モウズイカの裏庭2

秋田在・リタイア老人の花と山歩きの記録です。

真夏に十勝千年の森(2012年8月20日)

2021年08月28日 | ガーデン紀行/北海道

(本頁は「真夏に風のガーデン・後編」の続きである。)

8月20日は清水町の十勝千年の森に行ってみた。
今日の天気は北海道のほぼ全域が雨なのに、十勝地方だけは薄日がさしている。

清水町は十勝でも西側なので、天気の崩れが早そうだ。よって帯広の宿を早めに発つ。
千年の森には9時頃、到着したが、開園は10時とのこと。

しかたなく時間つぶしに周辺を廻ってみる。日高山脈脊梁は雲に覆われて何も見えなかったが、ベコ達が待っていた。

芽室岳登山口付近の放牧地にて。






丸山展望台から十勝平野を望む。



あいにく舫っていて遠くの方は望めなかったが、雄大な広がりは十分感じられた。

十勝千年の森は10時開園。ここでも少し行列が出来た。
いよいよ千年の森に踏み込んでみる。







Forest Gardenの解説より勝手に抜粋引用

 草花の生命力を生かした森
 長い間、人の手が掛けられず放置されていた森には、ササが生い茂っていました。
 従来の庭づくりは新たな植物を植える"足し算" のデザインが生かされていますが、
 この庭では、雑木林の間伐とササ刈りを中心にした"引き算" のデザインを試みました。
 地中に眠っている種子に太陽の光をあて、間伐材を森の中に積み上げました。
 今では沢沿いに、数多くの美しい草花がその姿を見せています。
 自然が持っている本来の力を引き出したのです。 (以下、略)


今の季節は巨大草花を多く見かける。

北海道のエゾニュウはでかい。                            こちらはミソガワソウ(シソ科)
 



今この森では『北海道ガーデンショー』が開催されている。
プロ、セミプロのガーデンデザイナー、造園家、ランドスケープデザイナー達が作成した庭が森のあちこちに展示(?)されている。

ダン・ピアソン氏・作、「クロッシング」。何を表現したいのか、 (´π`;)ワタシにはわからん。







白井温紀(しらいはるき)氏・作、

「あなたに会いたくて ー楡の木陰の庭で」の一部分。




横手実家の屋敷畑と何ら変わらん。
2000年開催の第一回東京ガーデニングショー「洗濯物の似合う庭」以来、
白井氏の密かなファンなのだが、 (´π`;)敢えてコメントはしない。

それ以外の作品、前衛的な作品が多く、 (´π`;)コメントしようがないので全て省略させて頂く。







千年の森には花咲く庭もあった。
ただしそれは途方もなく広かった。
ダン・ピアソン氏がプロデュースした「メドウ・ガーデン」。

クガイソウ



ここもペルシカリア・アンプレクシカウリスがいっぱいだった。



ペルシカリア・アンプレクシカウリスとタリクトルム・デラバイ
 
                                           でかいヒヨドリバナ。
                                    ユーパトリウム・マキュラーツム `アトロプルプレウム'



巨大な豆の鞘を発見!たぶんムラサキセンダイハギだろう。




ここではマツムシソウも巨大化している。

セファラリア・ギガンティア Cephalaria gigantea



丈は2mを超えていた。こう言う場所はともかくとして、狭い庭で飼うのは困難。

ペルシカリア・アンプレクシカウリスをバックに濃いピンクのアスチルベが咲き残っていた。







カライトソウも参戦。




撮影中、ついに雨が降り出した。
最後に見過ごしていたぴぴっとガーデン(子供の庭)を。




このかまくら様の小屋は生きているヤナギの木を編んで作ったもの。




久しぶりに見たヒモゲイトウ                               葉の縞がとても綺麗なトウモロコシ
 




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真夏に風のガーデン・後編(2012年8月19日)

2021年08月23日 | ガーデン紀行/北海道

(本頁は「真夏に風のガーデン・前編」の続きである。)

