goo blog サービス終了のお知らせ 

森男の活動報告綴

身辺雑記です。ご意見ご感想はmorinomorio1945(アットマーク)gmail.comまで。

貧乏な軍隊は自動小銃の夢を見るか

2015年06月07日 | 模型の話題
これは試製自動小銃甲号です。新しい資料が手に入ったので、つい描いてしまいました。口径6.5ミリなので女性でも楽に撃てるでしょうね。(だからといって女の子を描く必要はない)

今発売中の「GUN professionals 2015年7月号」に、日本陸軍が試作した試製自動小銃甲号がカラーで紹介されてます。書店で見て驚愕&購入。アメリカのオークションの出品商品の紹介ページでした。落札価格37000ドルは安い!というか、金で買える銃じゃないっすよ、、、、。アメリカって、凄いなあ、、。っていうか、日本からガメた銃を売買してるだけなんですけど(笑)、商品扱いとはいえ大事に保存されていることはほんと感謝しないといけないのかもしれません。

誌面の写真はかなり鮮明で、これまでわからなかったディテールがとてもよくわかります。最初からスコープマウントが付いてたり(付いていないタイプもある)、フロント・リアサイトがオフセットされてたりするのは手持ちの資料からは気付かなかった点で、大満足です。興味のある方はぜひご覧下さい。狙撃銃としての使用が前提で、スコープマウントが最初から付いているのは、ドイツのG43と同じですね。こっちは10年早いんすけどね。へへーん。

さて、日本軍は自動小銃という新型の銃器を「軽視」して三八式歩兵銃や九九式短小銃といった手動式小銃に固執し、火力面で米軍に圧倒された云々という解説が多くの書籍で散見されますが、これは大嘘です。

日本も欧米各国が自動小銃の実用化に動き出したのと同時期の1933年ごろから開発に着手し、装備に向けた取り組みを進め、甲乙丙の三種類の自動小銃が試作されました。甲号は小石川工廠製、乙はチェコのZH29のコピーで、東京瓦斯電気工業製、丙号は日本特殊鋼製です。甲・丙号はアメリカのペーターゼン自動小銃を元に独自に設計・開発されたものです(製造権を得た上でのことで、コピーではないです)。しかし、日中戦争がそのころから拡大・泥沼化し、とにかく三八・九九式を増産していく必要に迫られたため、自動小銃どころではなくなり、開発は中止されました。

軍部も手動式より自動小銃がいいのはわかってたし、全軍に配備できるに越したことはないのは、重々承知していたわけです。でも「自動小銃?いやいやいや、そんな金どこにあんの?」ってことですね。結局日本軍ってとにかく「やる気も能力もあるけど貧乏っす!」って感じなんですよね、、、。ちなみに、第二次大戦中、前線の全兵士に自動小銃を配備できたのは大金持ちの米軍だけでした。ふん。でもガーランドはとてもいい銃です(なんやねん)

で、甲号が(というか試製自動小銃が)書籍でここまで大きくカラーで紹介されるのは恐らく初めてではないでしょうか。あんまり嬉しいので絵に描いてみました。

絵に描くことで、なんとなく構成がわかるので、とりあえず描いてみるのは大事なことですね。トグル式で、発砲すると最初の絵のように機関部上部が上に跳ね上がって排莢します。ルガーと同じです。

というわけで、長年もやもやしていたことが、新しい資料が出てはっきりするのはスカッとして嬉しいものですね。この趣味の醍醐味ですね。こちらはアームズマガジンの高橋昇氏の記事。スクラップにしてるので、掲載号はわからないのですが、もう20年位前のだと思います。試製小銃と四式自動小銃が紹介されており、写真も多く、私にとってはいまでも非常に貴重な資料です。

こちらが自動小銃丙号です。
この銃もとても日本的な素敵なスタイルです。この銃が松本零士氏の漫画「グリーン・スナイパー」に出てくる自動小銃の原型のようです。

久しぶりに「グリーン・スナイパー」を読み直して、やっぱり感動。「あいつ、おれによくにてる、、、。友だちになったら、いいやつかもなあ、、」、、、ううっ。酒飲んで読んだらもうダメっす、、。
「おれにはこれしかないんだ!だから、これがいちばんいいんだ!!」
ううううっ!!。
というわけで単行本はもうボロボロであります。何回読み返してるんだろ、、、。

閑話休題。ここまできたら、最後まで続けます(笑)これは四式自動小銃です。ご存知M1ガーランドのコピーです。本土決戦が迫ってきた時期に、小銃不足に悩む海軍が独自に生産・調達しようとした自動小銃です。試作及び試験的な量産で終了したという説が有力ですが、実戦にも使われたのではないかと推測する研究者もいるようです。須川薫雄氏は「日本の機関銃」内で、アメリカで見た何丁かのこの銃は、明らかに戦場で使用されたと思われる痕跡(傷など)があったと書いています。

須川氏の記述のように、アメリカには何丁かはわかりませんが、この銃が現存しています。スミソニアンでも所蔵されており、その銃が「帝国陸海軍の銃器」(ホビージャパン)にカラーで大きく紹介されています。これを見ると、仕上げが丁寧でびっくりします。とても終戦間際に製造された銃だとは思えません。
戦争末期の日本軍の兵器は粗製濫造だったといわれますが、それは「綺麗につくれるけどやってない」だけで、「綺麗にできなかった」というわけではなかったんだなあと。それはこの銃を見るとよくわかります。しかもこれ、民間での製造です。

