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電磁波過敏症、即化学物質過敏症という一大事!!

2009-05-16 11:31:17 | Weblog
電磁波過敏症、即化学物質過敏症という一大事!!

 電磁波が危ないという話は何となく聞いてきました。

 高圧送電線は小児白血病を招くとか脳腫瘍が出来るとか、OA機器に携わっている女性に流産や奇形児の出産
が多いという話は以前から聞かされてきました。

 また、イギリスやドイツでは、16才未満の少年に携帯電話の使用を制限しているという記事も読みました。
最近大流行のIHヒーターも、妊婦はなるべく近づかないようにすべきだという話も聞かされています。

 しかし、電磁波障害は電磁波だけの問題で、電磁波の影響のない生活に切替えさえすれば、回避出来る簡単
な問題だと考えていました。そして、私ども住宅関係者にとって電磁波の問題はそれほど重要視する必要の
ないものと、無視してきました。

 しかし、唯一北里大学病院では、電磁波も化学物質過敏症の一つであるという位置付けで患者さんに対応
しています。

 これが、科学的に正しいのかどうかは分かりません。それこそ、医療関係の専門家の方のご意見を伺いたい
ところです。ともかく、北里病院では、化学物質過敏症の発生要因として以下の3つを挙げています。

化学的な刺激物によるもの 
  ホルムアルデヒド、トルエン、各種農薬、防腐剤、排気ガス等
生物的な刺激物によるもの 
  花粉、ダニ、カビなど
物理的な刺激物によるもの
  電磁波など

 つまり、化学的な刺激物だけが化学物質過敏症患者を生むのではありません。乳幼児アトピーの原因と
考えられているダニ、カビをはじめ、電磁波も化学物質過敏症を生むという見解です。
 この事実を知って、びっくりしたのは私だけではないはずです。多くの住宅関係者が「ホルムアルデヒド
にさえ配慮しておれば、化学物質過敏症は防げる」とタカをくくっていたと思います。その安易な考えに
水を浴びさせられたのです。

 仮にTさんとしておきましょう。
 ネットフォーラムで紹介したように2年前までは理科の先生として教鞭をとっておられました。
ICUの滝川洋二先生をはじめとして活きた理科を教えてゆこうという熱心な先生の研究グループがあります。
Tさんもその一人として参加され、早くから花粉症を防げる高気密住宅に関心を持っておられました。

 しかし、病気一つしたことがなく、元気だけがとりえというTさんは、18年前に建てた注文住宅で満足して
いました。そして、2年前に退職し、自宅の1階を作業場としてご主人がやっていた身体障害者のための
作業の手伝いをはじめました。

 それまでは、昼は学校へいっていたので問題はなかったのですが、24時間自宅での生活が始まって、
昨年11月に猛烈な頭痛を伴う病気が襲い、倒れてしまいました。このため、ご主人も看病にかかりきりと
なり、身障者対象の仕事を閉鎖せざるを得なくなりました。

 それからの10ヶ月間、神経科4ケ所をはじめ、内科、耳鼻科、婦人科、整形外科、整体科、
ペインクリニックなど10ケ所の病院を回りました。しかし、どの病院も更年期障害の一つとしてとらえ、
正しい診断をくだしてくれません。
 頭が痛くて死にたいくらいだというと、鬱症状としてとらえて薬を調合する程度。付けられた病名は
椎間板ヘルニア、座骨神経症、三き神経痛など数種類。どの病院も化学物質過敏症とか電磁波過敏症では
ないかと疑ってみることがなかったといいます。

 そして、NTT関東病院のペインクリニックで週に一回麻酔の注射を打たれ、これを14週続けてそれこそ身も
心もボロボロになり、化学物質過敏症状を決定的にする治療がなされました。

 今年の8月、新聞で電磁波過敏症のことを知りました。書かれている症状が、ぴったり自分に当てはまります。
 そこで、急遽北里病院へ電話しました。
 本来だと一ヶ月以上待機させられるのですが、地方からの予約が2件取消しになり、9月早々に1時間半の
診断と2時間半におよぶ問診を受けることができました。

 北里病院の優れているところは、32枚のアンケート調査と目の診断をするほかに徹底した問診調査をする
ところにあります。2時間におよぶ問診で、病気の発端、原因をほぼ完全に究明します。

 Tさんの病名は正真正銘の「電磁波過敏症」。
 18年間、高圧線下の生活が原因。
 すぐに、自宅を出るように北里病院の先生に言われ、アパートを物色しました。しかし、どのアパートも
空き家になるとタタミ表を取替えます。
 中国産の農薬プンプンのいぐさで、住めるところはありません。そこで、自宅から古いタタミを持ってきて
、狭いアパートに併せて古いタタミを切り詰めました。 
 そして、北里病院の紹介でアメリカ製の空気清浄器を購入しました。日本製は過敏症患者には不向きだそう
です。

 こうして、やっと病名が分かり、なんとか痛みから逃れて生活出来るようになりました。
 しかし、1日に2回、自宅の浴槽に浸かっての汗かき、ご主人によるマッサージ、45度の足湯、週に一度の
ハリ、それに有機栽培による食事という療養が欠かせません。

 過敏症になると、身体そのものがセンサーのようなものだといいます。200メートル先で撒いている農薬が
分かり、高圧線でなくても電磁波を多量に出しているトランスや携帯の中継基地などが分かるといいます。
 頭が締め付けられるように痛くなり、口からだ液が出てくるそうです。排気ガスにも反応し、建築現場の
ペンキには激しく反応するそうです。



コメント

電磁波が化学物質過敏症の原因になるとは知りませんでした。
人間のように高度に自己組織化した生命は、電磁波のように一見大したことのない
ように見えるものでも長時間浴びると悪影響を受けるということですね。

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