヤマシオガマは鳥海山には無いようだ。

2020/07/17


ヨツバシオガマと鳥海山南面。2019/07/06




タカネアオヤギソウ Veratrum maackii var. longibracteatum
コバイケイソウと同属、花は黄緑と紫褐色、その中間と地味だが、個体数は非常に多い。

2018/07/20                                                                                 2020/07/30 トウゲブキやハクサンシャジンと混生。
 

 

ハクサンシャジン(タカネツリガネニンジン) Adenophora triphylla var. hakusanensis
ニッコウキスゲ、ヨツバシオガマと並び、真夏の鳥海山お花畑を代表する植物だが、
開花時期は二種よりやや遅め。

花色は薄青紫だが、株によって濃淡があり、まれに純白も見かける。
下界に生えるツリガネニンジンの高山型。
改訂新版・日本の野生植物(平凡社)ではツリガネニンジンと差がないことから、
変種として認めないとの見解だが、今回は従来の見解に従い、ハクサンシャジンとして扱っている。


2020/07/30 長坂道稜線にて。廻りにヨツバシオガマ、タカネアオヤギソウ、シロバナトウウチソウなど。



2008/08/12 八丁坂にて。
 



ハクサンシャジンの濃色タイプ。八丁坂にて。
2008/08/12                           トウゲブキ 2020/07/30
 


トウゲブキ Ligularia hodgsonii
開花はハクサンシャジンとほぼ同時期。盛夏のお花畑第二陣の主役級の花と言える。
北海道、東北の高山や海岸に生育し、分布の南限は月山と言われる。
東北の高山では鳥海山、焼石岳、和賀山塊に特に多いように感じる。

ウサギギク Arnica unalascensis var. tschonoskyi
雪田や雪渓近くのガレ場などで見られる。雪消えの遅い場所では初秋に開花する。

ミヤマリンドウ Gentiana nipponica
リンドウの仲間としては比較的早い時期から初秋にかけて咲いている。

ウサギギク 2020/07/30                        ミヤマリンドウ 2020/07/30
 


御浜付近のお花畑。
 
2020/07/30 クルマユリ、ハクサンフウロに混じってミヤマアキノキリンソウが咲き出していた。 



ハクサンフウロ Geranium yesoemse var. nipponicum
鳥海山には多く、あちこちで咲いている。月山のものに較べると、花径がやや小さめ。

クルマユリ Lilium medeoloides
鉾立ルートでは鉾立付近にも咲いているが、御浜まで登るとまた現れる。

ハクサンフウロ 2020/07/30 御浜付近にて。



ネバリノギラン Aletris foliata
従来ユリ科だったが、新分類ではヤマノイモ目のノギラン科となった。

地味な花だが、鳥海山のお花畑では重要な構成要素。秋の紅葉時はよく目立つ。

シロバナトウウチソウ Sanguisorba albiflora
ワレモコウの仲間。穂花は通常、白や汚白色だが、ときに赤みの強い株も見かける(後出の予定)。

ネバリノギラン 2020/07/17                       シロバナトウウチソウ 2018/07/20
 

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盛夏3」に続く。

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コメント (6)
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