モウズイカの裏庭2

秋田在・リタイア老人の花と山歩きの記録です。

層雲峡から大雪山・黒岳、北海岳へ(2)(2017年7月28日)

2021-07-30 | 北海道の山、湖

(本記事は自ホームページの旧記事をブログ用にリメイクしてアップ。その後、内容を少し改め、再アップしたものである。)


(本頁は「層雲峡から大雪山・黒岳、北海岳へ(1)」の続きです。)

赤石川や北海沢の流れや雪渓の近くでは、本州で見られないタイプの花風景が展開していた。 

北海岳(2149m)と北海沢の流れ。左の岩壁はクジャク岩。






ピンクの小花はエゾコザクラだった。




エゾコザクラ                                        白花タイプも混生。
 


いわゆる雪田に多い花だが、此処では流れの際にも進出していた。
東北地方では同じような場所に雪の精のようなヒナザクラが群れている。

エゾコザクラの花筵の隣、やや乾いた場所には・・・

イワギキョウ



イワギキョウは東北では限られた山の稜線ばかりで「高嶺の花」という雰囲気だが、
大雪山では場所を選ばずという感じで、黒岳のリフト下の草地にも群生していたのには驚いた。

ヨツバシオガマ                                 ジンヨウキスミレ。こちらは北海道限定種。
 


もう少し傾斜があって、なおかつ雪渓から水の供給があるような場所には

別のツツジ科が密な矮性低木叢を形成していた。 




キバナシャクナゲ                                                                                            エゾツガザクラ(エゾノツガザクラ) 
 


キバナシャクナゲは北海道と中部山岳には有るのに東北には無い。今回は疎らにしか咲いてなかった。
エゾツガザクラは月山や早池峰にも有るが、その数は少なく気息奄々と言ったところ。

見るならやはり北海道の高山だ。

コエゾツガザクラとアオノツガザクラ



エゾツガザクラとアオノツガザクラは雑種が出来やすく、
両種が混生している場所では様々な段階の雑種が見られると聞く。

アオノツガザクラ



北海沢の渓谷斜面にびっしり咲くのは・・・ 

エゾノリュウキンカ                                                                                                   エゾウサギギク
 


ミヤマリンドウ



北海岳への本格的な登りが始まったら、花の種類がガラリと変わってきた。 

イワブクロの白花品種と北鎮岳。                                                                                    イワブクロ
 


北海岳への登りで見た花たち。

エゾツツジ



クモマユキノシタ(北海道高山限定種)




チシマクモマグサ(北海道高山限定種)




コマクサ



エゾイワツメクサ(大雪山固有種)

 

来し方を振り返ると・・・




黒岳がワンコの後ろ姿のような恰好で見えた。

前景はチングルマやアオノツガザクラ。



前景は赤石川や北海沢の谷間。



御鉢平と北鎮岳ほか。




アラジンの魔法のランプみたい。




北海岳山頂に到着。
巨大火口・御鉢平を見渡す。







南の方は・・・







トムラウシ山と化雲岳の重なりをアップで。




赤岳と小泉岳(右) 。昨日、登った山たちだ。




東側の眺め。




最終地点の北海岳山頂で握り飯を頬張っていたら、ポツポツ雨が降りだして来た。

 帰りは久しぶりに雨合羽を着る羽目になったが、この日の撮影ノルマを全て果たしてからの降雨だったので何ら問題無し。
 下山後はゆったりと層雲峡温泉に浸り、疲れを癒した。こんなに満ち足りた登山は初めてかもしれない
( (´π`;)いつもの登山なら下山した後、温泉が有っても入浴せず、ただちに長距離運転に移行する)。


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層雲峡から大雪山・黒岳、北海岳へ(1)(2017年7月28日)

2021-07-30 | 北海道の山、湖

(本記事は自ホームページの旧記事をブログ用にリメイクしてアップ。その後、内容を少し改め、再アップしたものである。)


大雪山登山の二日目、7月28日はポピュラーな黒岳に登り、北海岳まで足を伸ばしてみることにした。
この日の天気は今のところ高曇りだが、午後からは雨との予報。
宿の向かいから出るロープウェイが動き出すのは午前6時。この日はのんびりと6時30分に乗車。 

