思想家ハラミッタの面白ブログ

主客合一の音楽体験をもとに世界を語ってます。

量子状態ベクトル

2017-10-01 14:29:37 | 思想、哲学、宇宙論
http://home.hiroshima-u.ac.jp/tadasi/ronbun-30.pdf




量子状態ベクトルは、すべての要素が完全に相互に結合し合っていて、

全体から切り離すことができない仕方で一体性を成し、共存している。

しかし量子状態ベクトルは、要素が全体としての一体性が崩壊して

バラバラになる可能性を潜在的に秘めている。

全ての粒子は絡み合っていて時間と空間を越えた非局在性を示している。




人間に意識によって生み出される芸術作品はデコヒーレントな環境世界から

自らを隔離して、コヒーレントな状態を創出することによって創作される。

意識によるクオリアが顕著な形で現れる。

オーケストラの音楽は多くの楽器の音色から構成さ

れているが、全体として不可分の一体性を成している。




状態ベクトル


量子世界の状態を表すベクトル。状態の重ね合わせはベクトルの和で表現できる。観測によって、ある測定値が得られるとき、そのベクトルを固有ベクトル、値を固有値という。





生の全てが、生成と消滅を繰り返すコヒーレントな波の世界に凝縮されていくような感動です。
生命現象の本質は、生成と消滅を繰り返すコヒーレントな波ではないでしょうか。


なぜ音が合っているのにハモらないのか

2017-10-01 13:00:44 | 思想、哲学、宇宙論

http://blogs.itmedia.co.jp/nagaichika/2011/10/post-4bac.html


一生懸命キーボードで音をとって練習しているけれども、なぜかハモらない。響かない。そういう悩みを持つ合唱団が多いかもしれません。
 
2011年10月29日合唱団コール・リバティストは秋島先生とご一緒しての練習でした。
 
この日は、中田喜直の「海の構図」より「海と蝶」を行いました。
 
なぜハモらないのか?
それは、皆の母音の形が合っていないからです。
 
いくら音程が合っていても「ア~」というところに誰かが「ア"~」(狭い「ア」をイメージしてください)と歌っていると、ハモらないのです。
 
母音は、形によって倍音というものが決まります。
良い音というのは、例えば「ド」ですと、その上にド、ソ、ミ、シ♭・・・・など耳をすますとたくさんの音が響いています。
 
良い音、つまり広い「ア~」というのは、倍音をたくさん持っている。
しかし狭い「ア」である「ア"~」はすごく持っている倍音が少ないのです。
 
響くというのは、持っている倍音同士も響く。これが「響き合う」と言います。
いい音といい声というのは倍音をいっぱい持っていて、それが響き合うから、結果的により豊かな響きになるわけです。
 
さらに言うと、天井の高い「紀尾井ホール」などの空間だと、その音が良い空間にもっと豊かに響く。
ハーモニーが豊かに響くという現象はこういうことを言います。
 
「音程が合っている」+「皆の母音の形が合っている」
 
というこの二つがないと、響かない、ハモらない、ということになってしまいます。
 
耳を良く使って、「どういう母音かな?」と聴くこと。これがコーラスをする上でとても大事なことです。
 
私は、合唱の稽古において、子音を抜いて「母音のみで歌う」トレーニングを良く行います。
子音が入ると、発音上の都合でどうしても母音が狭くなりがちなのです。それはどんなに稽古を積んでいるプロでも多少はあります。だから、まず基本に戻って母音を揃えることをしてから、子音をつけていくと、母音に神経が行き届くようになっていきます。
 
良い母音が響きあうことで、「豊かな響き」が生まれる。
 
ただ歌詞を間違えずに、正しい音程で歌えば豊かに響いて、ハモる、というわけではないのですね。
 
この日は他に、ブストの「Pater noster」、林光の日本抒情歌集より「中国地方の子守歌」、ブストの女声アカペラ「Salve Regina」を行いました。
 
ラテン語のアカペラは特に広い母音が必要です。
母音を追求して、より豊かな響きを楽しみたいですね。


永井 千佳 2011/10/31 11:57:56 Comment(2)