モウズイカの裏庭2

秋田在・リタイア老人の花と山歩きの記録です。

春の山伏岳に絶景を見た。(2017年5月29日)

2022-06-01 | 泥湯三山・虎毛山

本記事は自ホームページの旧記事をブログ用にリメイクしたものである。
今回、写真を入れ替え、再アップした。


昨年、紅葉時に高松岳と山伏岳に登ったが、この二山から見た眺めはただものではなかった(こちら)。
残雪のある時期ならばもっと神々しい景色が見えるのではないかと勝手に推測し、登山のタイミングを窺っていた。


湯沢市駒形町より望む泥湯三山。左から小安岳(1292m)、高松岳(1349m)、山伏岳(1315m)。



更に接近し、泥湯温泉から川原毛硫黄山に行く途中から
高松岳を望む。

 


今回のマップ




今回は川原毛硫黄山から山伏岳をめざした。そして余力があったら、高松岳にも足を伸ばそうと考えた。

なお、先週、訪ねたばかりの八幡平、玉川温泉叫沢付近で27日、タケノコ採りの女性がクマに襲われて亡くなられた。
従来からのクマよけ鈴だけでは不十分と思い、急遽、クマよけホイッスルも携行。


私のクマよけグッズ一式。ホイッスルは右上。                                                           途中のブナ林。
 


このお山、花は少なかった。 


ムラサキヤシオ                                       ツバメオモト 

 



けたたましくホイッスルを鳴らしながら歩くこと約一時間、

突然、激しい息切れと目眩に襲われる。前を見ようとするが、眩しくて目を開けられない。
しばし休憩し、水分を補給したところ、症状は収まったが、
今度は登山道が雪に覆われ、どこをどう歩いたら良いものやら・・・。




後々考えるに、あの時のパニック症状は過換気症候群ではないかと思う。

原因はホイッスルの吹き過ぎだ。

約一時間のロスタイムを経て、山伏岳山頂に到着。 


山頂に咲いてたミツバオウレン                               山伏岳山頂

 



山頂からの眺めは今までのマイナス分を補って余りあるものだった。

まずは北西方向に浮かぶ鳥海山。


山伏岳山頂から見た富士山型鳥海山



 

次に西側。
今回のメインテーマとも言える神室連峰の眺めに移行。 
 
左から神室山、そして前神室山。 



神室山山頂付近を拡大すると・・・

奇しくも山頂と月山が重なっていた。
 



神室連峰中枢部分の眺め。

左から小又山、天狗森、神室山(月山)、前神室山。
 


個人的にはこの辺りの眺めが絶景!!かと・・・。

神室連峰中枢部分の眺めと手前に屏風尾根。

 

屏風尾根のアップ。

右下の急斜面はジャンダルムと呼ばれる。

 


少し高松岳方面に移動し、神室山頂と月山のダブリを是正してみる。

月山と神室山頂。


 

改めて神室連峰の中枢部分を。

神室連峰の南の方。
 


左から小又山、天狗森。

バックに連なる白い山は葉山や朝日連峰。

 


神室連峰の南の方と軍沢岳、屏風尾根などの眺め。

 


こちらは先週、登ったばかりの禿岳。

鬼首の禿岳(1262m)、バックは船形山と周辺の山々。


 

そして秋田県最奥の山、虎毛山。
 
虎毛山(1433m)。右奥に禿岳。 



虎毛山(1433m)。

 



ここらで山伏岳の山頂付近から高松岳への稜線で見かけた花たちを。

シラネアオイ                                                                                                        ヒメイチゲ
 


イワナシは何故か八重咲きが多かった。                                                          マルバマンサク
 



この山は上の方も花が少なかった。
季節的に早いせいもあるだろうが、

稜線まで灌木や笹がびっしり茂っており、花の生育場所そのものが無いという感じだった。

東側には高松岳。
今回、その山頂をめざすが、残雪で道を見失ったので、途中で諦める。

高松岳(1348m)。
山頂には避難小屋がある。眺めは右側の出っ張りの方が良かった。



高松岳と小安岳の鞍部から栗駒山が。

栗駒山(1627m) 