この銃は刻印がないのですが、「四式」と刻印され、この本の個体よりも仕上げが荒く見えるものもあります。250丁が試験的に量産されたとのことです。高橋氏の記事にも250丁とありますので、根拠は不明ながらこれが恐らく正しい数字ではないかと思います。刻印のないのが試作型で、刻印のあるものが試作量産型なのではないかと。

この本にも書かれていますが、試作段階ではちゃんと作動しなかったそうです。弾薬が変更されてますので、スプリングの強さやガスピストンの移動量など、かなりの微調整が必要なはずで、コピーしただけでは当然作動はしなかったろうと思います。この辺の情報から「不良品だった」とする向きもあるようです。

しかし、250丁量産されているとすれば、その辺は解決されていたはずです。でなければ、海軍がゴーサインを出すわけはないでしょう。いくら戦況が逼迫していたとしても、不良品とわかってて黙々と量産するほどおバカではなかったと思います。オリジナルほどの信頼性はなかったとしても、それなりの条件はクリアしていたのではないでしょうか。そうすると「戦場で使用された」という説も納得がいきます。

また、この記事を書かれた床井雅美氏は、戦争末期に鉄棒を切ったものを弾丸にした火縄式の本土決戦小銃と四式が並行して生産されていたことを「追い詰められた状況では普段想像もつかないおかしなことが起こる」「驚愕」と表現されています。たしかに、兵器の生産状況としてはいびつで、矛盾したものではあります。しかし、軍部は本土決戦にあたり「優秀な銃を備えた精鋭部隊」と「どうでもいい使い捨ての銃を持たせた国民義勇軍」を「使い分け」ようとしていた、という風にもとれます。これは私の勝手な印象なのですが、戦争末期でも、資源が枯渇寸前でも、軍部はかなり「冷静・周到」だったんじゃないかなと(だからこそ、本土決戦って恐いんですよ、、)。でも「原爆のあまりの威力にびっくりして総崩れ」という感じだったのではないでしょうか。

閑話休題(すいません)。オリジナルのガーランドは、グァムで何十発か撃ったことがあるのですが、とてもいい銃でした。なんといいますか、とても手に馴染んで、撃ったときの感じもよくて、実に頼もしく思えたのでした。「戦場でこれを持ってるだけで安心するかもなあ。『いい銃』っていうのはそういうものなのかもなあ」と思いました。同じ時に撃った三八式や九九式も、印象は違うのですが同じように「安心できる」素晴らしい銃でした。このときは銃の「恐怖感と信頼感」を感じることができた貴重な経験でした。この辺のことはまた改めて書きたいと思います。

閑話休題(ほんとすいません)。四式自動小銃は以前月刊ホビージャパン(2010年6月号)で、ファインモールドの三式中戦車長砲身型の作例の本土決戦ジオラマで登場させたことがあります。こういうときにしか出せないので、嬉々としてドラゴンのM1を改造したような、、、。同じく、陸戦隊仕様のベルグマンも出しちゃったりしてます。こちらもドラゴンのMP28を改造しました。知ってる人がみたら「ニヤリ」としてもらえるかなーと思って登場させたのですが、どんなもんだったんでしょうね、、。

こちらが全景。このジオラマはとても気に入ってますので、またそのうちちゃんと紹介したいと思ってます。

閑話休題(ははは)。というわけで、日本軍は結局最後まで自動小銃を全軍にいきわたらせることは出来ませんでした。ボルトアクション式を含め、日本軍最後の小銃がガーランドのコピーだったということはどこか物悲しくもありますね、、、。しかも、戦後自衛隊が装備した自動小銃はガーランドでした(M1カービンもありますけど)。これも何かの因縁なんでしょうね。その後64式、89式と日本製の自動小銃が製造・装備されたことは「日本は貧乏でなくなった」という証なのかもしれませんね。

なんか綺麗にまとまったような気がしますが、気のせいですね(笑)

それでは。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ロワイヤル・チーズ

2015年05月03日 | 模型の話題
今書店にて発売中の、月刊ホビージャパン6月号に模型のお仕事が載っています。お題はドラゴンのブラックラベル「M65 アトミックキャノン」です。※これは私の撮影したセルフ写真です。誌面には載っていません。

72は35と力の入れどころが違う感じがして、作っていて楽しいですね。トラクターの形も個性的で、原子砲のどことなく「恐い」感じもよくでてて、とてもいいキットでした。それにしても原子砲って、考えれば考えるほど、ほんと恐い大砲ですねえ、、。射程距離30キロだそうです。イヤイヤイヤ、、、。風向きによってはこちらに来るですよ。さらに、前線まで30キロということは、十分敵機の攻撃に遭う可能性があるわけで、弾薬車がやられたらどうするつもりだったんでしょうね、、、。でも、幸い使用されることなく退役し、今こうやってプラモで手元に置けるのは人類にとってとてもいいことだと思います。誌面の紹介は1ページです。興味のある方はぜひご覧下さい。

こちらが表紙です。

で、今は中四国AFVの会が終わってやれやれという間もなく、5月16、17日に開かれる、静岡ホビーショーでの同会出展ブースの宣伝材料の製作のお手伝いをしています。久しぶりにイラストを描きました。模型と同じく、絵を描くのも楽しいです。

イラストはこんな感じです。ここではチラッとだけでお許しを。水彩画です。このイラストは、中四国AFVの会のブースで配布される、「中四国AFVの会ニュース」に使用するためのものです。「ニュース」は同会の様子をA4二つ折り4ページに簡単にまとめたものです。昨年はじめて発行し、ホビーショーの会場で配布しました。今年も配布する予定ですので、興味のある方はぜひ当ブースにおいで下さい。

こちらは去年のニュースの表紙に使ったイラストです。今年のパンフの表紙にも使いました。基本的にもう御役御免ですのでアップします。
会場で目を引いて、かつ手にとってもらわないといけないので、あれこれ考えてこういう風になりました。フトモモとかがアレですが、まあいいじゃないですか。ほんとはもっと硬派に決めたいんですけどね、、、(ウソつけ!)

