モウズイカの裏庭2

秋田在・リタイア老人の花と山歩きの記録です。

初めての真昼岳。(2016年5月22日)

2023年06月05日 | 和賀岳・真昼岳

本記事は自ホームページの旧記事をブログ用にリメイクしたものである
(2020/03/25 初回アップ。2023/06/05 修正の上、再アップ)。

あまり知られていない山だが、5月22日、真昼岳に登ってきた。
標高は1060mと低いものの、麓からテクテクなので太平山(こちら)と同様、けっこう登りごたえがあった。

山麓から見た真昼岳。



足弱のワタシは当初、楽な峰越林道からアプローチするつもりだったが、
あいにく通行止め(秋まで続くとか)なので昔からある赤倉沢ルートを辿る。

非合法マップ。今回歩いたのはオレンジの破線。



何ゆえ今頃、真昼岳なのか。
花咲く羊歯(シダ)とも言われる珍草、オサバグサを見たかったからだ。

最近よく見ている山の花関係facebook上にそろそろ見頃との投稿があったので、この日に決行した。

登山口から歩き始めてすぐの沢沿いには格別珍しい花はなかったが、
アズマシロカネソウがうじゃうじゃ生えていたのには少々驚いた。
森林帯に入ると花は少なくなり、有っても地味なものばかりだった。

                    アズマシロカネソウの実姿  
 
                                                                                               イチヨウラン


ブナ林に入り、早くもオサバグサが!

          途中のブナ林 
 
                                             シシガシラ


と思ったが、残念、純正羊歯のシシガシラだった。
その後もずっと森林は続くが、新緑期のブナ林はとてもいい感じだった。

ヤセヅルまで登るとやっと眺望が開けた。

真昼岳の北に連なる和賀岳や秋田駒、そして手前の山、ブナのモコモコが素晴らしい。

ヤセヅルから和賀岳、秋田駒ヶ岳(左奥)を望む。


        オオイワカガミだろうか。

 
                                             オサバグサ


念願のオサバグサに会えたのは、山頂がだいぶ近くなってからだった。

個人的にはこの花は亜高山帯針葉樹林に群生しているものと思っていた
(早池峰山薬師岳ではアオモリトドマツ林に生えている。⇒ こちら
が、ここでは林ではなく笹薮の下だった。

笹が刈り払われた登山道脇では小規模ながら群生しているところもあった。

オサバグサの小群生。



 



ここでオサバグサ Pteridophyllum racemosum のプロフィールを。 

ケシ科の一属一種(オサバグサ科とされたこともある)。葉は櫛の葉状に深く裂け、ある種のシダの仲間のように見える。
機織りの筬(おさ)に似ていることからこの名が付いた。日本固有種で本州の中部地方、東北地方に分布。

亜高山帯針葉樹林の林床、林縁に稀に生える。山野草として栽培されることもある。 



真昼岳山頂に到着。




南西方向に遠く鳥海山が。
こんなによく晴れているのに、山頂部が霞んでいたのは残念だった。




仙北平野(横手盆地)の眺めはまあまあだった。

 


北側を望む。和賀岳と秋田駒ヶ岳(左奥)。


 


南側を望む。女神山(956m)は意外に厳しい表情を見せている。 




山頂付近で見た花。

シラネアオイ


                                 ミツバオウレン  
 
                                                                                                 エチゴキジムシロ


右上の黄花ははじめミヤマキンバイかと思ったが、正しくはエチゴキジムシロと後で知る。 

以上。

 

コメント (4)
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カテゴリー「和賀岳・真昼岳」の目次

2023年01月11日 | 和賀岳・真昼岳

(記事の配列は訪ねた年に関係なく、月日の順に並べ、降順とした。)

【和賀岳】

やっと和賀岳(2018年10月21日)

真夏の薬師岳と和賀岳のお花畑。後編。(2019年7月26日)

真夏の薬師岳と和賀岳のお花畑。中編。(2019年7月26日)

真夏の薬師岳と和賀岳のお花畑。前編。(2019年7月26日)

薬師岳でニッコウキスゲを見た。(2018年7月9日)

岩手や仙北の白いお山紀行(2018年3月7日)



【真昼岳】

晩秋の真昼岳。(2017年11月3日)

お彼岸に真昼岳から田園を展望ほか。(2018年9月下旬)

真夏の真昼岳に秘密の花園を見た。(2016年7月31日)

