(記事の配列は訪ねた年に関係なく、月日の順に並べた。)
New 二月なのに男鹿ではフクジュソウ(2024年2月28日)
男鹿マール紀行/君は三ノ目潟を見たか。(2021年2月28日)
寒風山から見た白いお山。(2021年2月28日)
厳冬?期の男鹿に行ってみた。(2020年1月19日)
今年最後の男鹿毛無山(2019年12月22日)
晩秋の寒風山と大潟村。(2014年11月下旬)
晩秋の男鹿毛無山。(2020年11月15日)
男鹿の紅葉と荒海(2019年11月10日、20日)
New 初めての寒風山御来光(2023年11月9日)
2020/01/19 鵜ノ崎海岸
2020/11/15 毛無山のブナ林
2023/11/09 寒風山山頂から秋田湾を望む。
以上。
今年の秋田は暖冬だ。積雪がほとんど無いまま、二月も終わろうとしている。
男鹿では例年三月のアタマにフクジュソウが咲くが、
今年は暖冬なので早まっているかもしれない。
2月28日の天気はあいにくどんよりと曇り空だったが、
開花を確認すべく出かけてみた。
鵜ノ崎海岸から男鹿毛無山を望む。
門前の駐車場にはナマハゲ像が。その後ろの高みにある建物は長楽寺。
(右上)五社堂の999段の石段
石段を途中まで上がり、振り返ると樹林越しに日本海が見える。
赤い鳥居が見え出すと急坂は終わる。
今年初めて見る五社堂。
屋根にはまだ雪が残っていた。
フクジュソウは
男鹿毛無山のあちこちに生えているが、
今回は五社堂の裏にある雑木林のものを見に行った。
あった。あった。
ところが花は閉じたものや半開きばかりだった。
まだ蕾なのか
はたまた既に開花したものが曇天のせいで一時的に閉じているのか。
何とも判断しにくかった。
探し回ったら開花している株が少しだけ有った。
フクジュソウ以外に咲いていたのは
ジンチョウゲ科の小低木ナニワズ。
他に咲いてる花は無かった。
以下、花以外の景物をしばし続ける。
キツネノカミソリの芽出し。
(右上)シャクの芽出し
オオカメノキの花芽。これはいっぱい有った。
(右上)ヤドリギ
サルノコシカケ
ブナの木の瘤
(右上)ブナの木の洞
今日はフクジュソウが目的だったので、五社堂の少し上までしか登らなかった。
最後に五社堂を振り返る。
以上。
今年の秋田、夏以降は踏んだり蹴ったりだった。
七月は県都秋田市や県北部に記録的な大雨が降った。
八月、九月はこれまた記録的な猛暑。
高温障害で秋田の一等米比率は過去二番目に低い水準、
おまけに紅葉もダメだと言うのに、クマは大豊作、その出現が異常に多く、
10月以降は毎日のように街中に現れて怪我人が出る始末。
こちらの人数はダントツ過去最高だ(最下段の参考資料をご覧あれ)。
そのため今年の秋は家内から山行き禁止令が出ていた。
ところが、11月9日は好天との予報だった。
山に行くのはたぶん今年最後だろうし、クマが絶対出ない処に行くからと、
家内を拝み倒し、ナントカ登山許可を得た。
折角なので、この日は低山をふたつ登ることにした。
前置きが長くなったが、
今日のひとつめは、男鹿半島にある寒風山(355m)。
低いが一応、火山で、クマは居ないはず。
もしかしたら今までに百回くらい来ている我が郷土の低山だが、
日中にしか来たことが無かったので、御来光はまだ見たことがなかった。
今回は御来光に合わせて山頂に着くようにと、5時ちょうどに自宅を出発した。
山頂には6時20分頃、到着。ちょうど御来光が始まった。
今の時期、日の出は太平山(1170m)山頂付近、厳密には弟子還だった。
寒風山山頂からの早朝の眺めを続ける。
個人的に圧巻だと思うのは、秋田湾のカーブだ。
今朝はカーブの右端に微かながらも鳥海山が見えた。ここから望む鳥海山は海上鳥海だ。
