~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

どんな時代も詩人がいて詩は生まれ続ける

2020-04-16 23:35:42 | 日記

コロナで交通機関使っての外出が、難しく

なったので、毎月会っていた函南の友達とも

会えなくなりました。

彼女は、携帯のメールもしないので、今は

何と文通をしています。

この歳で文通とは、何とも新鮮です。

昨日届いた手紙に、榎本栄一さんという方の

詩が書いてありました。

シンプルな言葉が、心の深みにそっと

降りて来る、そんな詩です。

ネットで検索したら、念仏詩人とありました。

でも、この方の詩が、とても初女さんに

重なって来るのです。

どんな時代が来ようとも、詩人がいて

詩は生まれ続ける…

   『いのち ふかく』

   口に入れるものや

   手にふれるものを

   大事に扱うていると

  この一にちがとうとくなり

   このいのちがふかくなり

   

    『漬物』

 漬物には

 重石がだいじである

 私という漬物に

 これは天からいただいた重石

 どうぞよい味に漬かってくれ

 

   『朝』

 自分がどれだけ

 世の役に立っているかより

 自分が無限に

 世に支えられていることが

 朝の微風のなかでわかってくる

 

  『歩く』

私を見ていてくださる人があり

私を照らしてくださる人があるので

私はくじけずに

きょうを歩く

 

   『笛を吹く』

ここで一人

笛を吹いています。

むかしは誰かに聞いてほしかった

今は吹いているだけでよいのです。

             榎本 栄一

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする