モウズイカの裏庭2

秋田在・リタイア老人の花と山歩きの記録です。

月山でクロユリとキヌガサソウを見た。2(2021年6月30日)

2021-07-12 | 月山/姥沢口

(本頁は「月山でクロユリ・・・を見た。1」の続きです。)

牛首手前の最後の雪渓から月山本体を望む。山頂までの標高差はあと250mくらいか。




牛首が近づくと、登山道沿いの花の種類も少し変わって来る。

雪渓が近くにあるせいか、雪田性の種類が多くなる。

ウズラバハクサンチドリとアカモノ



アオノツガザクラ



ミツバノバイカオウレン(コシジオウレン)                                                                                    
ヒナザクラ
 



イワカガミ




雪渓を越え、月山本体の登りに取りついたら、どうしたことだろう。花がさっぱり無いのだ。

昨年6月22日に来た時、いっぱい咲いていた花たち(こちら)はことごとく終わっていた。
年が違うのでそのまま比較はできないが、一週間程度でも花の様子は大きく変わるものだ。

仕方ないので、来し方を振り返りながら、ひたすら急坂を登る。

月山本体に登る途中、姥ヶ岳や紫灯森を振り返る。



月山本体に登る途中、姥沢リフト駅方面を振り返る。




朝日連峰




鍛冶小屋跡の前後が一番しんどかったが、11時前に山頂台地に到着。
ここはハクサンイチゲやミヤマキンバイ、イワウメがまだ咲き残っており、

更に新顔としてミヤマシオガマが加わり、場所によってはけっこう賑やかなお花畑になっていた。

山頂神社を望む。



ハクサンイチゲの咲き残り



ミヤマシオガマやミヤマウスユキソウなど。



イワウメ                                        
ミヤマキンバイ
 



ミヤマリンドウ



ミヤマシオガマ。左にミヤマウスユキソウ、右にホソバイワベンケイ。



ミヤマシオガマ                                   ミヤマウスユキソウ
 


鮮やかなミヤマシオガマをもう一枚。




表題にも挙げているクロユリだが、山頂台地の頂上小屋周辺でやっと見ることが出来た。

その数は数年前、或いは昨年よりは明らかに増えていた。しかし残念だったのは、多くの花が雹で傷んでいたこと。

ミヤマクロユリ、雹で傷んだもの



今年はあちこちで雹の被害が出ている(神室山のキヌガサソウなど)が、月山ではクロユリがもろにその害を被ったようだ。
無傷のクロユリを探していたら、妖艶な蛾、オオミズアオに遭遇した。

オオミズアオとミヤマキンバイ(ホソバイワベンケイ)



傷だらけのクロユリにガッカリしていた登山者に、この蛾の方が珍しいよ
なんていい加減なことを言ったら、機嫌が直ったのか、こちらにもカメラの列が出来たのには笑ってしまった。
その後、懸命に探したら、遅れて咲いた個体の中には無傷のものが幾つか有った。

ミヤマクロユリ、無傷に近いもの                            ミヤマクロユリとミヤマキンバイ
 



クロユリ生育地より山頂を望む。



クロユリ生育地より西側を望む。



西側斜面ではハクサンイチゲが開花中。



コバイケイソウ



月山でクロユリ・・・を見た。3」に続く。


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月山でクロユリとキヌガサソウを見た。1(2021年6月30日)

2021-07-11 | 月山/姥沢口

6月30日は姥沢ルートから月山に登ることにした。
このルートを選んだのは、
今頃の月山の旬の花、クロユリの他にもう一種類、久々に見たい花があったからだ。
登山リフトの開始時間は確か8時半と記憶していたので、それに間に合うようにと午前4時少し前に秋田市自宅を出た。
日本海東北道を南下していたら、鳥海山がよく見える。ところが県境付近で雨がパラパラ。
それにもかかわらず、南の方に月山も見えていた。不思議な天気だが、そういうこともあるんだろう。
庄内空港インター~鶴岡インター間が夜間工事中だったため、一旦、高速道を降りなければならなかった。
工事は朝6時までなので、あと数分で通行が再開するというのに、情け容赦なく空港インターで降ろされてしまった。
ついてないと思ったが、高速道を降りたら、田園越しに鳥海山や月山が奇麗だった。
高速を運転しながら、山の写真を撮ることは無理だ。これはいい機会を与えられたと気持ちを切り替える。

朝6時頃、庄内空港インター付近から見た鳥海山






鳥海山に較べると、月山の山姿はイマイチ。しかし・・・

朝6時頃、庄内空港インター付近から見た月山



そのまま一般道を南下し、鶴岡インターから高速(山形道)に復帰。

櫛引パーキングから鳥海山を振り返る。



なんか鳥海山に登山するみたいだが、今日、登るのは月山だ。
登山口の姥沢大駐車場には7時20分頃、到着。今日の月山は予想通り、よく晴れていた。

姥沢(大駐車場)から月山を望む。



姥沢(大駐車場)から最初に登る姥ヶ岳、リフト駅を望む。




ここからリフト駅までは歩いて15分くらいかかる。

なおリフトの運転スタートは確か8時30分だとのんびりしていたら、他のお客さん達が7時40分頃になり、ゾロゾロと歩き出した。
 (´π`;)ワタシも慌てて附いて行ったら・・・

リフト駅に行く途中、ムラサキヤシオの残り花が奇麗。



途中のプレハブ小屋で入山料いや協力金200円を徴収しているお爺さんから、
リフトの開始は8時丁度だよと聞き、合点がいった。おかげでほぼ一番でリフトに乗ることか出来た。
リフトの通り道はニッコウキスゲが見頃だった。


リフト下駅                                   リフト乗りはじめ。下にはニッコウキスゲがいっぱい。
 


リフト通り道のニッコウキスゲ。下山後、撮影。



他にコバイケイソウやハクサンチドリもリフトに乗りながら十分愉しむことが出来た。

今回の非合法マップ



リフトを降りたら、まずは姥ヶ岳に登る。

リフト上駅から姥ヶ岳を見上げる。



姥ヶ岳や稜線を通らず、牛首に直行する道も有るが、そちらは今の時期、残雪に覆われ、花はまだ咲いていないだろう。

稜線は雪消えが早いのでいろんな花が咲いてるだろうと姥ヶ岳山頂をめざす。
しかし姥ヶ岳の斜面には雪がびっしり、下の方の雪渓は回避できたが、
上の方の雪渓はどうしても通らなければならない。傾斜が急なため、アイゼンを装着した。
この先も二回ほど雪渓を渡るが、傾斜が緩かったので、月山山頂までの間、再びアイゼンを履くことはなかった。

姥の登りから月山を望む。



姥の登りから朝日連峰を振り返る。                       
雪渓を終えたら、チングルマのお花畑
 


急な雪渓を登り終えたら、ご褒美のようにチングルマがいっぱい咲いていた。

チングルマのお花畑






姥ヶ岳山頂に着いたら、鳥海山が見えた。




鳥海山には少し雲がかかっていた。




姥ヶ岳から紫灯森にかけての稜線は花が多い。
ハクサンイチゲやシラネアオイ、チングルマは終わっていたが、他の花は健在だった。

エゾノツガザクラとチングルマ一個



ミヤマウスユキソウ


ミヤマウスユキソウ(下山時撮影)



ウズラバハクサンチドリ                          
うずら葉でないハクサンチドリとヨツバシオガマ
 



キバナノコマノツメ



稜線のヨツバシオガマや
ニッコウキスゲは咲き出したばかりだった。

ヨツバシオガマ                                    ニッコウキスゲ
 



品倉尾根方面の眺め



月山でクロユリ・・・を見た。2」に続く。


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初夏の月山登山と朝日連峰の展望(2015年6月7日)

2021-06-12 | 月山/姥沢口

(本記事は自ホームページの旧記事をブログ用にリメイクしてアップ。その後、内容を少し改め、再アップしたものである。)

再開した山歩き、鳥海山(記録はこちら)の次はその南隣に聳える月山だ。
今回の目的は早い時期に咲く高嶺の花、ミヤマシオガマとミヤマクロユリ。

当初、羽黒山ルートから入ろうとしたが、6月下旬まで道路閉鎖中とのことなので、志津(姥沢)ルートに変更。
こちらは秋田市から遠いが、リフトも有り、一気に高山帯に突入できる。
秋田市を午前4時に出発したら、早く着きすぎてリフトが動き出すまで1時間ほど空白が生じた。
時間が勿体ないので、大昔、一度だけ訪ねたことのある大井沢地区まで足を伸ばしてみる。
朝日連峰や月山のビューポイントを探してみる。

竜門山(1687m)だろうか。


 

