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除菌ウェットティッシュや殺菌石鹸は人体に危険!大口病院中毒死の「猛毒」を含有

2018-12-17 13:41:40 | 思想、哲学、宇宙論
神奈川県横浜市の大口病院で、入院中の患者が点滴に異物を混入されて相次いで中毒死した事件が世間を騒がせています。同病院では、7月1日から事件発覚の9月20日までの間に、同じフロアで48人の死者が出ており、そのうち異物混入による被害者がどれほどいるのか捜査されています。

 事件に関する報道では、異物は界面活性剤だとされていますが、「界面活性剤で死亡するのか」と驚愕された方も多いのではないでしょうか。今回は、界面活性剤の危険性について説明いたします。

 一連の報道では、「界面活性剤」あるいは「消毒液」という単語が使用されていますが、これはテレビ番組の広告元である製薬会社に配慮した表現です。

 テレビのワイドショーでは、界面活性剤の説明として、「石けんやハンドソープ、台所用洗剤などに使用」といったフリップを出しています。なぜか、石けんとそのほかの商品を同列にして、どれも「界面活性剤」という同類のものを使っているとのイメージを持たせようとしているように感じます。決して、「合成界面活性剤」との表現を使っていません。

 先に言っておきますが、界面活性剤だから人が死亡したのではありません。界面活性剤のなかでも、細胞毒の強い合成界面活性剤だからこそ死亡したのです。そして、細胞毒が強いからこそ、殺菌・除菌石けんとして利用されているのです。

 今回、事件で使用されたと推察されているのは、「ヂアミトール」という消毒剤で、成分は、「ベンザルコニウム塩化物」という陽イオン性の合成界面活性剤です。振ると強く泡立つ特性があり、病院関係者が異物の混入に気が付いたのも、振った時に泡立ったためでした。

 このヂアミトールは、9月24日付日本経済新聞記事で「高濃度だと毒性高く、死亡に至ることも」と説明されています。一般には濃度が高くなければ危険ではないと説明されることが多いようですが、過去にヂアミトール10%液20ccを誤って飲んだ男の子が呼吸困難を起こし、15分後に死亡した事故がありました。それほどの猛毒なのです。

自然の界面活性剤と合成界面活性剤の違い


 水と油を混ぜることを「乳化」といい、界面活性剤は乳化を容易にして安定させる作用があります。ところが、自然界にある乳化剤は、この作用がとても弱いのです。たとえば、ヘチマや洗濯に使用されていた、ムクロジに含まれるサポニン、卵のレシチン、牛乳のカゼイン、そして人間の皮脂に含まれる界面活性成分など、どれもこの力がとても弱いのです。そのため、酸性やミネラル分の多い温泉地、そして人の皮膚上では乳化力を失い、洗浄力がなくなるのです。

 石けんを入れた水槽と、歯磨き粉やシャンプーなど一般的な日用品に含まれる合成界面活性剤を入れた水槽に、それぞれアジを入れて泳がせた実験があります。石けん水の中ではアジが石けんのカスを食べて元気に泳いだのに対し、合成界面活性剤の中ではアジは7分後に死んでしまいました。死亡の原因は、エラの細胞が破壊されていたことでした。



 前出したムクロジというのは、種子が羽根突きの羽の丸い部分に使われる落葉高木です。この木は東京・港区にある自然教育園の森の中にもありますが、「この実は野生鳥の貴重な食べ物です。持ち帰らないでください」との注意書きがあります。このように、自然界の界面活性剤は石けんもムクロジに含まれるサポニンも食べても問題のないものですが、なぜ合成界面活性剤になると細胞を破壊してしまい、場合によっては死に至るのでしょうか。

 水と油はとても仲が悪いのですが、実は石けんのような安全な界面活性剤や、私たちの細胞の膜自体は、油の棒の先端に、水を引き寄せる磁石がくっついたような構造をしています。この構造は合成界面活性剤も同じですが、こちらは磁力が非常に強い磁石があるようなものです。

 私たちの細胞は、リン脂質の2重膜構造といいますが、棒の隣に棒、磁石の隣に磁石が規則正しく並んでいる状態です。ここに合成界面活性剤の強い磁石が近づくと、弱い磁石が引き抜かれてしまい、「水と油は仲が悪い」という弱い相互作用で並んでいた細胞の規則正しい配置がランダムとなり、細胞膜に隙間が発生します。細胞膜の袋に穴が開けば、そこから内容物は漏れ出てしまい、細胞は死亡してしまうのです。これが合成界面活性剤による細胞毒で、アジのエラの細胞が破壊された理由です。

また、弱酸性といわれる陽イオン性の合成界面活性剤は細胞毒が強いので、除菌や薬用の石けんによく利用されています。原料メーカーは、「殺菌力が高く、弱酸性の殺菌石けんとして売り込みやすい」と説明しています。しかし、本当は弱酸性だからこそ危険なのです。ちなみに、石鹸はアルカリ性です。

除菌ウェットティッシュに猛毒の界面活性剤含有


 さて、冒頭の事件で使用された消毒液は、細胞毒が強いことで有名な陽イオン性合成界面活性剤のベンザルコニウム塩化物ですが、まさか身の回りには存在していないだろうと、皆さんは思っていることでしょう。

 筆者は、駅のコンビニエンスストアで除菌シート、いわゆるウェットティッシュを購入してみました。購入した3商品のうち2商品に、ベンザルコニウム塩化物が配合されています。皆さん、油でベトベトの手もしっかり拭けて、お年寄りや子供がいる場合には除菌もできる商品がいいと思いますよね。それをすべてかなえてくれるのが、陽イオン性合成界面活性剤です。合成洗剤だからこそ除菌されますが、それには細胞毒があり、あなたの皮膚の細胞にもよくないものなのです。便利すぎるものには要注意です。

