
ベルグマンの製作記・その2です。前回のエントリーでも書きましたが、このベルグマンは先日の中四国AFVの会の会場で頒布したカンパのお礼グッズです。今回は複製作業について書きます。この写真は、複製したパーツを塗装したものです。あと、今回も長いです(笑)あらかじめご了承下さい。
前回はこの辺くらいまででしたね。複製する場合、ディテールを細かくしてしまうほど失敗する可能性が高くなります。なので、ここからできる限りディテールダウンしていきます。

バレルジャケットの穴は凹だとダメなので、球面状の凹にします。ボルトハンドル用のスリットも同様です。あと、入り角もちょっとだらすようにします。

要するに、急角度の凹形状は綺麗に複製できたとしても、すぐゴムがどこかに食い込んで千切れてしまうんですね。もっと攻めてもいいような気もするのですが、この辺の感覚はもっと数をこなさないとわからないだろうなあ、と。私は複製の経験がほんと少ないので、恐る恐るやってるような感じです。
トリガーガードとトリガーも難しいポイントです。突き抜けていたらまあ多分失敗するので、一体化してます。

とはいえ、この空間を埋めているバリは0.14ミリのプラペーパーなので、針で突いたら貫通する程度です。下はマガジンとマガジンポーチの原型。
マガジンポーチは資料が無いのでオミットしようかなあ、と思ってたら、ある日ある方がミニアートのドイツ軍装備セットをプレゼントしてくれまして(ありがとうございます)その中にはMP28/Ⅱとマガジンポーチがありました。

精密な絵できちんと描かれてるので、ありがたく参考に。
裏側のベルト固定用のディテールもキッチリ再現されてましたので、これまた参考に。

というわけで、これはMP18用じゃなくてWW2のMP28用なんですね。でも、WW2ではMP18も使われてたはずですから(未確認。ベルグマンの写真ってMP28のも少ないですね)、このマガジンポーチだったんじゃないかなーと。で、このキットいろいろ渋くていいですね。アストラが嬉しい、、。
しかし、MP18とMP28のマガジンは似てますけど、互換性はないようです。どうも、MP28のマガジンはMP38やMP40と同じものらしく、モデルガンのを比較するとMP18のがちょっと大きいです。なので、マガジンポーチが使えない可能性もあるんですが、まあ、あくまで「おまけ」ということで(汗)
これが原型の完成形です。マガジンポーチは、今見返したらフラップ固定用のベルトがちょっと太いですね。すいません。

型取りは、まず木粉ねんどでシミュレーションしてみます。レジンの空気だまりがどうやったらなくなるかを考えて、角度を決めていきます。

今回のポイントは、マガジンハウジング部の処理ですね。ここが一番難所かな?と。でもまあ、これくらいの感じで何とかなりそうです。
次に、レジンの流れ込む出入り口に枝を付けていきます。これも、どこから入ってどう出て行くのかを考えながら位置を決めます。ここで間違うとパーなので頑張って考えます。バリもプラペーパーで最初から作って、レジンがきちんと流れるようにします。

そして、油ねんどで埋めていくわけです。

で、このころはごく控えめにいって、ケツに火がついているような状況でした。なのできちんと過程を写真に撮れてませんのでご了承下さい。というわけでいきなりゴム型の写真。しかも、このゴム型は2代目のもの。初代のは30個ちょっとくらいで壊れてしまい、もうちょっと量産したかったので2代目を作ったのです。

レジンはこういう風に流れるわけですね。前述のバリが効いているのがお分かりになるんじゃないかと、、。

モノが小さいので、各出入り口が狭くなってしまい、レジンの抜けはそれなりでした。予想通り、マガジンハウジング周辺が弱点となり、二代目のゴム型も30個ほどで壊れました。ゴムはレジンの硬化熱で徐々に硬くなって割れるのですが、今回はそうなる前にゴム型がちぎれるという壊れ方でした。うーん、ほんと難しいです。
最初のものがきちんと抜けたときはほんと嬉しいですね。「あー、よかった!」とほっとします。

形もまあ納得できるレベルで、やれやれです。
後はもうどんどんどんどん量産していくわけです。同じものがたくさん並ぶと、なんかもうそれだけでニコニコしてしまいますね(笑)

それにしても、ベルグマンってほんと綺麗に並ぶんですね。モデルガン1丁だけだとわからないことではあります。マガジンハウジングが横に出てるタイプの銃は、どれもこんな感じに並べられるんでしょうね。

うーん、なんかいいなあ、、。製造工場みたいです。
楽しいのであれこれ遊んでしまいます(笑)井桁に積むと、途端に廃棄待ち、みたいな雰囲気に。

こっちは武装解除みたい(笑)