試製二型機関短銃の車載型は、ほんとはスリングスイベルは付いてないです。でも試作だから付いてないだけなんじゃないかなーと思うのと、絵的に付いたほうがおさまりがいいので付けました。車載重機のように、銃眼から射撃するための銃なのでスリングはなくてもいいのかもしれませんが、車外での警備や、車両を放棄した後の乗員の武装用としても使用することを考えると、採用された場合はスリングは付けられたんじゃないかと思います。側面の鉄の板は、薬莢受けを付けるための金具だそうです。この銃についてはちょっと興味深い点があるので、そのうちまた書くつもりです。あー、ほんとこの銃、モデルガンで出んじゃろか。無理か、、、。

こうやって、イラストで銃をちまちま描くのはほんと楽しいです。こちらは今回のイラストのアストラM1000。
この拳銃は前後より天地の方が長い変な形をしています。これは弾数を多くする(12連発)にするために、単純にグリップを長くしたという、考えなしのデザインです。でも、とても好きですねー。これ。
こちらは中田商店が販売していた文鎮モデル。もちろん合法品です、、、と断るのもどうかと思う、一体ムクのものです。左がアストラ、右がイギリスのウェブリー。十数年前、たまたま入った中古モデルガン店でこの二つだけが安価で売ってたので買いました。キャストで一体で抜いたものに黒のペンキを吹いただけの参考用程度のものですが、原型が六人部氏らしくてとてもいいフォルムです。これも、モデルガンもしくはガスブロで出ないかなあ、、。無理か、、、。ウェブリーもほんといい形してます。江戸川乱歩の小説の登場人物が使ってそうな感じですね。

スペインの拳銃は、ドイツやアメリカのものより安価だったため日本軍でもよく使用されたそうです。他の種類ですが、ドイツ軍も使っています(アストラ400など)。ただ、やっぱり質や性能的にはちょっと劣ってたみたいです。でも、モーゼルのコピー、アストラM902とかなんかとても素敵なアレンジの仕方をしてて、ほんと好きなんですけどね。で、スペイン製の拳銃というと、いまでも格下扱いっぽいのですが、世界中で使われているスペインの工業製品が他に何があるのかと考えるとよくやってる方なんじゃないかと思います(上から目線)。

例えば、ガバメントをコピーしたスターPS45という拳銃は、空砲の作動がガバメントよりもよいのでハリウッドで良く使われたそうです。今はどうなんでしょうね。「パルプフィクション」のラストで、サミュエル・L・ジャクソンがティム・ロスに突きつけてたのがそれですね。

閑話休題。アストラ拳銃は、日本海軍が日中戦争のころにまとめて購入して、搭乗員の護身用(自決用ともいうのかな?)として支給してました。なので「報国」の刻印が入ったものがあります。上の文鎮モデルがそれです。資料を調べてて、我慢できなくて一気に描いたのがこれ。
この絵は有名な写真をもとにしたもので、ご存知の方も多いのでは。「完璧な写真」というものがたまにありますが、これもその一枚かと。なんというか、もう全てを表している気が、、、。神風の頃かな?と思いがちですが、重慶爆撃の援護の零戦隊の二空曹の写真だそうです。拳銃がアストラなので、そうでしょうね(搭乗員用の輸入拳銃が大戦後半まで残ってたとは思えない)。いつか、バストトップのフィギュアにしたいなあと思ってます。

というわけで、原子砲でスタートして、結局拳銃の話題でした(笑)で、核兵器と比較すると、拳銃なんてなんてかわいらしい武器なんだ!と思っちゃいますね、、、、、。松本零士の漫画に「人間は銃剣でわたりあうくらいのところで止めとけばよかった」(成層圏気流)というセリフがありましたが、ほんとそう思います。もちろん戦争自体ないのがいいんでしょうけど、まあ、周りを見渡すとそこまでたどり着くのはまだまだ先のようですね、、、、。

というわけでまた。





  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

第15回中四国AFVの会に行ってきました。

2015年04月25日 | 模型の話題
先週の日曜日、第15回中四国AFVの会に行ってきました。これは会場で運営支援金をいただいた方にお渡しした「おみやげセット」です。

私は数年前から運営のお手伝いをしていまして、今回もコンテスト出品と運営の、両方の立場で参加しました。

参加してくださった皆様、お忙しい中おいでくださったゲストの方々、運営に携わったスタッフの方々、本当にお疲れ様でした&ありがとうございました。おととしくらいから参加者・来場者数が増えている印象でして、今年も会場はずっとにぎわってました。そしてただにぎわっているだけでなくて出品作品はどれも気合の入ったものばかりで、かといって傾向が同じというわけでもなくて、バラエティーに富んでいるような感じでした。なんといいますか、会場の雰囲気・作品ともども全体的にとてもいい流れになってきているような気がしました。

