shuの花日記

山や近所で見かけたお花をエピソードを添えて掲載しています。お花の説明は主にウィキペディア、花図鑑を参考にしています。

植物クロスワード(49)『白山で観られる植物その②』の答え

2024-07-12 05:30:00 | クロスワードパズル


タテのカギ
1 鹿児島県が発祥の、削りたてのかき氷の上に加糖練乳をかけて缶詰などの果物を盛り付け、その上に小豆餡を載せた氷菓。
2 神を祭る建物。
3 「――の道は蛇」とは、同類のすることは、その方面の者にはすぐわかるというたとえ。
4 竹や針金の枠に袋状の網を張り、柄をつけ、魚をすくうのに使う小形の網。
5 トゲウオ科の魚。全長8cmくらい。背に3本、腹に1本のとげと、体側に幅広い鱗板帯 (りんばんたい) がある。産卵期には雄が糸状の粘液を出して水草をまとめ、水底に巣を作る。
6 メタノール・二硫化炭素・発煙硫酸など、劇薬と同程度の毒性をもつ、医薬品以外の物質。
7 ――科――属の多年草。
  
8 サクラソウ科サクラソウ属の多年草。
  
11 裁縫にも魚釣りにも使用する道具。
12 ラン科――属の多年草。
  
13 コンビニやファミレスで使えるギフトカードといえば――カード。
16 イヌはヒトより百万倍以上優れているとか。
17 物事の状態があとになるほどよくなっていくこと。
19 今とは真逆の季節。
21 髪――。首――。たなばた――。
26 ユリ科バイモ属の多年草。
  
27 二度漬け禁止というのがルール。
29 液体や気体を多孔質の物質に通して固体粒を取り除くこと。
30 キンポウゲ科イチリンソウ属の多年草。
  
31 ヨコ23は――科の多年草。
32 自分が生まれ育った土地。
33 セリ科カワラボウフウ属の多年草。
  
35 悲しい出来事をつづった物語。悲しい歴史。
37 シカ科の哺乳類。体高約40センチ。主に千葉県中南部で定着している。日本では特定外来生物。
39 「――食う虫も好き好き」とは、人の好みはさまざまであるというたとえ。
40 気象用語で、――は視界が1㎞未満、靄(もや)は1㎞~10㎞未満、特に100m以下のものを濃霧という。
ヨコのカギ
1 キキョウ科ツリガネニンジン属の多年草。
  
4 トウダイグサ科トウダイグサ属の多年草
  
8 池上正太郎の小説『仕掛人・藤枝梅安』や、テレビ時代劇『必殺仕掛人』での、主人公の裏稼業。
9 事業などを始めるための資金。元手。
10 ミソハギ科の落葉高木。ペルシア地方の原産。別名をセキリュウ(石榴)という。
11 「――の勢い」とは、勢いが激しくてとどめがたいことのたとえ。
14 朝市やイカで有名な長崎県唐津市の地名。
15 現在千葉県と九州にはいないとされている大型動物。
16 山・丘などを切り開いて通した道路。
18 ――と 言えばかあ。
19 「――をひそめる」とは、心配なことがあったり、また他人の嫌な行為に不快を感じて顔をしかめること。
20 「――に冠を正さず」とは、人から疑いをかけられるような行いは避けるべきであるということのたとえ。
22 フウロソウ科フウロソウ属の多年草。
  
23 ??科――属の多年草。
  
24 京都の鴨川沿いの茶屋で、座敷から川原へ張り出してつくった納涼用の桟敷。
25 すしに添える甘酢しょうが。
26 八十一。
28 背後に不正や犯罪などが隠されていることのたとえ。松本清張の著作「日本の――」に由来する語で、政財界の不正な行為をいう。
32 物事の構造・内容・仕組みなどの大きさ。
34 プーチン大統領が率いる連邦国。
36 人間の生活に役立たせる目的で飼育される動物。
37 昨日と明日の間にある日。
38 建物の床に張ってある板。
40 京都で作られる麩で、古く中国から伝わったといわれる。怖くはない。
41 志を立て、苦労と努力の末に成功した人の伝記。
42 ――科――属の越年草。
  

過去のクロスワードパズルは、このページ左にあるカテゴリー◆クロスワードパズルからご覧いただけます。

この記事がアップされる7月12日に、shuは大雪山を歩いています。順調なら下山は15日で、コメントにご返事できるようになるのは、早くて16日だと思います。
天候によっては下山が遅れる場合もあります。いただいたコメントのご返事が遅くなっても、遭難ではありませんので心配ご無用です。
また7月25日頃まで、皆さまの記事を拝見できないことが多いと思います。悪しからずご承知おき願います。
コメント (8)
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シジュウカラの子育て日記⑥ - 巣立ち

2024-07-11 05:30:00 | 
6月25日頃に孵化したシジュウカラの雛たち。子育ての最終幕の様子をご覧いただきたい。
先ずは、7月8日に巣箱から顔を出した元気な雛からどうぞ。






この雛は8日の夕刻に、先だって巣立ったように思われる。
その理由は、巣箱の中で元気に羽ばたいていた雛が、9日には見えなかったからである。あるいは9日の早朝に複数の雛が巣立った可能性もある。
また、後ほどご覧いただくが、同様に巣箱から顔を出した雛が、その後数十分で巣立ったのを観たからである。

さて、7月9日は5時から観察を行った。初めに家の中から巣箱の入口が見えるように、枝葉を少し切った。


親がそれを気にする様子はなく、これまで通り頻繁に巣箱へ餌を運んでいた。


運んでいる餌は日によって異なるようだ。この日は小さな幼虫が多かった。










時折、餌を運んでくる間隔が大きく開くことがあった。先に巣立った雛に、別の場所で餌を与えているのかもしれないと思った。








結局9日には巣立ちを観ることはできなかった。しかしずっとつきっきりで観察していたわけでないので、観ていない時間に巣立った可能性はあると思う。

翌10日はやはり朝5時に観察を開始した。5時15分に最初に親が餌を運んだのを観た。
午前中に親鳥が餌を運ぶ様子を動画に撮った。


午前中、親鳥が餌を運ぶ様子は、前日と変わらないように見えた。




(途中30分ほど巣箱を観ていない時間があった。)
11時10分、雛が巣箱から顔を出した。いったん顔を引っ込めたものの、その後大きく身を乗り出してきた。




大きな口を開けて親を呼んでいる。


今にも巣箱から飛び出しそうな勢いだ。




しかし思いとどまったのか、いったん巣箱の中に姿を消した。
そして4分後に再び顔を出した。近くに親鳥はいない。でも何か決心したかのような顔つきだった。




「お母ちゃん行くよ!」とでも叫んでいるのか。


下へ向かって飛び降りる・・かと思ったが、止めて再び巣箱に姿を消した。


こんなことをさらに3度繰り返した。
そして11時28分、恐る恐る再び顔を出した。


近くに親鳥の姿は見えない。もう30分ほど姿を現していない。


お腹が空いてきたよなあ・・


親を呼んでみても何の返事もない。


どうしようか?


不安そうな雛。


どうするのか?


