それでも僕はテレビを見る

社会‐人間‐テレビ‐間主観的構造

日記:彼女の引っ越し

2011-04-01 15:17:19 | 日記
月末から今日まで彼女の引っ越し。

今までは準備だったが、今回は全部移した。でも皆さんが思うような量ではなかったのです。

元々が一軒家で、さらにモノを捨てない彼女。そして、彼女のご家族の遺品も沢山あって。

僕自身、この数日はかなりきつかった。精神的にも肉体的にも。でも楽しいことも沢山ありました。



彼女のお父さんが来てくれて、そして今回の引っ越しの大半をこなしてくれました。ヒーローであります。

彼女自身もよく知らないお父さん。僕の方が彼女との付き合いの長いお父さん。

でも、間違いなく彼女のお父さん。

僕は彼女のお父さんが好きです。

今までに出会ったことのないタイプの人。

自由で飄々としていて生きる力があって、でもどこか孤独で、どこか脆いというか・・・。

生活のための知識や対応力は、僕に最も欠けていること。それを沢山持っている人。



彼女とこのお父さんの関係は不思議。少し遠くて、でもやっぱり近くて。

お互いに距離を埋めるでもなく。しかし誠実なお父さん。

でも元をたどれば無責任なのか・・・。その良く分からない感じ。

ヒリヒリするような瞬間も、ホッとするような瞬間も、僕には貴重な体験でした。



引っ越しと同時に遠い田舎に連れて行かれた僕。

おかげで、友人のライブに行けなかったと本当は怒りたいくらいなのだけど、しかし引っ越しを完了しないわけにはいかず、もはや運命として受け入れるのであります。

遠い田舎。それは彼女の新しい世界です。

彼女はここで暮らすのです。悪くない環境だと思いました。いや、良すぎるくらい。



なぜ僕がそこにいるのか。僕は振り回せれているのか、鍛えられているのか。ただ一緒にいたいというのではもはやなく。そういうきれいごとではなく。

でも、生きるということはそういうことなのであるし、ましてふたりで生きるというのであれば、色々なことがすべて混ざり合って、それでもやはりふたりでいる、ということに尽きるのであります。

僕は田舎の小さな世界を歩き回り、彼女の身の回りのことを手伝って、研究もしながら料理も掃除もしたりして、それで「ご飯にする?お風呂にする?」なぞと、まるでママゴトのような台詞を言ったりしました。



僕の精神はジェットコースターのようで、研究をとにかく前に進めなければという気持ちがそれに拍車をかけるように、そして彼女の引っ越しがそれを倍加するように、そのままイギリスに帰るなぞと、いやはや体力的に限界です、というように。

本当はもっと大事な場面を切り取りたかったのだけど、今の僕にはそれが出来ないようです。まだ早いのです。言葉にするのは。