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~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

季節の巡りに支えられたこと

2020-07-15 00:00:00 | 日記

自分の人生で一番辛かった時、それは子供を

亡くした後ですが、何をしても慰められると

いうことがありませんでした。

どんなに泣いても涙は枯れることが

なかったし、生きるということが自分の中から

消えていたので、人の言葉も通り過ぎて

行くばかりでした。

唯、こんなに悲しいのに、そんなこととは

関係なく季節は巡って来るという、

当たり前のことに、なぜか支えられて

いたのです。

そのことの意味が、今までさっぱり

わかりませんでした。

今日櫛谷老師の講演を読み返していたら

”そうか”と思えたのです。

それは『どれだけどんな事件があっても

ちゃんと夕日が沈む時間がくれば、

ちゃんとその時間に沈んでいく。

そういう絶対的あり方で、この世界は

さらさら、その日は暮れていきます。

ちっとも滞ったり早足になったりしないで

何の忖度もなく、あるがままに、暮れるべき

ものがただ暮れていきます。

あるのは徹底のひかりのみです。

それが思いの放たれた風光です。

この世は、思いが手放されたあり方で

滔々(とうとう)と流れてやみません。』

この文章を目にしたとき、何をもっても

慰められなかった私の心を支えてくれた

のが、季節の巡りだったという不思議が、

ほどけて行くような気がしました。

何があっても変わらないという絶対的な

あり方で、この世界はさらさらと流れている

その中にこの自分という存在があるのだ…

そのことが絶望の中で、私を支えてくれて

いたのです。

この小さな私が、偉大なる大きなものに

守られているのですね。

あの頃の私は、来る日も来る日も

息子のもとにいくことばかり考えて

いたのですから…

何という感謝でしょう…

生きているということは、無条件の愛に

包まれ守られているんだ…

そういう気がします。

 

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