モウズイカの裏庭2

秋田在・リタイア老人の花と山歩きの記録です。

東北の山を眺める6/津軽の名峰・岩木山

2024年06月30日 | 青森の山

鳥海山、岩手山の次はどの山にしようか迷いました。
高さの順から行くと吾妻山か月山でしょうか。
しかし前者は下界(福島市や米沢市)から眺めた姿はつかみどころがない感じです。
月山は山形盆地や新庄盆地から見た茫漠とした姿が個人的には好きなのですが、
いかんせん手持ち写真がほとんどありません。
三座目はグンと標高を落としますが、青森の岩木山にしようと思います。
岩木山はどこから眺めた姿が一番良いのでしょうか。
かつて勤め人時代、私は出張で秋田市から青森市に行くことが何度もありましたが、
岩木山と言えば、途中の弘前市付近から見た姿ばかりでした。
その標高は1625mと低いのですが、
麓の弘前市中心部付近の標高は30m前後と低いので、
ほぼ1600mの標高差で眺めることになります。
これは2000m級の鳥海山や岩手山には及ばないものの、
平野から眺める山としてはけっこう標高差がある方だと思います。
津軽平野からそびえる姿はとても秀麗な富士山型です(津軽富士とも呼ばれます)。

2015年6月11日。弘前市南東郊外(参考マップのA)から。

【画像ファイル51...】



この山を眺めるには雪のある冬場や春先が好いように思います。

昔一度だけですが、冬姿を見たくて一月に秋田市からドライブしたことがありました。
弘前に着いた時は雲を被っていましたが、一時間ほど待っていたら雲が取れました。

2020年1月18日、弘前市南郊外(参考マップのB)から。

【画像ファイル52...】



同じ場所からアップで。

【画像ファイル53...】



山頂部は大まかにはみっつに分かれ、漢字の『山』のようにも見えます。

参考マップ

【画像ファイル54...】



北側、例えば五所川原市やつがる市、鯵ヶ沢町などから見た姿も好いと思うのですが、
残念なことに私は見たことがありません。
三度ほど訪ねましたが、いずれも雨か霞でその御姿は拝謁できなかったのです。
より北に近い角度から見たものとしては、
五所川原市と青森市の境にある梵珠山(468m)の中腹から見た写真が有りました。

2017年5月9日、梵珠山の中腹(参考マップのC)から。

【画像ファイル55...】



県庁所在地の青森市から見える姿もこの形に近いと思います。

岩木山は青森県、それも西側の津軽地方限定のお山かと思っていました。
ところが最近、秋田県からも見えることがわかりました。
ただし青森と秋田の県境には白神山地が連なっているので、秋田の平地から見ることは無理です。
私が見つけたのは男鹿半島の寒風山の山上からでした。
しかし遠すぎる上に見えるのは山頂部の限られた部分だけなので、
わざわざここで拡大写真を披露するつもりはありません。
白神山地の幾つかの山の上からは比較的近いので見ごたえがあります。
写真は青森秋田県境の二ッ森(1086m)(参考マップのD)から眺めたものです。
岩木山からの方角としては南西にあたります。

【画像ファイル56...】



初めてこの姿を見た時、
私はこの尖ったピークが岩木山だとは信じられませんでした。

利尻山かはたまたフィリピンのマヨン山かと思ったほどでした。

次は白神山地の一峰・藤里駒ヶ岳(1158m)から眺めたものです。
先ほどよりは少しマイルドですが、やはり尖っております。

【画像ファイル57...】



最後は秋田県の中央部、太平山(1170m)から見たものですが、

左の凸は先ほどの藤里駒ヶ岳、右側のピラミッドが岩木山です。

【画像ファイル58...】



以上。

【画像ファイル59...】は予備画像です。
2017年5月9日、東北自動車道・津軽サービスエリアから見た岩木山です。



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カテゴリー「青森の山」の目次

2023年12月14日 | 青森の山

【カテゴリーごとの目次・頁の作成にあたって】
ブログを始めて三年を越すと、いつの間にか記事の数が増え、自分自身でも旧記事を探すのがタイヘンになって来ました。
当初はカテゴリーを細分化して対応しておりましたが、カテゴリーの数は本ブログでは百個まででした。
また私の使用しているテンプレートでは、
カテゴリーをクリックして出る「カテゴリーごとのブログ記事一覧」は五個まで表示される設定となっております。
すると、記事数が六個以上あるカテゴリーでは目的の記事を探すには、
記事一覧の最下段、「前ページ」を1~複数回、クリックする必要があります。
もう少し楽に記事を探す方法はないものか。
ブログではあまり例のないことかもしれませんが、
カテゴリーごとに目次の頁を作成し、「カテゴリーごとのブログ記事一覧」の先頭に据えることにしました。
というわけで、記事数が多めのカテゴリーから徐々に「カテゴリーごとの目次」の頁を作って行きます。
なお新しい記事を加えたら、その都度、目次の頁が先頭に来るようにしなければなりません
(現実には年一、二回やれればいい方かもしれません)。
ちょっと面倒ですが、少なくとも今までよりは効率よく記事が探せるようになることでしょう。
冬場は山に行かないので、新ネタ記事は夏場に較べて格段に少なくなります。
しばしの間、「カテゴリーごとの目次」の新規作成や更新が続きますので、どうかご了承お願いいたします。