海上鳥海
男鹿半島には寒風山以外にも山がある。
男鹿三山だ。山頂から望むと、姫ヶ岳の噴火口越しに並んでいる。
標高は最高峰の本山で715m、形は東側から望むと、緩やかに裾を引いているので、
火山のように見えるが、火山では無い。
山頂から姫ヶ岳の噴火口と男鹿三山を望む。
山頂から姫ヶ岳の噴火口とパノラマライン、男鹿三山を望む。
パノラマライン上から男鹿三山だけ(右から真山、本山、毛無山)を望む。
寒風山から見える他の景色を。
北側を望むと、能代湾のカーブと白神山地が見える。
パノラマライン上から北側を。
少し拡大すると・・・
風力発電が多くなる。それは待ち針の群れのようで痛々しい。
真ん中辺の尖った山は青森の岩木山(1625m)だ。
寒風山山頂から、北側を望む。
東側に見える優美な山は森吉山。
森吉山を望む。その右奥に八幡平。手前に八郎潟調整池。
南西を望むと船川港。
山頂から再び、秋田湾のカーブを望む。
寒風山は低山だが、侮れない風景だ。中には絶景も幾つか有った。
参考資料(2023年11月15日、秋田魁新報より抜粋)
傒后阪に続く。
古い話題で恐縮。
男鹿半島にある寒風山(355m)は眺めの好い山だが、
2016年11月下旬の昼過ぎに偶々訪ねた時は特に好かった。個人的には絶景かなと思った。
当時のface bookでもホンのちょっと取り上げたところ、仲間内ではとても好評だった。
ホームページにも載せたが、
そちらはリアクションもコメントも受け付けないスタイルなのでどうだったかはわからないままだ。
それだけで終わるのもなんか勿体ないような気がしたので、今回、こちらのブログの方でも復刻させて頂く。
2014/11/21 寒風山から南側を眺める。
右奥に見える鳥海山をクローズアップ。
このように海越しに高山が見える場所は珍しいかなと思う。
秋田湾の眺め。
秋田市方面の眺め。
太平山の連なり
東側、八郎潟調整池方面。
三日後、家内を伴い、男鹿市の隣の大潟村を訪ねた。
此処は以前、面積が国内第二位の湖・八郎潟を干拓して出来た村なので山は無い。
しかしその後、日本で一番低い山、大潟富士が造られたとの報せ。
どんなものかと思い、立ち寄ってみた。
2014/11/24 大潟富士
山頂
ウイキペディアによると、
『大潟富士(おおがたふじ)は、秋田県南秋田郡大潟村にある山。人工の山で標高0m(海抜0m)で円錐形の築山である。
周囲からの比高が富士山の1,000分の1である3.776mで、かつ山頂の標高が0mとなるように造られた。
日本一低い山とされる日和山よりも標高が低く、大潟村は国土地理院に地形図への掲載を求めたが、
築山であることなどから一時掲載は見送られたが、現在は地形図に表示されている。
周囲は干拓地が広がり、海水面より標高の低い平らな土地である。』
とあった。
国土地理院二万五千分の一地図から抜粋
高さは4m弱だが、山のある平地の海抜標高がマイナス4m弱なので相殺されて標高は0mになるようだ。
山頂からの眺めはたいしたことはなかったが、隣接するみゆき橋から見た中央幹線排水路の眺めは素晴らしいと思った。
別場所への行きと帰りに撮ったので、空の雲の様子は少し違う。
2014/11/24 みゆき橋
2014/11/24 中央幹線排水路の眺め
この場所はほぼ一年前にも訪れており、その日はあいにくの曇り空だったが、眺めは却って好かったように感じた。
当時のface bookにアップしたところ、
オランダ人の園芸仲間から「オランダの運河風景そのものだ。」とのコメントを頂き、驚いた。
2013/12/08 中央幹線排水路の眺め