黒岳七合目
から歩き出すと、北や東側の展望が素晴らしい。
まずは北の方、ニセイカウシュッペ山。


ニセイカウシュッペ山(1883m)、1800m超の無名ピーク、1811mピーク、平山(1771m) 



左から屏風岳(1792m)、武利岳(1876m)、武華山(1759m)など。



高曇りだが、視程は良好だ。
東の方、はるか遠くに富士山型の山々が見えた。

左から雄阿寒岳、フップシ岳、雌阿寒岳、阿寒富士。



当初、北見富士かと思ったが、角度がちょっと南寄りだし、富士山型ピークの数が多すぎる。
距離はかなり有るが、阿寒地方の山々と同定すると配列等も納得が行くものとなった。

八合目を過ぎたあたりからそろそろ花が多くなって来た。

最初に目に入ったのは、チシマノキンバイソウ。




チシマノキンバイソウ



似たような草姿だが・・・ 

ミヤマキンポウゲ



チシマノキンバイソウは前日の銀泉台ルートでは全く見かけなかったが、
今日の黒岳への上りでは一番よく目立つ花だった。




この斜面には背の高い草花(高茎草本)や低木が多かった。
手持ち書籍(北海道新聞社・発行、大雪山の自然2 高山植物)によると、「高茎草本群落帯」と呼ぶとのこと。

タカネスイバ                                      ウラジロタデ
 


タカネトウウチソウ                                トウヒレン属の一種
 


このトウヒレン属は初めはナガバキタアザミかと思ったが、変種のダイセツヒゴタイとすべきか。
ナガバキタアザミは早池峰でも見かけたが、黒岳のものは背が高く1m近くあった。




オオカサモチ                                                          マルバシモツケ
 


マルバシモツケは登山口の樹林帯から山頂付近の風衝地まで広く分布していた。

樹林帯では人の背丈を超えるものがある反面、風衝地では僅か数センチのものもあった。

トカチフウロ



トカチフウロは北海道に多いチシマフウロの地域品種で大雪山周辺だけに見られるようだ。
花はチシマフウロに較べると白っぽい。

 ハイオトギリ                                                                                                                                        ダイセツトリカブト
 


ハイオトギリは(国内では)北海道限定種。

ダイセツトリカブトは世界中で此処だけ。前日に見たホソバウルップソウやエゾハハコヨモギ同様、大雪山の固有種。

けっこうな枚数の写真を撮りつつも、団体客に追い立てられるようにして、一時間と少々で黒岳山頂(1984m)へ到着。


黒岳の山頂は展望が素晴らしかった。
新たに開けた西や南側に森林はほとんど見えない。途方もなく広大な高山帯ばかりだった。
気温もグッと下がり、 {{{゚◇゚;}}}ガクガク 震えながらの展望だった。
まずは真西。

真西側の眺め。北鎮岳(2244m)、凌雲岳(2125m)、上川岳(1830m)など。




時計と反対周りに、南側へ。
南西方向の眺め。御鉢平を囲む外輪山と最高峰、旭岳のアタマがちょろっと見える。




南南東方向の眺め。前日、行った赤岳や小泉岳、そして白雲岳が連なる。




いつまで見ていてもキリが無いので、石室の方に下りて行くことにした。
ご覧の通り、この先は高山帯ばかりが広がっている。今日の最終到着地は北海岳の予定。




しばし風衝地を歩く。前日の赤岳や小泉岳で見たような風景だ。




咲いている花は先ほどの黒岳上り斜面とは全く違う種類ばかり。

エゾイワツメクサとイワブクロ



エゾハハコヨモギとエゾツツジ(花は終了)                                                                                            イワギキョウ
 


石室が見えて来た。北鎮岳の雪渓もみごとだ。

黒岳石室と北鎮岳(2244m) 



途中の灌木茂みの下にゴゼンタチバナのみごとな群生があった。

どこの山でもよく見かける花だが、こんなにまとまり良く咲いてるのは初めてだ。




石室の十字路からは北海岳に向かう。

北海岳(2149m) 



ほどなく赤石川が現れ、渡渉する。

こんな高山帯によくもまあと驚くような川景色だ。
この川は巨大な噴火口・御鉢平の水を全て集めたもので、後で雄滝沢と名を変え、
流星の滝となって石狩川に流れ落ちる。




これから先、見かけた花たちを列記して行くが、必ずしも出て来た順番ではない。

理由はこの谷間の植生はモザイクのようになっており、同じ花が何度も現れては消える。
同じような環境の生育場所に現れるものを緩くまとめて列記してみる。
まずはツンドラやヒースのような植物から。