(記事の配列は、【八甲田山】【岩木山】【その他】の三群に分け、登山した年に関係なく、月日の順に並べ、降順とした。)



【八甲田山】

紅葉の蔦温泉、紅葉無しの十和田湖(2015年10月21日)

八甲田山は紅葉してるかな。(2019年10月10日)


(`◇´)八甲田は葉っ紅だ!後編(2008年10月9日)


(`◇´)八甲田は葉っ紅だ!前編(2008年10月9日)


八甲田山に絶景を見た。(2017年9月22日)


七月の八甲田山。後編。(2020年7月10日)


七月の八甲田山。前編。(2020年7月10日)


八甲田・田代湿原を掠める。(2009年7月上旬)


初夏の八甲田山登山(2019年6月19日)


New 雨の八甲田・花紀行2(2016年6月14日)

New 雨の八甲田・花紀行1(2016年6月14日)

春の八甲田山・必死の方向転換(2008年5月8日)



【岩木山】

岩木山でミチノクコザクラに逢う。(2015年6月11日)

真冬の岩木山+α(2020年1月18日)



【その他】


初めての白神岳+青池(2017年7月6日)・・・「白神山地西部」と共用。


梵珠山・花トレッキング(2017年5月9日)


花の浮島、浅虫・湯の島へ。(2019年4月13日)・・・「海辺の花」と共用。




2008/10/09 酸ヶ湯温泉から八甲田大岳を望む。



2017/09/22 八甲田山下毛無岱の大観。左奥に岩木山。



2020/01/18 岩木山



以上。

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雨の八甲田・花紀行2(2016年6月14日)

2023年06月23日 | 青森の山

(本頁は「雨の八甲田・花紀行1」の続きです。)

今回、八甲田で見た花で一番みごとだったのは、 コメバツガザクラだった。




コメバツガザクラは他の高山でも岩場などでよく見かけるが、
開花時期が早く、花に間に合わないことが多い。
仮に間に合っても、地味な花なのであまり印象には残っていない。
しかし八甲田山の今回のコメバツガザクラは凄かった。
こんなにびっしりと花がついたものは今まで見たことが無かった。




井戸岳の斜面を下り、大岳避難小屋にたどり着く。

 


本来ならば最高峰の大岳を目指すところだが、雨で何も見えない。

山頂に行っても何も見えんだろう
と大岳は諦め、
毛無岱を目指し、針葉樹林帯を降下することにした。




途中、咲いてた花はいずれも春の山を思わせるような面々ばかり。

ショウジョウバカマ
 

                                                イワナシ


ムラサキヤシオが咲き残っていた。
今年これらの花を観るのはおそらく今回が最後だろう。

 


上毛無岱から下毛無岱を望む。紅葉時は絶景とのこと。







毛無岱に降りたらいっとき、雨が小やみになった。でも山は見えない。

上毛無岱から大岳方面を望む。
 









池塘の縁にはミズバショウがまだ咲いてる。

   

                                            イワイチョウ


イワカガミ



イワカガミとチングルマ実
 

                                            チングルマ花


チングルマ実



イソツツジ  
 

                                        花が終わったばかりのワタスゲ


実が成熟中のワタスゲ



ロープウェイ駅近くでサンカヨウの咲き残りがあった。

 


雨なのにこのサンカヨウは透明になってなかった。




ロープウェイ駅を降りたら土砂降りになってきた。

この日、八甲田山の姿は一度も見られなかった。

翌15日は一日じゅう青森市の社屋でカンヅメ会議。
不毛の会議だったが、私の会社勤めもあと半年しかない。

昼過ぎになり、北八甲田の峰々が姿をあらわして来た。

会社会議室から望んだ八甲田山



ほぼ同時期、晴れた日の八甲田山の記録は ⇒ 「初夏の八甲田山登山(2019年6月19日)」。


雨の深浦海岸・花紀行(2016年6月16日)」へ続く。

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雨の八甲田・花紀行1(2016年6月14日)

2023年06月22日 | 青森の山

(本記事は自ホームページの旧記事をブログ用にリメイクしたものである。)

6月14日は有給休暇をとって、八甲田山に登ってみた。
この山には過去二回アタックしているが、いずれも天気が良くなかった。
最初は約30年前の秋、酸ヶ湯から登り、大岳山頂に立ったものの濃霧で視界ゼロ。
昨年八月は雨がひどくて登山口付近で撤退(その後は竜飛崎に向かう。 ⇒ こちら )。

今回は山麓から前衛の田茂やち岳が見えたので何とかなるだろうと念じ、
ロープウェイに乗った。
しかし駅から先は終始、小雨の中を歩くことになった。

それでも花はいっぱい咲いてたし、
カメラにアクシデントがなかったのはさいわいだった。

田茂やち岳から見た赤倉岳方面



アオモリトドマツ(オオシラビソ)
 