大潟富士は今回(2014年11月24日)、一回訪ねただけだが、寒風山の方はその後も幾度となく訪ねている。
今年2月末に訪ねたおりの眺めも好かった。
余力のある方はどうぞ。 ⇒ 寒風山から見た白いお山。(2021年2月28日)
以上。
(本頁は「寒風山から見た白いお山。」の続きです。)
男鹿には寒風山以外にもうひとつ火山地形がある。
ただしこちらは山ではなく、噴火口だけ。このタイプの火山はマール(maar)と呼ばれるが、
水蒸気爆発またはマグマ水蒸気爆発により形成された円形の噴火口だ。
そこに水が溜まって出来た小さな湖が目潟で、海水が入り込んで湾になったのが戸賀湾。
目潟の方は一ノ目潟、二ノ目潟、三ノ目潟と三個あり、先のふたつは八望台から眺めることが出来る。
戸賀湾と二ノ目潟、大小のマールが重なって見える風景は有名だと思う。
八望台の展望台から見た戸賀湾と二ノ目潟。
参考(非合法)マップ
一ノ目潟は展望台からちょっと見えにくい。道路を少し北に行くとよく見えるようになる。
この場所から見た二ノ目潟を。
男鹿のマール湖のひとつ、三ノ目潟は八望台から見えない。
それどころか(航空写真以外)どこからも見えない不思議な湖だ。
私は比較的近場の秋田市に長年住んでいるものの、三ノ目潟へ行ったとか見たという報告を
今まで聞いたことがなかった。
ネットで検索してみたら、佐竹敦さんのブログに詳細な報告(こちら)を見つけた。
その報告を参考にさせて頂き、2021年2月28日に訪ねてみた。
こんな時期に訪ねたのは、夏場だと草が繁り、道がわかりにくくなっているかもしれないので・・・。
参考(非合法)マップをもう一枚。
出発地点は男鹿水族館GAOの上にある戸賀湾展望公園駐車場。
今日の日本海は素晴らしく青かった。
駐車場の奥、山側の方に何やら入口のようなもの(ゲート)を見つけた。
車は入れないが、細いコンクリ舗装道が続いている。少し歩くと、舗装が途切れ、広い畑道に変わる。
ゲートとコンクリ舗装道 畑道
道の左側、戸賀湾が美しいが、手前は夏場、凄い藪になりそうだ。
佐竹さんはこの辺りから右側、山の方に入られ、果敢に藪こぎされたとあるが、私はそのまま畑道を直進した。
20分くらい歩いただろうか、両側が林になり、何も見えなくなる。
左に樹間越しに再び戸賀湾が見えるようになったところで反対側を見たら、樹間越しに三ノ目潟の湖面が見えた。
樹間越しに再び戸賀湾 樹間越しに三ノ目潟
ただし樹林が濃く、湖面が見えにくい。夏場だと樹木の葉でもっと見えにくいだろう。
一箇所だけ、割とよく見えるポイントが有った
が、それを最後に湖面は全く見えなくなり、道も細く頼りなくなって来た。
そのため引き返し、湖畔に下りるポイントを探す。
結局、先の「再び戸賀湾が見えるようになった」あたりが一番、湖面に近く、そこから降下を開始する。
けっこう傾斜はきつく、木の枝に掴まりながら慎重に降りた。
降り口付近 斜面を振り返る
湖畔に到着。手前の水は澄んでいる。
対岸の方は逆光で眩しい。ハレーションがひどく、多くの写真は失敗していた。
佐竹敦さんの報告では、三ノ目潟は「エメラルドグリーンの美しい湖」と表現されていたが、
今日はそうでもなかった。まだ春が浅いので水面の大部分は凍っており、
また時間の関係か、もろ逆光で青味は感じられなかった。
もう一ヶ月くらい待って緑が芽吹く頃、午後にまた来てみようかなと思った。
最後に今日、三ノ目潟への行き来で見かけた花や虫?など。
男鹿はフクジュソウが早く咲く場所だが、まだ二月の今日、咲いているとは驚きだった。
フクジュソウ フキノトウ
ナニワズ
オオイヌノフグリ 綺麗な繭
ウスタビガの繭(抜け殻)が道端に落ちていた。こんな綺麗なグリーンの繭は久しぶりに見た。
以上。