寒江山(1695m)だろうか。



以東岳(1771m)だろうか。 (´π`;)自信は無い。



大井沢の奥を走っていたら、時おり朝日連峰の白く美しい山々が見えたが、名前は特定できなかった。

そうこうしているうちにリフトが動き出す時間が迫ってきた。
姥沢に向けてリターンの途中、月山がよく見えた。なんか思ったよりも雪が少ない

左から湯殿山(1500m)、姥ヶ岳(1670m)、月山(1980m)。 




左から姥ヶ岳(1670m)、月山(1980m)。



と思ったが、

リフトを降りたら、姥ヶ岳の斜面はまだびっしりと雪に被われていた。
驚いたのはスキーヤーやスノーボーダーの数の多いこと。 (´π`; ワタシのような登山者は圧倒的に少数派だった。


姥沢リフト上駅






姥ヶ岳雪原の上りから見た月山



姥ヶ岳の登りは (´π`; けっこうしんどい。ついつい立ち止まり、後を振り返ってしまう。
そこには朝日連峰が。

今日は異常なほどに天気が好い。
月山には過去に5,6回登っているが、いつもガッ山⇒ガス山、こんなによく晴れた日は初めてだ。

朝日連峰の主脈




朝日連峰北部の盟主、以東岳が目立っている。

 



(´π`; なんか山の眺めだけになってしまったので、軌道修正。

姥ヶ岳まで登ったら、やっと地面が踏めた。そこから金姥、紫灯(さいとう)森、牛首にかけての稜線、
そして月山の登りは既に雪が融け、あちこちでお花畑になっていた。

ハクサンイチゲの群生



近づいてみるととても初々しい。

ハクサンイチゲ                                    ウズラバハクサンチドリ
 


ハクサンイチゲ




チングルマとイワカガミ                                  イワカガミ
  

    


朝日連峰の眺め




ミネザクラ(タカネザクラ) 



月山山頂に到着。




山頂台地は夏場、広大華麗なお花畑になるが、さすがに今の時期はまだ寒々とした雰囲気だった。

ハクサンイチゲも枯草の間からようやく咲き出したばかり。

今回、見つけたミヤマクロユリの蕾                           ヒナザクラ
 


月山は黒百合の咲く山とのイメージがある。

今回、久々に初夏に登ったので昔見た場所を探してみたが、さっぱり見つからなかった。絶滅しちゃったのかな。
一本だけ見つけたが、まだ蕾は固かった。

もうひとつの目的の花、ミヤマシオガマも一所懸命探してみるが、 (´π`; 見つからない。

それでも下山時、紫灯森付近で咲きかけたのを二、三個見つけた。
こちらは明らかに早すぎたようだ。

今回、見つけたミヤマシオガマ。



 
月山には小さなエーデルワイス、ミヤマウスユキソウが多い。こちらもまだ咲き出したばかり。

ミヤマウスユキソウ(ヒナウスユキソウ) 



他には・・・

ミツバノバイカオウレン(コシジオウレン)                      エゾイチゲ(ヒロハヒメイチゲ)
   


月山は高山植物が豊富な山だが、
鳥海山におけるチョウカイフスマやチョウカイアザミのような固有種は残念ながら無い。
ミヤマクロユリは珍しいが、それは東北での話であり、中部山岳に行けばいっぱい咲いている。
エゾイチゲは北海道で見られるイチゲの仲間で本州には無いものとされていたが、月山にだけ生えている。
こちらの方が黒百合よりも希少価値があるかもしれない。しかし小さく地味な植物なので見過ごされやすい。
なお月山にはよく似たヒメイチゲも有る。

下山に当たり、再び朝日連峰の大観を。
太陽の角度からして午後には見えにくくなるものと思っていたが、
今日はどうしたんだろう。更に澄み切って来たような感じだ。

カジ小屋跡地付近から眺める。 

 



左から、小朝日岳、大朝日岳、中岳、西朝日岳、竜門山、寒江山。


 

朝日連峰越しにまた別の白い山並みが。飯豊連峰だ。

竜門山、寒江山の奥に飯豊連峰。 



朝日連峰最後は一番近くの以東岳をアップで。
いつかは登ってみたい山(2019年にやっと登頂。⇒こちら)。

以東岳 




ところで今回は北の方の眺め、特に鳥海山を報告していない。

理由は鳥海山にだけ執拗に雲がまとわりつき、よく見えなかったから。
こういった現象(月山は晴れているのに鳥海山は雲隠れ、あるいはその逆)はよく経験している。
それでも今日は姥ヶ岳近くまで降りてきたら、はらりと雲が取れた。




その後はよく見えるようになった。

酒田みなとIC付近より見た鳥海山。



鳥海山は秋田県に入ってもよく見えていた。

にかほ市郊外より。




 (´π`; 今回のレポートは月山なのか鳥海山なのか(はたまた朝日連峰なのか)
わからなくなってしまったが、これにておしまい。

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紅葉する月山へ。(2015年9月21日)