白っぽいのはハナゴケ(地衣植物)の一種だろうか。




イワヒゲ

 

イワヒゲは東北の高山にも有るが、株は小さく、花付きも良くない。大雪山のものは見応えがあった。

ジムカデ

 


ジムカデは東北の高山にもあると聞くが、まだ見たことは無い。


ミネズオウ                                                                                                 チシマツガザクラ
 


ミネズオウは東北の山でもよく見かけるが、大雪山のものは花に赤味があるように感じる。  
チシマツガザクラは八甲田や早池峰にあると聞くが、まだ見たことは無い。

ウラシマツツジの紅葉は美しいと聞くが、まだ七月なのに、一部の葉は紅葉していた。




(2)へ続く。


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アポイ岳コレクション(1993/06/12)

2021-01-09 | 北海道の山、湖

(本記事は自ホームページの旧記事をブログ用にリメイクしたものである。)

北海道の日高地方、襟裳岬の近くに、アポイ岳という小さな山がある。

アポイ岳(五合目付近より望む)

 



標高はわずか811mと低いが、高山植物の宝庫であり、
ヒダカソウやエゾコウゾリナ、アポイアズマギクなど、

世界中探してもこの山にしか無いという珍しい植物(固有種)がいっぱいある。
野草、特に高山植物ファンには涎タラタラ憧れの山だが、
いかんせん秋田からは遠すぎるし、
交通も不便なので、一生涯訪ねる機会は無かろうと思っていた。

ところが、ひょんなことから、この山に登る機会を得た。
時は1993年6月中旬。当時、私が加わっていた秋田の野草愛好会でちょっと翔んでる御方がこの遠征を企画。
冗談半分に私も参加表明していたら、あれよあれよという間に車の提供者&運転要員として組み込まれてしまった。
一行は約二十名(平均年齢、約60歳。私が最年少)。
6月11日の昼過ぎ、秋田県庁前を出発。

青森からはカーフェリーに乗り、船中泊(ろくに眠れなかった)。
翌12日の早朝4時半頃、北海道室蘭に上陸。苫小牧まで高速道を利用、
その後は一般道(200キロ近く)を東にひた走り。

朝8時にはなんとアポイ岳登山口に到着。
距離からすると、ちょっと早すぎる感もあるが、

北海道ではそれがあたり前、何しろ高速道も一般道も車の速度がほとんど同じなのだ。
郷に入っては郷に従い、地元の車の流れに合わせつつ、先導車に従っていたら、たまたまそうなってしまったのだ。
(一行のリーダーは、青森に着く直前、内地の県警から青切符を切られたばかりなのに怯むことなく、北海道でも皆を先導していた。)

登山口に着いたばかりの時はあいにく濃霧で何も見えなかったが、いざ歩き出したら、ドンドコ霧が晴れて来た。

たぶん一行の中に強力な晴れ男か晴れ女が居たんだろう。
初めは針葉樹林(アカエゾマツやキタゴヨウマツと思われる)で
下草の中にはエゾオオサクラソウやミヤマハンショウヅルなど綺麗な花もちらほら。

歩き出して1時間も経った頃、林が切れ、急に視界が開け出した。
標高で言えば400か500メートルくらいだが、ハイマツも現れ、辺りの景色は高山帯そのもの。 




そろそろ花の写真を出そうと思う。

エゾコウゾリナ Hypochoeris crepidioides(キク科)



アポイ岳とその近くのかんらん岩地帯特産。一見、タンポポに似ているが、よく見るとやはり違う。
朝、登る時は蕾だったが、帰りは写真のように開いていた。

 

チシマキンレイカ(タカネオミナエシ) Patrinia sibirica(オミナエシ科⇒スイカズラ科)



国内では北海道の高山でしか見られないオミナエシの仲間。

大雪山では平坦な砂礫地に生えていたが、ここでは岩の隙間から顔を出していた。
右端の赤味がかった芽はヒダカミセバヤ Sedum cauticolum と思われる。 


アポイカラマツ Thalictrum foetidum var.apoiense (キンポウゲ科)



アポイ岳以外では、道南の大平山(おおひらやま)だけに分布。

 