私はもともとはコンテスト参加目的のお客さんだったのですが、気がつくとなりゆきで運営のお手伝いをするようになってまして(笑)、一日ばたばたし通しでした。なので久しぶりにお会いしたのにゆっくりお話できなかった方、挨拶すらできななかった方も多々いらっしゃいまして、大変失礼いたしました。またどこかで(とりあえずは静岡でしょうか)お会いした際にはよろしくお願いいたします。

さて今回、来場してくださった皆様に運営の支援をお願いする企画がスタートしました。会の運営のための支援金を募り(もちろん任意です)、支援金の金額に相当した記念品を贈呈するというものです。記念品は缶バッジやポストカードをパックした「おみやげセット」で、私はイラストを担当するなど、いろいろお手伝いさせていただきました。昨年当ブログで紹介しましたAFVの会のマスコット「せんしゃん」のレジンキットもついに実戦参加することになり、15個も生産しました。しかし高額なので(なにぶんコストが、、)数個はけたら大成功だなーと思ってましたが、なんと開場後数時間でなくなってしまいました!いやー、びっくり!! 購入してくださった皆様には心よりお礼申し上げます。

自分のコンテスト出品作は見事賞にかすりもしなかったのですが(笑)、それよりキットがなくなったのが嬉しかったです。トップ写真の缶バッジやポストカードの「おみやげセット」も人気だったようで、ありがたいことです。

出品作品の写真をたくさんあげたいところですが、忙しかったのとカメラが壊れて(帰って調べたらただのバッテリー切れでした、、)ほとんど写真が撮れませんでした。奇跡的に大賞の作品を撮ってましたのでこれだけあげさせていただきます。この作品、塗装だけで発砲の瞬間をとらえてるんですよ。凄い!!あと、去年ある方が独自にスクラッチしてこられてびっくりさせられたせんしゃんが、完成してました。これも嬉しかったです!!お花がいいですね(笑)作者はいらっしゃってたと思うのですが、こちらもバタバタしていたので気がつかず、お話できなくて残念でした。

しかしお話できなかった方がいる一方で、いろいろと有益なお話もできた方もあり、これもほんと嬉しかったです。何度も書いてますが、人とは会って話すのが一番だなあと。これもイベントの醍醐味じゃなかろうか、と思います。

来年も福山で開催されるそうですので、興味のある方はぜひおいで下さい。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

いいところも悪いところもあるよね、の件

2015年03月29日 | 模型の話題
今発売中の月刊ホビージャパン5月号に、模型のお仕事が載りました。お題は九六式三号艦戦です。※この写真は私の撮影したセルフ写真です。誌面には載っていません。

ファインモールドの二号一型キットからの改造記事です。興味のある方はぜひご覧下さい。計3ページで、写真も大きく、製作過程も紹介していただいております。

この作品は製作途中、当ブログにて紹介していましたが、中断していました。製作中、編集部から声を掛けていただいたため、アップを控えていました。何卒ご了承下さい。

これはずっと以前から作りたかった大好きな機体で、頑張って製作しました。モーターカノンのテスト用に、九六艦戦にフランスのイスパノスイザエンジンを載せたと言われている幻の機体(写真などが現存していない)です。洗練された九六艦戦の機体に液冷エンジンを載せた姿は非常に美しく、作りがいのある飛行機でした。試作型と実戦型の二機を製作しています。

新製品でもない、かなりマイナーな機体の製作記を掲載していただいて、本当に感謝感激です。記事にも書きましたが、これを見てこの機体に興味を持たれる方が少しでも増えてくれれば嬉しいです。また、現存しないと言われるこの機体の写真や図面が発見・発表されることを願っています。その際に「もう根本的に違うじゃん!」となっても全然OKですし(笑)、恐らく出てくれるであろう(希望)キットを粛々と作るつもりです(笑)

<2019年8月25日追記>
後日、調査の結果、記事に書いた機首の形状については「世傑」図面が正しいらしい、という結論に達しています。お詫びの上訂正します。詳しくはこちらをご覧下さい。
<追記終わり>
で、私の好きなホリエカニコ氏の漫画の隣というのも嬉しかったです(笑) ホリエカニコ氏の「第二次大戦紳士録」(HOBBY JAPAN)は日独の将官の人間的魅力を軸に、戦時での苦闘苦難を描いた漫画で(パウルスの回とかたまらん、、、)、お勧めです。

あと、話題をもうひとつ。先週、九四式拳銃に関して悲しい出来事(前回の投稿参照)があったので、メインの作業の合間にコリコリと作ってみました。グリップとコッキングピースは板鉛を張って、デザインナイフで筋を入れています。ここまで小さくなると、エポパテよりも使いやすいですね。

銃は、小さいので少しでもバランスが狂うと似なくなるので難しいですね。横にモデルガンを置いてチラチラ見ながら作りました。似てますかね?(拳銃も弾丸ももちろん合法品のレプリカです)ホルスターはキャンバス地のタイプ(もちろんレプリカ)。タミヤもドラゴンも皮製のタイプなので、これも作ろうかなと思ってます。南方では湿気に弱い皮よりもキャンバスタイプがよかったのではないかと思います。また、十四年式のホルスターや小銃の弾薬盒も、綿またはリネンにゴムを染み込ませたゴム引きタイプがあり、南方ではこれまたこちらの方が長持ちしたそうです。九四式用のゴム引きタイプもあった可能性も高いのですが、見たことがないですね。あったなら見てみたい、、、。どーでもいいですかそうですか。

