思想家ハラミッタの面白ブログ

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コロナ 連立方程式で偽陽性数を推計する

2020-05-09 17:10:31 | 思想、哲学、宇宙論


https://ameblo.jp/jaytc/entry-12595727978.html




連立方程式で偽陽性数を推計する



2020-05-09 09:02:06NEW !
テーマ:武漢ウイルス



★今日のベビメタ
本日5月9日は、2015年、メキシコシティ公演@Circo Voladorが行われた日DEATH。

■武漢ウイルス関連データ
●累計
・世界 感染確認者3,799,422人>死者267,961人
・日本 感染確認者15,547人>死者557人・退院5,906人・要入院11,434人>重症287人
●10万人当たり
・世界 感染確認者49.25人>死者 3.47人
・日本 感染確認者12.29人>死者 0.44人
出典:厚労省「新型コロナウイルス感染症の現在の状況について」(5月8日12:00現在)

「緊急事態宣言」が延長されて初めての週末なので、今日は武漢ウイルスについて書く。

しかも数式満載。中学校の連立方程式レベルだけどね。
例によって、読みたくない方はスルーしてください。m(. .)m

PCR検査をやみくもに増やす危うさについて、ネット動画や週刊誌でも医師や専門家が発言し始めた。
武漢ウイルス禍が「インフォデミック」であると言い続けているぼくには心強い限りである。
データ分析の立場から、日本の「感染確認者」の真陽性と偽陽性を推計してみた。
計算式は以下のとおり。


前提:
・Xを真陽性、Yを真陰性としたとき、次の計算式が成り立つ。
 X+Y=PCR検査数
・PCR検査の感度(陽性的中率)70%、特異度(陰性的中率)95%としたとき、次の計算式が成り立つ。
 0.70X+(Y-0.95Y)=陽性判定数

例)検査数を1000とし、1%が感染者、99%が非感染としたとき、次の表となる。



PCR検査の精度が、感度70%特異度95%と確定していれば、検査数と陽性判定数から、XとYの値を連立方程式によって解くことができる。
上記表のように、感度70%・特異度95%のPCR検査数=1000、陽性判定数=56だった場合、

X+Y=1000
0.70X+(1-0.95Y)=56

0.05X+0.05Y=50(両辺に0.05をかけて)
0.70X+0.05Y=56

-0.65X=-6

X=6÷0.65=10(切り上げ)…本当の感染者(真陽性)
10×0.7=7…陽性判定者中の真陽性

同様に、
0.70X+0.70Y=700(両辺に0.70をかけて)
0.70X+0.05Y=56

0.65Y=644

Y=644÷0.65=990(切り捨て)…本当の非感染者(真陰性)
990-(1-0.95)=49…陽性判定者中の偽陽性

PCR検査数をA、陽性判定数をB、陽性判定中の真陽性をX‘、陽性判定中の偽陽性をY’として関数化すると、

X’=(((A×0.7)-B)/0.65)×0.7
Y‘=(((A×0.05)-B)/0.65)×0.05

となる。
以上から、日本の「感染者数=PCR陽性判定者」中の真陽性と偽陽性を推計したのが下のグラフである。


グラフの青い部分が感度70%の「陽性判定者中の真陽性」、オレンジ色の部分が特異度95%の陰性判定者の残り、すなわち「陽性判定者中の偽陽性」である。
このグラフで青色の累計偽陽性の棒が凸凹するのは、PCR検査数が各都道府県保健所からの報告日によってズレるため、陽性判定数と正確に対応していないからである。そのため、計算値は陽性判定数に合わせて修正してある。
このグラフでわかるように、PCR検査数の青い線と、真陽性+偽陽性を積み上げた陽性判定数=「感染確認者数」は、ほぼ同じ傾きになっている。
このブログでは、毎日のデータを示す際、「感染確認者数」という言葉を使っている。それは、毎日厚労省から発表されるのはあくまでも「PCR検査陽性判定者数」であって、これが日本全国すべての感染者という意味ではないからである。
これを強引に「感染者数」だとし、「感染が広がっている」と不安を煽るメディアは根本的におかしい。
PCR検査を増やせば、それに応じて「陽性判定者」が増える。しかもその半数以上は偽陽性である。
これを毎日発表される「新規感染者」に当てはめると、下のグラフになる。