北東方向には焼石岳がでかい。

焼石岳(1548m)。
左側の三角の山は三界山と思われる。



下山時は迷うこともなく、また過換気症候群も起こさず、無事下山

 



かと思ったら、登山口の直前で転倒し、右肩を強打。

クマに遭遇しなかった安心感なとで気が緩み、足がもつれてしまったようだ。
それでも帰りはまだ運転出来た(翌日は痛みがひどくて整形外科の厄介になった)。

川原毛硫黄山
 



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秋田最奥の山、虎毛山に挑む。(2017年9月16日)

2021-09-19 | 泥湯三山・虎毛山

(本記事は自ホームページの旧記事をブログ用にリメイクしたものである。)

秋田県の南東端にある虎毛山はずっと未踏だったが、9月16日にやっと登ることが出来た。
この山はとても奥深い山なので山麓や人里からその姿を仰ぐことはほとんど不可能だ
(湯沢市の秋宮温泉入り口付近から一部が見える程度)。

近くの高松岳や神室山などの山頂に立つとその姿は丸見えだが、これらの山自体、そんなに登る機会は無いので、
もしかしたら虎毛山は東北地方の名山では最も姿が見えにくい山かもしれない
(日本百名山では尾瀬の平ヶ岳や日高幌尻岳に匹敵か)。

写真は先週(9月9日)、宮城山形県境の禿岳山頂から見た姿(記録はこちら




登山口には朝6時に到着。土曜日なのに私以外は誰も居ない。クマさんがちと心配。
林道のように広い登山道を歩き出すと、ほどなく
浅川マキではないが、今は誰も渡れない赤い橋が見えて来る。

赤倉橋。今は通行止めの旧・国道108号線に架かる橋。
 

   

橋をくぐった後は約一時間、川沿いに林道を歩いて行く。
途中から道幅は狭くなるが、平坦でしっかりした道が続く。

赤倉沢の渡渉点



渡渉した途端に道路状況は激変。

ここから標高差600mの急坂がいきなり始まる。階段道の次には木の根っこ道。

 



道は険悪そうに見えるが、昨年同時期、登った神室山(西ノ又ルート)(こちら)に較べたらずっと歩きやすかった。

登山道はとてもよく整備されており、さすが虎毛山、随所に虎縄が張られていた
(上りの時はほとんど使わなかったが、膝を痛めた下山時にはタイヘンお世話になった)。

急坂は前半がヒノキアスナロ(青森ヒバ)、後半がブナの林。展望も草花もほとんど無かった。

このヒノキアスナロには夫婦松ならぬ夫婦桧と名札があった。                ブナの林
 


標高1234mと覚えやすい数字の稜線に出るとやっと虎毛山の姿が。

虎毛山



標高が1433mなのに、このように山頂までびっしりと森に覆われている山は北東北では珍しい。

西の方には神室連峰が屏風のように連なる筈だが、
今日は雲がかかっていたり、視程もイマイチであまりよく見えなかった。

神室山(1365m)



今回の登山で一番興味があったのは、皆瀬川源流部の眺めだった。

皆瀬川は秋田県の南半分を潤す雄物川の有力な支流のひとつ。その最初、最高所の一滴はこの虎毛山から始まる。
またこの源流部には全く手つかずの原生林が広がっており、その自然度は世界遺産、白神山地の中核エリアにも匹敵するのではなかろうか。
個人的興味に走り、恐縮だが、例の1234m稜線付近からの北~北東方向の眺めで山座同定を試みた。

1234m稜線付近からの北~北東方向の眺め



山座同定



なお次の写真は昨年秋の写真だが、

高松岳から南の虎毛山方面を眺めたもの。

2016/10/22 高松岳山頂から見た虎毛山。



詳細はこちら

両方合わせれば、皆瀬川源流部の眺めはほぼ完成。 話を虎毛山に戻して、その山頂部。

山頂に到着。虎毛山は日本一のトラの山と彫ってあった。それ故に阪神ファンの登山が多いとも聞いた。
上りにかかった時間はコースタイムとほぼ同じ3時間45分。
誰一人、追い越すことも追い越されることもなくたった一人の山頂。

