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モウズイカの裏庭2

秋田在・リタイア老人の花と山歩きの記録です。

山形のとある山で濃色の雪割草を(2025年4月10日)

2025年04月17日 | 山形の山

(本頁は「2025年4月10日、鳥海山と荒倉山・後編」の続きである。)

4月10日は山形県鶴岡市の荒倉山(307m)に登った後、同じ県内のとある山に寄ってみた。
この山には雪割草(ミスミソウ)が生育している。
この花はよく盗掘されるが、それを防ぐ意図なのだろうか、
この花が咲く季節に登った登山者はこの山の名を伏せる傾向がある。

私も一応、それを踏襲させて頂く。




今回は登山口の集落に到着したら、
昨年夏の水害で集落から登山口までの林道が通行止めになっていた。

半ば予想していたものの、林道入口の道端に駐車し、林道をテクテク歩き出した。
すると林道には何ら問題は無かったが、反対側の登山口に土砂崩れがあり、
縦走は出来ないとの案内が出ていた。

林道を歩き終わり、登山道を登り始めたら、
最初に咲いていたのはユキバタツバキ。
このツバキはヤブツバキとユキツバキの雑種と言われる。

 


(右上)ヒメアオキ

道端にはドングリがいっぱい落ちていた。
それは発芽というよりも発根の真っ最中だった。
ドングリはまずは根を一本伸ばし、それが地に着いたら、殻が割れて子葉を広げるように見えた。




シュンランは既に咲いていた。




キクザキイチゲ
 

(右上)キクバオウレン



五合目あたりで、シナノキの古木が突き出していた。

この木は上下どちらから見てもトリケラトプスのようだなと思う。




この木の下は屈まないと通れない。
その後、鉄梯子を登り、振り返ると初めて樹林以外の景色が見えた。




近くの大木の根元のくぼみにミスミソウが生えていた。

 


(右上)ミスミソウをアップで。


ミスミソウは初め白ばかりだが、
上に行くに従い、薄いピンクや青紫のものも現れる。




 





青紫や紅紫の濃いものも散見するが、花は小ぶりで、個数も1,2個と少ない。

 



今日見た最も濃いピンク。










 

(右上)今日見た最も濃い青紫。

濃い青紫の隣に咲くのはキクバオウレン。



今日は朝、鶴岡の荒倉山に登っている。
とある山はこの日、二つ目の山なので、けっこう疲れてしまった。
雲が濃くなってきたので山頂まで行っても展望は期待できない。
今日の目的は雪割草だった。
それをほぼ見たので、今日は八合目までで終わりとした。

以上。

【追記】
今回のgoo blog閉鎖のお知らせはまことにショック、無念でありました。
しかしいつまでも嘆いてばかり居られません。
今日の昼、はてなブログへの移転を決断し、

まずはIDを登録、テスト頁を作成してみました。
新ブログは ⇒モウズイカの花紀行です。
きっかけとなったのは↓の頁です。

https://blog.hatenablog.com/entry/import_gooblog2025
これから徐々に中身を充実させて行く所存です。
goo時代同様、ご愛顧賜りますようお願い申し上げます。

 

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2025年4月10日、鳥海山と荒倉山・後編

2025年04月15日 | 山形の山

突然のgoo blogサービス終了のお知らせに驚いております。(T_T)



(本頁は「2025年4月10日、鳥海山と荒倉山・前編」の続きである。)

このお山には早春キノコの仲間も多かった。

シロキツネノサカズキモドキ






シロキツネノサカズキモドキとバックには・・・

 


(右上)ベニチャワンタケ


太い蔓が巻きついた木も多かった。







草井谷・八森山方面の分岐点に来たら、ちらりと白いお山が見えた。




鳥海山だった。
荒倉山は樹林に覆われており、景色はさっぱり見えないが、

この分岐点付近だけは例外のようだ。

シラネアオイの芽出し。

 

(右上と下)この山の名花、ルリソウはまだ咲き出したばかりだ。

トリカブトの仲間の芽出し
 

(右上)ヒメアオキの実


山頂近くにもカタクリ、キクザキイチゲの花筵が有った。




この山(油戸ルート)のキクザキイチゲは白花ばかりだった。

 



カタクリ



山頂間近の登山道。




山頂は意外と広く平らだった。




これでも一応、「庄内海岸アルプス」の最高点のようだ。

下山後、山形県内のとある山に向かう。
油戸のトンネルを抜けたら、北の方、海越しに鳥海山が見えた。
右端の建物はクラゲで有名な加茂水族館。







庄内空港インター付近まで来たら、鳥海山が奇麗に見えた。







南東方向には月山が見えた。







以上。

山形のとある山」へ続く。

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2025年4月10日、鳥海山と荒倉山・前編

2025年04月14日 | 山形の山

今年の秋田は三月下旬から四月にかけて、ずっと雨や曇天が続いている。
4月1日は珍しく晴れたので男鹿に行っている(こちら)が、
それ以外はほぼ毎日のように雨を見ている。

4月10日の天気は久々に晴れ、ただし午前中だけとの予報だったので、
朝早く家を出て庄内の低山に行くことにした。

ところが夜が明けたら、晴れではなく、高曇りだった。
バックがグレイの薄雲なのでメリハリには欠けるものの、鳥海山は一応見えた。
行く途中、本荘で一旦、高速(日本海東北道)を降りて、子吉川の堤防から眺めてみた。




県境を越えて山形県に入ってからはどの山に登ろうか迷ったが、

今回は鶴岡市加茂海岸にある荒倉山(307m)に初めて登ることにした。
この山は春によく行く高館山の南に繋がる丘陵のひとつで、
カタクリやルリソウの群生がみごとだと
山仲間から教えられていた。
高館山に行くときと同じだが、日本海東北道を庄内空港インターで下りて、
県道38号線を南下、大山から国道112号線に入り、

加茂坂トンネルをくぐり、加茂の漁港に入った。
次は県道50号線だ。クラゲで有名な加茂水族館の脇を掠め、

海岸を少し走ったら、油戸のトンネルをくぐる。油戸は小さな漁港だ。
当初、クルマはこの集落の南側の駐車場に置くのかなと思ったが、

集落の奥の方にも道路が有ったので、行けるところまで行ってみた。
するとクルマが数台置ける広場があったのでそこに置かせてもらう。

(本マップ原本はYMAP/荒倉山(山形県)の最新登山情報 / 人気の登山ルートから抜粋引用させて頂いた。)



朝七時少し過ぎと時間も早いし、平日なので登山者は我一人。

駐車場からすぐの場所に見える山の一番高いところが荒倉山だろうなと思い、歩き出すと、




砂利道がすぐに二手に分かれた。最初よくわからず左側の道を進んだら、

すぐに堰堤が現れ、行き止まりだった。
しかたなくまた戻って右側の道を進む。こちらもやがて堰堤が現れた。
堰堤を前にして、どう進もうか迷っていたら、左手に登山道入口の標識が見えた。




落葉樹の間を歩いていたら、また標識が現れた。




左手の急斜面に架けられた鉄梯子を登るようにとのご指示だった。

急坂の出現に少し戸惑ったものの、折角のご指示なので従うことにした。

 

急な階段道にはスミレがいっぱい咲いていた。
初めはナガハシスミレ。




次いで大きな花のスミレサイシンも加わった。




ミチノクエンゴサク
   


(右上)エゾノイワハタザオだろうか。



その後、ササの多い低木林の中を歩く




が、
途中から、道の両側はカタクリの花筵に変わった。




カタクリの花の密度は凄い。場所によってキクザキイチゲも混じって来たが、

いかんせん朝早く、しかも曇り日のため、花はみんな閉じて下向きだった。
よって以下のカタクリ群生の写真は日が高くなって花を開きかけた下山時に撮った。




このお山にはエンレイソウも多かった。




カタクリの花筵はまだ続く。







カタクリをアップで。

 



エンレイソウもアップで。




ワサビかと思ったらオオユリワサビ。




トウゴクサイシンか。

 