どーでもいいついでに書きますが、九四式拳銃というと必ず「トリガーを引かずともトリガー上のシアバーを押せば暴発する欠陥拳銃」と、枕詞のように言われます。実際、そうなので(笑)欠陥なのですが、これは例えば軍の訓練を受けない市民用に市販された護身用拳銃とすれば欠陥だ、ということであってそのまま日本軍の制式拳銃としても欠陥になるかといえばそうではありません。

Wikiにも書かれていますが、非戦闘時には拳銃から弾丸を抜いておくという規定があったそうで、その規定を受けて開発された拳銃ですから、軍内では問題になりえないわけです。まがりなりにも主要参戦国の軍用制式拳銃として11年もこの「欠点」が改良されずに使用されていたことから考えると、軍内で欠点として認識されていなかったと考えたほうがよさそうです。例えば、十四年式拳銃は、途中からマガジンセフティ(マガジンを抜くとトリガーが引けなくなる安全装置)を追加していますが、それまでの旧型もわざわざ回収してセフティを追加して再配備しています。その正確な理由はわかりません(いろいろ推察はできますが、、、)が、これは、軍内で「これは欠点であり、改良の必要がある」と認めたということです。

日本軍はいろいろと誤解されている点が多々あると感じているのですが、私がこれまで知りえた範囲では、かなり冷静で現実的な組織(というか、軍隊というものはそうでなければ存在し得ないのですが)だったという印象です。精神主義や官僚主義が横行・先行して日本を破滅に導いた、という点も確かにあるとは思います。しかし、決してそればかりではなかった、ということです。簡単に言うと「いいところも悪いところもあった」という感じでしょうか。うーん、なんかすごく当たり前のことを書いてますね(笑)

閑話休題。兵器は、採用する軍(まあ、今風にいえばクライアントですね)の要求に応じてメーカーが開発・製造・生産し、晴れて納品されるものですので、現在のユーザー(消費者)視点のみでの価値観(しかも、それは人によって違うわけで)で評価しても仕方がないのですね。これは、兵器に限らずいろんなことにいえますよね、、、。なんであれ昔の物事を現在の価値観で批評批判する際は、ほんとに細心の注意を払いたいところです。

いや、銃の話(途中からそうじゃなくなったけど)になるとつい長くなりますね。すいません。日本軍の弁護はほんと大変ですね、、、。

というわけでまた。ホビージャパン、ほんとよかったら見てくださいね。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

そして模型は続く

2015年03月15日 | 模型の話題
先日発売された月刊アーマーモデリング2015年4月号に、私のジオラマ作品が掲載されました。※この写真は私のセルフ写真です。誌面には載っていません。

ライターのお仕事としては、アーマーモデリングでの掲載は初めてとなります。

私は中学生までは熱心に模型を作っていたのですが、高校-大学生の頃は模型をほぼやめてました。で、大学を卒業する直前くらいにアーマーモデリングが創刊されました。当時を知る方にはわかっていただけるかと思うのですが、戦車模型専門の、しかもかなり高度で濃い内容の雑誌が登場し、しかも定期的に刊行(当時は隔月刊)されることはかなりの衝撃でした。

スクラッチや徹底した考証記事、こだわりまくりの塗装法紹介など、もう見ているだけでおなかが一杯になる内容でした。最初は作る気がないながらも見るのが楽しくて購入していたのですが、そのうち「ちょっとやってみようかな」と思ったのが運の尽き。で、今に至っております(笑)

そういう経緯がありますので、今回の掲載は感無量であります。しかも、オールカラー10ページにも渡って紹介されております。いろいろ比較しますと、かなり破格の扱いのようです。編集部の方々にはこの場をお借りしてお礼申し上げます。長期間にわたり、なかなか苦労しながら製作しました作品ですので、本当に嬉しかったです。また、自分なりにいろいろな思いを込めて全力投球しました。なのでできるだけ多くの方に見ていただければ嬉しいです。興味のある方はぜひご覧下さい。

では、次の話題です。キヤコンは、佳作をいただきました。いや、素直に嬉しいです。作ってよかった、、、。関係者の方々には心よりお礼申し上げます。来年もできるかぎり参加したいと思っています。「よし、それじゃ来年は何を作ろうか」ともうすでにあれこれ考えてたりしてます(笑)。この作品は、また後日紹介したいと思います。

というわけで、いろいろと一段落しまして、ほっとしてます。で、次は中四国AFVの会です。こちらのテーマは「のびのび・好き放題」です(笑)走るかどうかとか砲塔が回るかどうかとかは知りません考えません。キャタピラだけで5000円使ったとかそういうことも知ったことではありません。自分がカッコいいと思えたらそれでよいのであります。多分、おそらく、きっと。

というわけでまた。アーマーモデリング、ほんと見てくださいね。





  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

やるとやらんは大違い の件

2015年03月07日 | 模型の話題
キヤコン2015に応募しました。これが応募作です。

ノモンハン事件を題材にしたジオラマです。結果がでてませんので、今回は写真は2枚だけということで。ずーぅっと前に、ファインモールドの九七式自動砲を紹介しましたが、あの時構想していた作品がやっと完成したというわけです。

