~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

今日という日に…

2014-03-11 23:51:29 | 日記
今日は、あの3年前の3月11日と同じように晴れ渡っていました。

この一行を書いて、後に続く言葉がでてきません。

3年前、2万人近い犠牲を出した東日本大震災により、日本中が

途方に暮れて止まりました。

それは、一人ひとりの生き方すらも立ちどまらせました。

私達は、復興や絆の掛け声のもとに再び歩きだしたのです。

でも、今その歩みが本当によりよい道を歩いているのだろうか…

この国の向かっている方向は、人々の幸せを考えているのだろうか

福島の震災後に亡くなった、震災関連死は1671人になったと

言います。

家族を亡くした方が、悲しみは深まるばかりだと呟いていました。

この3年を振り返ってみると、どうしても言葉が出てきません。

震災の記事で埋め尽くされた新聞に、「災後民主主義」の今

という特集記事がありました。

随筆家の朴才暎(パク・チェヨン)さんが語っているのもで

『9・11の衝撃の後、米国はそれを利用して戦争に突入した。

日本も3・11のショックの後、まともな道を歩むとは限らない

民主主義は、人こそ尊いということです。

「民が主」との考え方なのにそれがまったく分かっていない。

震災でそれが露呈したのです』と、言われた後に、なんと

震災から3ヶ月後に幼馴染が、佐藤初女さんのところに

連れて行ってくれたと…

『初女さんは自然の命こそが大事だと、身をもって

知っている方です。初女さんが心をこめて作った料理を

分かち合い、じっと話しに耳をかたむける。

ただそれだけで、死にたいと思い詰めていた人が、もう一度

生きてみようと起き上がる。

これが愛です。愛情で結ばれた人と人のつながりこそが、

民主主義の礎だと痛感します。』と、書いてありました。

私は、震災の後 一体自分は何をしてきたのだろうかと

思ってました。

何もしてこなかった私だけれど、初女先生から頂いた愛を

少しでも分かち合いたいと思ってきたことは確かです。

朴さんのこの文章に出会い、初女先生の「足元の

小さなことから初めていきたい、いつもそう思っています」

ということが、何があっても大切なことなんだと実感

しました。

愛情で結ばれた人と人との繋がりが深かったら、

こんなに多くの震災関連死は生まれなかったのでは…

これからも、初女先生に頂いた「愛」を分かち合って

行きたいと思いました。

今日と言う日に、震災の記事の中で初女先生と

出会うなんて…

明日からまた新しい一歩

コメント (2)
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