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ギリシャ: なぜ債権危機になったのか 「ちまちまピーマン2、3個買うドイツみたいにはなりたくない」

2011年10月10日 21時03分19秒 | 新聞
今日の朝日新聞に、「ギリシャから逃げる 人もカネも」という記事がありました。

ヨーロッパの債務危機の発端となったギリシャでは、有望な若者が国外に脱出を始め、ドイツ等とは異なる国民性のため、回復は難しいのだそうです。

ギリシャでITや医療などの専門技術のある若手は、ギリシャに見切りをつけ、オーストラリアなどに逃げ出しています。

銀行の預金も、富裕層を中心にスイス等へ移った結果、国内の残金は年初に比べて1割近く減りました。

ギリシャが加盟しているEU(欧州連合)では、ユーロが2001年から流通し始めました。

それまでのギリシャの通貨ドラクマからユーロに切り替える際、便乗値上げが起こりましたが、ローンを低利で利用できたため切り抜けることができたのだそうです。

ユーロは、大国ドイツが後ろ盾として存在し、信用がありました。

ギリシャでは、国も庶民も借金で買い物をし、それまで手が届かなかった生活を実現できました。

2009年に政権交代が起き、隠されていた政府の借金が明らかになりました。
リーマン・ショック(2008年9月)後の不況と重なり、重大な事態になりました。

労働組合が強いため、工場誘致がうまくゆかず、ユーロ圏外(人件費が安い)に移りました。

政権交代のたびに、人気取りに公務員が増やされ、雇用の受け皿となり、人口約5000万人の4分の1が公務員や公的部門  ということです。
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ギリシャの国民も、愚かな人ではないはずだと思います。

EU中、世界中に迷惑をかけているのに、デモやストライキをして少しも改善する気配がないのはどうしてだろうと不思議に感じていました。


記事では、問題の根っこは何かとインタビューを試みています。

企業経営者に聞くと、「肥大化した官僚組織と労組が問題」と言い、
労組員に聞くと、「富裕層の税逃れを摘発するのがリストラや増税より先だ」  という答えです。


ヨーロッパは、アメリカや日本に比べ、階級が比較的固定されているので、労働者、経営者、公務員はほぼ一生そのままの視点でしか物事を考えられないのでしょうか。

自分の国がどうなるのかという視点を、どうして一般国民が持たないのか謎です。


記事の最後に、市場でピーマンを売っている50代男性の話が載っていました。

「野菜だって、1キロ単位で気前よく買うのがギリシャ人の気性なのに。ちまちま2、3個ずつしか買わないドイツみたいな他の欧州の国のようにはなりたくないな」


ギリシャはキリギリスの国なのでしょうか。


「ギリシャ 国民性」で見てみると、

「ギリシャ危機の渦中から~続:財政危機はなぜ起こったのか?~ - 有馬めぐむ」というサイトがありました。
(http://markethack.net/archives/51562214.html参照)

日経新聞にも勤務したことがある女性で、ギリシャ在住の方のブログです。

これまでの経過を詳しく解説した後に、

実際に住んでみると、いい面も多い反面、お役所仕事が煩雑で、そのたびに袖の下を使って解決するのが日常となっていると書かれています。


「ギリシャ人の国民性はどんな感じですか? - 旅の知恵袋 - Yahoo!トラベル」というサイトもありました。
(http://chiebukuro.travel.yahoo.co.jp/detail/1134009791.html?p=%E3%82%AE%E3%83%AA%E3%82%B7%E3%83%A3&pg=2参照)

ざっくばらんで楽観的。
…と、面倒くさがり。

EUの議長国である、スウェーデンのボリ財務相が、「ギリシャは財政状況について「深刻になる」必要がある」と発言したそうですが、 これも、普通に聞き流されてそう…。  という回答がありました。


ドイツやフランスが支援しても、ギリシャが態度を改めないことには、問題の解決にはならないでしょう。

EUからギリシャをはずすか、これからどうなるか目が離せない問題です。


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