山頂標                       山頂で偶々会ったfb友人、Y氏(横手高校教諭)と。
 



と思いきや、その後すぐに登山者が続々と。
湿原を廻って早い昼飯を食べていたら、今度は高校生の団体が押し寄せ、山頂は騒然となった。

その中に知ってる方が一人居た。聞くと、高校生を引率し、避難小屋のペンキ塗りボランティアに来たとのこと。

山頂部は湿原が広がっており、木道を少し歩くと池塘もある。
今までの森林ばかりの急斜面からは想像もつかない平らで広い山頂だ。
仙北市の大白森、大館市の田代岳と並び、秋田の三大フラットと呼びたい。

山頂部の湿原。バックは須金岳。






期待していた湿原越しの栗駒山は雲に隠れて見えなかったが、

その広がりはまさしく「雲上のオアシス」。ただし、今日は ( ̄π ̄; 風が冷たかった。
山頂部の紅葉は始まったばかり。

バックの山々は泥湯三山、左から山伏岳、高松岳、小安岳。



知人と別れ、下山しようと立ち上がったら、右足の異変に気づく。

右足が強張ってしまい、思うように動かせない。無理に動かし、歩くと今度は膝に強い痛みが。
8月27日の焼石下山時(こちら)に始まった右膝故障が再発した。
それでも下り坂では随所に張られた虎縄にしがみつき、四時間半かかって下山出来た。
結局、今回は上りよりも下りの方に時間がかかってしまった。

季節的なものもあるが、今回の虎毛山には花が少なかった。
山頂付近では、湿原でエゾオヤマリンドウ、

エゾオヤマリンドウ



そして登山道脇では身をよじってる変なキノコくらいだった。

サヤナギナタタケだろうか。



山麓の赤倉沢沿いにはまだいろんな花が咲いていた。

ダイモンジソウ



ウメバチソウ                                     ツリフネソウ
 



写真では分かりにくいが、此処のウメバチソウは異常に花がでかかった(特に大きいものは径4,5センチもあった)。

また此処のツリフネソウは花色の薄いものが多かった。
山によって花はいろいろ変わるものだ。

サラシナショウマ



クロバナヒキオコシ




テンニンソウ                                       ミヤマニガウリ (雄花)
 



ミヤマニガウリ (実と両全性花)



或る方から、赤倉沢にはオタカラコウ(キク科)が咲いていて、ここはおそらく秋田では唯一の生育地と聞いたが、

今回は残念ながら見出せなかった。

(※この山は2018年夏の集中豪雨で土砂崩れが発生、登山道も崩壊したため、登山できない状況が続いている。)


こちらは遠く離れた秋田市の某踏切。
何故こんなところ(海に近い平地)に虎毛山なのかずっと不思議に思っていた。

虎毛山踏切



しかし今回、友人からの助言が有り、謎は解けた。 ⇒ こちら
該当箇所を抜粋コピーさせて頂く。

「・・・小高い山と言えば、土崎の北方面に相染という地区があり、
そこに「とらけやま」
という場所がある。
あったというべきかもしれないが。
現在小高い場所として坂道になってる踏切があり、とらけやま踏み切りとされてる。
なぜ「とらけ」なのか。
「虎毛山」だと思うけど、トラ刈りのトラのように思う。
木がまばらに生えてたとかだろうか。・・・」

秋田県南の虎毛山とは関係なく、この踏切の近くに「虎毛山」という地名がかつて有ったようだ。


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虎毛山にも絶景あり。(2018年6月3日)

2021-06-08 | 泥湯三山・虎毛山

(本記事は自ホームページの旧記事をブログ用にリメイクしてアップ。その後、内容を少し改め、再アップしたものである。)

秋田県南、最奥の地に有る虎毛山には前年(2017年)の秋に初めて登っている(記録はこちら)。
今回は二回目、初夏6月3日の記録である。

虎毛山山頂付近から見た眺めた神室山(+前神室山)、そして鳥海山。




何故、この日に行ったのか。一番の理由はfb友人Wさんの五月下旬のfb投稿記事だった。

隣にある神室連峰や遠く鳥海山の眺めが実に素晴らしいのだ。
(´π`;)ワタシも早速、観に行きたいと思ったが、何しろマイナーな山なので平日単独ではクマさんが怖い。
ところがその後、Wさんから6月3日が山開きだと教えてもらった。
いくらなんでも大人数が登るその日くらいはクマさんも遠慮するだろう(元々、虎の山だし)と思い、
天気も上々なので、ことに及んだような次第。

