森男の活動報告綴

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ハセガワ 1/48 零戦52型(完成 その2)

2013年08月24日 | 飛行機の模型
というわけで零戦五二型の続きです。

まずは特撮写真から。アングルが似てますけどこの間のとは別カットです。しつこくてすいません。

かなり使い込まれた機体をイメージして塗装しました。零戦は「ボロボロになっても必死で戦う」ような感じが似合うなあと勝手に思ってます。松本零士的といいますか。坂井三郎氏は「零戦に乗ったら絶対負けない」と言っていましたが(あー、なんてかっこいいんだ、、)、そういう「自信」と「意地」が混ざり合ったような感じでしょうか。

素はこんなんです。飛んでいる姿にしたかったので、デスクトップモデルです。ベースは三角の斜めにして、スピード感が出るようにしてみましたが、どうでしょうか。「風立ちぬ」の草原のイメージですが、気付いた人は、いないか(笑) 風がぶわーっと吹いて、草がなびいてる感じですね。

映画の中で零戦はちょっとだけの登場でしたが、あの数カットはめちゃめちゃリキ入ってましたね。その直前の九試が隼型よりあっさりした感じで肩透かしだったので、なお印象的でした。最初の、遠方から側面を捉えたところの動きは水中の魚みたいに綺麗でしたねー。宮崎氏はほんとは零戦を主役にしたかったんでしょうね、、、。でも、そうするとどうしても紋切り型の物語にしかならない(映画・小説・漫画など、これまで数多くの作品がありますからね)ので、ああなったんでしょう。

映画に登場したのは明灰白色の二二型という、あまりなじみのない組み合わせでした。先日、宮崎氏と半藤一利氏の対談本「腰抜け愛国談義」(文春ジブリ文庫)を読みました(面白かったです)。その中で宮崎氏は「緑にすると敗戦の象徴になってしまうので灰色にした」と言ってました。いろいろな人のさまざまな思い入れの束縛から解放された零戦を描きたかった、ということなんでしょう。なるほど。でも、以前「緑に赤の配色が嫌い」という話もしてましたね。絵描きの人からするとこの2色のどぎつい組み合わせは我慢できないんでしょうね(笑)

しかし、零戦はやっぱ緑だよなあ、と思います。思いっきりハゲチョロができるのもポイント高しです(笑)やりすぎかな、と思いましたが次にいつ旧軍機を作るのかもわからないので無駄に頑張りました(笑)

塗装の仕上げは油彩です。単色でも深みがだせる油彩は飛行機でも重宝しそうです。排気管はパステルで錆を表現しました。排気煙のススもパステルです。

自分の最近の制作テーマ「日本本土決戦」に合わせて、機番は本土防空戦に使われたものを探しました。ネットで画像検索すると、スイートの零戦の「本土防空戦」の塗装図がでてきたのでありがたく拝借(コラコラ)。横須賀航空隊から百里に派遣された機体とのことで、上面濃緑色、下が明灰白色、ぺラが茶色という「零戦っぽい」塗装だったので選びました。

んが、しかし、完成後に手持ちの写真集「闘う零戦」(文藝春秋)をパラパラ見ていたら、この機体は秋水搭乗員の射撃訓練用という、かなりシブイものだったことが判明(そのために派遣されてたんですね)。いやー、やっぱり作る前に資料はひととおり見ておかないといけませんねえ(マーダーの時から学んでないな、、、)。ま、でも秋水も好きだからいいか!!あはは!!

というわけで、零戦の破片を入手した興奮のあまり勢いで組み立て、「風立ちぬ」の感激を燃料にして、約2週間で完成させてしまいました。どんなものでも最短でも1ヶ月はかかってしまう私としては、驚異的なスピードです。もし破片が手に入らなかったら、そのころ映画が公開されていなかったら、多分完成していなかったでしょう。少なくとも今年の製作予定にはなかった(笑)。なんといいますか、こういうのも縁なんでしょうね、、、。

で、やっぱり、零戦はかっこいい!と改めて思いました。最後にもう一枚(ほんとしつこくてすいません。でもせっかくなので)。次は、タミヤのキットをじっくり作ってみたいですねえ。

それでは。

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