                                                                                                                                                                マイヅルソウ

ミヤマスミレ
 

                                            コヨウラクツツジ

ミツバオウレン



ツマトリソウ
   

                                    赤倉岳の山頂付近にて。手前の黄色い花はオオバキスミレ 。


赤倉岳、井戸岳の稜線上はガスで視界はさっぱりだった。




稜線上に咲く花たち

イワカガミ
    

                                           特に赤みの強い株


イワカガミ とミヤマキンバイ 



ミヤマキンバイ  
 

                                            ホソバイワベンケイ


今回の八甲田山で楽しみにしていたのはミヤマオダマキの花だ。

この花は秋田や山形の高山では見られない(とされている)。
もしかしたら有るのかもしれないが、一般的な登山道を歩く限り、出会うことはない。
東北地方では早池峰山に豊富だが、もう二箇所、八甲田と蔵王にも有ると聞く。

ここしばらく野生のものは見てなかったので、今回は是非にと思っていたが、
それは赤倉岳の山頂付近にポツリと咲いていた。

ミヤマオダマキ。特別に早く咲いたひと株。






周りの緑葉はイワブクロだ。

ミヤマオダマキの蕾。井戸岳の南斜面には群生していた。
 

                                            イワブクロの蕾


稜線の彼方此方にイワウメのマットが有った。










 
                                               コメバツガザクラ



雨の八甲田・花紀行2」に続く。

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(`◇´)八甲田は葉っ紅だ!後編(2008年10月9日)

2023年01月23日 | 青森の山

(本頁は「(`◇´)八甲田は葉っ紅だ!前編(2008年10月8日)」の続きです。)

翌日(10月9日)の青森地方は朝から雨との予報だったが、いざ起きてみたら、燦々と日が照っているではないか。
八甲田の山並みもしっかり見えている。
これは勿体無い。秋田への帰り途は昨日午後と同様、八甲田迂回ルートを選択した。

10月9日の八甲田大岳。酸ヶ湯温泉大駐車場より。



今回のマップ



まずは青森市から観光道路(国道103号線)を酸ヶ湯に向かう。

10月9日の酸ヶ湯温泉



昨日は満杯だった駐車場も朝は空いていた。
温泉の後方に聳えるのは八甲田大岳(1585m)。

地獄沼を過ぎる。




傘松峠から睡蓮沼にかけての紅葉はどうだろう。
背景は石倉岳(1202m)。



睡蓮沼に到着。

ここからは北八甲田の山並みがよく見える。

石倉岳(1202m)と硫黄岳(1360m)。



左から硫黄岳(1360m)、真ん中奥に八甲田大岳(1585m)、右は小岳(1476m)。



左は八甲田大岳(1585m)、右は小岳(1476m)。

八甲田大岳は奥まった場所に聳えているのでここでは控えめな印象だった。




小岳(1476m)と高田大岳(1552m)。




高田大岳(1552m)単体。




高田大岳は高さこそ八甲田大岳に一歩譲るものの、山の姿は八甲田の峰々の中で一番整っている。

しかもちょっと外れて聳えているので、場所によっては孤高を保っているように見える。

南八甲田(猿倉岳?)は山と言うよりも平らな森林だ。
今日は南八甲田が山頂までしっかり見えた。
なおここは春に来た時(こちら)、連れ合い(上司)が携帯電話を紛失した場所でもある。










猿倉温泉入口に到着。
今日は奥に猿倉岳(1354m)が屋根のような形で見える。




今日も紅葉は紅かった。




少し進むと、昨日、紅葉が一番激しかったポイントに差し掛かる。

(`◇´)八甲田は真っ紅だ! 葉っ紅だ!




誰かが居るような気がしてふと振り返ったら




道の向こうに高田大岳が立っていた。




高田大岳(1552m)



更に下って、谷地温泉付近から高田大岳を望む。




谷地温泉の湿原。向こうの山は黒森(1023m)。




谷地温泉から田代平の方に向かってみる。
谷地温泉から田代平方面に向かう道の両側にはみごとなブナの大木が立ち並ぶ。




田代平・駒込川の畔(標高約600m)から雛岳(1240m)を望む。




雛岳の左にちょろっと見えるのは高田大岳。右は井戸岳や赤倉岳の連なり。

田代平もゆっくり愉しみたかったが、本業時間の兼ね合いでそうも言ってられない。
同じ道を谷地温泉に戻り、蔦温泉への道を下る。
途中のブナ二次林も素晴らしかったが、路駐困難なので撮影出来ず。
蔦温泉や奥入瀬渓流にも寄らず、ひたすら「奥入瀬バイパス」という新道を駆け上がってみる。




すると今巡ってきた八甲田の山並みが見えた。
左から乗鞍岳、高田大岳、黒森など。

その後は十和田カルデラ北外輪山のヘリを西に走り、秋田へと向かう。
最後に北外輪山から望む十和田湖を。




北外輪山の標高は1000m前後だが、こちらはほとんど紅葉してなかった。
今年はこの後、秋田県南部の紅葉を観に行っている。⇒ こちら

以上。

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