~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

悲しみと向き合う

2014-09-06 22:14:46 | 日記

朝4時半に起きて、早朝割引で京都まで日帰りして

きました。

京都市美術館の墨人展に出した作品を観に行く為に

です。

今回の作品は『悲』です。

先生方に「どうしてこんなに筆が変わったの」と

聞かれ、自分でも考えてみると、最初は私の

通って来た深い、慟哭の悲しみを書こうと思って

格闘していたのですが、『悲』と向き合い書いて

いるうちに、この悲しみによって今の自分が

あるのだと思ったら、悲しみに感謝の気持ちが

湧いて来たのです。

その時から筆が変わり、作品が明るくなったのです。

希望のある悲しみだと、言って下さった方もいます。

どん底のような悲しみと、目をそらさず向き合い

続けると、そこから光が見えてくるのかも

しれません。

悲しみを悲しみのまま終わらせたくない!

息子を亡くした後に、いつも私の心には

その言葉がありました。

今回、100枚以上大きな筆で『悲』を書き

今ある、自分の中の悲しみと向き合った時

悲しみに対する感謝が生まれてきたのです。

それが私の希望のある悲しみだったのです。

この悲しみが、いつか慈悲へと繋がっていくの

だろうか…

悲しみもまた、天国の息子からの贈り物だろうか…

 

コメント (4)
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