後編は前回(こちら参照)、一番気に入ったポイントから始めよう。









エキナセア



 




アスチルベ






フィソステギア(カクトラノオ)。北米原産の丈夫なシソ科。




全体シルバーの植物はロシアンセージ(開花前)
 

上右はエリンジウム・アガヴィフォリウム(アルゼンチン原産)だろうか。

それともユッキフォリウム(北米東部原産)か。

エリンジウム・プラヌム



エキノプスやユーパトリウム・マキュラーツム `アトロプルプレウム'など。



エキノプス(ルリタマアザミ)                      タリクトルム・デラバイは紫色のカスミソウみたいだ。
 



タリクトルム・デラバイのアップ。






ゴマナは北海道に元々ある花。



バーベナ・ハスタータ。ピンクや白もあった。                     たぶんデスチャンプシア・カエスピトーサ。
 



八月は秋田も関東も関西も庭花は気息奄々なのに、北海道のこのエリアは不思議と花が元気だ。

その理由は・・・日中の気温は本州以南同様、30℃を超えるが、夜は20℃以下まで下がる。
この気温差と乾燥した気候が花の色を鮮やかにし、耐暑性の乏しい花たちを夏枯れしにくくしているのかな。
枯れかかった花を取り除いたり、株を切り戻したりとメンテナンスも欠かせないことは言うまでもない。





名残は尽きないが、そろそろおいとましよう。

この次は6,7月頃、来てみたい。出来るならラベンダーの咲いてる時期に。


山部(やまべ)付近から芦別岳を望んだが、あいにく西日や雲でよく見えなかった。
真ん中の岩山は前衛の夫婦岩(1433m)。



今日はこれから最近開通した道東自動車道を走り、帯広の宿に向かう。


十勝千年の森」へ続く。


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真夏に風のガーデン・前編(2012年8月19日)

2021年08月22日 | ガーデン紀行/北海道

(本頁は「真夏に上野ガーデン・後編」の続きです。)

続いて風のガーデンと行きたいところだが、ちょっと待って欲しい。
8月19日は、午前中、有名な旭山動物園を訪ねている。
私自身、動物園にはあまり興味はないが、今回は一人旅ではない。同行者・家内の希望も少し取り入れなければならない。
折角訪ねたので、写真を数枚連ねるが、ご勘弁願いたい。
にしても(^o^;)開園前に200mくらいの行列が出来たのにはビックリした
(秋田のような田舎にいると行列にはほとんど遭遇しない)。

