昨日は、銀座に墨人会の潮保子先生の個展に行って
来ました。
渾身の作品が心に響いて来ました。書の世界の
深さを感じました。
その日は、いまむら直子さんのジャズと「荒城の月」に
合わせその歌詞を潮保子先生が揮ごうしたのです。
揮ごうした作品を目の前にし、そこに佇んでいたら
何だか涙が溢れそうになりました。
その空間にいるだけで胸が一杯になって…
なんでしょうか…
潮保子先生の弟さんはミュージシャンの
伊太地山伝兵衛さんと言われる方で、数年前に
50代の若さで亡くなられました。
潮保子先生の作品には、弟さんへの思いが
どこかにあり、それが私の心と共鳴するのです。
帰って来て、伊太地山伝兵衛さんを調べたら
素晴らしいミュージシャンでした。
昨日、あの場にきっと伝兵衛さんはいらっしゃったと
思います。
亡くなるとは、ただ肉体を手放すだけで魂は
在り続けることだと思うから…
「荒城の月」の詩があれほど深いものだったと
いうことを私は、この歳になって初めて知りました。
月はいつの時代にあっても、生と死を繋げ
宇宙に導いてくれるものなのですね。
伝兵衛さんの歌、心に染みます。
https://www.youtube.com/watch?v=FSwD_BRDQM0