2020-09-24 | 月山/姥沢口

9月21日は紅葉を観に月山に行って来た。
いつもなら鳥海か月山のどちらにしようか迷うところだが、今回は迷わず、月山とした。
それは月山の方が鳥海山よりも少しだけ内陸にあるので、紅葉の時期がやや早く、色も鮮やかだろうとの読み。

今回、その読みは当たった。

姥沢の大駐車場から月山を望む。



今回は姥沢ルートを上下した。


今回の非合法マップ




姥ヶ岳への登りから月山を望む。




金姥付近からの眺め。

 


 



紅くなっていたのは主にミネカエデだった。











少し巻き戻して登山者の様子を。

手前に並んでいるのはコバイケイソウの実。奥に一般登山者の列。



一般登山者は登る人ばかりだったが、白い行列は下る人ばかり。




白装束の皆さんと交叉。







今日はいつになく登山者が多かった。

牛首と山頂の間などは登山者の列が途切れることはなかった。
長い交叉待ちに声を荒げる人も居たほど。


月山山頂



途中で出会った個々の紅葉を紹介してみる。


ミネカエデ                                                                                                 クロウスゴだろうか。
 


常緑と紅葉のコントラスト。
ガンコウランとチングルマ。                                チングルマの草紅葉
 

 

高山植物の草紅葉

ネバリノギランの草紅葉
 



ミヤマキンバイの草紅葉                                                                           ミヤマキンバイの残り花
 
 


ハクサンイチゲの残り花。山頂付近にて。                                                     意外と奇麗だったヤマブキショウマの草紅葉

 
 


木の実をひとつ。

このナナカマドは緑葉に赤い実がよく映えていた。ウラジロナナカマドだろうか。

 



残り花を追加。


ナンブタカネアザミ                                                                                      エゾオヤマリンドウ
 



樹木紅葉と草紅葉のグラデーション。








手前の枯草はコバイケイソウ



この日の紅葉は姥沢リフト上駅のすぐ下あたりから上が本格的になっていた。
ワタシ個人としては、今年初の紅葉狩りとなった。




下山後、リフト下駅付近にて。

ミヤマニガウリの実



月山からはほとんど見えなかった鳥海山が、帰り道ではよく見えた。

酒田みなとIC付近から。


上半分が赤っぽく見えるが、これは紅葉のせいなのか、日没間近の日の色のせいなのか

どちらか分からない。いずれにしろ、近く行ってみることだけは確かだ。


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久々の月山はガスサンだった。後編。(2020年6月22日)

2020-07-04 | 月山/姥沢口

(本頁は「久々の月山はガスサンだった。前編。」の続きです。)

月山本体の登りになると、岩だらけの急な斜面が続くが、花は一段と多くなったように感じる。

ミヤマキンバイ



岩の隙間や上にはイワウメやツツジ科の矮性低木が多くなった。

ミネズオウは咲き出したばかり。                     またまたエゾツガザクラ
 

白っぽいエゾツガザクラ


イワウメとその上にチングルマ


イワウメ


イワカガミ


鍛冶小屋跡の近くにはミヤマウスユキソウの小さな海。




鍛冶小屋跡の広場は黄色い花でいっぱいだった。



東北には珍しく高山性のタンポポと思いきや、
この花の総苞は反り返り気味だったのでセイヨウタンポポかもしれない。


月山の山頂台地はハクサンイチゲの海だった。
ガスで全体が見渡せなかったのは残念だったが、24日に行った鳥海山とどちらが広いものやら。













月山の名花、ミヤマクロユリもちらほら咲いていた。
数年前は激減していてがっかりだったが、今回は心もち増えて来たように感じた。

ミヤマクロユリ                                                                                       ミヤマクロユリ
 

ミヤマクロユリ                                   ヒメイワショウブ
 



山頂に着いた後、ある花を見たくて羽黒コースを少し下ってみた。

なお羽黒コースの登山口、八合目にクルマが入れるのは25日からと聞いている。
よって今日はこのコース、自分以外の人は居なかった。

チングルマ


チングルマとイワカガミ


結局、ある花は見つからなかったが、別の新しい花に出会う。

花はとても小さく地味だったが、ツガザクラのようだ。近くにはアオノツガザクラも多く、
この山にはこの仲間が三種類も生えていることがわかった。

ツガザクラ


アオノツガザクラ



ヒナザクラ                                                                             
ミヤマリンドウ。こんなに早くから咲いてるとは思わなかった。
 


一瞬だけガスが晴れた(今日はやっと二回目)。
これらの景色が見えたところで引き返す。





 

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