結果は↑写真の通り。

ところで虎毛山はとても奥地にある山なので、(秋田県側の)下界からその姿を見ることはかなり難しい。
次の写真は秋宮温泉入り口付近から見た姿で、もしかしたら下界(山麓)から見えるのはここともう1ポイントくらいだろう。

秋宮温泉入り口から見た虎毛山(下山後、撮影)。



今回の非合法マップ(オレンジ破線が今回歩いたルート。)



登山口からホンの少し奥、旧・赤倉橋の手前までクルマを進め、駐車。
このすぐ先に通行止めの標識があるが、約2キロ先の登山ポストまでクルマを進める人も多い。

山開きの日なのに、まだ早すぎたのか、登山者は我独りのみ。
朝6時頃、クマ除けホイッスルを吹きながら、歩き出す。頭上には誰も渡れない謎の赤い橋が。
この付近の標高は約480m、1433mの山頂までの標高差は950m。
今のところ、今年一番の標高差で、長丁場になりそうだ。

よってこのレポートも少し長くなるが、どうかお付き合いのほどを。
初めは渓流沿いの平らな道だが、これが一時間くらい続く。今の時期、花はフキ以外はさっぱりだった。

旧・赤倉橋                                       アキタブキの古花
 

崩壊地に咲き残っていたキクザキイチゲ。花は傷んでいた。


 
崩壊地の雪崩あと                               休憩しない休憩地の先から急登が始まる。 


崩壊地を過ぎると、ほどなく、赤倉沢の最後の橋(標高約625m)に到着。
ここを渡った場所は「休憩地」とも呼ばれるが、今までずっと平らな道で疲れてないので、無理に休憩するまでもない。
その後は、高松岳への分岐点の有る1234m地点まで長い登りが始まる。標高差は約600m。
地図で見ると、けっこう厳しい登りのように見えるが、いざ歩くと危険な個所も無く、
前に登った神室山・西ノ又コース(こちら)に較べたらずっと楽だと感じた。
そう思ったのは、登山道がとてもよく整備されているからだろう。
針葉樹の多い森林は暗く、はたまた季節的なものなのか、花はギンリョウソウ以外、何も無かった。

急な斜面がひと段落すると、枯れた針葉樹がやたらと多くなる。ここの針葉樹はヒバ(ヒノキアスナロ)やクロベ。

ギンリョウソウ                                   枯れた針葉樹林

 


夫婦桧付近まで登ると、サラサドウダンがほどよく咲いていた。

サラサドウダン



さらに進むと新緑のブナ林に変わる。

樹間越しに雪の残る山々がちらりと。

神室連峰最高峰・小又山 



遠く月山も見えた。




そうこうしているうちにポッカリと1234m分岐地点に到着( (´π`;)一応、ここまではコースタイムの三時間で到着)。

少し歩くと、目の前に虎毛山が初めてその姿を現わす。
ここから見る虎毛山は、東北の高山としては珍しく山頂まで樹林にびっしりと覆われていた。

虎毛山本体を望む。 



1234m分岐地点を過ぎると、今まで見えなかった北東側の景色が展開する。




虎毛山山頂までに見かけた花たち。

タムシバ




ムラサキヤシオ 



オオカメノキ                                   山頂の避難小屋が見えて来た。 


樹高が低くなり、山頂の避難小屋が見えて来たが、実はここから先がなかなか進まなかった。
理由は以下の写真撮影での停滞と突然のスタミナ切れ。

分岐点から山頂まで標高差200mで45分となっているが、今日のワタシはその倍、一時間半を要した。
その間に山開き登山の皆さんに次々と追い越され、結局、山頂までは4時間半もかかってしまった。