結果は来週の土曜日発表です。結果はどうであれ、応募してよかったです。「参加することに意義がある」というのはオリンピックの精神ですが、子供の頃スポーツから縁の遠かった(というか嫌いだった)私は「しゃらくせえ!何いってやがんでぇ」と江戸っ子のような反感を抱いていました。でも、こうやって模型のコンテストとかに参加するようになった今、この言葉はよく理解&共感できます。

競技大会とかコンテストとかの類のイベントは、参加すると決めた以上、結果が欲しいので当然頑張るわけです(結果は特に関係ないという人もおられるとは思いますが、、)。残念ながら、結果がでなかったとしても過程の頑張りは自分の糧になっています。当人は結果がでなかったので凹みますが、それはそれ、これはこれ、かなあと。頑張ったのに結果がでなかった時のあの腰の抜け方は、ちょっとたまらんですし、経験者にしかわからないことだと思います。でも、だからこそ人にやさしくなれるような(笑) こういうのって、頭でわかってるのと体に染み込ませるのとは全然違いますからねえ、、、。

なので、その辺がわかってき出してから、機会があればコンテストに参加してみようと思うようになりました。製作中も、できるだけ糧になるような作業を心がけております(笑) 製作ペースが遅いので、なかなか参加はできませんが、今後もできるだけ参加していこうと思っています。まあ、結局「やるとやらんは大違い」ということなんですよね、、、。参加の機会を作ってくださったキヤホビーさんには心よりお礼申し上げます。

とまあ、こういうことは発表後には書けません(落選したら、負け犬の遠吠え、受賞したらタダの嫌味になってしまう、、)ので、今しかないと思って書きました(笑)発表、ドキドキしますが、楽しみです(これも、参加の醍醐味ですね)。

キヤコンのほか、私がコンスタントに参加しているコンテストは「中四国AFVの会」があります。同会は、運営でもお手伝いさせていただいております。

今年の開催日・場所は決定しております。

中四国AFVの会 4月19日(日)開催
会場 福山市市民参画センター

です。詳しくは公式HPをご覧下さい。過去14回の出品作品集も掲載しております。→「中四国AFVの会」で検索 http://afv.run.buttobi.net/

昨年、誰にも頼まれないのにデビューした公式マスコット「せんしゃん・すだこ」(私がデザインしました)も今年は大活躍するかも?しないかも?HPには、マスコット紹介と4コマ漫画も掲載しておりますのでよろしければどうぞ。漫画、止まったままですいません、、、。3話目、パンフに載せようかと運営委の人と話してますので、、。

AFVの会はコンテストの形式をとってはいますが、同時に同好の士の交流の場でもあります。人の作品を拝見したり、製作について話を聞いたりすることは中四国のような地方ではなかなか得られない貴重な機会です。また、毎年著名なモデラーさんやメーカーの代表の方など、豪華なゲストが来られるのも特徴です。ゲストの方から直接お話を伺えるのもこれまたかなり貴重な機会です。興味のある方はぜひおいで下さい。

会についてはまた何か告知などがあればこちらでもお知らせしたいと思います。

というわけで、なんだかんだで宣伝になっちゃいました(笑)

それでは。









  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

作例がムック本に再掲載されました。

2015年03月01日 | 模型の話題
ホビージャパンムック「戦車模型製作の教科書 日本戦車の系譜」に私の作例が再掲載されました。これは月刊ホビージャパン2012年4月号掲載のサイバーホビー・特二式内火艇です。※この写真は私のセルフ写真です。誌面には載っていません。

発売日は2月26日となかなかオツでございます(笑)

掲載していただいたのは特二式と、同じくサイバーホビーの95式軽戦車(2013年4月号掲載)。こういった形で私の作品を再度取り上げていただけるのはほんとうに嬉しいです。この作例では、フィギュアの塗装は原型を製作された竹一郎氏が担当しています。そうです、恐れ多いことに私の作った戦車に竹氏が塗装したフィギュアが乗っているのですよ、、、(汗) 竹氏の塗装したフィギュアはかなり凄い仕上がりなので、ぜひご覧下さい。

これも私のセルフ写真です。発送前なので、当然フィギュアは未塗装の仮のものです。

このムックは、タイトルどおり日本戦車の製作のHow to 本で、現在発売中の日本戦車キットの多くを紹介しています。ステップバイステップで制作方法を実車解説を交えなつつ丁寧に解説しています。実車解説は日本戦車やイタリア軍研究家で知られる吉川和篤氏が担当されており、添付の写真はどれも初めてみるものばかりです。日本戦車が好きな方には、これだけでも見ごたえがあるのではないでしょうか。

というわけで、興味のある方はぜひご覧下さい。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

テンションの調節をしたりしなかったり。

2015年01月25日 | 模型の話題
月刊ホビージャパン・2015年3月号に模型のお仕事が載りました。ピットロードのBr-2・152mmカノン砲です。※この写真は私のセルフ写真です。誌面には載っていません。

雑誌作例は久しぶりです。興味のある方はぜひご覧下さい。都会は今日、地方は明日発売だと思います。
この砲は、キャタピラがついているなどとても個性的なスタイルで、以前から好きな砲の一つでした。キットのできはとてもよく、作っていて楽しかったです。プラモはやっぱいいな、楽しいな、、、。