エゾキスミレ Viola brevistipulata ssp.hidakana (スミレ科)



アポイ岳をはじめとする北海道の超塩基性岩地帯に特産。

一般的なオオバキスミレ Viola brevistipulata が超塩基性土壌に適応して変化したものと思われるが、
雰囲気はだいぶ違う。 


アポイ岳で最もポピュラーな植物といえば、誰が何と言おうが言うまいが、
ヒダカソウだろう。

我々が訪ねた時期はモウ終わり頃と聞いていたので、それほど期待してなかったのだが、
幸いなことにある種の工作(※)が奏効し、ご覧の通り、残花を幾つか見ることが出来た。

※ある種の工作とは・・・

我々と一緒に登ったメンバーのうち、一番の秋田美人(ただし(^^;)かなりご高齢)が、
これから仕事をしに山に入る監視員のおじさんと登山口でバッタリ遭遇。

その後、彼女はこのおじさんと付かず離れず、和気藹々で登山。
秋田美人の熱情にほだされ、おじさんがチョロッと残花のあり場所を漏らしてしまった。

それを偶々、私は脇で聞いていたのだ。
ただ残念なことに肝心のヒダカソウは思ったほど・・・うっ (´π`;)これ以上は言うまい。


ヒダカソウ Callianthemum miyabeanum (キンポウゲ科)

ヒダカソウ                                ヒダカソウとエゾキスミレ(左)
 
  

 
ヒダカソウよりも感動したのはこちら ↓

ミヤマオダマキ Aquilegia flabellata var.pumilla



高山植物としてはポピュラーな花だが、東北地方では少ない(早池峰と八甲田山くらい)。

近くに同じく青紫の綺麗なチシマフウロも有った。が写真は失敗。


アポイクワガタ Veronica schmidtiana var. yezo-alpina f. exigua



こちらはオオイヌノフグリの親戚。登山道脇の裸地に埃を被りながら咲いていた。 


どうしてアポイ岳には珍しい植物が多いのだろうか?
私の手持ち資料によると、地質と地形、気象の三要素が絡んでいるようだ。
まず地質的にはこの山は第三紀(約1500万年前)からある古い山であり、
かんらん岩(一部、蛇紋岩)という超塩基性岩が露出している。

この岩から出来た土壌はその名前とは逆に酸性で栄養分に乏しく、
しかも普通の植物の生育には有害な金属イオンを多く含んでいる。一種の鉱毒だ。

更にこの山は海に近い為、夏は濃霧で気温が低く、冬は積雪が少ない為、地温も非常に低くなる。
このような厳しい環境の場所には、普通の植物は侵入しにくいので、
例えばヒダカソウのように氷河時代には栄えたけど、
その後、衰退してしまった植物にとっては、
シェルター(隠れ場所)に成り得たのだろう。

また後から入ってきた植物でも、例えばアポイアズマギクやアポイヤマブキショウマのように、
特殊な土壌や気象に適応するうちに、姿形を変化させてしまったものもある。
アポイ岳はこういった特別な山なので、他の山に無い珍しい植物がいっぱいあるのだ。

しかし、この山のお花畑は(^o^)ワーッキレー!と言うほど、花がびっしり咲いているわけではない。
下の写真からもおわかりの通り、花影は至って疎らだった。
集団美よりも個々の花をアップで愉しむタイプの山のようだ。





アポイアズマギク Erigeon thunbergii ssp. glabratus var. angustifolius




アポイ岳特産。ミヤマアズマギク Erigeon thunbergii ssp.glabratus に較べると、
葉(根生葉)の幅が狭く、花(舌状花)は白が多い。

   

エゾタカネニガナ Crepis gymnopus



北海道の超塩基性岩地帯に特有。
名前も姿もニガナの仲間 Ixeris のようだが、
厳密には雑草ブタナや園芸植物モモイロタンポポの属すフタマタタンポポの仲間。背景の紅はヤマツツジ。 

ヒダカソウやアポイアズマギクは期待していたほど綺麗ではない。言い方を変えれば、楚々とした花だった。
それにひきかえ、サクラソウの仲間は結構派手派手で見応えもあった。


サマニユキワリ Primura modesta var. samanimontana



岩の間からひょっこり顔を出し、愛嬌を振りまいていた。

 
ヒダカイワザクラ Primura hidakana


  