行った! 11時28分、何羽目かは分からないが、親に呼ばれるでもなく、この子は自分の力で巣立った。


最初に止まった枝は巣箱の真下で、その後少し上の枝に止まった。親鳥を呼ぶがいっこうに来てくれる兆しはなかった。


何度も何度も呼び続けている。


樹木の上の方に移動して、そこでも呼び続けている。巣立ってから14分、最後に餌をもらってから45分は経っていた。


ようやく親鳥(♀)が餌を咥えてやって来てくれた。


親鳥が雛の近くへ寄っていく。


雛はようやく安堵の表情がうかがえた。親子は道を挟んだ向こう側の電線に一旦止まり、その後南へ飛んで姿が見えなくなった。


この後、巣箱はもぬけの殻のようだった。どうやらこの子が最後に巣立った子のようだった。全員が予定日より早い巣立ちであった。
撮影:2024/07/08、2024/07/09、2024/07/10

本日より北海道に出かけています。そのためこの動画のコメント欄は閉じてあります。
明日は『植物クロスワード(49)の答え』をアップします。
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植物クロスワード(49)『白山で観られる植物(その②)』

2024-07-10 05:30:00 | クロスワードパズル
今回は『白山で観られる植物』の第二弾です。第一弾同様、マスの数を増やしています。
マスの中に『白山』と書いたものが7つ、『深山』と書いたものが2つありますので、それぞれ『ハクサン』、『ミヤマ』の文字を当てはめて読んで下さい。
植物クロスワードは『検索あり』です。どうぞご自身のペースでお楽しみくださいませ。shuの花日記の『白山花紀行』を参考にされるとよいと思います。
解答は7月12日にアップします。それでは、どうぞお楽しみくださいませ。


タテのカギ
1 鹿児島県が発祥の、削りたてのかき氷の上に加糖練乳をかけて缶詰などの果物を盛り付け、その上に小豆餡を載せた氷菓。
2 神を祭る建物。
3 「――の道は蛇」とは、同類のすることは、その方面の者にはすぐわかるというたとえ。
4 竹や針金の枠に袋状の網を張り、柄をつけ、魚をすくうのに使う小形の網。
5 トゲウオ科の魚。全長8cmくらい。背に3本、腹に1本のとげと、体側に幅広い鱗板帯 (りんばんたい) がある。産卵期には雄が糸状の粘液を出して水草をまとめ、水底に巣を作る。
6 メタノール・二硫化炭素・発煙硫酸など、劇薬と同程度の毒性をもつ、医薬品以外の物質。
7 ――科――属の多年草。
  
8 サクラソウ科サクラソウ属の多年草。
  
11 裁縫にも魚釣りにも使用する道具。
12 ラン科――属の多年草。
  
13 コンビニやファミレスで使えるギフトカードといえば――カード。
16 イヌはヒトより百万倍以上優れているとか。
17 物事の状態があとになるほどよくなっていくこと。
19 今とは真逆の季節。
21 髪――。首――。たなばた――。
26 ユリ科バイモ属の多年草。
  
27 二度漬け禁止というのがルール。
29 液体や気体を多孔質の物質に通して固体粒を取り除くこと。
30 キンポウゲ科イチリンソウ属の多年草。
  
31 ヨコ23は――科の多年草。
32 自分が生まれ育った土地。
33 セリ科カワラボウフウ属の多年草。
  
35 悲しい出来事をつづった物語。悲しい歴史。
37 シカ科の哺乳類。体高約40センチ。主に千葉県中南部で定着している。日本では特定外来生物。
39 「――食う虫も好き好き」とは、人の好みはさまざまであるというたとえ。
40 気象用語で、――は視界が1㎞未満、靄(もや)は1㎞~10㎞未満、特に100m以下のものを濃霧という。
ヨコのカギ
1 キキョウ科ツリガネニンジン属の多年草。
  
4 トウダイグサ科トウダイグサ属の多年草
  
8 池上正太郎の小説『仕掛人・藤枝梅安』や、テレビ時代劇『必殺仕掛人』での、主人公の裏稼業。
9 事業などを始めるための資金。元手。
10 ミソハギ科の落葉高木。ペルシア地方の原産。別名をセキリュウ(石榴)という。
11 「――の勢い」とは、勢いが激しくてとどめがたいことのたとえ。
14 朝市やイカで有名な長崎県唐津市の地名。
15 現在千葉県と九州にはいないとされている大型動物。
16 山・丘などを切り開いて通した道路。
18 ――と 言えばかあ。
19 「――をひそめる」とは、心配なことがあったり、また他人の嫌な行為に不快を感じて顔をしかめること。
20 「――に冠を正さず」とは、人から疑いをかけられるような行いは避けるべきであるということのたとえ。
22 フウロソウ科フウロソウ属の多年草。
  
23 ??科――属の多年草。
  
24 京都の鴨川沿いの茶屋で、座敷から川原へ張り出してつくった納涼用の桟敷。
25 すしに添える甘酢しょうが。
26 八十一。
28 背後に不正や犯罪などが隠されていることのたとえ。松本清張の著作「日本の――」に由来する語で、政財界の不正な行為をいう。
32 物事の構造・内容・仕組みなどの大きさ。
34 プーチン大統領が率いる連邦国。
36 人間の生活に役立たせる目的で飼育される動物。
37 昨日と明日の間にある日。
38 建物の床に張ってある板。
40 京都で作られる麩で、古く中国から伝わったといわれる。怖くはない。
41 志を立て、苦労と努力の末に成功した人の伝記。
42 ――科――属の越年草。
  

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シジュウカラの子育て日記⑤ - 巣立ち間近

2024-07-08 10:36:30 | 
6月25日頃に孵化したシジュウカラの雛たちが、まもなく巣立ちの時期を迎えている。
2日前から巣箱の中から雛の声が聞こえだし、昨日はその声が大きくなってきた。今朝も朝早くから鳴いていた。
5時過ぎから観察を続けたところ、9時頃から親が餌を運ばなくなった。
巣箱の中では雛が羽ばたきを繰り返しているのが見えた。

すると1羽の雛が巣箱から顔を出した。2秒ほどのことだが、運良く写真が撮れた。










その後、1時間ほどして再び雛が顔を出した。同じ雛かどうかは分からない。


巣箱から雛が顔を出すと、巣立ちは間近だ。これまでの経験では巣立つのは早朝だった。
運が良ければ旅行に出る前に巣立ちが観られるかもしれない。

気になるのはネコとカラスだ。昨日は黒いネコが近くへ来ていた。今朝はカラスが巣箱のすぐ近くまで来た。
どちらも私が窓から顔を出したら去っていた。ずっと監視しているわけにはいかない。
無事な巣立ちを祈るだけである。

撮影:2024/07/08
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シジュウカラの子育て日記④ - 子育て真っ最中

2024-07-06 21:27:00 | 
6月25日頃に孵化したシジュウカラの子育てが、後半に入ってきた。
朝から晩まで、♂・♀が忙しく餌を運んできている。親鳥が巣箱に入ると、中から雛の声が聞こえてくるようになった。

巣箱を架けているヤマボウシの葉が繁り、観察がしにくくなったが、やむを得ない。
葉の隙間を狙って写真を撮った。




親鳥は餌を咥えて巣箱に入ると、10~15秒ほどして出ていく。
入る前には巣箱の近くの枝に止まって、辺りの様子を伺ってから巣箱に入る。
一方出て行くときは、勢いよく飛び出していく。

