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~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

新聞記事に想う

2010-10-06 21:47:01 | 日記
探し物をしていて、手帳に挟んであった古い新聞記事を見つけました。

横田めぐみさんのお母さんの言葉が切りぬいてありました。

 「9月17日、外務省からめぐみが「死亡した」と聞かされた時には、

 息が止まるほどの衝撃を受けました。でも、「ちょっと違うな」

 とすぐ気が付いて、「こんなことは絶対信用しませんから」と

 泣きながら言いました。

  先日、新潟で、現場とされる夜の海に行きました。

 放送局の照明で、すごく大きな波が押し寄せているのが見え、

 拉致のむごさを改めて感じました。

 何億人に一人のような出来事が、たまたま私達に降りかかり、

 突然、考えたこともない人生になりました。
 
 でも、あの子の悲しみの中にあって、いろいろな方々とめぐり合い

 善悪のような、一番大事なものが見えるようになりました。

 勿論、人間ですから、完璧なものではありません。

 それでも、いろんなことを教えられ、大事なことを考えさせられる

 人生にさせてもらった、と思っています。」

と書いてありました。今、読んでも深いものを感じます。

この新聞記事は、2002年の手帳に挟んでありました。

息子が亡くなった翌年の手帳です。

まだ、悲しみの真っ只中にあった時です。

めぐみさんのお母さんの言葉に、自分の人生を見つけようとしていた

のかもしれません。

初女先生は、人に起こることは自分にも起こり得ると言われていました。

そうやって考えると、他人事などというものは、一つもありません。

悲しみと苦しみの中で、めぐみさんのお母さんが自分達の人生を

このように捉えているということに、深く響き私はこの記事を

切り抜いて置いたのでしょう。

8年たってこの記事を読み返してみると、めぐみさんのお母さんの

言葉に重なる私の人生がありました。



   
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