ある40代女性の生活

40代女性の生活の一例です。
よろしければ
ご感想をお聞かせください。

山中伸弥さん(ノーベル賞): 東京と関西で講演のオチを変える 関東・関西の笑いの違いはなぜ

2012年11月04日 23時01分37秒 | 新聞
今日の朝日新聞に、「ザ・コラム 山中教授の話術 関西弁にノーベル賞の光を」というコラムがありました。

いろいろな立場の方が、関心をもったテーマについて考えを述べるコーナーです。

今回は、山中季広(東京・社会部長)さんが担当です。

ノーベル賞受賞が決まった山中伸弥教授は、関西ことばを使われますが、講演が東京か関西かで話のオチを変えられるのだそうです。

手術に時間がかかった話も、東京だと謙虚にしんみり終わり、関西だと「ジャマナカと呼ばれた」と笑いで締めます。

米国での英語での講演でも、「米国の講演会が定刻に始まるとは想定外でした」等とたくさんのジョークを入れ、笑いがとぎれません。


ダニエル・ロング教授(首都大学東京、米国出身)によると、関西と米国は、笑いのツボが近いそうです。

米国と関西で鍛えたギャグを東京で披露しても

「クスリともしないんです、東京の学生は。すべったギャグを無言のままノートに書き取ったりする。
こりゃあかんと思って『今のは単なるジョークです』と補足すると、シラーッとした顔で一斉に消しゴムで消しにかかる。
降参しました」

「米国や大阪の子は基本、笑いたい、笑わせたいと思って会話してます。
東京の人は英国人みたいで、面白くてもニヤッとするだけ。
笑いでも怒りでも人前ではあまり感情を出しませんね」


「機会が許せば、来月のノーベル賞授賞式でも、山中教授にぜひ柔らかな関西弁を披露していただきたい」ということです。
-----------------------------------

山中教授が、ノーベル賞受賞決定の電話を受けたとき、洗濯機を修理していたというエピソードも、サービス精神の表れではとも聞きます。

関西の人と東京の人では、そんなに違うんですね。


そう言えば、阿川佐和子さんがテレビ番組「佐和子の朝」(11月3日(土))で、ゲストの西原理恵子さん(漫画家)と話しているとき、

「立派というとき、東京では地位、学歴、収入などを言うが、関西では面白い人が立派とされる。

関西では、人をもてなすとき、おいしい料理と同じくらい面白い話が重要になる。
関西では、つまらない話をしたら、人が来たとき水しか出さなかったのと同じ」(西原さん)

という趣旨の話がありました。


どうしてこういう違いができたのでしょう?

「関西 関東 笑い」で見てみると、

「関西と関東の笑いについて - 俳優・女優 - 教えて!goo」というサイトが最初に出てきました。
(http://oshiete.goo.ne.jp/qa/3658514.html参照)

関西出身の人が、「関東の人の笑いどころが分からない」という質問を出し、複数の人が答えています。

関西の笑いは、分からないことを分からないまま笑いにしている
吉本興業はその例
商人など庶民のコミュニケーション
アメリカの笑いもこのタイプ

関東の笑いは、分からないことを分析し、皮肉るところがある
江戸時代からのエリートの物の見方か
イギリスの笑いはこのタイプ

爆笑問題さんは、関東の笑いの例とした回答もありました。


2番目に出てきた「どこが違うの?関西と関東のお笑い - 教えて!ウォッチャー」には
(http://blog.goo.ne.jp/oshiete_watcher/e/28b295765fed17354385f0eed103be92参照)

「武士社会の江戸」と「町人文化の上方」にルーツがあるのではとしています。

笑われることを恥とする武士社会の江戸の文化
商売のきっかけ作りとして相手を見下すことがないように心がける上方の町人文化

この違いが現在にも残っているのでは と書かれていました。


なるほど、そうかもしれないと思いました。
コラムの中で、ロング教授が「東京の学生は、すべったギャグも無言でノートする」と表現されたあたりは、読んでいて楽しくなりました。

関西の人の、相手に楽しくなってもらおうという心遣いは、見習いたいと感じました。



ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村 ニュースブログ 国内ニュースへ