ところが珍しいことがあった。
巣箱から出た♀が、巣箱の前でじっとしている。
初めは少し休んでいるのだろうと思った。ところが5分、10分経っても動かない。








そのうち巣箱へ入ったり出たりを繰り返していた。
そうしていると♂がやって来た。大きな虫を咥えていた。




そして巣箱へ入っていった。その時は♂・♀の両方が一緒に巣箱の中に入った。
10~15秒ほどして一羽が飛び出し、すぐにもう一羽が後を追って飛んでいった。
どうやら♀は♂を待っていたような気がした。

雛の巣立ちは7月14日頃だと思われる。
残念ながら旅行に出ていて、巣立ちを観ることはできない。
元気に巣立ってくれることを祈るのみである。

撮影:2024/07/06
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四阿山(あずまやさん)・根子岳(ねこだけ)お花見ハイキング(その④・最終回)

2024-07-04 05:30:20 | 山行・旅行
この記事は『四阿山(あずまやさん)・根子岳(ねこだけ)お花見ハイキング(その③)』の続きです。

(地図をクリックすると大きくなります。)


昼食が終わり一息ついたところで、ザックにコンロや水筒などを仕舞い、立ち上がった。
今度は頭をぶつけるようなものはない。ゴミを落としていないことを確かめて歩き出した。

地図でお分かりのようにここから数百mの間は急坂が続く。岩や木の枝をつかみながら慎重に下った。
途中ツマトリソウ、マイヅルソウ、ゴゼンタチバナ、イワカガミを観たが、ほとんど写真を撮る余裕はなかった。
・ツマトリソウ(褄取草、Trientalis europaea 、サクラソウ科ツマトリソウ属の多年草)


・マイヅルソウ(舞鶴草、Maianthemum dilatatum、キジカクシ科スズラン亜科マイヅルソウ属の多年草)


あらかた下り終わった所で、根子岳がきれいに見えていた。


ここが鞍部の底で、ここから170mほど登る。途中見晴が良さそうなピークが見えた。


そのピーク(地図に2039mの記載がある)まで登って来て休憩した。今回行動食に持ってきたハニーバターアーモンドが美味しかった。


ここで20分あまり休憩して、再び根子岳への登りに取りかかった。
歩き出してしばらくしてクロマメノキが観られた。
・クロマメノキ(黒豆の木、Vaccinium uliginosum var. japonicum、ツツジ科スノキ属の落葉低木)


岩の間にハナニガナが咲いていた。
・ハナニガナ(花苦菜、、Ixeris dentata var. albiflora f. amplifolia、キク科ニガナ属の多年草)
日本全国に分布する。茎の高さは40~70cmほどになり、茎葉は茎を抱く。茎の上部で枝分かれし、多数の頭花をつける。花期は5〜7月。頭花は舌状花だけで構成されており、ニガナの小花が5個であるのに対し、7~11個程度ある。シロバナニガナ(白花苦菜、Ixeris dentata var. albiflora)の花が黄色のものをいう。


11時53分に根子岳山頂に到着した。四阿山が少し遠くなっていた。


根子岳の山頂は広く、西を向いて祠が建っていた。


遠足で来ていた50人ほどの小学生が、ばらばらに座って食事を摂っていた。
深田久弥氏は「日本百名山」の中で根子岳についても記しているので、引用しよう。
「菅平へ雲集するスキーヤーで根子岳へ登る人は多いが、四阿山まで足を伸ばす人は千人に一人くらいしかいないという。根子岳なんて四阿山の附録みたいなものである。私たちは附録では満足できない」。
ずいぶんひどい書き方である。

50人ほどの小学生の一行が、そろそろ出発しそうだった。彼らが下りる前に行った方がよいだろうと、先へ進んだ。
先に書いたとおり、根子岳は田中澄江氏が選んだ「花の百名山」の一つである。登山道脇にたくさんの花が観られた。しかしそれらは四阿山で観たものと同じだった。
レンゲツツジも多く観られた。
・レンゲツツジ(蓮華躑躅、Rhododendron molle subsp. japonicum、ツツジ科ツツジ属の落葉低木)




菅平牧場まで下ってきた。


振り返って観る根子岳は、確かにスキーで登るのに良さそうな山に見えた。


ここまで下るとこれまで観た花とは違った花も観られるようになってきた。お花の写真を撮りながら、ゆっくりと下山した。
・ウツボグサ(靫草・空穂草、Prunella vulgaris subsp. asiatica、シソ科ウツボグサ属の多年草)




・グンバイヅル(軍配蔓、Veronica onoei、オオバコ科クワガタソウ属の多年草)




・ハクサンフウロ(白山風露、Geranium yesoense var. nipponicum、フウロソウ科フウロソウ属の多年草)


・アヤメ(菖蒲、文目、綾目、Iris sanguinea、アヤメ科アヤメ属の多年草)


・オオヤマフスマ(大山衾、Arenaria lateriflora、ナデシコ科ノミノツヅリ属の多年草)
日本では、北海道、本州、四国、九州に分布し、山地の夏緑樹林内、その林縁または草原に生育する。
茎は細く、高さ10~20cmになり、単一または多少分枝し、下向きの細く短い毛が生える。葉は対生し、葉身は広楕円形から倒披針形で、長さ1~3cm、幅3~10mmになり、先端は鈍頭から円頭で、縁は全縁となり、葉柄は無い。葉の両面に毛が生え、縁と裏面の葉脈上の毛が著しい。
花期は6~8月。花の径は約1cm、1~3個が茎先または葉腋につき、花柄は細く下向きの短毛が生える。萼片は5個、卵形になり長さは2~3mm、背面の中肋に毛が生える。花弁は白色で5個、長倒卵形で長さ5~8mmになり、萼片の2倍の長さとなる。雄蕊は10個あり、花糸の基部に毛がある。子房の上に3個の花柱がある。


13時13分にスタート地点と同じ、菅平牧場の駐車場に戻って来た。牧場で新鮮な牛乳を飲んで帰路についた。

合計時間:7時間6分(うち休憩:1時間19分)、距離:9.6km、累計標高差:974m。

四阿山(あずまやさん)・根子岳(ねこだけ)お花見ハイキング(完)
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四阿山(あずまやさん)・根子岳(ねこだけ)お花見ハイキング(その③)

2024-07-03 05:30:04 | 山行・旅行
この記事は『四阿山(あずまやさん)・根子岳(ねこだけ)お花見ハイキング(その②)』の続きです。

(地図をクリックすると大きくなります。)


中四阿を過ぎると、しばらくオオシラビソの間の道を歩き、やがて新旧二つの道標を見た。
 

地図を照らすと南へ進む道がここで分岐していた。
これまで観られなかったイワカガミ、マイヅルソウ、ゴゼンタチバナが観られるようになった。中でも岩の間に咲いていたゴゼンタチバナがきれいだった。
・イワカガミ(岩鏡、Schizocodon soldanelloides、イワウメ科イワカガミ属の多年草)


・マイヅルソウ(舞鶴草、Maianthemum dilatatum、キジカクシ科スズラン亜科マイヅルソウ属の多年草)