というわけで、最近久しぶりに新品のプラモを買いました(いつも中古の絶版ものとかばかり買ってるので、、、)。タミヤイタレリのP40は、初版を買い逃して後悔していたので再販はとてもありがたかったです。初版特典とばかり思っていた資料写真集がちゃんと付いていたので一安心。作りたいけど先に作りたいものがアレコレあるので、お手つきはまだちょっと先ですね。オートバイセットは久しぶりに行った模型屋さんで見かけてつい購入(作る予定もないのに、、、)。この箱絵、個人的にはMMのベストなんですよ。ほんと素晴らしい。カッコいいです。カラーコピーして部屋に張っておこうと思います。ところで、「Zundapp」ってツェンダップのほかに、ツュンダップという表記もありますが、どっちが近いんでしょうね、、。まあ、なんであれタミヤっ子の端くれとしてはツェンダップでいきたいところですね。


コルセアは、ちょっとづつ進行中。工作も楽しいですが、やっぱりウェザリングが一番テンションが上がります。

というわけでまた。









  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

風の街のロマシカ

2014年12月06日 | 模型の話題
12月になり、なんだかんだと忙しくなってきました。これまでブログの更新は大体週1ペースだったのですが、当分ぼつぼつ・ほどほどの頻度にさせていただきます。ご了承下さい。

先日、タミヤのM10のリモコンキットを買いました。箱も綺麗で、凹みや日焼けもなし。この箱絵、ほんとかっこいいです。中身も完全未開封。これだけの程度のものはなかなかないんじゃないかと思います。めっけもんです。割と結構なお値段でしたが(軽自動車一台分、じゃなくて飲み会一回戦分くらい)、満足です。

何故買ったかといいますと、これは私が最初に買ったタミヤの戦車キットなんですね。なので、ずっといい出物を探していたのです。

確か、小1くらいの時に近所のオモチャ屋さんで買いました。このオモチャ屋はプラモがわりと充実していて、まとまった小遣いが入るとここに走っていました。当時は知識も情報もありませんので、事前に何を買おうかとかは一切考えず、お金を握り締めてお店に飛び込み、一番気に入ったものを棚からつかみ出してレジに突撃し、色も塗らずに当日のうちに完成させていました。今から考えると、非常に正しいプラモの楽しみ方をしていましたね。しかし今では一つのプラモを完成させるのにへたすると半年以上かけるようになってしまいました。人間、なにごとにつけ落ちぶれたくないものです、、、。

閑話休題。そのときは多分、戦車を買うつもりで行って、棚にあった中で一番カッコよかったのがこれだったのでしょう。買うときの様子は今でもぼんやり覚えています。でも、モーターは買いませんでした。お金がなかったのと、モーターを買うにはお店の人にその旨を申告してレジの後ろの棚から出してもらう必要があり、なかなか度胸が必要だったのです。当時はとても「この戦車に合うモーターを下さい」なんて店員さんにいえませんでした。でも、当時の技量ではモーターがあったとしても、リモコンで動かすことは出来なかったんじゃないかなーと思います。

なので、ディスプレイモデルとして遊んでいました。組み立てだけはなんとかできました。でも、作るとき砲塔の天井の部品がなくてあわてた記憶が(笑)

今の私の戦車の好みからするとM10はストライクゾーンから大きく離れています。でも、今でもなんとなく気になる車種です。戦場写真とかで見かけると、昔の友人を見たような、なんか懐かしい気持ちになってしんみりしてしまいます。なので、そのうちいつかキッチリ作って自分なりにカタを付けたいですね。まあ、タミヤのはアレなので、キットは他社のやつになると思いますが(笑)

このキットは、作らずに大切にとっておくつもりです。でも、タミヤのM10自体はもう一度作っては見たいので、これはこれでそのうち再生産のディスプレイキットを買って、リモコンにして走らせてみたいと思ってます。ギヤボックスはⅢ突のが残ってますし、リモコンボックスもまあなんとかなるでしょう。

それにしても、タミヤのリモコン戦車にはとてもお世話になりました。MMと同じかそれ以上なくらい楽しんだ記憶が。その名残はⅢ突とパンサーとT34のギヤボックスだけになってしまいましたけど、、、。

そういえば、タミヤのリモコンの1200円のシリーズ(130モーター別売り版)で買ったのは、M10とⅢ突だけでしたね。Ⅲ号やマチルダは見たこともないですね。売ってたのは1500円のシリーズ(140モーター同梱版)のばかりでしたが、KVはリモコン版の存在すら知らなかったです。結局、MMで絶版になった車種が、リモコン版で消え始めた頃に私がプラモに興味を持ち出したということなんでしょうね。だからかどうかわかりませんが、相場的には1200円シリーズのほうが高いみたいですね。ああ、Ⅲ号のリモコンキットが欲しい、、、。とっても欲しい、、、。

M10のキットとは別に、ちょっと前に72の震電を買いました。こちらも、まあ相応の値段でした。タミヤの飛行機の72キットは店頭で見かけたことがないので、懐かしさはありません。私のころはすでに72といえばハセガワでしたから、、、。震電が好きで、さらに小松崎氏の箱絵欲しさに買ったのです。

予想外でとても嬉しかったのは線画カタログが入っていたことです。一目見て、一気に子供の頃に引き戻されてしまいました。

MMの存在を知ったころにこれを手に入れたような記憶があります。そして、これをためつすがめつしながら「お年玉が入ったらこれをかおう、あれを買おう」と計画を練っていたのでした。カラーのカタログはとても買えませんでしたらね、、、。なのでMMの所はいま見てもため息が出ますね、、、。ふう、、、。

というわけで、最近はなんかもうあの頃のことばかりが気になってしまってます。いかんですね、、。

ところで今、ある子供さんへのプレゼント用にナウシカのプラモを作っています。よくよく考えるとナウシカもすでにその頃の思い出とシンクロするんですよね、、、。

とかとか思い出しながらビールを飲んでナウシカに色を塗ってたら「あの曲」が頭を回り出したので、今日はもうこの辺で、、、。それにしても、原作宮崎・作曲細野・作詞松本って、ありえないくらい凄い曲ですよねえ、、、。

というわけで、皆さまよいお年を!(早い!)