(右上)この芽出しはキツネノカミソリ。

以上。

後編」へと続く。

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カテゴリー「山形の山」の目次

2024年04月18日 | 山形の山

(記事の配列は訪ねた年に関係なく、おおむね月日の順に並べ、降順とした。)


初冬の庄内鳥海と経ヶ蔵山登山。(2021年12月9日)

初めての摩耶山。(2019年6月2日)

雪割草を見に山形のとある山へ。(2019年4月12日) 

山形のとある山2022、雪割草編(4月11日) 

山形のとある山2022、まずは登山編(4月11日)

雪割草を見に山形のとある山へ。(2018年4月10日)

寒の戻りに庄内の低山へ。(2019年4月3日)

New 山形のとある山で雪割草三昧(2024年4月2日)

2021年4月1日、山形のとある山・北面編

2021年4月1日、山形のとある山・南面編

2020年3月30日、山形の「とある山」で雪割草を見た。

2023年は少し早めにとある山・後編&八森公園(3月28日)

2023年は少し早めにとある山・前編(3月28日)

新庄から見た月山と鳥海山(2015年4月上旬)・・・ 鳥海山逍遥と共有。

山形の白いお山(2016年3月17日)

白山島に登ってみた。(2019年2月26日)

New 新庄で山を見た。(2024年2月17日)

或る年の冬の情景B(2018年1月~2月)・・・カテゴリーは「気象、歳時記」としているが、山形の山の遠景を掲載。



2019/06/02 摩耶山山頂から以東岳を望む。



2022/04/11 とある山のミスミソウ



2019/02/26 由良海岸の夕景




以上。

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山形のとある山で雪割草三昧(2024年4月2日)

2024年04月12日 | 山形の山

(本頁は「2014年4月2日、高館山2nd」の続きである。)

4月2日は朝、高館山に登った後、比較的近くに有る「とある山」にも登っている。
実はこの日のメインは「とある山」だったのだが、目的とする雪割草は日が差さないと開花しない傾向がある。
この日の朝は曇っていたが、予報では昼頃から日が差すとのこと。
未明のうちに秋田市自宅を出たので、夜が明けたらすぐに山形県内に入ってしまった。
そのため昼近くまで(鶴岡の)高館山で時間を潰したような次第。
この山を「とある山」としているのは、この山に雪割草が生えているせいだ。




多くの登山者が雪割草保護のためか、
開花シーズンの山行きではこの山の名を伏せているので
私もそれにならった。

このお山はいざ登り出すと、急坂の両側に椿(ユキバタツバキ?)が多く生えているが、
今年はほとんど咲いてなかった。年によって開花にムラが有るようだ。

 



急坂を登り詰めると、シュンランがちらほら。
咲いている株はひとつだけしか見出せなかった。




四合目を過ぎると、道端にミスミソウが現れる。

 



最初は白ばかりだ。

登山道に犀かトリケラトプス(恐竜)の頭部を連想させるような古木が突き出している。




これはシナノキとの札が付いていた。

この辺りから冒頭写真のような青紫やピンクの個体も見られるようになる。







六合目を過ぎると、キクバオウレンも目に付くようになった。




と同時にドキッとするような濃い青紫の個体も・・・

 



 



このあたりがこのお山の雪割草の真骨頂かもしれない。
ただし株は小さく、花もとても小さく、笹薮の中に埋もれていることが多い。




 


 


九合目を過ぎ、山頂間近になるとオオイワウチワが現れる。



今回は残念。まだ蕾だった。

山頂(展望台)に着くと、鳥海山が奇麗に見えるはずだが




今回は残念。雲に包まれたままだった。

下山後、北側の登山口にクルマで移動。
停めた場所の斜面にミスミソウが今年も咲いていた。




こちらの登山口はカタクリやキクザキイチゲなどスプリングエフェメラルが多いのだが、

今回はまだほとんど咲いてなかった。
今年は春が遅い。そういう年もあるんだ。

フキノトウ
 


(右上)マルバマンサク


酒田~にかほ間の鳥海山(2014年4月2日)」に続く。

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