真昼岳、花の稜線を行く。後編(2021年7月24日)

真昼岳、花の稜線を行く。前編(2021年7月24日)

真昼岳でイブキトラノオを見た。(2018年6月26日)

New 真昼岳とラベンダー園。(2022年6月23日)

オサバグサを見に真昼岳へ。峰越ルート編。(2021年6月2日)

初めての真昼岳。(2016年5月22日)


2018/10/21 薬師岳山頂から和賀岳を望む。



2018/07/09 薬師平のニッコウキスゲ群生。



2018/06/26 真昼岳とイブキトラノオ群生。



以上。

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薬師岳でニッコウキスゲを見た。(2018年7月9日)

2022年07月24日 | 和賀岳・真昼岳

昨日(7月23日)、無事帰宅しました。ブログを再開致します。


(本記事は自ホームページの旧記事をブログ用にリメイクしたものである。)(再アップ)

和賀岳、薬師岳は近場にありながらも未踏のままだった。理由は登山口に通じる林道の通行止め。

その林道が昨年11月、久々に開通したと聞いたので、今年こそは行かなくちゃと思っていた。
下の写真は、6月26日、真昼岳山頂付近から和賀岳方面を眺めたもの(詳細はこちら)。

6月26日、真昼岳山頂付近から和賀岳方面を眺めた。


初めに約三時間かけて薬師岳(1218m)に登り、次に稜線を二時間くらい歩いて(小鷲倉を越え)、
和賀岳山頂(1440m)となる。
どうせ行くなら、稜線上にニッコウキスゲが咲く7月上~中旬にしようと思った。

しかし、7月になった途端、梅雨前線が張りだし、なかなか晴れてくれない。
7月9日は梅雨の合間の小さな中休みのようだったので、秋田側、真木渓谷甘露水から挑んでみた。




この日の朝は予想通り、晴れたが、前日までの長雨のせいで、山には湿気がたっぷり。

まるで蒸し風呂の中を歩いているようで、カメラのレンズもあっという間に曇ってしまった。


登り出しのブナ林。

レンズがこんなに曇りやすいのは初めてだ。                                                 滝倉の上、避難小屋跡地に立つ枯木。
 


途中の滝倉(渡渉点)では、 ( ̄π ̄;滝汗が流れ、倉方を過ぎた辺りから、熱中症の兆候が。

ハーハー言いながら休んでいると後から来た方、数名に追い越される。
今回は一週間前の岩手山(こちら)の時とは体調がだいぶ違う。これは無理しない方がいいかなと思った。

倉方を過ぎるとほどなく片側がガレ場になった尾根道を登るようになる。 


倉方を過ぎた辺りから薬師岳方面を見る。



どうしたんだろう。日差しがとても眩しい。
目がクラクラして、足がさっぱり動かなくなってしまった。
 

咲き出したばかりのクガイソウ                                                                 タテヤマウツボグサ(蕾) 
 


キリンソウ




イワオウギも咲き出したばかり。                                                                 ウスユキソウ 

 


他に咲いていたのは、ヤマブキショウマ、オオバギボウシ、タカネアオヤギソウ、ニッコウキスゲ、
ミヤマトウキ、エゾノヨロイグサ(?)、オオカサモチなど。

シラネアオイはとっくに終わって結実中。
花はまだ咲いてなかったが、他にはヨツバヒヨドリ、ヒトツバヨモギ、クロバナヒキオコシ、タムラソウ、ハクサンシャジンなども多かった。

この場所、もう半月くらいしたら、けっこう賑やかなお花畑になりそう。

薬師岳山頂が近づくと、和賀岳がドーンと目の前に見えて来た。
しかしまだまだ遠い。和賀岳は遥かなるお山だ。 


薬師岳山頂付近から見た和賀岳の山なみ


左は小鷲倉。和賀岳山頂は右側の山。




薬師岳山頂標(1218m)                                                                                    イブキトラノオ

 


薬師岳山頂を過ぎるとそれまでパラパラ咲いていたニッコウキスゲがワッと増えた。

薬師平にかけての北の稜線や西側斜面はニッコウキスゲにほぼ埋め尽くされていた。
既に開花ピークを少し過ぎていたが、まだ十分見れる。


薬師岳から見た和賀岳とニッコウキスゲ 




薬師岳山頂をバックにニッコウキスゲ 



遠く真昼岳を眺めながら。

 