まずは西側の山岳展望。 

虎毛山山頂付近から見た眺めた神室山(+前神室山)、そして鳥海山。



鳥海山のアップ



神室山のアップ



鳥海山も綺麗だが、ここから望む神室連峰は格別に素晴らしい。

緩やかな山ばかりの東北では珍しくアルプス的な山岳景観と言える(東北では他には朝日連峰、飯豊連峰くらいか)。
一応、山座同定を試みた。 

神室連峰核心部


 

神室連峰南部と月山 



避難小屋のある山頂を通り越すと、目の前に突然、湿原が広がる。

この風景ゆえに、虎毛山山頂部は「雲上のオアシス」とも呼ばれている。

山頂の湿原。遠くに見えるのは栗駒山。 




 



栗駒山をアップで。




個人的には先の神室連峰の眺めとともに、この湿原も『絶景』だと思うのだが、いかがなもんだろう。


湿原越しに須金岳。



鬼首カルデラと禿岳。

 

山頂付近で見た花たち。

イワカガミ                                                                                                                           チングルマ
 


ヒナザクラ                                     ミツバオウレン 
 


他にはショウジョウバカマを見かけた。

今回、山頂部の高山植物は季節が早く、開花しているものは僅かだった。
ただし季節が進んでも、この山の花の種類や量はあまり変わらないように感じられた。

下山は山開き参加ご一行様と一緒だったので、三時間弱とほぼコースタイム通りだった。


【後日談】

虎毛山には初夏、初秋と登ったが、出来れば紅葉時期にも行きたいと思っていた。
ところが2018年の真夏の水害でメイン登山道が崩壊し、以降、このルートからの入山はかなり難しい状況となった。
この件については、SONEさんの「(続)東北の山遊び」に詳しい報告が有るので、リンクを貼らせて頂く。⇒こちら
今後、虎毛山は他の山の上から眺めるだけの存在になってしまうのか。

2017/05/29 山伏岳から眺めた虎毛山。
 




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高松岳に絶景を探して。(2016年10月22日)

2020-11-09 | 泥湯三山・虎毛山

(本記事は自ホームページの旧記事をブログ用にリメイクしたものです。
本ブログをスタートしてまもない頃、アップしたため、ご存知でない方も多いようなので、
少し修正のうえ、再アップ致します。)

昨年(2015年)あたりから山歩きを少しずつ再開している。
まずは秋田近辺の著名な山からスタートしたが、今回(10月22日)はあまり知られていない秋田県南の高松岳に行ってみた。
ここには屏風岳という素晴らしいピークが有ると、最近、登山関係fb仲間から教えられた。
これは早速、自身の眼でも眺めてみたいと思い、今回の登山となった。
なおこの山には、高校時代(約45年前)に一度登っているが、当時はそのようなピークがあることに気付かなかった。

高松岳に登る途中から見えた屏風岳(1158m) 



この日、高松岳には南側の湯ノ又沢から登り、更に山伏岳にも足を伸ばして同じコースをそのまま戻っている。

大まかなコースタイムは・・・
7時ちょうどに湯ノ又大滝(標高約600m)からスタート。9時半、高松岳山頂(1348m)到着、11時ちょうど、山伏岳山頂(1315m)到着で長い昼休み。16時、湯ノ又大滝に下山。

オレンジ破線が今回歩いたルート。




湯ノ又コースを選んだのは、屏風岳の眺めが良さそうだし、かなり奥までクルマで行けると踏んだからだが、
現実には、湯ノ又大滝を過ぎてすぐのところにご覧の通りの看板が立っており、長い林道歩きを強いられた
(地図上の766m地点、車道終点までの普通車乗り入れは困難だった。また湯ノ又温泉は廃業し、解体された後だった)。


 

湯ノ又大滝                                車両通行禁止のお知らせ


しかしこの林道歩きも悪くなかった。

仮に無理してクルマで行っても私のクルマでは腹擦りは必至、更に厚く降り積もった落葉でスリップの可能性もあった。
それ以上に素晴らしい紅葉が愉しめた。





湯ノ又沢の渓流は白濁してるように見えるが、白いのは水ではなく岩の色だった。


 

