思想家ハラミッタの面白ブログ

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糖尿病・高血圧症や免疫不全症諸病とビオチン治療の裏話

2016-04-18 13:20:36 | Weblog

http://note.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/n9010


 私が日本臨床栄養協会によるサプリメントアドバイザー(SA)の資格試験を合格して、その資格を取得したのは、今から約5年ほど前になる。最近では栄養情報担当者(NR)が存続できなくなり、SAと合併することになった、この2つの構成員は、医師や看護士、栄養士など、その他国家資格をもつ人々で、ほとんどが構成されているので、合併の話がまとまったものとおもわれる、これにより日本臨床栄養協会と栄養情報担当者は一つとなり、NRサプリメントアドザイザーと呼称も変わった。



 SA、NRとも、世界保健機関が食品の機能性を重視し、健康にどのような働きをしているかその重要性に着目して、食品の正しい機能を国民にしらしめるように、各国との協議をふまえ、それぞれの国々に求めたからである、我が国では厚生労働省(最近、消費者庁に管轄が移行)により、アドバイザリースタッフとして、エビデンスを基にビタミンの欠乏症や過剰摂取などにならない、正しい栄養の取り方を消費者に伝える役目を担って推薦を受けている組織である。 



 資格を取得するきっかけとなった理由は、私の甥が高校2年の時に尋常性乾癬という病気を発症し、浦安にあるJu・・・・・大学浦安病院というところで、ステロイド内服治療を始め約25年程の長期にわたった闘病生活の末亡くなりました、長い間の投薬による副作用で、死亡する前は骨がスカスカになり、骨粗鬆症がだいぶ進んだ状態で脊柱が変形し、曲がった背骨が内臓を圧迫していき、死に至ったそうである、それから、この尋常性乾癬が発症するのは何故か、治療方法は無かったのかなどの情報をインターネットで集め出したが、結局ハッキリした発病メカニズムはこの時には解らなかった、そのときに、サプリメントアドバイザーの資格もあるのを初めて知った。



 その後しばらくして、女優の奈美悦子さんが掌蹠膿疱症性骨関節炎という病気をビオチン欠乏によって発症し、東北大学系の前橋賢医師の治療により、治癒したことを報道によって知りました、その事に興味があったのでビオチンに関しての情報やそれら諸病の発症機序についてのエビデンスなど、各研究機関からでている臨床研究論文を集めて調査すると、尋常性乾癬がIgA型の免疫不全症であること、一日9mg のビオチンを3回に分けて活性酪酸菌と共に服用すると3年程度で治癒することなどがわかってきました。



 インビボ・インビトロ試験では、ビオチンは葉酸(ビタミンB12と架橋してはたらく)などと同じように、妊娠中に欠乏状態が続くと、催奇形作用が出現する、葉酸欠乏などでは、二分脊椎症や無脳症、ビオチンの欠乏では、~100%の確率で、臓器形成障害、短肢症、小顎症(巨舌症を合併)、口蓋裂、、前立腺の萎縮、精巣の萎縮、などがある。



 諸病においては、高アンモニア血漿、Ⅰ型糖尿病、Ⅱ型糖尿病、花粉症、アトピー性皮膚炎、尋常性乾癬、IgA腎症、非IgA腎症、全身性エリテマトーデス、シェーグレン症候群、クローン病、関節リウマチ、掌蹠膿疱症性骨関節炎、掌蹠膿疱症、慢性甲状腺炎(橋本病)、多発性骨髄腫などの免疫不全症や本態性高血圧、狭窄型狭心症、攣縮性狭心症、習慣性流産、ケト乳酸アシドーシスなどや精神障害では神経炎、鬱、幻覚、自閉症、発達障害なども発症するといわれている。



 昔から医食同源と言われ、栄養の機能と医薬品や漢方などの薬とは同じ源であるという言葉がある、ビタミン欠乏から発症した病気は、欠乏したビタミンを摂取しなければ絶対に治癒はしない、脚気(昔は江戸患いといわれた不治の病である)は、ビタミンB1(チアミン)欠乏症ですが、医薬品や漢方薬では治癒しない。