名前のごとく岩場に生えている。花は終わり頃で色も褪せ、傷んでいた。
 

エゾオオサクラソウ Primura jezoana var. pubescens



山頂の林の下に群生していた。
 

エゾオオサクラソウ。右の白花はヒメイチゲ  Anemone debiris 



この山は中腹にハイマツがあり、高山植物が生えているのに、山頂付近は林(ダケカンバ林)だった。

植物の垂直分布が逆転している
エゾオオサクラソウは登山口付近の林でも見かけたのだが、登りを急ぐあまり、撮影を見送ってしまった。
しかし山頂の林でまた会えたし、ゆっくり撮影出来たのは喜ばしいことだ。


アポイ岳

 


さて、この山の下りだが、登りと同様、慌ただしかった。

何故ならこの後に演歌で有名な襟裳岬も訪ね、今晩中に苫小牧の宿に入るスケジュールになっていたから。
従ってアポイ岳の滞在時間は実質4時間程度。
走りながらの撮影で写真としての質はご覧の通り、劣悪そのものだ

(更に2000年頃、フィルムスキャナーで取り込む頃にはポジフィルムの劣化がかなり進んでいた)が、
記録としては個人的には貴重なものなので、恥ずかしながらも敢えて掲示してみた。

襟裳岬は極めて濃厚な霧が立ちこめ、何も見えない初夏だった。寒い友達よ、欲張るのはよくないよ。
翌6月13日は帰るだけの一日だった。天気はまずまず。
高速で伊達まで走り、後は函館まで一般道。途中、羊蹄山や有珠山がよく見えたが、何故か写真は無い。
長万部の土産物屋で鮭トバや毛蟹を仕入れ、フェリーの中で酒盛り。青森に上陸したら、ついに雨が降り出した。
雨脚は強くなる一方で、川の中を運転しているようだったが、ナントカ無事、秋田まで辿り着いた。
同行の年配の方々をそれぞれの自宅までお送りし、帰宅したら夜9時頃だった。 

1993年といえば、私は園芸を始めて二年目くらいだったと思う。
その後、空前のガーデニングブームが起こり、そちらに没頭、山歩きをしなくなった。
山を歩いたのは実質このアポイとそのすぐ後の白馬が最後、と言っても十数年後再開しているから、
ファーストフィナーレだったと記憶している。

本頁作成にあたっては、次の書籍資料を参考にした。この場を借りて御礼申し上げる。
◆豊国秀男・編 山渓カラー名鑑 日本の高山植物/山と渓谷社・刊
◆趣味の山野草(1985年4月号)アポイ岳の花の特集記事(写真、文:山崎隆)/月刊さつき研究社・刊

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道東の湖巡り・後編(2007年7月7日)

2021-01-08 | 北海道の山、湖

(本頁は「道東の湖めぐり・前編」並びに「オホーツク挽歌・・・」の続きです。)

【3】屈斜路、表摩周、オンネトー+α 

オホーツク海まで行ってしまった(こちら)ので、少し遅くなってしまったが、
今日の午後は摩周湖の表側をじっくり拝見し、十勝の宿まで戻る予定。

日頃の行いが極めてえがったせいか、今日の摩周湖は  ↓   のような姿を惜し気もなく魅せてくれた。
このように見えるのは地元の方の話では25日ぶりとか。


摩周湖・第三展望台より




その前に隣の大湖、屈斜路湖を少しだけご覧いただきたい。

ハイランド小清水725付近より。

 



摩周火山や硫黄山(アトサヌプリ)も見える。

 



藻琴山展望PAより。

真ん中のもっこりはサワンチサップ(ポンポン山)や硫黄山(アトサヌプリ)。

 



中島(右)や和琴半島(左)、遠く雄阿寒岳を望む。

 



続いてこれが表摩周だ!