2月中は、専門家会議の「日本モデル」=「積極的疫学調査」の戦略で、感染者と接触した疑いのある者に限ってPCR検査をやっていたから、「陽性率」は高かった。だが、3月10日に急激にPCR検査数が増えると、「陽性率」はドーンと下がった。4月に入ってPCR検査数がさらに増えると「陽性率」は上がったが、この「陽性率」はもちろん偽陽性を含んだ数値である。
4月12日に、1日当たりの「新規感染確認者数」はピークを迎え、743人を記録したが、そのうち402人が偽陽性であったと推計される。
その「証拠」として、そこから2週間経った4月25日ごろから退院者の数は急激に増え、現在、「累積感染確認者」約15,000名のうち退院者は6,000名近く、「要入院者」約12,000人のうち、重症者は300人を切り、残りは無症状を含む軽症者と「症状の有無および症状の程度確認中」である。
なんのことはない、真陽性だけなら、日本の「感染確認者数」は累計6,000人未満、1日当たり300人を超えることはなく、重症者だけの対応なら、医療崩壊を心配するまでもなかった。上のグラフを見れば、真陽性は4月下旬からすでに横ばいであることもわかる。
武漢ウイルス禍とは、「インフォデミック」であると同時に「PCRデミック」なのだ。
基本再生産数R₀とか、実効再生産数Rとかの数値も、インフルエンザとは違って、結局、PCR検査による偽陽性を含んだ「感染確認者数」を基にしているので、国や状況によって大きく異なる。武漢ウイルス固有の特性を表しているとは到底言えないというのがぼくの見解だ。
前に述べたように、インフルエンザと同じく発症者=患者だけをカウントしておけば、この緊急事態宣言を発出する必要もなく、国民生活に打撃を与え、経済危機に陥るようなことにはならなかった。
この原因はすべて中国にある。
これまでぼくは、武漢ウイルス禍は、中国政府が新型ウイルスの発生と正確な病相の情報を隠蔽し、武漢市を封鎖して、市民を「必要のない恐怖」に陥れ、医療崩壊によって、「武漢市の地獄」のイメージが世界中に拡散したことによって生じた「インフォデミック」であると繰り返し主張してきた。
これに加えて、今回はその根底にあるものを説明したい。
それは、宗教を否定する共産党特有の「科学万能思想」である。
共産党の宣伝によって、中国の国民は、自分たちは人口世界一、経済規模で世界第二位の先進大国であり、IT技術、遺伝子工学など、資本主義では実現できない「世界最先端」の科学的優位性を持っていると信じている。
公衆衛生観念や黒人への差別感情など、実際に先進国であるかどうかはともかく、この傾向は習近平政権の「中国の夢」政策によって先鋭化している。ウイルス発生が公知になったとき、武漢市民たちが病院に殺到したことは、古来中国人が持っていた死生観や民間療法を忘れ、医者でなければ病気は治せないと思い込んでいたことを証明する。
「世界最先端」の医学で治せない病気はない-臓器移植でさえも-と信じ込んでいた医師たちは、「遺伝子工学の粋を集めたPCR検査」ですべての感染者が判別でき、隔離できると思い込み、殺到した市民に片っ端からPCR検査を行った。その結果、偽陽性を含めた要隔離患者が大量に発生し、あっという間に医療崩壊が起こり「武漢市の地獄」が現出し、その映像を「決死の市民」が世界中に拡散した。
もし、新型ウイルスについて、中国政府が「コロナウイルスの新種だが、感染しても8割は軽症だから、高齢者や免疫機能の低下している者以外は自宅療養してください。」とアナウンスし、武漢市を閉鎖することもなく、発症した者に限って治療していたら、「医療崩壊」も「地獄」も起こらなかった。