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

オニごっこ

2014年11月24日 | 模型の話題
前回は、轟沈に次ぐ轟沈でしたが、今回はまだなんとか轟沈を免れているキットを紹介します。これはDES kitのソミュアMCG5。

インジェクションキット化がいくら進んでも、やはり売れないものはなかなか出ないもので、この辺のトラクター系はまあ大丈夫でしょう。多分、恐らく、きっと、、、Plus modelのはどれもよく出来てますね。ほんと素晴らしい。でも、ぶっちゃけ、実車のことはよく知りません。カッコいいから買ってしまったという、、、。トラクターはいいですね。戦場より農場が似合います。タミヤさんには、コマツを35で出して欲しい、、。

とはいえ、スターリネッツなどはあっさり出ちゃったので油断はできません。でも私は先に作っちゃったのでセーフです(そうか?)これはWespe ModelsのS65。もう10年くらい前に作ったので、インジェクションが出たときも平気の平左衛門でした(笑)

トラックも、まだまだ出にくいアイテムですね。こちらもWespe modelsのキット。「ISUZU」はどの形式を指すのかよくわからない、、、。ファインの94式とはちょっと違うのですが、似てるなあ、、。同じのかなあ、、、。ま、今更じたばたしたって、手遅れなんですが。作るなら、民生用に勝手に改造するつもり。「FORD JA3」に至ってはどの軍で使われてたのかもわからない。「誰やねん、お前」って感じですね。でも、めちゃかっこいい。これもいつか作るつもりです。30年代のアメリカの田舎の情景がいいですね。ギターケースを持った黒人のあんちゃんが、荒野の十字路で悪魔に「乗んなよ」と誘われてるような感じで。もちろん、思ってるだけですけど。

前回も書きましたが、Model Victoriaのキットは素晴らしいです。L40もインジェクションキットになってしまいましたが、それで色あせてしまうような、やわな内容ではないです。スゲーです。

こういうのを見ると、レジンキットにはもの凄い底力があるんだよなあ、と再認識させられます。作りたいけど、作るのがもったいない、、、。

とはいえ「もう完成させることはないんだろーなー」というキットもまだまだあります。こちらは、CRIEL MODELのL6とL40。このメーカーは、精力的にイタリアの車両火砲を出し続けている偉いメーカーで、ここしかないキットも多くて、貴重でした。でも今ではちょっと、、、。素性はよさそうなので、あれこれ手を入れれば何とかいいものになるかな、と思ってたのですが、モデルビクトリアのキット(右)と並べると、、、、。困ったものです。同じスケールとは思えない、、、。

でも、久しぶりにメーカーHP(メーカー名で検索!)を覗いてみると、やっぱり魅力的なアイテムばかりで、困ったものです、、、。トラックとトラクターの類、全部欲しい、、、。

しかしながら、結局のところ「さすがにこれは出ないだろ」というアイテムでも決して油断できないのは前回からお話している通りです。結局のところ、オニがいつどこから振って湧いてくるのかわからないオニごっこをしているようなものなので、とにかく作っちゃって逃げ切るしかないんでしょうね。手持ちのキットの中で、唯一製作中なのがDES kitのソミュアです。軍用よりは民生用が似合いそうなので、そのつもりで作ってます。作り出してから、結構時間がたってまして、たまに出してきてちょこっと進めてるような感じです。いつインジェクションキットになるのかとドキドキしながら進めているのですが、さすがにまだ大丈夫なようです(笑)。

ほんといいキットです。手作り感を残しながらそれなりに精密で、下地をちゃんと仕上げて、しっかり塗ればディテールアップをしなくても大丈夫っぽいです。脚回りなど、ほぼ一体で抜いていて、なかなか凄いです。この車両が大好きな、毛むくじゃらの芋虫みたいな指をしたフランスのオッちゃんが、ふうふう言いながら一生懸命作ったんだろうなあ、と勝手に想像してほっこりしながら作ってます。

素敵でカッコいい車両なので、いつかどこかのメーカーでビシッとインジェクションで出して欲しいとは思います。でもまあ私が完成させるまでは待って欲しいですけどね(笑)

というわけで、やっぱりガレージキットはいいですねー。ここ最近、模型界の衰退を危惧する声があちこちで聞かれるようになってきていますが、こういうガレージキットたちが絶滅しちゃうときが、ほんとの「世界の終わり」なんだろうなあと思います。なので、いろいろあって以前のようにパカパカ買えなくなってしまいましたが、まだまだ欲しいキットはあるのでなんとか買い続けていきたいです。あ、もちろん作るのが前提ですね(笑)。頑張ります。

それでは。



  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする