
昨日は、元職場である
障害者作業所で何年振り
かで書のワークショップを
行いました。
十代のSちゃんは、目が
不自由なので、どういう
ふうに取り組んだらいいか
と、あれこれ考えて
いました。
今回は書の先輩も参加
してくれるので、『一』
とかだったらいいかな
と、話ていました。
何しろ私は、書を習い
始めた時に、『一』を
ほぼ1年間書いていたの
ですから〜
以前、障害者の人達と書を
やっていた時に、画家の
中津川さんに、字に拘らない
方がいいよと言われたので
そのことを心に置いて今回は
筆を楽しんでもらおうと
思いました。
そうしたら、面白い作品が
生まれました。
手が使えないAさんは、
足の指に筆を挟んで書く
のですが、力が入らない
ことが奏して、毛先が使え
実に面白いアート作品と
なったのです。
目に障害を持ったSちゃん
には、『十』を書いてもらい
ました。
何枚か書いたら彼女が
突然『弓』を書きたいと
言い出したのです。
弓道に興味を持っている
とかで…
最初、『大きな筆なんて
持てない』と言っていたのに
書き出したら止まらなくなり
次次書きました。
そして、書き終わった時に
『自分の中にこんな力が
あると思わなかった』と
呟いたのです。
そうなの、私もその力を
感じて、書の世界に
飛び込んだのです。
Sちゃんの姿を見ていた
H君は、1枚で書くのを
やめていたのに、また
書くと体で伝えて来ました。
M子さんは、柔らかい
のびやかな筆で、書の
世界を楽しんでいるよう…
実に楽しい豊かな時間と
なりました。
私は、あ〜誰もが自分を
表現したいという思いを
持っているんだ!
言葉に出して言えなくても
誰もが表現者なんだ!と
強く思いました。
人間は想像し創造出来る
生命体です!
だから、表現したいし
表現している時に、いのちが
輝くのだ!と思いました。
昨日のワークショップで
大切なことを彼等から
私の方が教えてもらい
ました。
いや〜楽しかった。
良き日でした。
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