薬師岳北稜線のニッコウキスゲ 




小滝山と白岩岳(右側) 



ところで、薬師岳にうじゃうじゃ咲いているニッコウキスゲだが、

これより南の奥羽山系では一旦、途切れ、真昼岳や焼石、栗駒では見当たらない。
ただし栗駒山系では宮城側の世界谷地、それと神室山系に少し現れ、また途切れる。
鳥海や月山など日本海側高山には豊富だが、太平洋側では花の名山・早池峰も含め、北上山地には無いようだ。
かと思うと、岩手や宮城、山形の低地のあちこちには生えている。
どこの山にでもある花だと思っていたが、その分布には意外にも粗密があった。


ニッコウキスゲ



続いて、薬師岳山頂から薬師平にかけてのニッコウキスゲ以外の花の様子も。


ミヤマトウキ                                                                                               イブキトラノオのアップ

 
 

イブキトラノオは東北では割と珍しい。
ここ以外には白神岳(こちら)と真昼岳の一部(こちら)、白子森(焼石)、蔵王の一部、朝日、飯豊くらいでしか見られないようだ。
派手ではないが、気に止めておいてもらいたい花のひとつ。


オニアザミ




タカネアオヤギソウ                                                                                   ハクサンフウロ(咲き出したばかり)

 


薬師平のコバイケイソウ                                                                              ニッコウキスゲ、薄色の株。
 

これから咲く花としては、トウゲブキやハクサンシャジン、マルバキンレイカ、キオン、ヨツバヒヨドリなどの葉が目に付いた。
また意外な花として、ここにも低山性のタムラソウが多かった。
結局、今回は体調不良を理由に和賀岳までは行かず、薬師平で引き返すことになった。
やはり私にとって、和賀岳は遥かなるお山だった。

私よりも先に登られ、和賀岳山頂まで行って戻って来た健脚者の話では、この日の山頂部稜線のニッコウキスゲはまだ三分咲きくらいだった。また小杉山から先は藪が濃く、全身びしょ濡れになってタイヘンだったとのこと。
体調不良も有ったが、単独でしかも自身にとっては初めての山、無理しないで正解だったかもしれない。
そうこうしているうちに西の方から雷鳴が聞こえて来た。南の空はまだ明るいが、急いで下山することとした。


薬師岳から見た真昼岳(左の三角ピークは女神山)。

 

下山途中、倉片付近から雨になった。
今年初の雨ガッパ着用となったが、滝倉まで降りたら、今度は日が射して来た。山の天気は変わりやすいものだ。


今回、薬師岳に登った甘露水登山口の手前、真木林道沿いの岩場で出会った花たち。
ヤマスカシユリとカワラナデシコ。前者はちょっと珍しい百合のようだ。


ヤマスカシユリ Lilium maculatum var.
monticola



カワラナデシコ

 



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真昼岳とラベンダー園。(2022年6月23日)

2022年07月09日 | 和賀岳・真昼岳

毎年、六月下旬になると、美郷町にある千畑ラベンダー園を訪ねている。
前日、鳥海山に登山した(こちら)ので、身体の節々が痛いが、
24日以降はしばらく雨続きとの予報だったので、無理して23日に行ってみた。

なおいつも私独りで山に出かけているので、今回は罪滅ぼしの意味で家内を伴っている。
大曲から県道を走るが、行く手には奥羽山脈の一峰、真昼岳(1059m)が聳えている。




この山には夏場、滝雲がよくかかるが、今回もかかっていた。
やませが吹いている証しだ。




千畑ラベンダー園に到着。










ここには白いラベンダーが多く植えられている。




品種名は「美郷雪華(みさとせっか)」。この園で偶然見出された品種とのこと。







バックの山は真昼岳。







昨年は夏場に二回も登っているが、今年はまだ登っていない。


以上。

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やっと和賀岳(2018年10月21日)

2021年10月28日 | 和賀岳・真昼岳

本記事は自ホームページの旧記事をブログ用にリメイク、更に写真を入れ替え、再アップしたものである。


和賀岳は自宅(秋田市)から直線距離で約50キロと近場にある山だが、ずっと未踏だった。

秋田側からアプローチする真木林道が2015年夏以降、豪雨災害とその復旧工事のため、
実質的に通行止めになっていたのが、主な理由だが、
再び通行できるようになったのは2017年11月だった。
今年になり、7月9日にチャレンジしているが、
この日は途中で体調が悪くなり、薬師平のあたりで撤退している(記録はこちら)。

