モウズイカの裏庭2

秋田在・リタイア老人の花と山歩きの記録です。

紅葉期には二度目の甑山・前編(2022年10月16日)

2022年10月27日 | 甑山・神室・禿岳

10月16日、四年ぶりに秋田山形県境にある甑山(こしきやま)に行ってみた。
紅葉期としては五年ぶり、二度目となる。

このお山は古い火山の残骸とのことだが、東北では珍しく岩がむき出しで面白い形をしている。

下山後、主寝坂峠付近から見た姿。左が男甑、右が女甑、間の窪みが男女コル。



登山コースは複数あるが、今回は山形県真室川町旧及位地区、前森山林道から入山した。

この林道は、2018年の豪雨で土砂崩れが発生、しばらく通行止めになっていた。
そろそろ走れるようになったかなと思い、今回、行ってみた。
初めは走りやすかったが、奥の半分は道路中央に草が茫々、車高が低い我がクルマではもろ腹擦り走行となった。

前森山コースの登山口



ツルアリドオシの実
 

                                          荒沼湿原のエゾリンドウ?咲き残り


登山中は樹木のかげになり、甑山の姿はほとんど見えないが、

登山口近くの荒沼湿原に踏み込むと女甑がちらりと見えた。




今回のマップ



今回は登山口から大カツラの木を経て男女コルに登り、

そこから女甑、男甑をそれぞれ往復し、登山口に戻る予定。
甑山の森林は山麓から登山口まではびっしりとスギの植林だが、登山口を境にブナ林に変わる。
そこから先はずっとブナの美林が続く。

女甑山麓のブナ美林



ブナ美林
 
                                               瘤のあるブナの木


(次の大カツラとは別の)カツラ大木の樹冠



30分近く歩くと、森の巨人100選にも選ばれている女甑の大カツラが立っているが、

残念、向かって左側の大枝が欠落していた。

 


大カツラを過ぎたら、林床に大型のシソ科植物が多くなった。

花は既に終わっていたが、特有の葉の形、残り花のサイズからカメバヒキオコシと思った。
花が盛りの時はけっこう見ごたえが有ったことだろう。

カメバヒキオコシと思われるシソ科植物
 
                                             アカソ



葉の形はカメバヒキオコシとそっくりだが、隣にアカソ(イラクサ科)が生えていた。

ツルリンドウの実



そうこうしているうちに道は男女コルへの登りとなる。

登るにつれ、廻りの木も色付き出して来た。
もうすぐで男女コル。




男女コルに到着。

 

                                           男女コルの標識


男女コルに到着すると、男女どちらを先に登るか迷うが、

私はいつもレディファースト、女甑を先にしている。
鞍部でも多少上り下りがあり、いよいよ女甑の登りに取り掛かると、
樹間から甑山同様の夫婦山、加無山がちらりと見えた。

加無山の眺め。左が女加無山、右が男加無山。



また今日は天気が好いので鳥海山も見えそうだ。

しかし女甑の傾斜は段々と厳しくなって行く。
初めはほど好く色付いたブナの紅葉に励まされながら登っていたが、
ラスト近くなると、道にへばり付くので精一杯になった。

女甑のブナの木



写真ではわかりにくいが、傾斜が明らかにきつくなって来た。


 


 

                                          振り返ると男甑。


最後はかなりきつかった。
振り返ると男甑が頭を出していた。

女甑の山頂に到着したら、予想通り、西側に鳥海山が見えた。

女甑山頂から西側、鳥海山を望む。






北側、東側は雲が湧いていてさっぱり見えなかった。男甑からの展望に期待しよう。


後編」に続く。


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