~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

やっぱり雨…

2014-03-02 16:42:32 | 日記
息子が、今日は後輩の葬儀だと出掛けて行きました。

昨日はお通夜に行き、参列者の多さに驚きながら、「本当にいい奴

だったんだよ。あいつから人の悪口聞いたことなかったし、彼女も

出来たばっかりだったんだよ…」と、言ってました。

後輩の訃報を聞いて会いに飛んで行った時、「スーツ着ていたよ。

入学式に着たスーツで、成人式にも着るつもりだったんだって」と

息子から聞いて、その言葉があまりにも悲しくて、私の心から

離れませんでした。

後輩を見送ったよ。というメールが、届いたので「いつか、貴方が

後輩君の弟と繋がれたらいいね」と返信すると

「むこうが落ち着いたら、貴方がG君のお母さんと話せば

いいと思う。連れていくから」というメールが来ました。

私は、「それは、G君と創が決めてくれるでしょう」と答え

ました。

息子は後輩君の弟を思い、私はお母さんを思う…

どんなに悲しく辛く苦しいことだろう…

昨日、今日の雨が悲しさをより深くしているような

気さえしています。

主人がぼそっと「お通夜か葬儀は、雨が降るよなー」と…

天国のG君、創と会ってくださいね。

創もあなたと同じで、めちゃくちゃいい奴ですから…

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声が思い出させない…

2014-03-01 22:00:34 | 日記
今日から3月。

3月になると否応なく、3月11日が立ち上がって来ます。

今日の新聞に『生れてくれてありがとう』と、タイトルがついていて、

犠牲者のそれぞれの誕生日の写真が載っていました。

どれも、祝うべき人のいない誕生日です。

遺された家族にとって、3月11日は「命日」となる特別な日で

あると同時に、この世に生を受けた「誕生日」も、また「特別な日」

なのです。

記念日症候群という言葉があるくらい、この二つの「特別な日」を

迎えるのは、何年経っても大変なことです。

震災で、13歳の息子を失ったお母さんが、

「声をね。思い出せないの」と言い、大粒の涙が頬を伝わったと

書いてありました。

本当にそうなんです。顔は思い出せるのに、いくら記憶を

たどってみても、声が声が思い出さないのです。

息子の声が思い出さないと涙した母の記事を読み、私だけじゃ

ないんだと、初めてわかりました。

息子のどんな小さな思い出でも、すべてを心に刻んで

おきたいと思ったのに、肝心な声が思い出せないのです。

ビデオを観れば、ああこれが息子の声だったと思い出す

でしょう…

でも、息子のビデオを観る勇気が、まだないのです。

記事の最後に「子を失った親が口をそろえる『死ぬまで

消えない悲しみ』と、書いてありました。

この悲しみから、新しい一歩を踏み出すのは

やっぱり、とことん悲しみと向き合うしかないのです。

私も、やっとやっと息子の「生」も「死」も与えられたもの

だと思えるようなところまで、たどりつきました。

息子の声は思い出さないけれど、あの子の思いは私の心に

届いています。

悲しみを抱え生きているから、前よりも少し思いが

深くなったかも…

「命日」と「誕生日」には、やっぱり涙が溢れるけれど

それでいいのだと思えるようになりました。

震災で大切な人を失った方々は、どうか充分悲しんで

下さい。

悲しみから立ち上がるためには、悲しみと向き合わ

なければなりません。
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