【除菌シートの成分】
・商品A
成分:水、PG、チャ葉エキス、ベンザルコニウムクロリド、BG、DPG、コハク酸、イソセテス-20、安息香酸Na

・商品B(医薬部外品)
有効成分:塩化ベンザルコニウム
そのほかの成分:エタノール、メチルパラベン、エチルパラベン、プロピルパラベン、精製水

・商品C
成分:水、エタノール、BG、メチルパラベン、エチルパラベン、モモ葉エキス

 最後に、本文中の「石けん」とは、「脂肪酸カリウム」もしくは「脂肪酸ナトリウム」を想定しています。しかし、日本の法律では、「石けん」と表現することに関して規制がないため、「弱酸性石けん」「逆性石けん」「複合石鹸」「アミノ酸系石けん」「除菌石けん」「薬用石けん」など、さまざまな名前の「石けんもどき」が販売されています。これらはすべて、一般的に想像される安全な固形の石けんとは違う成分です。こうした真相についても、今後検証していきたいと思います。
(文=小澤貴子/東京美容科学研究所所長)











https://life-ddefense.com/danger-chemical/archives/85

細胞を破壊してしまう界面活性剤

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殺菌用に使われる逆性セツケンは、死亡事故まで

洗濯や食器洗いに使われる合成洗剤の主成分は、石油・石炭を原料として合成された界面活性剤です。界面活性剤の分子は、水になじみやすい親水基と、油となじみやすい親油基という部分をもっています。界面活性剤という名称は、化学的に反発しあう水と油の境界面で、両者をとりもつような働きをすることに由来しています。
界面活性剤の多数の分子が汚れである油成分と結合すると、やがて汚れを包み込むようになり(これをミセルといいます)、結果として繊維や食器の汚れが水溶液中に分散することになります。界面活性剤は親水基の性質の違いにより、次のように大別されています。

陰イオン海面活性剤

洗濯用・台所用洗剤、シャンプーなどに使われます。表に合成洗剤(中性洗剤) と呼ばれるものの主成分。セッケンも陰イオン界面活性剤の一種ですが、合成洗剤とは主成分において区別されます。なお、1960年代に大量に使われて、全国的な環境汚染問題を起こしたABS (アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム) は、メーカー側の自主規制によってLAS に切り替えられて、現在、製造されていません。しかし、その後、LASにも発ガン性があることが報告されています。

陽イオン界面活性剤

帯電防止効果があり、リンスインシャンプーや、洗濯用洗剤の柔軟仕上げ剤などに使われます。殺菌洗浄に使われる逆性セッケンは陽イオン界面活性剤で、タンパク質の変性作用は、陰イオン界面活性剤よりも強力で、逆性セッケンにおいては、しばしば死に至る中毒事故を起こします。

両性界面活性剤

主としてベビーシャンプー、リンス、リンスインシャンプー、洗濯用洗剤の柔軟仕上げ材などに含まれます。

非イオン界面活性剤

台所用洗剤に単独あるいは陰イオン界面活性剤と混合して使われるほか、医薬品(注射薬や輸液剤) の添加物、農薬の添加剤などにも使われます。

飲み込むと胃の具合が悪くなる

合成洗剤を使って水仕事をすると手が荒れます。これは界面活性剤が皮膚の脂を落とすばかりでなく、皮膚のタンパク質を変性してしまうことが原因です。細胞膜はリン脂質の二重層からなりますが、界面活性剤は細胞膜の二重層内部のリン脂質と結合して、細胞機能にさまぎまな悪影響を及ぼします。
高濃度の界面活性剤を誤飲すると、口やのど、胃の粘膜が破壊され、嘔吐、下痢、腹痛などの症状が現われ、摂取した量によっては死に至ります。また、血液中に入り込むと赤血球の細胞膜を破壊したり(溶血作用)、慢性の肝臓障害を起こしたり、動物実験では発ガン性や催奇形性があることも報告されています。
アトピー性皮膚炎などの各種アレルギー性疾患との関係も疑われています。これは界面活性剤が細胞を破壊することにより、人体の免疫力の低下を招くからともいわれます。中性洗剤というのは液性が中性(酸性とアルカリ性の中間) という意味であり、毒性のある無しとは関係ありません。洗濯用洗剤、台所用洗剤のほとんどは中性洗剤ですが、その主成分は界面活性剤であり、界面活性剤そのものが人体のすべての細胞に毒性をもっています。また、界面活性剤には製造段階での不純な副産物も混じっています。品質表示だけでは危険度は評価できませんが、一般に目に痛みを感じるような合成洗剤ほど毒性が強いといわれます。濃度が高いほど毒性も強まるので、使い過ぎを控えることも心がけるべきです。

歯磨き粉にも含まれる

朝晩、歯ブラシにつけて、口の中の粘膜と接触させる歯磨き剤には、強い毒性をもつものはないとはいえ、口内炎やアレルギーの原因となるような化学物質が数多く含まれます。歯周病の予防には歯磨き剤など使わない単なるブラッシングのほうが効果的という歯科医もいるほどです。含有成分がやたらに多かったりする歯磨き剤は避け、清涼感を求めて大量に使うのも改めたほうがよいでしょう。発泡剤と表示があるのは界面活性剤です。アレルギー体質の人は、界面活性剤を使わないセッケン歯磨きを使うべきです。
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