 ビオチンは腸内のバクテリアが産生するビタミンであるので、腸内環境が重要になってくる、幼児は腸の機能がまだ、未熟なので欠乏状態になることが考えられます。




 日本内科学会のヒト臨床研究試験論文『免疫異常症としての掌蹠膿疱症性骨関節炎とビオチン欠乏』では、治験による患者は、ビオチンの投与で、インスリン非依存性糖尿病、IgA腎症、多発性関節炎、クローン病、慢性甲状腺炎などは、本症、合併症とも改善、治癒するとあり、免疫不全症諸病がパブメドの基礎研究データーどうり、ビオチン欠乏により発症することが証明されている、また、患者をつかったヒト臨床研究によれば、これら諸病がビオチンの血中濃度を上げれば、病気が改善治癒することを明らかにしている。



 厚生労働省科学研究による臨床研究では、このビタミンの一日の目安量は50μg、男は女より若干、要求量は高めといわれています、インビボ、インビトロの試験では妊娠時に欠乏状態になっていても、その逆に多量摂取していても、胎児に催奇形作用が出現する水溶性のビタミンで、腸内のバクテリアが主に産生しているといわれています。



 菌の由来から腸内細菌叢(腸内フローラともいう)にはかなりの個人差があり、生まれて一週間で腸内細菌叢は形成されるが、生まれた産院や看護士などの手指や家族などの手指を介して悪玉菌を乳児に伝播した場合、加齢により腸内細菌叢(腸内フローラ)に構成の変化をおこし、老齢期に入ると、個人差が大きいのですが悪玉菌(ウエルッシュ菌、ラクトバチルス菌、乳酸菌など)が増加してきた場合にビオチン欠乏症が発症する可能性が高い、このため年をとるとビオチンはより重要になるようです、その他にも、ビオチンには血中濃度では測ることの出来ない、潜在性の欠乏症が存在している。



 ビオチンは4種類もの、カルボキシラーゼという代謝酵素蛋白の補酵素で、化学でいうと触媒のような働きをしています、合成のスピードを飛躍的に高める役目をしていますので、欠乏すると、代謝経路や代謝回路に障害がおこります、これらのことにより皮膚の張りがなくなったり、皮脂なども少なくなり、冬になれば、石鹸で皮脂をよく落とした入浴後などに、布団に入って体温が上昇すると痒みなどがおきてきます、糖代謝や脂肪代謝、アミノ酸代謝に関与しているので、基礎代謝全体が落ちてきます、これにより、年をとってビオチン欠乏症になると太るという現象もおきてくると容易に考えられます。



 生活習慣によっても、栄養性ビオチン欠乏症は起きる可能性が高い、抗生物質、加齢、過剰な飲酒、生卵白(アビジンを含む、アビジンは熱により活性を失う)や乳製品(ヨーグルトなど)ばかり食する、偏食の方。 喫煙(受動喫煙も含む)はアスコルビン酸欠乏を招き、代謝経路の障害をおこし、ビオチンの働きを妨げるため、諸病が発症する、その他、生活習慣以外にもビオチン血中濃度を下げてしまう行為がある、下痢症の方、完全栄養施行時、人工透析(腎臓透析)、ペプチドミルク、長期にわたる抗てんかん薬や鎮痛剤(カルバミド基・ウレイド基を含むもの)などを用いる方など。



 アメリカにはパブメドというインターネットで、誰もが無料でみられる、世界中から集めた、医学、生物学のデーターベースがある、マウスによる基礎臨床試験が多いのだが、ネズミはヒトに似た酵素の約90%ぐらいを持っているといわれていて、インビボ・インビトロによる臨床基礎研究が非常に意義のある研究といえる、アメリカの医学界はもとより、日本のすぐれた発症機序を研究している研究機関はここの臨床研究を基にしていることが多い。