・ゴゼンタチバナ(御前橘、Cornus canadensis、ミズキ科ミズキ属ゴゼンタチバナ亜属の多年草)




分岐点の標高は2215mほどあり、既に根子岳(標高2207m)の高さを越えていた。眼下に根子岳の緩やかな尾根が見えていた。


さらに15分ほど歩くと根子岳との分岐に着いた。
 

分岐の近くにもたくさんの花が咲いていた。
・コケモモ(苔桃、Vaccinium vitis-idae、ツツジ科スノキ属の常緑小低木)




・ゴゼンタチバナ(御前橘、Cornus canadensis、ミズキ科ミズキ属ゴゼンタチバナ亜属の多年草)


・マイヅルソウ(舞鶴草、Maianthemum dilatatum、キジカクシ科スズラン亜科マイヅルソウ属の多年草)


・イワカガミ(岩鏡、Schizocodon soldanelloides、イワウメ科イワカガミ属の多年草)




ここまで来ると山頂は近い。
あとは深田久弥氏が言う「乳首のような頂上」に向けて「最後の一頑張り」をするだけだった。
5年前に来た時はこの辺りから雪が深くなり、ワカンを装着した。しかし夏道では木段になっているとは意外だった。

木段の途中に右への分岐があり、標柱が立っていた。登る際には見えたのは「植生復元作業をしています。木道から外れた所に踏み込まないで下さい」の表示だったが、下りの際に見ると「鳥居峠7.2km」と記されていた。
この道は「ぐんま県境稜線トレイル」に指定されている、100kmものロングトレイルの一部である。いずれ歩いてみたい道である。
 

さて最後の一頑張りを終えて、9時22分に四阿山の山頂に立った。
手前に信州祠、奥に上州祠の二つの祠があり、その間に山頂の標柱が立っていた。
 

四阿山の名前の由来だが、「日本百名山」には二つの由来が書かれている。
一つは「日本武尊が東征からの帰り、鳥居峠の上に立って東を振り返り、弟橘姫を偲んで「吾妻はや」と嘆かれた。そこで峠のすぐ北にそびえる山を吾妻山と名づけた、と言われる。(中略)上州の吾妻山は信州では四阿山と呼ばれる」。
もう一つは「山の形があずまや(四方の柱だけで、壁がなく、四方葺きおろし屋根の小屋。庭園などの休憩所とする)の屋根に似ているところから、その名が由来したと言われる」と書いている。

天候は下り坂で、先ほどまで見えたいた北アルプスはおろか、戸隠や志賀高原の山々すら見えなくなっていた。
山頂付近ではクロマメノキ、マイヅルソウ、イワカガミ、ツマトリソウが観られた。もう一つたくさん咲いていたのがこの花だった。
・セイヨウタンポポ(西洋蒲公英、、キク科タンポポ属の多年草)
総苞外片は色が淡く、つぼみの時に下方へ反り返る(在来タンポポ類では反り返らない)。


山頂に10分ほどいて、根子岳との分岐まで下って昼食を摂った。この日は保温水筒に入れてきたお湯をガスコンロで沸かして、カップ麺を食べた。
休んでいる間に何組かのハイカーが通過していったが、根子岳から登ってきた人は、概ね疲れた顔に見えた。
先に述べたように、根子岳との間には大隙間(大隙間爆裂火口)と言われる鞍部がある。ここから240mほど下り、170mほど登り直さなければならない。
さあ、頑張ろう。

四阿山(あずまやさん)・根子岳(ねこだけ)お花見ハイキング(その④)に続く。
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四阿山(あずまやさん)・根子岳(ねこだけ)お花見ハイキング(その②)

2024-07-02 05:30:00 | 山行・旅行
この記事は『四阿山(あずまやさん)・根子岳(ねこだけ)お花見ハイキング(その①)』の続きです。

(地図をクリックすると大きくなります。)


標高が1918mある小四阿を過ぎると、道は陽当りのよい尾根歩きとなり、レンゲツツジの他に見慣れた植物がいくつも観られ出した。
・レンゲツツジ(蓮華躑躅、Rhododendron molle subsp. japonicum、ツツジ科ツツジ属の落葉低木)




・ニシキウツギ(二色卯木、Weigela decora、スイカズラ科タニウツギ属の落葉低木)
日本の本州の宮城県以南、四国、九州に分布し、主に太平洋側の山地に多く見られ、日本海側にはない。山地の明るい場所に生える。
花期は5~6月。枝の先端か葉腋に1~3個の花を散房状につける。1本の木に白色とピンク色の2色の花を咲かせる時期があるが、これは咲き始めが白色で、徐々にピンクや紅色へと変化するためである。


・ハクサンチドリ(白山千鳥、Dactylorhiza aristata、ラン科ハクサンチドリ属の多年草)




・ツマトリソウ(褄取草、Trientalis europaea 、サクラソウ科ツマトリソウ属の多年草)


・ベニバナイチヤクソウ(紅花一薬草、Pyrola asarifolia subsp. incarnata 、ツツジ科イチヤクソウ属の常緑多年草)




・クロウスゴ(黒臼子、 Vaccinium ovalifolium、ツツジ科スノキ属の落葉低木)


途中に見た標識に「四阿高原へ」とあったが、分岐には気づかなかった。また地図にもそのような道は載っておらず不思議だった。
帰宅後調べたら、四阿高原は地図に「真田町長(おさ)別荘地」と記されている辺りのようだった。


・ミヤマニガイチゴ(深山苦苺、Rubus subcrataegifolius、バラ科キイチゴ属の落葉低木)
日本特産で、北海道から本州の近畿地方の山地や高山に分布する。
茎は高さ1mに達し、茎や枝は無毛であるが、全体に小さな刺がまばらにある。葉は長さ3~8cmの葉柄をもって互生する。葉は単葉で3裂するが、しない場合もある。葉身は長卵形で長さ4~10cm、中央の裂片は大きく長く、先端はとがり、基部は切形または心形で、縁は重鋸歯になる。葉の裏面は粉白色を帯び、葉脈と葉柄に刺がある。
花期は5~6月。前年枝の葉脈から長さ7~10cmの花枝を出し、3~4個の小さな葉をつけ、1~4個の花をつける。花は径~2.5cmになる白色の5弁花で、長さ1~4cmの小花柄がある。果実は径1~1.5cmの球形になって赤色に熟す。




8時17分に中四阿に到着した。
先ほどから何度か標柱にあった「ダボス牧場」だが、地図に載っていない地名だった。帰宅後調べたら「有限会社 ダボス牧場」は、市場に流通していない短角牛などの希少な種類の肉牛を育てている牧場らしい。「四阿高原」もそうだが、標柱に記す地名は、地理院地図にあるものを使って欲しいものだ。
ここまで来て、ようやく四阿山の山頂が見えた。
 

四阿山(あずまやさん)・根子岳(ねこだけ)お花見ハイキング(その③)に続く。
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四阿山(あずまやさん)・根子岳(ねこだけ)お花見ハイキング(その①)

2024-07-01 16:26:40 | 山行・旅行
6月27日、梅雨の晴れ間を見計らって、四阿山と根子岳の周回コースを歩いてきた。
四阿山は、長野県と群馬県の県境をなす志賀高原から続く火山帯の中の標高2354mの山で、浅間山 (標高2568m) に次ぐ標高がある。
一方、根子岳は四阿山の西に位置し、標高が2207mで四阿山より150mほど低い。