もし体調が良くて行けたとしても、小杉山から先の登山道は刈り払い不十分で藪がひどかったようだし、
この日は午後から天候も急変した。

初心者でしかも単独行の私には、止して正解だったかもしれない。

fb友達の倉田さんから、
8月末以降、小杉山から先の登山道の刈り払いが始まるので、秋になったら歩きやすくなるでしょう。
とわざわざご連絡頂く。

2018/09/21 大仙市刈和野付近から見た和賀山塊のシルエット。 



9月21日は近くの真昼岳に偵察?登山。
10月18日はまたまた近くの女神山に行ったが、帰りに和賀岳の姿を間近に見て、いよいよ・・・
との意思を固める。

2018/10/18 岩手側、旧沢内村から眺めた和賀岳。



というわけで、10月21日、ついに登ったわけだが、
今回は秋田側、甘露水から入り、4時間10分程度(休憩時間込み)で山頂に到達した。

これだと手持ちガイドブックに載ってるコースタイムとあまり変わらない。
私の場合、写真撮影もあり、いつも通常のコースタイムの1.5倍以上はかかっているのだが、
今回は登り始めてすぐ、日本200名山をあと8峰で達成という75歳男性(群馬にお住まい)と偶々一緒になり、
その方のペースに合わせて歩いている。
また気温が低く、夏の時のようには消耗しなかったし、
時期的にも花が少なく、撮影で長く足止めになるようなこともほとんど無かった。

今回、写真は1000枚ちょっと撮っているが、私にしては珍しく速いペースで登ることが出来た。

非合法マップ


ブナ台付近のブナ林
 


薬師岳の上りは延々とブナ林の中を歩く。

高度が上がるに従い、紅葉に突入。稜線近くでは早くも落葉が始まっていた。

滝倉、避難小屋跡付近のブナ林                                                                   倉方付近のブナ林 
 


倉方を過ぎるとほどなく、右側がガレ場になった稜線に変わり、展望が開ける。

倉方の少し先のガレ場から薬師岳方面を望む。この山は薬師岳ではなく前衛だった。




タテヤマウツボグサ(残り花)                                  ガレ場から南側、真昼岳や女神山(左の三角ピーク)を望む。 



薬師岳山頂手前から突然、目の前に和賀岳が現れる。

素晴らしい眺めだが、和賀岳はまだまだ遠いお山だなと感じる。



左の形のいいのは小鷲倉で、和賀岳山頂は右奥の高み。 




やっと薬師岳山頂。

ここまで来るのに二時間と少し。和賀岳山頂までのちょうど中間くらいだろうか。

薬師岳山頂(1218m)                                                薬師岳山頂から南西側を振り返る。
 
 

仙北平野(横手盆地)の眺め




今日は鳥海山が割とよく見えた。




紅葉真っ盛りの白岩岳を望む。
 



薬師平を過ぎると、草藪がひどくなる。
和賀岳が再び見えるようになったと思ったら、前衛の小鷲倉(1354m) だった。



小杉山から小鷲倉への稜線は南側の展望が素晴らしい。




小鷲倉への登りは見かけ通り、けっこうしんどかった。
小鷲倉から和賀岳山頂を望む。 




小鷲倉まで登っても和賀岳はまだ遠い。

しかしその先の稜線からの眺めは素晴らしいものだった。

小鷲倉から北側の眺め。




秋田駒ヶ岳



羽後朝日岳



田沢湖



新たな眺めに驚嘆しつつ、稜線を歩く。

左に羽後朝日岳、右奥に岩手山。 

   

南側の眺めが少し変わってきた。和賀川の新たな源流部が見えて来た。



和賀川源流部




山頂が間近になってきた。



山頂は思った以上に平坦だった。


しばし岩手側の眺めを。

岩手山。前列の山は左から大荒沢岳、畚岳。




岩手山の前列の山々は左から
大荒沢岳、畚岳、沢尻岳、根菅岳。根菅岳の奥に姫神山も見える。


手前は高下岳。その奥の列は左から箱ヶ森、赤林山、南昌山、東根山など。最奥の列、右側には早池峰山、薬師岳など。


山頂で一時間近く休憩したので、そろそろ下山しよう。ルートは来た道と全く同じ。
山頂から小鷲倉方面を望む。



 

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