そして摩周ブルーだ!!
まずは第三展望台より。



 

摩周岳(カムイヌプリ)やカムイシュ島を望む。



もろ絵葉書みたいな写真ばかりで恐縮。
ここでは撮影場所も時間も限定されているので、どうしてもこうなっちゃう。
ただし花と摩周湖を一緒に写すシーンには恵まれた。
 
オオカサモチと。                           ヤマブキショウマと。
   


他にはトウゲブキやヒオウギアヤメも咲いていた。

北側。斜里岳や裏摩周方面を望む。 




斜里岳方面をアップで。




南側を写す人はあまり居ないだろう。




ここで摩周湖第三展望台より屈斜路湖方面を振り返ってみる。

左の禿山は硫黄山(アトサヌプリ)、そしてサワンチサップ(ポンポン山)。右奥のなだらかな山は藻琴山。


 

次いで著名な第一展望台より。ここからは摩周岳の火口の中身が見える。
 

右に摩周岳(カムイヌプリ)、左奥に斜里岳。
 



摩周岳(カムイヌプリ)のアップ。 



斜里岳方面のアップ。手前にカムイシュ島。
 



いかがですかな。摩周ブルーは堪能されましたかな。



ラストは

遠く離れた雌阿寒岳西麓(十勝国)にあるオンネトー。 

左に雌阿寒岳、右に阿寒富士。



雌阿寒岳




以上、7月7日のできごと。
 

まっ (´π`;)まだ有った。
実は、翌7月8日、紫竹ガーデンを訪ねた(記録はこちら)後にもう一湖訪ねている。
 

十勝国の然別湖(しかりべつこ)






 

此処は風が強く、湖面は波立っていた。涼しさを通り越し、{{{゚◇゚;}}}寒かった。
湖面の高さは803m、水深は108mもあると聞く。


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道東の湖沼巡り・前編(2007年7月7日)

2021-01-07 | 北海道の山、湖

昨年末、ある写真を探そうとして自PCのハードデスクをあたったところ、懐かしい写真がゾロゾロ出て来た。
その多くは既に自ホームページで公開しているものの、
十数年前に作ったこれらホームページは当時のネット環境制限も有り、
頁は短く、写真サイズも小さくせざるを得なかった。
今、見返してみると信じられないほどつましいものだった。
冬場は山に行けないので(雪寄せ仕事が無ければ)ヒマでしょうがない。
この閑散期を利用して昔のホームページの幾つかをリメイクしてみようかなと思う。



いきなり私事で恐縮。(2007年)5月連休明け頃から、ひどい鬱に苛まれていた。
療養のため、勤務先に休暇を願い出たものの、なかなかお許しが出なかった。
7月になり、再度、申請してみたところ、その時はすんなりと認められた。
だからといって、ずっと自宅でひきこもっていてもしょうがない。

友人医師(精神科)らの薦めもあり、気晴らし療養も兼ねて北海道に行ってみることにした(家内も同道)。
行き先は今まで行ったことの無かった道東地方釧路(十勝までは学生時代に行っていた)。
7月6日の朝、飛行機で新千歳に移動、それからJRで帯広駅へ。帯広駅前から先はレンタカーを走らせ、

夕方、阿寒湖畔の宿に到着。道東の湖を巡る旅は翌7月7日の早朝に始まった。


【1】まりもっこり阿寒湖  

7月7日の朝は阿寒湖畔の宿から望む雄阿寒岳がとても眩しく、まりもっこりと聳えていた。 


2007/07/07 雄阿寒岳と阿寒湖。




この風景、厳密には、客室に備え付けの露天風呂から眺めたもの。
雄阿寒岳が眩しいのは真東にあり、早朝で逆光だったから。

この露店風呂は今までに入った中では最高だった。

 
露天風呂                              ボッケ


素晴らしい晴天だったので、6時前には宿を出て、湖畔を散歩してみる。
湖が近づいたら、家内からいきなり「とうさん。お○らしたでしょ。」と言われてしまった。
「おっ(´π`;)俺はやってないよ~。」 
犯人はボッケ(泥火山)だった。屁臭い広場の向こうには、青々とした阿寒の湖面が広がっていた。

 



湖畔の温泉街を望む。右の山はフップシ岳。雌阿寒岳は真ん中辺に少しだけ見える。

 



散歩の途中見かけた草風景。 

アキタブキ

 


北海道のフキはやたらとでかい。コロポックルの伝承が生まれるのもむべなるかな。

ただしこのフキの正式名称はアキタブキで秋田名物の大蕗と同じものだ。 
ヨブスマソウもでかかった。ヨブスマとはムササビやコウモリのことらしい。
言われて見ると、葉の形がそうも見えてくる。山菜としても利用されている。
 