四阿山は深田久弥氏が選んだ「日本百名山」の一つである。深田氏は著書「日本百名山」の中で「菅平へスキーに行った人は、正面にそびえた二つの山をおぼえているだろう。四阿山と根子岳。あれがなかったら菅平の値打ちはなくなる」と書いている。
一方、根子岳は田中澄江氏が選んだ「花の百名山」の一つである。同氏が新たに選定し直した「新・花の百名山」には選ばれていない。

四阿山と根子岳の間には、大隙間(大隙間爆裂火口)と言われる鞍部がある。そこから四阿山へ上がる道は急登で、そのため今回は四阿山から根子岳へ回る反時計回りのルートを選んだ。


それでは歩いた順にご覧いただこう。
スタートは登山口に近い菅平牧場の駐車場である。そこを6時6分に出発した。登山届はオンラインで提出していた。ここは既に標高が1590mあるので、山頂までの標高差は760mほどだ。
 

実は5年前の積雪期に四阿山を歩いている。その時はもっと下から歩いた。また冬道では牧場の中を長い時間歩いた。
 

しかし今回歩いた夏道は牧場の柵の外側に付けられていた。「四阿山登山口 中四阿経由」と書かれた所から車道を離れて登山道に入る。しばらくは牧場の景色が見えているが、やがて沢沿いの山道となる。
 

15分ほど歩いて暑くなったので長袖の上着を脱いだ。
ここまで観た花をまとめておこう。といっても牧場近くでたくさん咲いていたアヤメと、沢沿いの道で観たクリンソウの2種だけだ。
・アヤメ(菖蒲、文目、綾目、Iris sanguinea、アヤメ科アヤメ属の多年草)


・クリンソウ(九輪草、Primula japonica、サクラソウ科サクラソウ属の多年草)
北海道、本州、四国の山間地の比較的湿潤な場所に生育し、せせらぎや渓谷の湿地などに時に群生する。高さ30~90cmほどになり、日本に自生するサクラソウ科の植物のなかでは最も大型である。


道はやがて沢を離れて森の中に入っていくが、道幅が広く歩きやすい。花の数は少ないが、クルマムグラとヤマオダマキ、そして名前が不明な白い草花を見つけた。
名前が分からない植物は、図鑑で調べてヤマクワガタかグンバイヅルのように思われたが、結局自信がなくて教えてgooのお世話になった。
 

・クルマムグラ(車葎、Galium japonicum、アカネ科アカネ亜科ヤエムグラ属の多年草)


・ヤマオダマキ(山苧環、Aquilegia buergeriana 、キンポウゲ科オダマキ属の多年草)


・グンバイヅル(軍配蔓、Veronica onoei、オオバコ科クワガタソウ属の多年草)
日本固有種。本州(群馬県、長野県)の浅間山付近、四阿山、志賀高原、美ヶ原などの限られた場所に分布し、高地の日当たりのよい礫地に生育する。
茎は地面を這って長く伸び、節からひげ根を出して広がる。葉はつる状の茎に対生して2列にならび、葉身は円形または広楕円形で長さ13~25mm、幅8~25mm、先端は円く、鋸歯は細かな円頭または鈍頭で、葉柄はごく短い。葉質はやや厚く、表面につやがある。
花期は7~8月。地面をはった茎の葉腋から長さ6~13cmになる花序が直立し、やや密に多数の花をつける。


標高が1700mを越えると、お目当てのレンゲツツジがたくさん観られた。標高が低いところでは花が終わっていたが、高くなるにつれて蕾も観られた。
・レンゲツツジ(蓮華躑躅、Rhododendron molle subsp. japonicum、ツツジ科ツツジ属の落葉低木)
日本の北海道南西部から、本州、四国、九州まで分布する。高原などに生え、日当たりのよい草原や湿地にしばしば群生する。
高さ1~2mになる。株立ちして、よく枝分かれして、こんもり茂る。樹皮は灰褐色から茶褐色をしていて、浅い縦筋が入る。成木になると樹皮は薄く剥がれるようになる。葉は互生し、長さ5~10cmの倒披針形をしている。
花期は4~6月。落葉性のツツジの仲間で、新葉が出てくると同時に花が咲く。前年枝の先に短い総状花序を出して、2~8個の花をつける。花は直径5~6cmほどのロート状。雄しべは5個。花糸の下半部に短い開出毛が密生する。花柱の下半部に短毛があり、子房に長毛が密生する。全体に有毒成分をもつ。




さらに標高が1700mを越えた辺りから、ベニバナイチヤクソウが観られ出した。この花は標高2000m付近まで観られた。
・ベニバナイチヤクソウ(紅花一薬草、Pyrola asarifolia subsp. incarnata 、ツツジ科イチヤクソウ属の常緑多年草。
葉に長さ3~5cmの葉柄があり、葉身は円形または卵状楕円形で、長さ3~4.5cm、幅2~3.5cmになる。葉の先端は円く、基部は円いか、やや心形になり、縁には目立たない細かな鋸歯がある。
花期は6~8月上旬。葉の間から長さ15~25cmになる花茎を伸ばし、総状花序をつけ、8~15個の花がつく。花茎は赤みを帯び、1~3枚の広披針形の鱗片葉がある。苞は狭長楕円形で先は急に短くとがる。萼片は5個で離生し、狭卵形で、長さは幅の2倍になり、長さ2~3mm、幅1~1.5mmになる。花は桃色から濃桃色、花弁は5個あり離生して径約13mmの広鐘形になり、下向きに咲く。花柱は湾曲し、長さ6~8mmになり柱頭は小さく5裂する。


標高が1918mある小四阿に近づくと西側に展望が開けて、北アルプスの山々がよく見えた。5年前にしっかり見ていたので、望遠レンズを付けて撮るのは止めた。




また小さな花をつけた樹々もたくさん観られるようになってきた。
・クロマメノキ(黒豆の木、Vaccinium uliginosum var. japonicum、ツツジ科スノキ属の落葉低木)


・ミヤマヤナギ(別名ミネヤナギ;深山柳、Salix reinii、ヤナギ科ヤナギ属の落葉高木)


小四阿の標柱の脇に平たい石があったので、そこに腰かけてパンを食べた。20分ほど休み着替えもして、さあ出発と立ち上がる際、思い切り頭を標柱にぶつけた。


四阿山(あずまやさん)・根子岳(ねこだけ)お花見ハイキング(その②)に続く。
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シジュウカラの子育て日記③ - 6月25日孵化した模様

2024-06-25 13:54:36 | 
前報ではシジュウカラが産卵し、♀が卵を温めていることをお知らせした。
6月10日頃に産卵し、孵化するまで2週間とすると、雛は6月24日に誕生すると予想していた。
居間のカーテンを20cmほど開けて観察を続けた。

予定日の6月24日には、♀が何度か巣箱から出て行くのを観たものの、巣箱に餌を運ぶ姿は観られなかった。
(写真は窓越しに撮影。以下説明がない限り同じ。)


