それでも僕はテレビを見る

社会‐人間‐テレビ‐間主観的構造

「ざっくりハイタッチ」鬼越トマホークが再び登場した件

2015-02-24 11:20:14 | テレビとラジオ
テレビ東京「ざっくりハイタッチ」に芸人の鬼越トマホークが登場し、非常に面白かったと当ブログに書いた。

そして、また再び同番組に登場した。

企画は前回同様、鬼越トマホークがコンビ間で大ゲンカし、それを先輩たちが止めに入る。そして、止めに入った先輩に対して、ふたりが何か言う。その一言が、その先輩の本質を突いている、という筋。



今回も確かに面白かった。

この企画での、鬼越トマホークの魅力のひとつは、特に強面でスキンヘッドの坂井が相方(こちらも強面の男性)に対して、恋人のごとく、独占欲を伴う強烈な愛情を示すことだ。

その点、今回もそれが良く出ていた。

ふたりの容姿はとてもインパクトがあり、非常にマッチョだから、言動が女性的だとそれが際立って、とても面白く感じられる。

奇妙なBLっぽさ、いじらしさのようなものが、とても愛らしい。



それに加えて、鬼越トマホークの坂井のお笑いに対するクールな視線が、とても鋭い。

芸人さんだから当然、お笑いに対して非常に博識で、しかも実践者としてリアルな感覚で分析しているわけだが、

坂井の視線は、その有り余る度胸も相まって、説得力がある。

やはり、今回もそうした説得力を見ることが出来た。



ただ、そうした素晴らしい長所を前提にしたうえで、ひとつ若干疑問に思ったことがある。

それは鬼越トマホーク金野の言葉だ。

流れで言えば、

①ケンカする→②先輩が止める→③坂井が一言いう→④金野がフォローすると見せかけて、もっとひどいことを言う

となっていた。

問題は最後に、もっとひどい毒舌を振るう必要があるのかどうなのかだ。

そうすると、坂井の一言がぼやける危険がある。

実際には、金野の一言が毒舌すぎて、若干、愛情やウィットを感じにくいという印象を持った。

なぜ金野が一言を付け足す必要があるのか、その必然性が言葉のなかに滲み出る必要があったのではないか。



もし、一言付け足す意味があるとすれば、必要以上の毒舌は先輩を若干本気で怒らせる可能性があり、

それによって、思ってもいないやり取りになる展開がありえたということだろう。

例えば、本当は非常に怖いと言われるCOWCOWの多田の切れ方は、非常に広がりがあった。

多田は反論を仕掛け、さらなる展開もあり得た(どういう展開が面白くなるのかは不明だが)。



要するに、私がここで(大変申し訳ないことに一方的に)問いたいのは、

①~④の展開が定型化した時に何が見えてくるのか、ということなのである。

それは鬼越トマホークという稀有なコンビが持っている人間性の面白さなのか、

それとも、先輩芸人の怒りから見える本質なのか、

あるいは、何か別のことなのか、ということである。



とにかく私は言いたい。

何でもいいから、鬼越トマホークをまた出してくれと。

この人たち、絶対面白いじゃないかと。

ゴットタンとかでも見たいと。

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