~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

なぜ、人は殺してはいけないか

2014-03-04 22:41:25 | 日記
昨年の8月に、三重県で中学3年生に少女が殺害された事件がありました。

その犯人が現場近くに住む18歳の少年で、事件の後も普通に

生活し高校の卒業式を終えたばかりだったと…

少女とは面識もなく、お金欲しさに殺してしまったと…

この犯人のことを聞いた時、ふっと思い出したことがあります。

神戸の酒鬼薔薇聖斗事件のことで、テレビの公開討論会で

一人の少年が「人は殺してはいけないのですか?」と、質問し

そこにいた大人たちがちゃんと答えられなかったということが

ありました。

今回のこの事件に、あの時の少年と同じ質問をされたような気が

しました。

「人は殺してはいけない」と、教えなければわからないの

だろうか…

そういう子供たちを、私たちの社会は育ててしまっているの

だろうか…

私は、あの討論会にいた大人たちと同じ様に戸惑っています。

人として、殺してはいけないという当たり前のことを

どう説明すればよいのか言葉が出てきません。

でも、この当たり前のことを教えないと、本当にこんなに

簡単に人を殺してしまうんだという、恐ろしさを今感じて

います。

この討論会のことを調べていたら、田口ランディーさんの

エッセイにランディーさんがお友達の話も交え書いてある文章に

巡り合い、そうかこうやって話してあげればいいんだと思い、

やっと心が穏やかになりました。


『「赤ちゃんは、お母さんのお腹から生まれてくるときに、

自分の力を使って産道を通り、息をする。

生まれてからも、お母さんから母乳を貰わなければ生きて

いけないから、一生懸命泣く。

そんな風に生きるために一生懸命な赤ちゃんを目にしたとき

お母さんはすごくちっちゃい赤ちゃんに従う。

大人が生まれたばかりの赤ちゃんに朝も夜も付きっきりになる。

自分の命を守るためだけに、この瞬間を生きている人間って、

赤ちゃんだと思うんです。

生まれた瞬間から今を懸命に生きている。

だから赤ちゃんの側にいる人は、必死に生きる姿に圧倒されて

大事に大事に育てていくんだって。」

だから人を殺しちゃいけない。人は誰しも、赤ちゃんのときに

必ず生きようとしている。生まれた瞬間から、今を生きようと

必死にもがいている。だからそれを他の人が遮ってはいけない。

人の命を奪う権利は誰にもないんだ。』

田口さんのこの文章を自分の言葉にして、伝えていかなければと

思いました。
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2 コメント

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ランディさん! (おかげちゃま)
2014-03-05 20:47:02
すなおさん、こんばんは
ランディさん 私大好きな作家さんの一人です。

ランディさんは 身近な人を亡くされているので やはり深いお方ですよね

親は 子供を支配したがるけれど いざ、子供に 『なんで…?』とマジで聞かれたら 答えられない
偉そうなことを言うのに、肝心な時の問いかけに答えられない親や大人をを目の前で見てきた子供たち

こんな複雑な社会で育った子供たち

大人になりきれてない大人が作り上げた社会で育てられた人たち

親もまわりの大人たちも人間だから、子供たちに偉そうなことを言ってても、結局は未熟なんですよね。

大人たちもみんな未熟なんだから 自分で学んで魂を成長させるしかないと 私は 中年になって気づきました!親を反面教師にしたらいいという気づきを得ました。
この気づきのために
親は私に嫌なことを散々言ったりしたりするお役目をしてくれたんだなと考えてます。

つまり残酷な事件を起こすことで その人の魂は 日本中の人々に教えてくれてるんじゃないかなあと私は感じてます。


ところが、日本人は すべて他人事なので 気づくまで次々と事件を起こす役目の人が登場してるのではないかなあ

豊かさに慣れてしまった鈍い人間に気づかせるために…


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今日もまた (山 すなお)
2014-03-05 23:02:46
3月3日にも、柏で通り魔事件が起きました。

何でこんなにも簡単に人を殺せてしまうのでしょう。

犯人は24歳の男性とのことです。なぜこのようなことが起きているのでしょう…

他者の命を奪うことは、人間として、してはいけないことです。

こんな事件が増えて来る、そんな社会にしたくないですね。
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