ヨブスマソウ                              エゾノレイジンソウの花アップ。
 



エゾノレイジンソウは猛毒のトリカブトの仲間なので、たぶん喰えないだろう。

名残りは尽きないけれど、阿寒湖をそろそろ出発だ。 




とは言っても、

私達は船ではなくレンタカーで一路、弟子屈へ向かう。
途中の森林風景はとても素晴らしかった。がさっぱり写真を撮ってない。
前後を大型観光バスに挟まれながらの走行なので、写真撮影で停めたくても停められなかった。
それでも途中の観光スポット二箇所ではナントカ停められた。 

双湖台よりペンケトーを望む。でかい方のパンケトーはあまりよく見えなかった。




湖も好いが、廻りの森林との調和が素晴らしかった。
本州ならばどこかしらに植林やスキー場がつぎはぎのように見えるものだが、 ここにはそれらが全く無い。

続いて双岳台より雄阿寒岳(右)と雌阿寒岳、阿寒富士(左奥)を望む。




雌阿寒岳と阿寒富士(左奥)



こちらから見る雄阿寒岳は「もっこり」と言うよりもニョキッと颯爽な感じ。

 



弟子屈はもうすぐだ。 


【2】裏摩周への長い道のり 

今日のドライブルートだが、当初は、
弟子屈から、摩周湖や屈斜路湖を周遊し、また阿寒湖に戻り、最後にオンネトーを掠めて帯広に戻る
つもりだった。

しかし今朝になり、摩周湖はあまり知られていない裏摩周にも行って皆と差別化してやろうなどと、
邪なことを急に思い立つ。

その為には、弟子屈から先は北進せず、東の方、根室国までクルマを進めなければならない(国道243号線を東進)。 

北に望むは摩周火山。右のベコのような山は西別岳。


 


根網国境の山並み。真ん中辺の残雪があるのは斜里岳か。

 



北に遠く山並みが見える以外は、どこを見ても牧場風景が延々と広がっている。

たまにベコ(牛)の群れを見かけるものの、
人家や人影はさっぱりで、電線や道路標識を除けば、
いわゆる人工物は皆無に近かった。
養老牛(根室国・中標津町)の集落で自販機を見つけた時は(^^♪嬉しかった。 
養老牛から先、今度は北西の方角に走る。目前の山の斜面に「牛」のような文字が。 







行く手に摩周火山が立ちはだかる。さっきとは山の位置が左右逆になっている。
 

左・西別岳 800m、右・摩周岳(カムイヌプリ) 857m 



こっ(;゚Д゚)この山の陰にあの有名な「摩周湖」がある!

今日はこんなに天気が好い。いくらなんでも霧で見えないなんてことは無いだろう。
根室網走国境の清里峠(434m)が近づくと、道路端にこんな綺麗な花がチラホラ。 




チシマフウロのようだ。
本州では汗水流して高山に登って初めて見られる花がここでは平原のど真ん中、道路端に咲いている。

撮影の機会は逸してしまったが、他には、
スカシユリの仲間やコウリンタンポポ、ルピナス、フランスギクなどが道端で咲き乱れていた。

いずれも法面緑化などで使ったものが野生化したものだろう。

さて、いよいよ摩周湖が。{>(´π`)<}〃パタパタ
 そっ(;゚Д゚)それも裏から見た姿だよん。

裏摩周展望台より摩周湖を望む。







う~(-_-;)樹が邪魔でよく見えん。

裏摩周は残念だった。此処は網走根室釧路三国の国境付近に位置している。
問題は此処からどうやって脱出するか。
表摩周の第一、第三展望台は目と鼻の先にあるが、地図を見ると、直接繋がる道路が無い。
表摩周に行くには、

(1)今来た長い道のりをそのまんま数十キロ戻り、弟子屈経由で行くか、
(2)このまんま北上し、網走国の清里町の途中から小清水町に移り、
国道391号線に乗り換え、南下する(こちらも(-_-;)やはり数十キロ)

しか方法は無さそうだ。
北側を見ると、斜里岳が俺を呼んでる。

 



結局、私は後者(2)のルートを選択。

そして此処まで来てしまった以上、(`◇´)オホーツク海まで行ってみるべ!
ってなことになった。 

このほぼ続きは・・・ ⇒ オホーツク挽歌・エゾキスゲ。(2007年7月7日)

そして道東の湖めぐり・後編へ続く。


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コメント
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