頭の上をペンギンが飛ぶ。




ペンギンの陸上モード                                 脱走事件で一躍有名になったフラミンゴ
 



犬神様じゃないオオカミの群れ


ヒグマじゃないシロクマ



動物園の見学の後は、花人街道(はなびとかいどう)とも呼ばれるようになった国道237号線をひたすら南下。

美瑛で昼飯((^o^;)昨晩に続きまたまた旭川ラーメン)を食べ、
深山峠付近に差し掛かると、うねりのある丘や遠くの山々が見えるようになる。

深山峠から北東方向を望む。
遥か彼方、白い雲が乗っかっているのは大雪山。最高峰、旭岳(2290m)は右の方か。



あまり鮮明な写真でなくて恐縮。山フェチなので、しばし山岳展望にお付き合い下され。

大雪山からトムラウシ(2141m)にかけての山並み。左の平らな山の上に『神々の遊ぶ庭(カムイミンタラ)』がある。右端はオプタテシケ山(2013m)。



続いて、
上富良野町日の出公園からの眺め。今日は南へ行くほど山がハッキリ見えて来た。

左より美瑛富士(1888m)、ツンと尖った美瑛岳(2052m)、十勝岳(2077m)、上ホロカメットク山(1920m)。



左より十勝岳(2077m)、上ホロカメットク山(1920m)、富良野岳(1912m)。



左より富良野岳(1912m)と前富良野岳(1625m)。



斯様に2000m級の山々を平地から一斉に見渡せるところは、全国的にも稀である。北海道ではここだけか。

日の出公園より西側、上富良野の街を望む。家内を連れて行った証拠写真。



既にお気づきの通り、
ラベンダーはすっかり刈り取られた後だった。
なので中富良野のファーム富田には寄らず、ひたすら風のガーデンに向かう。

左から芦別岳(1726m)、富良野西岳(1331m)。風のガーデンは尖がった西岳の山麓にある。




お待たせしました。
午後二時頃、風のガーデン到着。




まずは何も申しません。庭の花々をとくとご覧あれ。







 


紅色の尻尾のようなタデ科はペルシカリア・アンプレクシカウリス。

昨日、上野でも見たし、その前に高速のパーキングでも見かけた。いつのまにか北海道フロラの代表みたいになっていた。





たぶんエゾトリカブト



後編」へ続く。


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真夏に上野ガーデン・後編(2012年8月18日)

2021年08月20日 | ガーデン紀行/北海道

(本頁は「真夏に上野ガーデン・前編」の続きである。)

噂のミラーボーダー




前回(2010年9月17日、こちら)と較べてみよう。


 





ヘレニウム・オータムナーレ(ダンゴギク)                    ルドベッキア ‘ゴールド・ストラム’とエリンジウム
 





真夏にも元気なビタミンカラーの花達が遠慮なく咲き乱れる。




エキナセア白花                                    エキナセア桃花

 



マツムシソウの仲間には透視効果を身につけた花が多い。

スカビオサ・オクロレウカ Scabiosa ochroleuca



花期終わり近いモナルダ                                  アガスタケ
 



フィソステギア(カクトラノオ)
 
                                            フィソステギアの前面に

                                       ペルシカリア・アンプレクシカウリスとリアトリス


ペルシカリア・アンプレクシカウリスの桃花品種



このミズヒキ、花が紫がかってる。




サラシナショウマ Cimicifuga simplex

`ブラックネグリジェ'                            このジニア(ヒャクニチソウ)は垢抜けした感じ。
 


このガーデン、もっと早い季節にも訪ねてみたい。


風のガーデン」に続く。


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真夏に上野ガーデン・前編(2012年8月18日)

2021年08月19日 | ガーデン紀行/北海道

(本記事は自ホームページの旧記事をブログ用にリメイクしたものである。)

今年の夏休みは家内と北海道に行くことにした。
北海道と言っても広い。秋田から二泊三日程度で行けるところがリミットなので、
かつて訪ね、ある程度土地勘の有る旭川、富良野、十勝方面をレンタカーで巡ることとした。
初日、8月18日は新千歳まで飛び、旭川まで走り、午後3時くらいになったが、上野ガーデン(ファーム)を訪ねる。

クズやカラハナソウのアーチをくぐると・・・




そこはマザーズガーデン。




宿根フロックス(主にフロックス・パニキュラータ)のボリュームが凄い。

`ノラ・リー(レイ) Norah Leigh'   
 



 






紫の穂はアガスタケ(シソ科)




何やら信州の高原お花畑を連想させる一角。

垂れている白穂はナガボノシロワレモコウ、
手前右のピンク穂はカライトソウ。                            花後のヤナギラン
 



このセリ科は何だろう。ニンジンによく似ている。                     紫の小花はサンジャクバーベナ。
 


黄色のセリ科はたぶんフェンネル(ウィキョウ)。




上野ガーデンは、私にとっては2010年9月17日に続いて二度目、

家内には初めての場所だが、花の豊富さ、鮮やかさに感嘆していた。
約一ヵ月後の季節に訪ねた前回(こちら)に較べると明らかに花が多い。

射的山のカノコユリ



暑い日だったが、登山している人がいっぱい居た。

射的山のヤブカンゾウ
   





             
白いハスがポンと咲く。                                こちらはポンポン咲きダリア
 



後編」へ続く。


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