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~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

不幸なことに支えられ

2009-12-22 18:16:54 | 日記
以前ブログに「片山右京さん」というのを書きました。
右京さんが白血病の子供との出会いによって、自分の人生を
見つめ直したことを…
今回の右京さんの仲間の壮絶な死は、何を意味して
いるのでしょうか。
人は、何かしらの課題やお役目を持ってこの世に生れてくる
と言う方もいます。私も何となくそんな気がしています。
ですから、「子どもを亡くした私のお役目は?課題はなに?」
と問いかける自分がいつもどこかにいます。
右京さんのことを考えていたら、随分まえに読んだ沖縄の版画家
名嘉睦稔さんの本のことを思い出しました。
大雑把に言ってしまうと、ボクネンさんは「不幸と思えることが、
実はその人の支えになる。」と言うのです。
電車の中でこれを読ん時、涙が止まらなくなりました。
なぜなら、私の歩いて来た道がそのままこの言葉なっていた
からです。不幸という言葉を、大変なことと言ってもいいと思います。
不幸と思われるような大変なことは、その事としっかり向き合って
いれば、それがその人の支えになるということです。
私は、子供の死が今の自分をつくってくれていると思っています。
 深く長いトンネルの中にいた時、早くこの暗闇から出たいと
もがいていました。
こんなに大変なのに、誰も助けてくれないと思いました。
そして、とことん苦しんで、これは誰にも助けてもらえない
と、腹をくくり自分で解決しなければと思ったら、目の前が
拓けてきたのです。
でも、私はまだ自分の課題が分かっていません。
右京さんは、きっと与えられた課題に気づき、亡くなられた方の
生と死を生きていかれるだろうと思えるんです。
 私の人生の中で一番辛い苦しいことが、私に至福の出会いと
道を拓いてくれました。
不幸と思えることが、私を支えそれが今私の核となっています。
イスキアを初めて訪ねた帰り、「いつの日か、私は子供の死を
喜びと感謝をもって、受け入れられる日が来るだろう…」と
思ったことが、ボクネンさんの言葉で蘇ってきました。
コメント
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