初女先生が亡くなられ、飛んで行った時
先生はロザリオに合わせた色のお着物をお召しに
なっていました。
本当に本当に美しかったです。
亡くなった時に着るお着物を、先生はご自分で
用意されていたと、聞きました。
初女先生は「この年になると、死について
よく訊かれますが あれこれ考えたところで
明日のことは誰にもわかりません。
ただ、今を生きているのです。」と言われて
いました。
その先生が、そっとお着物を用意していた
そのことが、今頃になって静かに心に響いて
来るのです。
私が、今まで生きてきて目にした一番美しいもの
それは、ロザリオを胸に抱いた初女先生…
出会えて良かった