遊んでる場合か、ということで量産の目処がついたらパッケージの製作に入ります。これも、パーツと同じくらい出来るだけ頑張ります。小さなものなので、パーツだけではバリューもボリュームも足りないので、なおさらです。

イラストはハガキとなってまして、おまけです。こうすると、なんかそれっぽくなったような、、。パッケージを考えるのはほんと楽しいです。
インストも、出来るだけ頑張ります。もっと頑張りたかったんですけど、時間的に限界でした。

モデルガンではありますが、ディテール写真もつけてます。
というわけで、何とかできました。あー、やれやれです。こういうパッケージもたくさん並べると楽しいですね。

AFVの会の会場では、30セットほどお嫁に行ってくれました。カンパしてくださった皆様には感謝の言葉もありません。残り(15-20セットくらい)は、来年の会場でも頒布しますので、興味のある方はぜひどうぞ。
で、製品レベルに満たなかったB品がゴロゴロ私の手元にあるわけです(うう、、、)。せっかくなのでいろいろ遊んでみたいと思ってます。とりあえず、ストレート(笑)で製作してみました。

加工はバリを取って気泡を埋めたくらいです。ラッカーで基本塗装、油彩で仕上げました。木目の表現は油彩が一番やりやすいですね。
ガンマニアのはしくれとして、マガジンと本体の色合いを変えるのにこだわってみました(笑)

今はディテールUPバージョンを作ってます。こっちはできる限り作りこんでみたいなあ、と。

スケールが大きいので、あれこれできるのが楽しいですね。

(その3)ではこれの製作記を書いて、お終いにしたいと思います。次回ではなくてまたそのうち、になるかもですがご了承下さい。
あと、手のひらに載せてるのはべつに小ささを誇示してるんじゃなくて、こうやると自在に距離と角度が変えられて写真がとても撮りやすいからなんですね。そこんとこ誤解なきようよろしくお願いします(笑)
というわけでお終いです。複製というのは、モデリングと使う筋肉が違うのでいろいろと大変です。けど、モデリングとは違う面白さがあって、やっててほんと楽しいです。また機会を見て挑戦したいと思ってます。そのうち自作のキットも作って売ってみたいなあと、あれこれ企画を練ってます。まあ、これもある程度固まったらここで紹介させてもらおうと思ってます。
それでは。
ベルグマンの(その1)のエントリーはこちらです。よろしければどうぞ。
https://blog.goo.ne.jp/morio1945/e/847c260f794040db63737f6b6ce35fd3
前回はこの辺くらいまででしたね。複製する場合、ディテールを細かくしてしまうほど失敗する可能性が高くなります。なので、ここからできる限りディテールダウンしていきます。

バレルジャケットの穴は凹だとダメなので、球面状の凹にします。ボルトハンドル用のスリットも同様です。あと、入り角もちょっとだらすようにします。

要するに、急角度の凹形状は綺麗に複製できたとしても、すぐゴムがどこかに食い込んで千切れてしまうんですね。もっと攻めてもいいような気もするのですが、この辺の感覚はもっと数をこなさないとわからないだろうなあ、と。私は複製の経験がほんと少ないので、恐る恐るやってるような感じです。
トリガーガードとトリガーも難しいポイントです。突き抜けていたらまあ多分失敗するので、一体化してます。

とはいえ、この空間を埋めているバリは0.14ミリのプラペーパーなので、針で突いたら貫通する程度です。下はマガジンとマガジンポーチの原型。
マガジンポーチは資料が無いのでオミットしようかなあ、と思ってたら、ある日ある方がミニアートのドイツ軍装備セットをプレゼントしてくれまして(ありがとうございます)その中にはMP28/Ⅱとマガジンポーチがありました。

精密な絵できちんと描かれてるので、ありがたく参考に。
裏側のベルト固定用のディテールもキッチリ再現されてましたので、これまた参考に。

というわけで、これはMP18用じゃなくてWW2のMP28用なんですね。でも、WW2ではMP18も使われてたはずですから(未確認。ベルグマンの写真ってMP28のも少ないですね)、このマガジンポーチだったんじゃないかなーと。で、このキットいろいろ渋くていいですね。アストラが嬉しい、、。
しかし、MP18とMP28のマガジンは似てますけど、互換性はないようです。どうも、MP28のマガジンはMP38やMP40と同じものらしく、モデルガンのを比較するとMP18のがちょっと大きいです。なので、マガジンポーチが使えない可能性もあるんですが、まあ、あくまで「おまけ」ということで(汗)
これが原型の完成形です。マガジンポーチは、今見返したらフラップ固定用のベルトがちょっと太いですね。すいません。