変わったことと言えば、夕刻に巣箱の近くに♂・♀が一緒にいるのが観られた。


翌6月25日の朝、♂・♀の区別は不明だが(後に♂と分かった)1羽が巣箱に入り、1分ほどして出て行くのが見えた。
孵化した可能性が高いと思い、さらに観察を続けた。すると2cmほどの黒い虫を咥えて巣箱に入っていくのが確認できた。♂だけでなく♀も餌を運ぶのが確認できた。
運んでいるのは黒色、緑色のチョウの幼虫のように見えた。

これまで締め切っていた窓を少し開けて写真を撮った。






順調にいけば、巣立ちは7月14日頃になると思われる。残念ながらその日は北海道に行くことになっており、観られない。
無事に巣立つことを祈るのみである。
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蔵王山ハイキング

2024-06-24 05:30:18 | 山行・旅行


40数年ぶりに蔵王山を歩いて来た。古い写真が残っているが、自分でどこをどう歩いたか記憶がない。そこでもう一度歩いておこうというのが動機だった。
出かけたのは6月22日で、この日は関東や北陸が梅雨入りしたものの、東北は晴れていて絶好の登山日和となった。

初めに蔵王山について簡単におさらいしておこう。蔵王山(蔵王連峰)は東北地方の中央部を南北に連ねる奥羽山脈の中にあり、深田久弥氏が選んだ日本百名山の一つである。主峰の熊野岳は標高1841mの活火山だが、山容はなだらかで威厳は感じられない(写真上)。むしろエメラルドグリーンの水をたたえた火山湖の御釜が、蔵王連峰のシンボルとなっている。40数年前に御釜の脇を歩いた写真が残っている。しかし今は危険なため立入りできないようだ。


一方蔵王山自体へのアクセスは容易だ。宮城・山形の両県をまたぐ県道12号(蔵王エコーライン)と有料道路の蔵王ハイラインを使えば、標高1720mにあるレストハウスまで車で行くことができる。レストハウスから刈田岳(標高1758m)は目と鼻の先だ。刈田岳から熊野岳へは緩やかな登山道を1時間ほど歩けばよい。恐らく日本百名山の中で、もっとも登りやすい山の一つではなかろうか。

今回は蔵王エコーラインの刈田峠(標高1598m)駐車場から歩き出した。登りは早朝で運転開始前の登山リフトに沿って歩き、下山はほぼ平行して敷かれている登山道を歩いた。


本記事ではshuの花日記らしく、見かけた花を中心に記事をまとめてみた。
1.刈田峠駐車場で観た花(標高1590m付近)
名前が分からないキク科の植物。花径が4~5cmの大型の花をつけていた。蔵王エコーライン沿道にたくさん観られた。


ハクサンチドリ(白山千鳥、Dactylorhiza aristata、ラン科ハクサンチドリ属の多年草)。駐車場付近にたくさん観られた。




ノビネチドリ(延根千鳥、Neolindleya camtschatica、ラン科ノビネチドリ属の多年草)。ハクサンチドリに比べて数は少なかった。


アブラナ科の植物だが、名前が分からなかった。(山歩きさんからヤマガラシを示唆いただきました。)


ナナカマド(七竈、Sorbus commixta、バラ科の落葉小高木または高木)。


2.刈田峠駐車場~刈田岳で観た花(標高1600~1700m)
ツマトリソウ(褄取草、Trientalis europaea 、サクラソウ科ツマトリソウ属の多年草)。


マイヅルソウ(舞鶴草、Maianthemum dilatatum、キジカクシ科スズラン亜科マイヅルソウ属の多年草)。


ミヤマオダマキ(深山苧環、Aquilegia flabellata var. pumila、キンポウゲ科オダマキ属の多年草)。


ハクサンチドリ(白山千鳥、Dactylorhiza aristata、ラン科ハクサンチドリ属の多年草)。


ウラジロヨウラク(裏白瓔珞、Rhododendron multiflorum、ツツジ科ツツジ属の落葉低木)。


タニウツギ(谷空木、Weigela hortensis、スイカズラ科タニウツギ属の落葉低木)。


ナナカマド(七竈、Sorbus commixta、バラ科の落葉小高木または高木)。


イワカガミ(岩鏡、Schizocodon soldanelloides、イワウメ科イワカガミ属の常緑の多年草)。


(左)刈田岳から御釜と熊野岳を眺める。(右)刈田岳山頂付近で観た鳥。
 

3.馬の背~熊野岳周辺で観た花
マルバシモツケ(丸葉下野、Spiraea betulifolia、バラ科シモツケ属の落葉低木)。


ウラジロヨウラク(裏白瓔珞、Rhododendron multiflorum、ツツジ科ツツジ属の落葉低木)。


イワオトギリ(岩弟切、Hypericum kamtschaticum var. hondoense、オトギリソウ科オトギリソウ属の多年草)。


オノエラン(尾上蘭、Galearis fauriei 、ラン科カモメラン属の多年草)。




イワカガミ(岩鏡、Schizocodon soldanelloides、イワウメ科イワカガミ属の常緑の多年草)。


アオノツガザクラ(青の栂桜、Phyllodoce aleutica、ツツジ科ツガザクラ属の常緑小低木)。


ミネズオウ(峰蘇芳、、ツツジ科ミネズオウ属の常緑小低木)。


コマクサ(駒草、Dicentra peregrina、ケシ科ケマンソウ亜科コマクサ属の多年草)。
ロバの耳コースの熊野岳避難小屋から馬の背にかけて、多く観られた。




(左)幅広い馬の背。(右)熊野岳山頂。
 

4.蔵王エコーライン沿線(標高1000~1500m)で観た花
タニウツギ(谷空木、Weigela hortensis、スイカズラ科タニウツギ属の落葉低木)。


アズマギク(東菊、Erigeron thunbergii 、キク科ムカシヨモギ属の多年草)。
本州の中部以北の山地の草原に分布する。茎の高さは20〜30cm程度で、群生する。花期は4〜6月。


オニアザミ(鬼薊、Cirsium borealinipponense、キク科アザミ属の多年草)。
北陸から東北にかけての日本海側の山地の草原に見られる。茎の高さは1m程であり、葉は深く裂け、縁にあるとげは鋭い。花期は6-9月で、下向きに数個の花をつける。花(頭状花序)は筒状花のみで構成されており、花の色は紫色である。




ハナニガナ(花苦菜、Ixeris dentata var. albiflora f. amplifolia、キク科ニガナ属の多年草)。ニガナの品種。
日本全国に分布する。茎の高さは40~70cmほどになり、茎葉は茎を抱く。茎の上部で枝分かれし、多数の頭花をつける。花期は5〜7月。


サルナシ(猿梨、Actinidia arguta、マタタビ科マタタビ属のつる性落葉樹)かもしれない。
サルナシは日本では北海道、本州、四国、九州に分布するが、北海道や東北地方に多い。


撮影:2024/06/22
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2024年シジュウカラの子育て記②

2024-06-17 10:04:00 | 
4月22日に『シジュウカラの子育て日記①』を書いてから2ヶ月近くが経った。
その記事では、庭のヤマボウシに架けた巣箱で、シジュウカラが巣作りを始めたことを書いた。4月18日に綿毛のようなものを運んでいたので、この時期に巣作りがほぼ完了したように思えた。
次は産卵、そして抱卵、子育てと順調に進むことが期待された。
(4月18日撮影)
 

(4月23日撮影)


ところが4月末~5月初めにかけて家を留守にした間に、様子が変わってしまった。シジュウカラを見なくなってしまったのだ。
次に進展があったのが6月10日頃だ。シジュウカラの♂の声が近くで聞こえたので居間の窓からそっと覗くと、ヤマボウシの樹に♂・♀が止まっていた。
そして♀が巣箱の中に入っていった。巣箱からの♀の出入りは毎日続き、今朝もその様子が確認された。どうやら抱卵に入っているようである。
生長したヤマボウシの葉が被って邪魔だが、致し方ない。
(6月15日撮影)
 

撮影は控えめにして、居間の窓に架けているレースのカーテンは極力閉じている。当面このまま静かに見守りたい。

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グラジオラス、キキョウ、キキョウソウ、ネジバナ etc.

