~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

夕焼け空に…

2012-09-27 17:48:02 | 日記
お彼岸を過ぎたら、季節はたちまち秋になったようです。

「暑さ寒さも彼岸まで」と言いますが、昔の人は本当によく自然を

感じて暮らしていたんだなと、思います。

秋風が感じられるようになると、あの閉口するような暑さが

何だか懐かしくもなりました。

人間とはなんと勝手な生き物でしょう…

でも、どんなに暑い夏でも、夏の次には秋が来て、秋の後には冬が

くる。この自然の誠実さが私たちの心を支えてくれることを、

私は深い悲しみの日々の中で知りました。

どんなに悲しくても、苦しくても、四季が巡って来るということに

人は支えられることがあるのです。

 夕方、戸締りをしようと窓を開けると、見事な夕焼けで

空が紅に染まっていました。

私は、その美しさに感動して立ちつくしてしまいました。

そうしたら、フランクル達が収容所で見た夕焼けも

なんだか、この空と繋がっている感じがしてきたのです。

劣悪な収容所の生活と過酷な労働の中で、明日のいのちも

知れないフランクル達が見た夕焼け…

 「囚人運搬車の鉄格子の覗き窓から

夕焼けに輝くザルツブルグの山々を仰いでいるわれわれの

うっとりと輝いている顔を誰かが見たとしたら、その人は

それが、いわばすでにその生涯を片づけられてしまっている

人間の顔とは、決して信じ得なかったであろう」と「夜と霧」の

中で書き留めています。

夕焼けを見て、その美しさに心打たれる、そんな他愛のない事が

人の心を培う一つの糧になっているような気がしました。

そしてそんな時、人は宇宙に守られていると感じるのでは

ないでしょうか…



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