型取りは、まず木粉ねんどでシミュレーションしてみます。レジンの空気だまりがどうやったらなくなるかを考えて、角度を決めていきます。

今回のポイントは、マガジンハウジング部の処理ですね。ここが一番難所かな?と。でもまあ、これくらいの感じで何とかなりそうです。
次に、レジンの流れ込む出入り口に枝を付けていきます。これも、どこから入ってどう出て行くのかを考えながら位置を決めます。ここで間違うとパーなので頑張って考えます。バリもプラペーパーで最初から作って、レジンがきちんと流れるようにします。

そして、油ねんどで埋めていくわけです。

で、このころはごく控えめにいって、ケツに火がついているような状況でした。なのできちんと過程を写真に撮れてませんのでご了承下さい。というわけでいきなりゴム型の写真。しかも、このゴム型は2代目のもの。初代のは30個ちょっとくらいで壊れてしまい、もうちょっと量産したかったので2代目を作ったのです。

レジンはこういう風に流れるわけですね。前述のバリが効いているのがお分かりになるんじゃないかと、、。

モノが小さいので、各出入り口が狭くなってしまい、レジンの抜けはそれなりでした。予想通り、マガジンハウジング周辺が弱点となり、二代目のゴム型も30個ほどで壊れました。ゴムはレジンの硬化熱で徐々に硬くなって割れるのですが、今回はそうなる前にゴム型がちぎれるという壊れ方でした。うーん、ほんと難しいです。
最初のものがきちんと抜けたときはほんと嬉しいですね。「あー、よかった!」とほっとします。

形もまあ納得できるレベルで、やれやれです。
後はもうどんどんどんどん量産していくわけです。同じものがたくさん並ぶと、なんかもうそれだけでニコニコしてしまいますね(笑)

それにしても、ベルグマンってほんと綺麗に並ぶんですね。モデルガン1丁だけだとわからないことではあります。マガジンハウジングが横に出てるタイプの銃は、どれもこんな感じに並べられるんでしょうね。

うーん、なんかいいなあ、、。製造工場みたいです。
楽しいのであれこれ遊んでしまいます(笑)井桁に積むと、途端に廃棄待ち、みたいな雰囲気に。

こっちは武装解除みたい(笑)

遊んでる場合か、ということで量産の目処がついたらパッケージの製作に入ります。これも、パーツと同じくらい出来るだけ頑張ります。小さなものなので、パーツだけではバリューもボリュームも足りないので、なおさらです。

イラストはハガキとなってまして、おまけです。こうすると、なんかそれっぽくなったような、、。パッケージを考えるのはほんと楽しいです。
インストも、出来るだけ頑張ります。もっと頑張りたかったんですけど、時間的に限界でした。

モデルガンではありますが、ディテール写真もつけてます。
というわけで、何とかできました。あー、やれやれです。こういうパッケージもたくさん並べると楽しいですね。

AFVの会の会場では、30セットほどお嫁に行ってくれました。カンパしてくださった皆様には感謝の言葉もありません。残り(15-20セットくらい)は、来年の会場でも頒布しますので、興味のある方はぜひどうぞ。
で、製品レベルに満たなかったB品がゴロゴロ私の手元にあるわけです(うう、、、)。せっかくなのでいろいろ遊んでみたいと思ってます。とりあえず、ストレート(笑)で製作してみました。

加工はバリを取って気泡を埋めたくらいです。ラッカーで基本塗装、油彩で仕上げました。木目の表現は油彩が一番やりやすいですね。
ガンマニアのはしくれとして、マガジンと本体の色合いを変えるのにこだわってみました(笑)

今はディテールUPバージョンを作ってます。こっちはできる限り作りこんでみたいなあ、と。

スケールが大きいので、あれこれできるのが楽しいですね。

(その3)ではこれの製作記を書いて、お終いにしたいと思います。次回ではなくてまたそのうち、になるかもですがご了承下さい。
あと、手のひらに載せてるのはべつに小ささを誇示してるんじゃなくて、こうやると自在に距離と角度が変えられて写真がとても撮りやすいからなんですね。そこんとこ誤解なきようよろしくお願いします(笑)
というわけでお終いです。複製というのは、モデリングと使う筋肉が違うのでいろいろと大変です。けど、モデリングとは違う面白さがあって、やっててほんと楽しいです。また機会を見て挑戦したいと思ってます。そのうち自作のキットも作って売ってみたいなあと、あれこれ企画を練ってます。まあ、これもある程度固まったらここで紹介させてもらおうと思ってます。
それでは。
ベルグマンの(その1)のエントリーはこちらです。よろしければどうぞ。
https://blog.goo.ne.jp/morio1945/e/847c260f794040db63737f6b6ce35fd3