湯ノ又沢の渓流


沢と別れ、高松岳本体の登りになると、傾斜がきつくなり、ロープ箇所も出てきた。

なお今回の高松岳の登山者は終始、私独りだった。

後に述べる山頂部からの展望はもちろん、途中の素晴らしい紅葉もほぼ完全独占したことになるが、
内心は、「 (´π`;)クマさん、どうか現れないで。」とひたすら祈るばかりの山歩きだった。

屏風岳と思われる急傾斜の山がチラリと見えた。



 


やせた稜線に辿り着くと、南側の景色がドバーッと開けてきた。

左の丸い山は虎毛山(1433m)。



眺めはよくなったが、鼻をこするようなきつい登りがまだしばらく続く。

 
「鼻こすり 急登!ガンバロー」と書いてあった。


振り返ると、神室連峰の眺めが素晴らしい。




北に屏風岳の岩場がしっかり見えるようになったら

 


高松岳の山頂だった。
なお高松岳の山頂は南北にふたつ有る。最初は小祠のある南山頂。
こちらは北山頂に較べると、少し低いが、ここから虎毛山へのルートが分かれ、展望が素晴らしい。

高松岳南山頂から東側、栗駒山方面を望む。



栗駒山をアップで。




栗駒山の山頂部にはうっすらと白いものが見えた。

これは霧氷のようだった。手前は吹突岳(1221m)の連なり。

北東に焼石岳。




真北の方向には奥宮山と横手盆地が。




今日は鳥海山もよく見えた。この時期としては珍しく、まだ冠雪していなかった。

高松岳南山頂から、鳥海山を望む。右手前は山伏岳(1315m)。




北側にあるもうひとつの山頂には1349mの三角点と避難小屋がある。

高松岳山頂の避難小屋。中は綺麗だった。

 


右上は山伏岳に行く途中で見た高山植物の葉っぱ。ゴゼンタチバナ、イワカガミ、ミツバオウレンなど。
季節的なものもあり、今頃咲く花は皆無だった。
高松岳、山伏岳の稜線は灌木に覆われており、こと高山植物に関してはあまり期待できない山だと思った
(この件については2020年6月6日に確認している。⇒ こちら)。

山伏岳に向かう途中から、高松岳を振り返る。

左側が北山頂で1349m、避難小屋がある。右が南山頂で少し低く小祠がある。



山伏岳までは途中に1261mピークもあり、けっこう長く感じた(一時間強かかってしまった)。

午前11時、山伏岳山頂に到着。今日はここで昼飯タイムとする。

山伏岳山頂から神室連峰、屏風岳の眺め。



あまりの眺めの良さに山座同定を試みる。まずは南西側の神室山方面。





屏風岳とジャンダルム。




これを間近に見たくてわざわざ山伏岳までやって来たのだ。

下側、ジャンダルムの方から人の声がした。秋の宮方面から直登してきた団体さんだった。

今日、自分以外の人間に会ったのは山伏岳の山頂だけだった。

神室山をアップで。




神室山にはひと月前、登ったばかり(記録はこちら)だが、実にしんどい山だった。
日本一のキヌガサソウ群生を見るため、また登らなければならない。来年以降の課題だ。

山伏岳からの帰り、(二回目に登った)高松岳南山頂から、朝日連峰や月山が見えた。
序なので南西側の山々も山座同定。





月山付近をアップで。



他に遠く飯豊連峰や西吾妻山、蔵王まで見えたが、写真は省略。

山形の名だたる山々が一望出来たものの、比較的近くにある船形連峰は虎毛山のかげになってしまい、よくわからなかった。

虎毛山。高松岳と虎毛山を結ぶ稜線はブナの樹海に覆われていた。



虎毛山にも登ってみたいが、今年はもう無理だろう。来年以降の課題としよう。
下りは高松岳の南斜面の紅葉をじっくり眺めながら降りて行く。

この場所の紅葉は朝登る時には逆光で見えにくかったが、帰りは順光に近くなったので色合いもよく認識出来た。

例の鼻こすり付近。ダケカンバの樹形はダイナミックで素晴らしい。




高松岳南斜面のブナの樹海。奥に見えるのは虎毛山。 
 



ラストはこの日、見た最高の紅葉シーン。




今日は午後から高空に薄雲がかかったものの、山岳展望、紅葉ともに実に素晴らしい山行きとなった。

後日談を少し。
翌年(2017年)5月は北側の川原毛硫黄山から登山を試みた。
この日は残雪で道が分からなくなったので、高松岳山頂は断念、
先に登った山伏岳だけで終わったが、素晴らしい山岳風景を見ることが出来た。