2月末に習近平がウイルス禍の収束-経済活動再開を命じた時から「感染者数」がピタリと止まったのが何よりの証拠である。
だが、ヨーロッパ各国では、中国共産党政権への嫌悪感や恐怖感から「武漢の地獄」の映像が繰り返し流れ、保健当局は感染者を隔離したいあまりに3月10日過ぎからPCR検査をスクリーニングに使ってしまった。その結果、中国と同じく、偽陽性の要隔離患者が大量に発生して、院内感染と医療崩壊が起こり、助かるはずの人も亡くなってしまった。
国民健康保険制度のないアメリカではもっとひどく、いくつかの有力メディアが「Don’t rush to ER」と警告したにもかかわらず、一部の医療系グループがネットで中国から提供された基本再生産数R₀や致死率の数値を無批判に用いて、「インフルエンザより危険」と宣伝したため、PCR検査が大量に行われ、同じことが起こった。
米CDCは、PCR検査が追いつかなくなると、死亡基準を変更し、土着風邪コロナウイルスやインフルエンザによる発熱・肺炎の症状があれば、「超過死亡率」の概念を用いて、武漢ウイルスによるものと見なすようになった。
これまでも、風邪やインフルエンザによる肺炎で大勢が亡くなっていたのに、あたかも武漢ウイルス「だけ」が危険であるかのように世界中の保健当局やマスメディアが宣伝している。正気の沙汰ではない。
「武漢の地獄」を再現したくないあまりに、政府・保健当局が、都市封鎖&スクリーニング的PCR検査という「武漢モデル」を採用してしまう矛盾―。これが武漢ウイルス禍の正体であり、このウイルスを「武漢ウイルス」と呼ばなければならない理由である。
日本の専門家会議は、当初、賢明にもこの「武漢モデル」を採用しなかった。
それは、インフルエンザの患者(=発症者)1000万人・死者3000人、肺炎による死者10万人という実情に照らして、武漢ウイルスが国民生活や経済活動を止めてまで「防止」しなければならないほど危険というわけではないからである。むしろ危険なのは、PCR検査を乱発することによる大量の偽陽性の要隔離患者が出て、医療崩壊が起こることである。最も重要なポイントは、人口当たりの死者数を抑えることであり、社会への影響を最小限に抑えることである。だからこそ、クラスター潰しを基本とする「日本モデル」が採用されたのである。

しかし、マスコミや「有識者」は、「ジャパンパラドクス」と言われるほど効果を上げていた専門家会議の戦略が、日本独自であることを非難し、「PCR検査を増やせ」「緊急事態宣言を出せ」と大合唱した。

その圧力に耐えかねた安倍政権は、欧米に歩調を合わせて、外出自粛=「緊急事態宣言」&PCR検査拡大=「武漢モデル」の採用を政治決定してしまった。
方針変更された4月以降、日本の「感染者数」は急激に増え、アジアでは韓国を抜いて中国に次ぐ数になってしまい、経済活動は停滞し、国民生活は危機に瀕している。
安倍政権は、緊急事態宣言の解除によって「感染者数」が再び増加することを恐れ、連休明けに、全国的には多少緩和したものの、宣言自体は延長してしまった。
ここまで読んでこられた方はわかるだろうが、外出自粛をしようがしまいが、PCR検査をやり続け、その陽性判定を「感染者」だとする限り、決して「感染者」は減らない。
本当に感染者が減るとすれば、前回“仮説”としてお示ししたように、欧米の場合「1000人に一人」(=日本なら12万人)、国民の大多数が中国由来の土着コロナウイルスの抗体を持つ東アジアの場合は、「1万人に1人」(日本なら1万2000人)のレベルに達した時点からであると推定される。

だが、本当の感染者が「ゼロ」でも、特異度100%のPCR検査はないので、検査数に応じて一定数の偽陽性は出続ける。現状のように特異度95%のPCR検査を毎日2000件やり続ければ、毎日100人の偽陽性が自動的に出る。
いい加減、国民も政府も、PCR検査こそが偽陽性を含めて「感染者」を増やす元凶なのだという真実に気づくべきだ。
テレビ局には、未だに「PCR検査をもっと増やせ」と言っている奴らが巣くっているが、要するにこいつらは、「感染者数」が増え続けた方がいいのだ。ひとつは#STAYHOMEで視聴率を上げるため、もうひとつは安倍政権の「不十分な防疫対策」を攻撃するため、さらにはPCR検査、薬、ワクチンなどの医療マフィアの利権のためだ。
冒頭に述べたように、現場の心ある医師たちが声を挙げ始めたためか、マスメディアの中には、「PCR検査をうのみにしてはいけない」と解説する動きもある。
ただし、よく注意してほしい。
マスメディアは、PCR検査の精度に触れるとき、「特異度95%=陰性的中率は比較的高いのですが、感度70%=陽性的中率は70%程度と低いのです」と言って、「残りの30%は偽陰性なので、本当は感染しているのに、市中に出ている可能性があります」と続け、不安を煽る方向に使う。特異度についてはスルーしてしまうのだ。
だが、実際に大問題なのは、特異度95%=陰性的中率=偽陽性の方である。
世の中には、感染者より非感染者の方が圧倒的に多い。
偽陰性=1%の30%と、偽陽性=99%の5%ではどっちが多いか。子どもでもわかることを言わない。これがわが国の、いや世界のマスメディアだ。
ぼくは科学を否定しているのではない。
むしろ逆で、一見「科学的」に見える「PCR検査万能主義」が、いかに科学の基本を踏まえていないかということを主張したいのだ。
ダマされないためには、自分の頭で考え続けることだ。