2024-06-16 17:37:26 | みんなの花図鑑
久しぶりに我が家の庭の花です。
グラジオラス(アヤメ科グラジオラス属)が咲き出しました。3年前に球根を植えました。これまでで一番大きな花が咲きました。


毎年6月から咲く早咲きのキキョウ(キキョウ科キキョウ属)です。今年は梅雨入り前に咲き出しました


キキョウソウ(キキョウ科キキョウソウ属)はキキョウより早くから咲いていて、もうそろそろ終盤です。我が家に定植した際は白花だったのですが、今は青い花しか咲いていません。一年草なので、いつの年かに白花が咲くのを楽しみにしています。


ネジバナ(ラン科ネジバナ属)はもう何年も前から毎年咲いています。6月になると咲き出して、まだ咲いています。


アジサイ(アジサイ科アジサイ属)も6月に入って咲き出しました。




サルビア・ガラニチカ(別名メドーセージ、シソ科アキギリ属)も6月に入って咲き出しました。


最後はクイズです。ヒイラギを剪定していて見つけたものです。さてこれは何でしょう?


これはコガタスズメバチの巣のようです。幸い中は空洞でした。巣を作り始めて何らかの理由で諦めたのかもしれません。
危険なハチなので、近くにいて欲しくないですね。
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花いっぱいの平標山・仙ノ倉山ハイキング(その③ 仙ノ倉山~平標山~平標山の家~登山口)

2024-06-15 05:30:00 | 山行・旅行
6月8日に群馬・新潟県境にある平標山(たいらっぴょうやま、標高1984m)・仙ノ倉山(せんのくらやま、同2026m)を歩いてきた。
その③では帰路に観た花を中心にご覧いただきたいと思う。

(地図はクリックすると大きくなります。)


ではその②からの続きで、仙ノ倉山の山頂からスタートしよう。
仙ノ倉山(標高2026m)は谷川連峰の最高峰で、山頂から360°の眺めが楽しめる。広い山頂はハイマツ等の低木に囲まれていて、人々が低木に向き合ったり、あるいは低木を背にしたりして、輪を描くように座っていた。
ちょうど一人が立ち上がったので、空いたスペースに腰を下ろした。低木越しに谷川岳(標高1977m)が見えていた。谷川岳と重なって手前に見える山は万太郎山(同1954m)で、いずれも昨年の今ごろに縦走してきた峰々だ。


山頂でパンを一つ食べて10分ほど休み、次のハイカーのために場所を空けた。
仙ノ倉山の山頂から前仙ノ倉山を見る景色も、雄大で素晴しかった。帰路は平標山までは同じ道を通るので、再びお花畑が楽しめる。


前仙ノ倉山に向かう途中にタカネザクラ(別名ミネザクラ;高嶺桜、Cerasus nipponica、バラ科サクラ属の落葉小高木または低木)がまだ咲き残っていた。


前仙ノ倉山に向かう稜線はなだらかで、好きなところだ。一方風が吹くと避けようがないので、怖い気もする。勿論この日はそんな心配は皆無だった。


前仙ノ倉山の標識は、先ほどは団体さんがつかえていて撮れなかったが、帰路は誰もいなかったのでゆっくり撮れた。この標識がないとここが山頂だと気づかないかもしれない。


前仙ノ倉山を過ぎ、右カーブにかかるところから平標山がよく見えた。山頂は広いが、山全体を見るとかなりの傾斜があり、均衡の取れたきれいな山容だ。


赤い標識はマツダランプと呼ばれている。谷川岳の肩ノ小屋から1kmごとに設置されていて、ここまでの距離は10kmとなっていた。付近にアズマシャクナゲやタカネザクラが咲いていた。


ムシカリ(別名オオカメノキ;虫刈、Viburnum furcatum、ガマズミ科ガマズミ属の落葉低木または落葉小高木)も近くで観られた。この山にはそれほど多くないように思う。


登山道脇にミツバオウレンが群生していた。登りでも気づいていたが、団体さんの後に続いていたので撮らなかった花だ。




開き初めで紅色が濃いアズマシャクナゲ。


チングルマ。




ミツバオウレンの群落。


ハクサンイチゲの群落。


ハクサンイチゲ、ハクサンコザクラ、エチゴキジムシロの群落。


エチゴキジムシロ。




ハクサンイチゲ。


ハクサンコザクラ。


ミネズオウ(峰蘇芳、Loiseleuria procumbens、ツツジ科ミネズオウ属の常緑小低木)。




ハクサンイチゲの蕾。




この花は名前が分からなかった。帰って調べたらクロミノウグイスカグラ(別名ハスカップ;黒実鶯神楽、 Lonicera caerulea var. emphyllocalyx、スイカズラ科スイカズラ属の落葉低木)のようだった。
クロミノウグイスカグラは、日本では北海道を中心に、本州でも中部以北の高山に自生し、北海道では檜山・留萌を除く各地に自生する。本州以南では岩手県の早池峰山、栃木県の戦場ヶ原など、標高の高い地域に自生する。


お花畑でたくさん写真を撮り、最後は木段をゆっくり登って平標山の山頂に戻ってきた。時間は11時30分になっていて、山頂は先ほど来た時以上に混雑していた。
山頂を通り過ぎ、左へ折れて平標山の家の方へ向かった。

数百メートル歩くと左に10人ほどが座れるベンチ群がある。これまでもここで休んでいた。奥に空きがあったので座り、ミックスナッツとドライフルーツを食べた。休んでいる間は靴を脱ぎ乾かすようにしている。そうすることで足指先への負担が軽くなる。15分ほど休んで出発した。

平標山の山頂から平標山の家までは、一直線の下りだ。大半が木段なので歩きやすい。
 

その木段の脇に小さな青い花を見つけた。通りかかった人がハルリンドウだと教えてくれた。
ハルリンドウの茎葉は少し横に開いているが、タテヤマリンドウの茎葉は開かず茎を抱く。上から観たらよく分からなかった。
帰ってからネットで検索したら、平標山で観られるのはタテヤマリンドウ(立山竜胆、Gentiana thunbergii var. minor 、リンドウ科リンドウ属の越年草)のようだった。