その一枚がこちら。




残りは、春の山伏岳に絶景を見た。でどうぞ。


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泥湯三山で紅葉狩り・後編。(2020年10月18日)

2020-11-03 | 泥湯三山・虎毛山

(本頁は「泥湯三山で紅葉狩り・前編」の続きです。)

高松岳の山頂には11時20分に到着した。コースタイム(3時間10分)を15分ばかりオーバーしたが、
これは稜線に上がってから200枚もの写真を撮ったのでしょうがないか。

高松岳山頂から皆瀬川源流部と虎毛山の眺め。
中央を走る稜線で高松岳と虎毛山は繋がっているが、現在、稜線を走る登山道は通行止め。




屏風岳



屏風岳と山伏岳。鳥海山は雲を被っている。



山頂で握り飯を食べ、三山のラスト、山伏岳に向かう。

高松岳から山伏岳に行くには、一旦、200m近く下って、1170m台の鞍部まで降りる。ここはまた樹林帯になる。
いつも泥んこ道で、いかにもクマさんが出て来そうであまり好きな処ではないが、文句を言ってもしょうがない。
なお中間の1261mピークを越えるともうひとつ鞍部がある。そこも状況は同じ。
花は皆無だったが、ツバメオモトの実がいっぱい有った。

1170m台の鞍部への下り道。                       赤い実はアカミノイヌツゲ。
 



ツバメオモトの実(青)                          ツバメオモトの実(黒)

 



中間の1261mピークへの登りから高松岳を振り返る。



1261mピークは紅葉が綺麗だった。バックは神室連峰。




1261mピークの紅葉




山伏岳山頂から見る神室連峰や屏風岳の眺めはいつも凄いなと思う。
またここは更に鳥海山の眺めも素晴らしい場所なので、
今日は初冠雪姿を期待していたのだが、
残念、雲に隠れたまま現れてくれなかった。早朝、下界で見ていたからよしとするか。

神室連峰や屏風岳の眺め



屏風岳



鳥海山方面を望む。



虎毛山方面、最後の眺め。



小安岳鞍部越しに栗駒山。



サラサドウダンの紅葉                          ゴゼンタチバナの草紅葉
 



山伏岳山頂からの展望を満喫した後は、川原毛地獄に向かって一気に駆け下りて行く。
ほどなく樹林帯に入り、視界は無くなるが、
途中のブナ林はほどよく紅葉していた。

ブナの紅葉




落ち葉の小道                                                                                               ブナの紅葉
 


だいぶ下ったところで一箇所、高松岳や小安岳がよく見える場所がある。

下山途中に見た小安岳



下山途中に見た高松岳



今回の紅葉狩り、高松岳の山頂部ではやや物足りない感じだったが、中腹も含めるとまあまあと言ったところか。
ただし景色は絶景だらけだった。

川原毛地獄(硫黄山)に下りたら、車で来た観光客でイッパイだった。

川原毛地獄(硫黄山)



この地の標高は810mくらいだが、あちこちから火山ガスが噴き出しており、
強酸性の土壌になっているので火山性の植生が見られる。

紅葉も同程度の標高の山よりも早いようで既に盛りになっていた。
ここから20分ほど舗装道路をテクテク歩いて泥湯温泉に下りるが、途中の紅葉はなかなか綺麗だった。

川原毛の紅葉



泥湯に下りる途中の紅葉



泥湯温泉駐車場に停めていた柿の種号が見えて来た。ほどなく朝、出発した登山口に到着し、三山周回は終了。

 


帰り途は湯沢市須川から横手湯沢道路を通って帰宅。
途中、山形県境に聳える甑山の奇怪な姿が見えた。





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コメント
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