~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

ねむの木の子供たち

2014-03-24 22:22:13 | 日記
宮城まりこさんが設立した、肢体不自由児養護施設「ねむの木学園」

の子供たちの美術展に行ってきました。

入口に宮城まりこさんが車いすでいらっしゃいました。

ねむの木は今年で46年を迎えるそうです。

半世紀近くやり続けることは、容易いことではありません。

車いすにちょこんと座ったまりこさんのどこに、そんな

エネルギーがあるのかと思いました。

子供たちの絵は、実に色鮮やかでまるで色が歌っている

ようです。

どのような指導のものと、このように開花されていくのだ

ろうかと、ねむの木学園に行ってみたくなりました。

不自由な体でありながら、心はどこまでも自由なんだなと

思いました。

唯、鮮やかな色彩の中に描かれている人物が、自分だったり

友達だったり、まり子さんだったり…がどこか寂しげなんです。

昔、こんな寂しげな子どもの絵を観たことがあります。

谷内六郎さんの展覧会に行った時、どの絵にも子どもが

描かれているのに、みんなどこか寂しげなんです。

なぜだろうと思ったら、谷内さんは小さい頃病弱で外で

遊べなかったと年譜に書いてあり、谷内さんは小さい時から

孤独を知っていたんだなと思いました。

ねむの木の子供たちの絵の時間を担当していたのは、

谷内六郎さんです。

障害を持っている子ども達は、きっと深い孤独も抱えて

いるのでしょう。

言葉には出来ない心の内を絵にすると、そこには

言葉には出来ない孤独が描かれるのでしょう。

そして、そのことが観ている私たちの心に寄り添って

くれるのかもしれません。

子供たちの絵に囲まれて、静かな豊かな時間が過ぎて

行きました。

谷内六郎さんも同じ空間にいるような気がしました。

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