少し進んだところにイワイチョウ(岩銀杏、Nephrophyllidium crista-galli 、ミツガシワ科イワイチョウ属の多年草)も観られた。


イワカガミはたくさん観られたが、この花がきれいだったので撮った。


こちらはワタスゲ(綿菅、Eriophorum vaginatum、カヤツリグサ科ワタスゲ属の多年草)だろうか。




ぽつんとムラサキヤシオツツジ(紫八汐躑躅、 Rhododendron albrechtii、ツツジ科ツツジ属の落葉低木)が咲いていた。


こちらは標高が高いところで観たものとやや違うように見えるが、やはりエチゴキジムシロのようだ。


12時22分に平標山の家のテント場に着いた。山の家で水筒に水を補給した。


山の家の分岐を南進すると三国峠に達する。いずれ歩いてみたい道だが、クマの心配があるので一人で行く気にはなれない。
分岐を右折して登山口に向かった。

標高が1500m過ぎまで下ると樹林帯となり、エゾハルゼミの大合唱の中に入った。3年前にショウキランに出会ったので慎重に観ながら歩いたものの、成果はなかった。


樹林帯で観た花を最後に上げておこう。
ミヤマニガイチゴ(深山苦苺、 Rubus subcrataegifolius、バラ科キイチゴ属の落葉低木)。


ズダヤクシュ(喘息薬種、Tiarella polyphylla 、ユキノシタ科ズダヤクシュ属の多年草)。


ツクバネソウ(衝羽根草、Paris tetraphylla A.Gray 、シュロソウ科ツクバネソウ属の多年草)。




13時16分に林道に面した登山口に到着した。


最後はひたすら林道を歩いて駐車場まで戻った。今日も無事に山を歩けたことに感謝したい。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。

花いっぱいの平標山・仙ノ倉山ハイキング (完)
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花いっぱいの平標山・仙ノ倉山ハイキング(その② 松手山~平標山~仙ノ倉山)

2024-06-14 05:30:00 | 山行・旅行
6月8日に群馬・新潟県境にある平標山(たいらっぴょうやま、標高1984m)・仙ノ倉山(せんのくらやま、同2026m)を歩いてきた。
その②では、平標山から前仙ノ倉山にかけての鞍部に広がるお花畑に咲いている花々を中心に、花いっぱいの様子をご覧いただきたい。

(地図はクリックすると大きくなります。)


では、その①の続きから始めることとしよう。
松手山の山頂を示す標柱のすぐ後に、その花は咲いていた。


シャクナゲ、それも驚いたことにハクサンシャクナゲ(白山石楠花、Rhododendron brachycarpum、ツツジ科ツツジ属シャクナゲ亜属の常緑低木)だった。


平標山を含めて谷川連峰ではシャクナゲが有名だが、そのシャクナゲはアズマシャクナゲだ。アズマシャクナゲについては、この記事の後半にいくつか写真でご覧いただくつもりだ。昨年谷川主脈を縦走した際には、峰々でアズマシャクナゲを観てきた。
しかしここで咲いていたのは、明らかにハクサンシャクナゲだ。

アズマシャクナゲとハクサンシャクナゲを比較して観ておこう。
アズマシャクナゲは、本州東北地方の岩手県・宮城県・山形県以南、関東地方、中部地方の長野県・静岡県までの範囲に分布し、亜高山帯の林内、稜線上などに自生する。一方ハクサンシャクナゲは、北海道・本州(中部地方以北)・四国(石鎚山)、および朝鮮半島北部の亜高山帯から一部はハイマツ帯まで分布する。高山の針葉樹林に生える。
アズマシャクナゲの花期は5~6月で、、花冠は直径4~5cmの漏斗形で5裂する。花色は紅紫色で、蕾のうちは色が濃いが、開花するにつれ薄くなる。一方ハクサンシャクナゲの花期は6~8月で、花冠は直径3~4cmの漏斗形で5裂する。 花色は白色から淡紅色で、内側に薄い緑色の斑点がある。
この個体では花冠の内側に緑色の斑点がよく目立っていた。


アカモノもたくさん咲いていて、イワカガミやマイヅルソウも多く観られた。ツマトリソウも咲いていた(写真はイワカガミ)。


標高1680m付近の稜線上に休めそうなところがあったので、そこでザックを下ろし、早めの昼食を摂った。サンドウィッチが美味しかった。
振り返ると歩いてきた道が見え、遠くに苗場山(標高2145m)や佐武流山(同2192m)が見えた。


休憩後は標高1880m付近までいっきに登った。途中黄色いスミレを観た。ナエバキスミレ(苗場黄菫、Viola brevistipulata var. kishidae)のように思えた。


陽当りのよいところにヨツバシオガマ(四葉塩釜、Pedicularis japonica、ハマウツボ科シオガマギク属の多年草)も観られた。ハクサンチドリらしい葉をつけた植物も観られたが、花はまだ咲いていなかった。


標高1880m付近から、お待ちかねのハクサンイチゲ(白山一華、Anemone narcissiflora、キンポウゲ科イチリンソウ属の多年草)が出てきた。


今年は霜害も無く、たくさん咲いていて見事だった。


多くのハイカーが足を止めて撮影していた。


標高が1700m付近で花が終わっていたエチゴキジムシロ(越後雉子筵、Potentilla togasii、バラ科キジムシロ属の多年草)が、ここではきれいに咲いていた。


アズマシャクナゲ(東石楠花、Rhododendron degronianum、ツツジ科ツツジ属シャクナゲ亜属の常緑低木)も観られるようになってきた。


そして山頂のすぐ手前で、ミツバオウレン(三葉黄蓮、Coptis trifolia、キンポウゲ科オウレン属の多年草)が群生していた。


9時30陣に平標山の山頂に到着した。広い山頂に輪を描くようにして大勢のハイカーが休んでいたが、写真の方向だけは人がいなかった。
標柱の写真だけを撮って、すぐに仙ノ倉山に向かった。


さてここからがお花畑の始まりだ。仙ノ倉山までのコースタイムは、標柱に記された時間だと55分だが、撮影に時間がかさむので、さてどのくらいかかるだろうか?
先ずはエチゴキジムシロ。




続いてハクサンコザクラ(白山小桜、Primula cuneifolia Ledeb. var. hakusanensis、サクラソウ科サクラソウ属の多年草)とハクサンイチゲのツーショット。背景にエチゴキジムシロ。


エチゴキジムシロ。


チングルマ(稚児車、Sieversia pentapetala、バラ科チングルマ属またはダイコンソウ属の落葉小低木)。




ハクサンイチゲの群落。蕾が多くあり、まだこれから花数が増えそうだ。


お花畑がずっと続いている。


ハクサンコザクラ。


ハクサンイチゲ。


ハクサンコザクラ。




アズマシャクナゲ。




数百メートル続いた鞍部を抜けて、前仙ノ倉山(標高2021m)に向けて登っていく。先を行く団体さんに追いついてその末尾をずっと歩いた。


足元にもハクサンイチゲ。


前仙ノ倉山付近の稜線から観た南方向の眺め。




10時23分、仙ノ倉山(標高2026m)に到着した。平標山からは53分で、ほぼコースタイム通りだった。
 

『花いっぱいの平標山・仙ノ倉山ハイキング(その③ 仙ノ倉山~平標山~平標山の家~平標登山口)』に続く。
コメント (8)
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