 糖尿病もミネラルといわれているクロムとビオチン,それに亜鉛も関与しているとの報告がある、亜鉛とビオチンはピルビン酸カルボキシラーゼの共存因子になっていて糖尿病に関与している、その他にも、トランスカルボキシラーゼも共存因子になっているので、亜鉛とビオチンは代謝経路の障害が一部重なるかもしれない、これらの体内濃度を上げればⅡ型糖尿病は改善治癒するとおもわれる、Ⅰ型糖尿病は発症機序が少し違う、ビオチンはDNAの発現に関与しているため、欠乏すると細胞が減少する、糖尿病の遺伝的背景のある家族に、ビオチン欠乏がおきると、膵臓のβ細胞の減少が始まり、膵臓内のインスリン含量も減少する、これにより、Ⅰ型糖尿病が発症することがマウス実験では確かめられている、糖尿病を持っている人たちの血中ビオチン値を調査すると低値であることが確認されている。



 上記にあげた疾病以外にも、ビオチン欠乏から発症するとされているのは花粉症がある、千葉大学大学院医学研究院では千葉県の小学生のアレルギー感作(IgE産生)及びアレルギー疾患発症の調査をおこなっているが、その結果、血清ビオチン値と総IgE値、スギ特異IgE値、スギ花粉症が有意な関連を示すことが明らかになった。



 その他にも、腎症などの、尿素回路におけるオルニチントランスカルバミラーゼのメッセンジャーRNA(リボ核酸)の低下への関与や従来、塩分の再吸収にかかわっている、アンギオテンシン変換酵素の活性が本態性高血圧症の一つの要因といわれていましたが、ビオチン欠乏が重要な要因の一つであることが駒井三千夫氏、他、の研究から明らかになりました、また、ビオチン欠乏はDNAの発現にも関与しているので、アルツハイマー型痴呆症において、ビオチンの投与で改善することが明らかになっています。



 ビオチン欠乏症については、合併症のことも記載しておかなければならない、ビオチン欠乏症が増悪し、病気が進行してゆくと、かなりの確率で合併症がでてくることが知られている、リウマチが増悪し糖尿病を合併したり、その逆に糖尿病から免疫不全症になったり、IgE型のアトピー性皮膚炎ではアレルギー性鼻炎、気管支喘息やその他のレアギン活性型アレルギーに関与した諸病などである、膠原病から易感染性になり帯状疱疹などのヘルペスが出たり、体の炎症によりガンの確率も通常より高率に発症してくるものと考えられる、このように話せば、糖尿病患者で乳ガンなどや膀胱ガンなどを発症した方たちには心当たりがあるだろう。



 現在、病気を患っている方たちに、知っていてもらいたかったのは、盲目的に医師に頼っても医師は知識を含めた個人の経験に基づいて治療をするため、一人々、病気に対しての考え方が違う、エビデンスを見ても、自分の考え方を変えずに、発症機序を無視し、医薬品のみに頼り、頑として自分の信念を貫く治療をしている医師もいる、それは血中半減期や薬理作用出現量などを知らない、無知からくるものなのか、薬事行政によるものなのかは判断できないが、これらのことから解ることは、対処療法薬に頼って改善治癒を目指さない医者もいれば、絶えず、病気の発症機序を研究し、研鑽を積み上げる医者もいる、その見分け方はご自身の病気が改善治癒するか、発症機序はどのようにおきるのか、直接、聞いてみると良い。



 最後に、ビオチン治療をして改善治癒に至ったとしても、加齢などや、もともと腸内細菌叢の構成が悪い方は、ほっておくと、ビオチン血中濃度が下がる可能性がある、そのような場合、また、ビオチン欠乏症が発症することがあるようです、欠乏症はビタミンだけではないライナスポーリング微量元素研究所によれば、ミネラル類なども腸の老化とともに吸収が落ちて欠乏症になるようですから、ミネラルも毎日、吸収率を上げてあるサプリでとることが良いようです、病気の発症を防ぐためには加齢により、代謝経路や代謝回路の障害がおきないように、病気が治癒しても、血中濃度を維持する必要があるとおもわれます、ミネラルは毎日の食事である程度とれるため、御自分にあった適正値をとることが良いようです。 



                    

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